Search for:
地下アイドル

【スカッと】人妻アリサのスカッと朗読〜夜まで垂れ流しライブ配信〜

【スカッと】人妻アリサのスカッと朗読〜夜まで垂れ流しライブ配信〜

【スカッと】人妻アリサのスカッと朗読〜夜まで垂れ流しライブ配信〜

を気遣ってくれる自慢の息仕送りなかっ たらどうやって生活する の少し厳しい けれど仕りなかったらどうやって生活する の少し厳しいけれど 4989NH分くらいだったらどうにか なるわ少し歩くけれども近くに安い スーパーもできたの よ 4989って何のお金は振り込んでない けど え私はよし子65歳にして1人暮らしをし ている慣れない時は大変なこともあったが 5年もすれば大体のことはどうにかなる ものだ近所のお弁当屋でパートとして働い てもう20年以上に なる日々の生活は率なくこなしているが 唯一困っているのが健康面だ ここ最近年齢のせいか膝や腰の痛みが悪化 しているような気が する有名な医者がいるからと長年通って いる病院は自宅からだいぶ離れたところに あるため通のための交通費も馬鹿になら ない長女は東京で美容師になりたいという 夢を追いかけ高校を卒業すると同時に実家 を離れ た一方長男のハトは大学に進学して自宅 から電車で通えるところだったので実家 暮らしだっ た実験や実習がある学部で学費は他の学校 と比べてかなり高額だったが長男の夢の ためにも夫と2馬力で稼いだのはいい 思い出で あるそして大学卒業後長男は働き出して 1人暮らしを始めた仕事が忙しい合を縫っ て私を気遣ってくれる自慢の息子だが しばらく顔を見ていない長男も社会人に なってから結婚したし新しい家庭を気づく ためにもお金が必要なのだろう会えなくて 寂しい気持ちもあるが長男のことだから 元気にやっていると信じて いる長男と長女が実家を出てからは夫と 2人で暮らしていたが夫は5年前に9の病 で亡くなってしまい私は1人暮らしとなっ てしまっ た長男は仕事が忙しいのかなかなか実家に 顔を見せに来てくれなかったが長男嫁は 時々私を心配して遊びに来てくれ た夫は今仕事で忙しいのでお父さんがい ない分私がお母さんの話相手にでも慣れ たらいいなと思ってい ますこうして心配してくれる気持ちが 嬉しくまるで本当の娘のように可愛いと 思う気持ちが生まれてき たある日具合の悪さからしばらく横になっ

ていると長内嫁が家に来てくれ たあれお母さんどうされたんですか大丈夫 ですかちょっとお腹の調子が悪くて大丈夫 よ ありがとう心配をかけないように答えた ところ長内嫁が瓶から薬のようものを 差し出し たなんだいこれは胃薬か何かか い体調不良に聞くので是非お母さんにも 思って今は退職しましたが元看護師なので 体のことはお任せくださいこのお薬は 差し上げますの で長男嫁は今は専業主婦だがかつては 大きな病院で看護師をしていたので非常に 心強いありありがとうルナさんがそういう のならきっと聞く薬なんだろうねそうだ ちょっとハルトに連絡したいんだそこの 電話を取ってくれるか いすると長男嫁の顔が一瞬曇ったように 見えたがすぐにいつもの顔に戻り私の目を ちっと見 たごめんなさいハルトからは仕事が忙しい からあまり連絡をしないように言われてい てお母さん聞いていませんでした かそうなのかい電話もできないくらいに 忙しい中邪魔しちゃ悪いわねそれにルナ さんがいるから心配ない かすると長男嫁はにっこり微笑んで 立ち上がっ たそうですよ私だって腐っても看護師だっ たんです から長男はまさかこんなにも優しく気立て のいい女性と結婚するなんて親としてこれ ほど嬉しいことがあろう かルナさんちょっといいかいはい何 でしょう私は通帳を手に取りページを開い たこの送金 499円というのはルナさんか いこれは私たちからです事前に言っておく べきでした ねすぐに判明して安心した気持ちもある すると長男嫁は慌てたように付け加え たハルトさんからお母さんに仕送りしてく れって頼まれていたんですでもハルトさん はあ見えてテレ屋なのでお母さんから直接 俺言われたら機嫌損ねちゃうと思うんです よじゃあ私の胸のうちにしまっておくよ私 のために仕送りしようってその気持ちが 嬉しいのよ ありがとう長男嫁ははにっこり笑い通帳を 閉じながらこう言っ たいつもお母さんにはよくしていただいて いるので何も気にせず受け取って くださいある日パートの仕事で出来上がっ たおかをお弁当に詰めて転倒に並べている

と気のせいか最近周りからひそひそ言わ れることが多くなったそれについて長男嫁 に相談してみ た最近パート先でみんなから距離取られて いる気がするんだよ ねお母さんいい人なのに勘違いじゃない です か本当に気のせいであればどれほど良かっ たかそれからみんな逃げるように私の周り からいなくなったそれとほぼ同じ タイミングで店長息子のお嫁さんが店長を 務めることになっ た少し気の強そうな女性で後ろからずっと 見てくる上にやることなすこと1つ1つ 揚げ足取りのようなことを言って くるさらに店長から私に対するクレームが 毎日届いていることを伝えられ精神的に 参ってきてしまった自慢ではないが私は これまで1度もクレームを受けたことが ないクレームの内容についても金髪の 髪の毛が入っていた愛そがない手が黒く 汚れていたなどどれも身に覚えのないこと ばかりしまには店長から首と伝えられて しまっ たオープン当時から20年以上仕事をして いた思い出のある場所を新しい店長の一言 で追い出されてしまうなんて想像もしてい なかっ た首を伝える時店長が気になることを言っ ていた気が する嫁いびりをするような性格が悪い人は 同じ嫁として許せない とかどうとか身に覚えのないことを言われ 退職させられるとは困っていたところに ちょうど家に来ていた長男嫁が私の薬の 受け取りを申し出てくれ た前から思っていたんですけど遠くの病院 まで毎回通院するのも骨費がかかりますし 私が薬を受け取ってきましょう かルナさんの面倒になってしまうんじゃ いくら夫に先立たれて気持ちも体も弱って いるとはいえそう簡単に面倒を押し付けて は申し訳ない よ心配しなくてもこの薬だったら通院せず とも私が受け取ってくるだけで大丈夫です よ優しい長男嫁の言葉に甘えありがたくお 願いすること にある日買い物に行っていると地で行って いる健康診断のお知らせが掲示されていて ここ数年ちんとした献身を受けていない ことを思い出した立ちくらみや貧血が ひどく起きるのもやっとな時もあるくらい なのでこの際原因を知ることができたら 嬉しいここ数年ちゃんと見てもらってない から一度検診を受けたくて場所が車でしか

行けないところなんだけど送ってもらえ ない かしら私も最近色々と忙しくて送ってあげ たいのは山々なんですが そうだハルトが勤めてる総合病院で剣身の 代わりに見てもらえないか聞いてみるよ すると長男嫁はこれまで見たこともない ような顔で目を釣り上げながら急に テーブルを叩き大声を出し たそんなことできるわけないじゃ ないただ思いついただけだったんだけど変 なこと言ってごめん ねさすがに大声を出して気まずくなったの か長男嫁は大体案を提案してくれ たこの日程だと難しいですがこの日であれ ば都合がつきそうですいいのかい無理を 言って申し訳ないねルナさん本当に ありがとういいえお安い御用ですただ ハルトさんの病院に行くなんてことだけは 絶対に言わないでください今が少年場とも 言える仕事で大事な時なの でか口すっぱく長男の病院に行くなと言わ れたことが少し気になっていたが長男の 仕事がうまくいくように願う故の行動なん だろうそして約束の日の前日の夜長男嫁 から電話があっ たお母さん明日の検身に送っていく話です が急な用事が入って送っていけなくなり ましたそうなのかい休養なんだろう気にし ないで言っておいで 検診を行っている日はあと3日しかないが 休養が入るほど忙しい長内嫁に再度別日で 送迎をお願いするのは 心苦しい苦肉の柵で以前の職場で特に仲が 良かった人に連絡をすることに家庭の事情 で店長が変わる前に辞めてしまったが講師 共に仲良くしてもらっている人だダメもで お願いしたところ2つ返事で引き受けて くれることになり献身が終わったらランチ をご馳走する約束をし た久しぶりのパート仲間とのランチを 楽しみに思いながら献身を受けていると急 に地面と天井がひっくり返る感覚に襲われ た気がついたら私は病院のベッドにいたの だ自分に何が起こっているのかよくわから ない状態で呆然としていると彼女が献身中 に私が急に倒れたこと救急者で病院まで 運ばれたことを教えてくれ た何がなんだかよくわからない中看護師が 病室に入ってき た体調不良の原因や今後の検査治療につい ての説明のため家族を呼んで欲しいとの こと誰か家族を呼ぶにしても長男嫁は今日 休業があると話していたし長男は今頃仕事 で忙しいだろうから余な心配をかけたく

ないすると先ほど病室に入ってきた看護師 が私のネームプレートをじっと見てい た私はこの辺りではほとんどいない珍しい 苗字のため物珍しさから見ているのかと 思ったがそうではない らしいもしかしたら先生のご家族かもしれ ないとつぶやいて看護師は病室から出て いったあの看護師の反応だとここは長男が 務めている病院のよう だ意識がない状態で運ばれてきたためここ がどこで何が悪いのか検討もつかなかった が少なくとも長男が働いている病院だと 知って安心し たほどなくして長男が病室にやってき たなんで体調が悪くなる前に連絡くれない の仕事で忙しいから連絡取れないって言わ れていたし邪魔したら悪いと思ってこれ までも急ぎの用事の時はハルトの携帯電話 に電話していたけれども1回も繋がら なかったから本当に忙しいと思っていたの よすると長男は驚いたような声を出して 予想外のことを言っ た仕事はほとんど定時で帰ることができる よ連絡が取れないほど忙しいってことは ないかな俺にできることだったら何でも するのに 前は残業台で稼いでいたとか話していた こともあったから無理しないで自分の生活 が第1仕送りしなくても大丈夫だから 気持ちだけ受け取っておく ねすると長男は少し困ったような様子で私 をじっと見つめ たこうして急に入院になるくらいでしょう パートも最近やめたって消えたし仕送り なかったらどうやって生活する の少し厳しいけれど 4989NH分くらいだったらどうにか なるわ少し歩くけれども近くに安い スーパーもできたの よ私の言葉を聞いて長男は慌ててポケット からスマホを取り出し た 4989NHって何のお金俺は振り込んで ないけど えそれに連絡が繋がらなかったって母さん から1回も電話来てない よ実際に長男のスマホを覗いてみたところ かなり前に遡っても私からの着信は一件も なかっ た何度かかけていたにもかわらず着信自体 がないなんておかしいさらに私のカから 通帳を取り出してみた長男が首をかげて いる嫁に仕送りの振り込みなら10万 くらいでお願いとは頼んでいたけれどなん でこんな中途

金額長男は国落ちない様子で仕事に戻って いっ た私は検査のためしばらく入院となったが やることもなく暇を持て余すことに仕方が ないから時間を潰そうとSNSを見ている と今話題のつぶやきが目につい た宿ハックにかけて 4989振り込み続けていると気づかれず にに とつぶやかれて いる 4989を振り込み続けているなんて まるで今の状況と酷似している嫌な予感が しながらもそのアカウントの過去の つぶやきを見ていく遡れば遡るほど長男嫁 ではないかと思えるものばかりだが何より の決め手は写真に映り込んでいた ストラップである長男嫁は綺麗なファや 小物に身を包んでいるがそれらに不 つり合いなキャラクターのマスコットの ストラップをつけて いるそのストラップは以前から気になって いてお腹の部分が赤く汚れているので はっきり覚えていた長男嫁は私にいい顔を しながら裏でこんな思いを抱いて行動して いたのかと思うと恐ろしいと同時に許せ ない気持ちが大きくなっていっ た正直このまま退院したとしてもも前の ように頼れる素敵な義の娘とは思えない ここまで来たら徹底的に腹のうを見て やろうじゃ ない治療のおかげもあり無事に退院できた ので早速行動に移すことにし た何も知らないふりをしながら長内嫁に 近づくが私が全てを知っていることに 気づいたらどんな反応をするのだろうか私 は長男嫁にいつものごとく自宅に薬を持っ てくるようお願いしたその一方で長男にも 自宅に来るよう打身していたSNSの つぶやきを見せた後長男嫁のことを確かめ たいから隠れて見ていてほしいと長男に 頼んだところ2つ返事で了承して有給まで 取ってくれ た早速自宅に来た長男嫁が薬が入った袋を 持って手渡してきた私はあえて確認するよ ように話しかけて いくいつもお薬ありがとういつものお薬代 は1万円だったかしらこうしてルナさんが お薬を持ってきてくれるから助かるわお 医者さんは今回何か言って たいえ何も言ってませんでしたよお薬代は いつも通り1万円でし た1万円ねどんな薬で1万円もかかるんだ よ振り返ると長男が隣の部屋を飛び出して もう我慢できないといった様子で立ってい

たあれハルト仕事はどうしたのこっちの 質問に答えろよどこのどんな薬で1万円も するんだよしかも代わりにもらっても いいってどこの医者が許したんだ病院か 薬局からの迷彩を見せてくれないなら今 ここで薬局と病院に確認させて もらう長男は薬が入った袋の中身を確認し ながらスマホを手に電話をかけようとして いるそのまま座り込んでしまった長男嫁を 見下ろしている顔は私の知っている優しい 長男の顔ではないようだ長男は医者である ため当然病気や薬の知識が あるなんだこの薬いや薬じゃないぞそれに この棚にある瓶の薬は何 だその瓶のお薬はお腹の調子が悪くて下し た時にルナさんがくれたんだよ ね独断でこんな薬を出していいわけがない だろ何考えてるん だ袋の中身を1つずつ確認していくごとに どんどん長男の顔が曇っていく様子が隣で 確認 できるすると観念したかのように長内嫁が とっ たこんなやのために大事な時間を割いて 薬局にわざわざ薬なんてもらいに行って ないわよ 今見たところ処方された薬ではないようだ しサプリメントやらをそれらしく包んで 出したってところだろうなこんなもので 1万円母さんから受け取っていたってこと かすると長男嫁は私の方に目線を移してき たこれはお母さんが私に申し訳ないからと 少し多めに渡してくれた分ですよねそう ですよ ねこのまま私が長男嫁の味方になり話が 終わるとでも思っているの かいつもルナさんには申し訳ないと思って いるわありがとうねそうですよね悪いだ なんて全然そんなことないです よ長内嫁は私が口裏合わせに乗ったと思っ たのだろうその満面の笑顔でいられるのも 今のうち だいつも口座にお金入れておいてくれて ありがとうねでも 4980 どんな思いで仕送りしていたのかしらね 本当にハルトが 4989を仕送りしてくれって頼んでいた の かしらそう言いながらスマホに霊の つぶやきを表示させ長男嫁の前に突きつけ たこのつぶやき見覚えあるんじゃない私の 勤めていたお弁当屋さんでの噂話もあなた が起こしたものよ ねこれ何ですか

4989NHの振り込みで呪い 噂話お母さん急にどうしたんです か自分ではないと知を切り倒すつもり だろうがそうはトヤが下ろさないじゃあ このつぶやきをしたのはあなたではないの ねそうですよ私はこう見えても女性のため になる投稿をしてるんですフォロワーも たくさんいますしそんな怖いこと呟いたり しませんよそんなのつたら炎上しちゃい ますしね確かにそうよねでもこの炎上し ちゃうようなつぶやきのここにパスワード を忘れた方はこちらってボタンがあるわね そう言いながらスマホの画面の端にある 小さな文字を指さし たここのボタンを押すと持ち主のメール アドレスにパスワード再設定のメールが 届くのよねここで今をしたらどうなるの かしら私は躊躇なくそののボタンをタップ したすると間もなく長男嫁のポケットから メールを受信したメロディが流れてき たお前ってやつはSNSのカリスマになる とか言っていたと思ったら慣れの果てが これか違う別のメール でしょ王場際が悪いぞ本当に違うのなら今 ここでメールフォルダーを見せて みろ長男嫁はあっという間にスマホを奪わ れなす術もないといった 様子長男が慣れた手つきで操作し開かれた メールにはしっかりと 4989WRのつぶやきがされていた アカウント名とパスワードの再設定につい て記載されてい たそうよ全部私が悪いってことでいい でしょお金が必要だったの薬って言い ながらサプリメント渡したのも 4989でじわじわと弱っていくように 念じていたのも先の悪口も全部渡しよ文句 あるそれだけじゃなくどうして俺が母さん の着信を取れなくしたんだババーと繋がっ てるとろなことがないからよそんくらい 分かる だろまさかここで開き直るとは思っても見 なかったがこの際だからはっきりさせ なければなら ない前買い物に行った時にルナさんを 見かけたんだけどお邪魔しちゃ悪いと思っ て声はかけなかったの 近くのショッピングモールで長男嫁が若い 男性と手を組んで歩いている様子の写真を 突きつけ た私の推しの直人君もう少しだからビッグ になるまで待っていてねって言われてるの メジャーデビューしたら一緒に暮らそうっ て言われてるんだ から長男嫁は動画サイトで見た曲を

きっかけに地下アイドルのメンバーである 直人にはまり金をつぎ込んでいた 様子 俺が10万振り込んでおいてって渡してい たお金ってもしかし てチェキも握手も手つなぎ鬼 じゃなくてお金で繋がっているそいつ だっってことだ な見いでいたんじゃなな君に投資していた のよそれに私が渡したお金は将来2人の愛 の巣のために貯めていてくれるんだって メジャーデビューしたらすぐに席入れ ようって話しているんだ から私は元より長男は呆れて物も言えない 様子で立ち尽くして いるじゃあ俺とは早々に離婚した方がいい よなすぐに離婚はしないそれにまだ直君 メジャーデビューしてないしプロポーズも まだなの 私は自分からじゃなくて男からプロポーズ されたい派だ からそいつがデビューするかどうか知ら ないが浮気は立派な離婚理由だそれに浮気 をしたお前が離婚しないとか言える立場に ないから覚えておけ今から役所行って離婚 届けもらうぞあと母さんの仕送り騙し取っ ていた分も覚えていろ よそのまま長男嫁は長男に引きずられる ように出ていった今は平日の過ぎこのまま 役所に行って離婚届けを出すの だろう結局あの後私の家からそのまま役所 に行き離婚届けもすぐに提出し離婚が成立 したその足ですぐに直人の元に走った元 長男嫁だが取りつく島もなく捨てられた らしい直人がいるグループは女性関係に だらしない人が多いようでなとも例外では なかったよう だ自分が捨てたもの大きさやこの重大さに 気づいた元長男嫁だったが腹水盆に帰らず であるそれでもしつこく元長男嫁は復縁を 迫るため長男や私の元を訪れてい たお母さんどうにかハルトさんを説得して ください彼は仕事ばかりで私寂しくて 仕方なかったん です見から出たサでしょうそれにあなた SNSでフォロワーがいっぱいいるとか なんとか言っているけれど今炎上している そうじゃない悪い行いはどんなに取り繕っ ても隠しきれないもの よ実際SNSを見ると元長男嫁の話で 持ち切りだどこからとなく知られたようで 浮気していたことや嘘で塗り固められた きらびやかな生活が標的にされている らしい私アンチに追われてるみたいで街中 歩くのも怖いんです

お母さんどうか騒ぎが収まるまでかまって もらえません か全て自分の行いが招いたことじゃない いい大人なんだし自分のことは自分でどう にかするんだ ね淡々とあったが元長男嫁はまだ懲りてい ないようだっ たある日の買い物中待ち伏せをしていた 様子の元長男嫁に見つかってしまっ たあの日からアンチの迷惑な行動がひどく もしかしてお母さんがしけたんじゃない です か私そんなに暇じゃないわいい加減 つきまとうようだったらこのまま警察行く わ よ警察というワードに恐れをなしたのか どうにかして私を止めようと元長男嫁が 掴みかかってき た65歳の私が体力面で元長男嫁に叶う わけもなくもうダメかとも思ったが間一発 のところで警備員が飛んできてくれ た近くにいた警備員に取り押さえられた 瞬間元長男嫁のポケットや鞄から何かが 落ちてきた見たところどれも値札がついて いるまさかとは思うけれどあなたとうとう 盗み までショッピングモールの店から万引きし ていた商品がこぼれ落ちてきた途端元長男 嫁は泣き出してしまっ た警察の話によると仕事も長続きせず所持 金も底をつきどうしようもなくやったとの こといくらお金がないからと言ってもやっ ていいことと悪いことがある元長男嫁は 最終職がうまくいかないからと他の店でも 同じようなことを繰り返していたようで 上州性があり反省の色が見えないと実験 判決を受けたそう だ私はと言うと少し時間はかかったが きちんと薬を飲み続けることができるよう になったおかげで順調に体調は開放に 向かっていった膝や腰も調子よく前のよう に急な目まいがすることもほとんど ないすっかり体調も良くなってきて新しい パート先を見つけることができ毎日張の ある生活を送って いるさらに私の1人暮らしが心配だと離婚 した長男が実家に戻ってきてくれたまた それだけではなく弁護士を通じて元長男嫁 に働きかけ仕送りとして渡していた分の額 を取り戻してくれている今は何気ない日常 を大切に生きていき たい えっと今日は私の誕生日祝いで呼ばれたの よねやだ74のババンが誕生日を祝って ほしいってさ

受ける戸惑う私を見て椅子から転げ落ち そうなくらい笑い転げた嫁は目元の涙を 吹きつつ言ったお母さんは他人だから料理 はなしねあガリ代10万は払って ねはける笑顔で言った嫁に怒りよりも無し さがが湧き上がったはい会計してきます よろしくそのまま帰ってよ邪魔だ からなんて惨めな誕生日だろうさっきまで のワクワクした気持ちから一てどん底の 気分だ許さないこのままで住むと思ったら 大間違いよ今まで好き放題やってきたツを まとめて払わせてやる わ私はさと子 74歳だ1人息子の弘之を成人まで 育て上げ今後は夫婦で旅行でもと思ってい たしかし夫の癌が 発覚病も虚しく夫は先に旅立って しまう1人悲しく泣きしていたら長男が 婚約者を連れてきた上司に紹介された 取引き先の事務員と仲良くなり交際してい たようだ どうもア ですやたら明るい女性だ物静かで優しい 長男とは合わない気がしたが40歳を前に 初めて私に紹介してくれた相手だ余計な ことは言うまいと決めていたのだが収支 彼女のおしりにけさ れる花嫁のご両親との顔合わせの日程を 決めようとすると俯いた彼女は見る見る うちに目に涙をめたのだなんと彼女の父親 は癌で病中母親が病院に通い詰めており 顔合わせは難しいということなので式も 旅行もなしで入籍だけして親に早く孫の顔 を見せたいと語った嫁の涙をこぼす姿に胸 を打たれ私は2人の結婚を許した私は昔 からあまり人に対して好き嫌いがない方だ だ自分とは全然性格が違う人でもその違い を面白いと 感じるそして積極的にコミュニケーション を取るといつの間にか相手との距離が 縮まり仲良くなっていくの だそんな経験から新しい家族となった嫁と も仲良くやれるだろうと他をくっていたの だ確かに最初の数年は楽しくおしりできる 関係だったしかし最初に違和感を覚えたの は嫁から仕事を辞めたと聞かされた時だっ たほら私って繊細でしょ人間関係が 煩わしい今の職場が合わないんですよ ね食卓で足を組む嫁が明るい茶髪のロング ヘアをかき上げけだるそうに行っ た私は嫁と話しながら孫の人形にエプロン をつけ人形ハウスのキッチンに立た せる小さい子供がいて働くのは大変だもの ねそうなんですよでも弘幸さんの給料も そんなにいいわけじゃないしだから

お母さん毎月10万でいいんで私たちに 援助してくれません か突然の提案に人形が私の手から転げ落ち たは 10万ちかもこれからお金がかかるでしょ 雪さんの給料が上がるまで貧乏暮らし なんてこの子がかわいそうですよでもそれ にしても10万ってと指摘すると嫁が もちろん生活費に使えますよでも残りは私 の小遣いです地下のためにもママは綺麗に してなきゃなんですよいい仕事が見つかれ ばまた働きますってそれまでの間だけ ですさすがに10万の援助は多すぎる気が したけど 生活を切り詰めて孫が悲しい思いをするの はかわいそうだ人形の髪を溶かす孫の ふっくらした餅みたいな方を見ていると そんな気持ちが 湧き上がる分かったわ愛さんがパートを 再開するまでの間だけねやったありがとう ございますあくれぐれも広さんには内緒に してくださいね自分の不なさに落ち込ん じゃいそうだもん分かった わ嫁は封筒に入れた10万を私から 奪い取りすぐに孫と帰ったそしてこれを 皮切りに嫁は度々私にお金をせびりに来る ようになった育児の息抜きにホテルのスパ に行きたい体がなるからジムの入会金を 出してほしいなどと何かと理由をつけてお 金を要求してきた私が断ろうとすすると嫁 は毎回泣き落としにかかってくる父の癌が 再発したの知ってるでしょ嫁3年と宣告さ れたんですなので実家には頼れないんです よお願いできるのはお母さんだけなんです 助けて くださいでもね愛さんなるべくそちらの 家計でやりくりするべきだと思うのひゆと もっと相談してみたら最近残業続きで 忙しいんですよそれに安月球と責める みたいでかわいそうです よ長男が忙しいのは事実のようだ盆と正月 には顔を出すが連休などで孫が来る時も 一緒に来るのは嫁だけだったたまには ゆっくり話したいと思ってもいつも嫁や孫 がそばにいるので難しかっ た弘之に電話をしても全然繋がらず特に ここ半年は電源が入っていないか電波の 届かない場所にいますとアナウンスが 流れる私は貯金があるので多少の援助は 問題なかったでも嫁の小遣いに消えるのは いまいち納得がいかないただ父親は投票中 母親がそれを支えるという家庭環境を思う と嫁を気にを思ってしまい毎回断りきれず にお金を渡して しまう明るくて元気だと思っていた嫁は

距離が縮まるにつれ口の悪さを発揮した ママ友や知人の悪口を孫の前でベラベラと 喋るのは教育上良くないのではと心配に なるだがそれ以上に勘に触るのは自分の 容姿を鼻にかけ長男を見下す発言をする ことだった息子の嫁が美人で嬉しい でしょう真面目なだけが鳥の地味な人と 結婚してあげたんだからもっと感謝してよ ね確かに嫁は綺麗だがこんな風に言われる たびに胸がチクチクと 痛むある日またそのセリフが飛び出したの でとうとう私は反論した弘之はイケメンで はないけど優しい顔つきをしているわそれ に弘之が真面目に仕事を続けているから あなたも専業主婦でいられるんじゃない の嫁が仕事を辞めてから5年経つが次の 仕事を探す気配は全く見られない気前とし た態度で言ってやると嫁の目が吊り上がっ た何か言いたそうに口を動かしたが言葉が 出てこなかったのだろうまだ遊んでいる孫 をせかし家に帰ってしまった余計な一言 だったかなと思ったが後悔はないすると 案の定私の反論が気に触った嫁は嫌がらせ をしてきたのだっ た誕生日を週末に控えたとある日嫁から 電話がかかってきた先日嫁に言い返して 以来電話もメッセージもえていたまたお金 の最速かとうんざりしながら電話に出る お母さん次の週末って空いてますか開い てるけどまたちかちゃんを預かってほしい の少し警戒しながら聞いてみると嫁は 明るい笑い声を立てながらやだ違いますよ 週末はお母さんの誕生日じゃないですか雪 がお休み取れるって聞いてお祝いしようと いう話になったんですほら駅前の高級なお 寿司屋さんとかどうですか私のノりに行き な店構の寿司屋が浮かんだテレビや雑誌で も取り上げられる人気の店だいいのあそこ 高いわわよいいんですよいつもお世話に なってますも感謝の気持ちを伝えたいん です よいつもなら耳障りな嫁の声も今日は 嬉しく感じた本当嬉しいわお言葉に甘えて ご馳走になろうかしらじゃあ予約しとき ますね楽しみにしてて ください電話を切ってからも私は余韻に 浸っていた例年家で1人迎える誕生日を 息子夫婦に祝ってもらえるなんて夢のよう だそれも1度は言ってみたいと考えていた お寿司屋さんで私はウキウキしてい た誕生日を指折り数えて週末を待った そして迎えた 誕生日指定された時間の5分前に私は高級 寿司店に足を運んだ真っ白なのれをくぐる と大将の異性のいい挨拶が響くひのきの1

枚いだろうかあやかなエルジ型の カウンター席には嫁と孫がすでに着席し それぞれ携帯とタブレットをいじってい たまだな店内はシンプルだが高級感漂う 雰囲気だそんな中でアクセサリーを大量に つけ香水とタバコの匂いをプンプンさせる 嫁とタブレットに映し出されている動画に 笑い声ををあげる孫は明らかに浮いている しばらくしてタブレットから目をあげた孫 は嫁に話しかけたママボタンエビ食べたい ホタの塩レモンやトの炙りも美味しそうだ ねでもねちか今日はコース料理なのよ後で パパも来るし ね2人は楽しそうだが私は妙に緊張して しまったカウンターで食べるお寿司屋さん なんて大昔に夫と食べた霧だ私が毎月援助 しているお礼とはいえ誕生日をこんな高級 点で祝ってくれるなんて嬉しさより申し訳 ない気持ちが勝ってしまうそんな中嫁の隣 で筆文字の品書きを堂々とめくる孫の姿に は違和感を覚えた小さい頃から高級点に 通い慣れてるみたいな落ち着いた態度だ 私がうっとりと店内を見渡していると板場 や店内の写真を撮りまくっていた嫁が私に 冷たく言っ たもういいでしょ帰ったら えだってまだ食べてないけどここのものが 欲しければガリをもらって後でお母さんに あげるわ突然の一言に私は嫁を穴が開く ほど見つめたあの今日は私の誕生日祝で 呼ばれたのよねやだ74のババーが誕生日 を祝ってほしいってさ 受ける大きくのけぞり椅子から落ちそうな くらい笑い転げた嫁は目元の涙を吹きつつ 言っ た地下がピアノコンクールの出場者に選ば れたんで今から家族でお祝いするんですよ 後で夫も来ますよ嫁の隣で孫がにりする 有名な高級寿司に行きたいねって地下が ママに頼んだのそこでここにしたわけでも お母さんがこの場にいたらおかしいでしょ 家族じゃないもんね嫁の言葉が胸に 刺さるお母さんは他人だから料理はなしで もガリ代10万は払って ねさも当然のように言い放つ嫁に怒りより も虚しさが勝ったお金を出させるためだけ に私を呼び出したのか誕生日祝いをすると 嘘までついて文句を言う元気も起きず私は 席を立ったはい会計してきますよろしくお 願いしますそのまま帰ってくださいね邪魔 だから笑いを含んだ声で嫁は言っ た嫁と孫の楽しそうな声を背中で聞き ながら私は視野を後にしたすると追いかけ てきた大将に呼び止められ数分やり取りを した後再び歩き出した家族連れやカップル

が行きかう繁華街をとぼとぼと歩いて駅へ と 向かう黒いパンプスのつま先を見つめて 歩くうちに次第に悲しさが押し寄せてきた なんて惨めな誕生日だろう誕生日を祝って くれると言うからバカみたいに気合いを 入れておしゃれしたのに午前中に予約した 美容院で白髪を染め直してヘアセットもお 願いしたベージのジャケットにブランドも のバッグ襟元には花柄のスカーフを合わせ てメイクもばっちり決めた素敵ですよと 美容師さんも褒めてくれたのにさっきまで のワクワクした気持ちから一点どん底の 気分 だういて唇を噛みしめ涙をこぼしながら 石畳を 歩く次第に怒りがふつふつとこみ上げる 誕生祝の名目で呼び出しのこのこ現れた私 から大金をむしり取った 嫁このままで住むと思ったら大間違いよ今 まで好き放題やってきたツをまとめて払わ せてあるそう思ってい た寿司屋から家へと帰る途中携帯が何度も 震えた画面を見ると嫁の名前がずらりと 並んでいたメッセージと電話の両方で私に 連絡を取ろうとしたのだろう必死ぶりが 伝わる要件が分かっていたので私は無視し 続けた連絡は夜中になりやっと収まっ た明け方に再びメッセージと電話攻撃が 始まった100件を超える頃私は仕方なく 電話に出たお母さんなんで出てくれないの よこんな大変な時に凄まじい勢いでわめき 立てる嫁私は携帯から耳を離しわざと のんびりした口調であらどうしたの10万 払うって言ったのにお母さんが払わずに 帰ったから無線飲食で捕まったのよおかげ で酔いも覚めたわ よ私は心の中で北園だいい君だ正確に言う と1度はレジで払った10万をなんと大将 に突き返されたのだお会計を済ませて出 たら大将がお金を持って追いかけてきて 受け取れないと言われた嫁の暴言は板場 まで届いていたらしく冬会だから本人にお 金を払わせたいと大将から言ってきたの だっ たは支払いをしなかった経緯を説明したは 何よそれ大将相当怒ってたわよあなたたち 通い慣れてる風だったのにマナーを全然 知らないのね高級す視点は匂い現金なのに タバコと香水の匂いをさせて来店するわ アクセサリーも時計もつけたまま板場を 勝手に撮影するわおまけに最初に出てきた ねネタにケチをつけたとか大将は今後 あなたたちを出入り禁止にすると話してい たわ何よ有名店だからって偉そうにお客は

神様でしょクレーマーがよく言うような セリフを吐くあさんまだ警察署にいるの いえよ初犯だし財布忘れただけと伝えて 解放されたわよその後お金下ろして寿司屋 に5万だったわ5万あなたどれだけ飲んだ のよ高級点でも2万あればお釣りが来る でしょううるさい余った分は私の小遣いに するつもりだったのに寿司やめ余計な真似 しやがってあなたは私の財布なんだから 大人しく払って おけよ嫁が厳しい口調でののしったこれが 嫁の本性か弘之は知っているのかもしかし て知らないんじゃないだろうか私が教えて もいいのだが私はあることを思いついた この前どうつけてくれるんだよはいはい わかりましたじゃあ明日にでも家に いらっしゃいただしちかちゃんは留守番さ せてねアさんだけが来て分かったわ今度 こそちゃんと10万用意しとくのよ勢い よく電話は切れ 私は携帯電話の録音スイッチを切り北えん だのだっ たそして翌日突然の玄関チャイムの連打嫁 が家にやってきた私が玄関を開けるやい なや靴を脱ぎ捨てて今に上がりソファーに ドカッと腰を下ろして足を 組むさっさと50万よしなさいよ私に右手 を出し怒鳴るように請求してたはあなんで 増えてるの私に恥を書かせたのよ迷惑量に 決まってるじゃない当然のように言ってき た大体さ老人の癖して誕生日を祝えとか 図々しいのよこっちは出損ないのあんたの 息子に散々苦労をかけられて切り詰めて 生活してるのよ毎月たった10万の援助 じゃ全然足りないわよじゃあアさんも働け ばいいのにというかちかちゃんにピアノを 習わせたり高級寿司店に通ったりする余裕 はあるのねはあなんで私が働かなきゃいけ ないの妻とこう不自由なく生活させるのが 夫の役目でしょそれができない時点で あんたの息子は人として終わってるんだ よ私に人差し指を突きつけ嫁が吠えた あんたは親なんだから責任取るのが 当たり前 だからさっさと金 よすすると突然奥の和室から声がした俺は 人として終わってるの かいきなり聞こえた低い声に嫁がぎょっと した顔を浮かべた襖を開けて現れた博雪に ソファーから飛び上がり上ずった声を出す ひゆアメリカに出張中じゃなかったの先週 帰ってきたんだよどうも母さんから連絡が 来ないからこちらから電話したんだ母さん に全部聞いたよお前が母さんに話した内容 嘘まみれじゃないか普段は大人しい長男が

嫁に厳しい口調で詰め寄った俺が安月球で 生活が苦しいだって死者から本社に移動に なり今の年収は1000万超えだし何不 自由なく暮らせてるはずだろうあら おかしいわね愛さんの話と全然違う わ嫌味を込めていった弘之も私も嫁を鋭い 目つきで 睨みつける半年前俺の携帯が壊れて 買い替えた時も電話番号が変わったのを 母さんに伝えようとしたら私が電話する ついでに教えとくわって言ったよななのに 知らないってどういうことだよ私弘之の前 の電話番号にかけてたのよ通りで出ない はずよね次に番号を使う人が決まってなく てよかった わ私たちはさらに追い打ちをかけるそれに お父様が余名宣告された件も嘘だって聞き ましたよお見舞に行きたいと頼んでも却下 されるわけだわ えっとそれ は結婚前に入院したのは本当なのよねでも 2週間で退院して その後再発も転もなくバリバリお仕事され ているのよ ね私と長男に追い詰められ嫁はソファーで 小さくなっている雪は眉を潜め悲しそうに 続けた海外出張が多くて留守にしがちだ けど私に任せてと愛が言ってくれたから 安心して仕事に励んだんだよ母さんとも 仲良くやっているというし生した時はそう にたのにまさか母さんにお金をせびって いるとは想像もしてなかった今まで遠慮し てたけど思い切ってアさんのお母様に電話 してよかったわおかげで弘行の連絡先を 聞き出せたしねはああんたうちの親に電話 したの余計な真似しないでよ嫁はわめき 立てた後長男の顔を見てしまったという風 に口に手を当てる長男はため息をつき 苦苦しい顔を作った帰国するたびブランド バッグやアクセサリーが増えていくから妙 だと思ったんだ地下の言葉遣いが日に日に 悪くなるのも母さんから電話がかかってこ ないのも全部お前が原因だったんだな唇を 引きまびい顔でうれていた嫁ががばっと顔 をあげた長男と私を順に睨みつけくした ううるさいんだよ余ってるところからお金 をもらって何が悪いおしゃれには金が かかるんだよ私みたいな美人があんた みたいなつまんない男と結婚してやったん だ金ぐらい好きに使わせてよそして弘之は 冷やかに告げたああそうかじゃあ離婚 しよう君の考えにはついていけないよ嫁も 負けじ魂うちの上司の紹介だから妥協して 結婚したのに大外れだったよあんたの実家 と違ってうちは裕福なんだケチ臭いこと

言わずに好きなようにお金を使わせて くれるよ離婚できて生々するわ負け惜しみ のように言い捨て嫁は帰っていったやっと 静かになり私は肩の力を抜い た少し休んだ後2人分の夕食のしていたら 玄関のチャイムが鳴った玄関のドアを 開けると体格のいい男性が嫁の首ねっこを 掴んで立っていたその奥に品のいい小柄な 女性が控えているひ君のお母様ですか 初めまして愛の父ですそう言った男性は私 に頭を下げた初めまして雪の母です然の 訪問をお許しください娘のブレーを謝罪し たいと思い伺いましたまあそうですか どうぞ上がってくださいな私が客間に案内 すると様子を見に来た息子が驚きを浮かべ たお父さんお母さんまでどうされたんです か久しぶりだねお母様この度は娘が迷惑を かけて本当に申し訳ありますでしたブスっ とした顔で正座していた嫁が父親に促され しぶしぶ頭を 下げる先日弘之君から詳細を聞き娘の 作り話に目まいがしました全く我が娘 ながら情けな甘やかして育てた我々の責任 ですお母様の人の良さにけ込みお金を せびるなんて恥ずかしくてお2人に顔向け できませんよ 嫁は不満げな表情で 黙り込む弘之君の予想通り離婚を告げられ た娘は家に駆け込んできました文句を こぼしていましたが早々に離婚届けを欠か せます弁護士の用意が整い次第連絡するの で待っていてもらえませんかお母様から 頂いたお金は耳を揃えて返済させますので ご安心くださいね1度くれたものをなんで 返さなきゃけないの嫁がぼそっとつぶやく とたまり なさい母親が一括したそして嫁の父が畳に 頭をこすりつけて謝罪 するこんな娘で申し訳ないどうか離婚の 手続きを進めて くださいお父様顔をあげてくださいなでは 弁護士さんはそちらにお任せしますね何か あったら僕の方に連絡をください弘之も ふぶかと頭を下げたただ1人当事者の嫁 だけが収支不服そうな様子だった嫁は私が あげたお金の全額返済をしったものの裁判 になれば余計にお金がかかると知り最終的 に折れた10歳の孫の養育券は弘之が もらい不で今のマンションに住み続ける ことになった雪は娘と暮らすことになった と上司に話し出張や残業が少ない部署への 移動を申請したと話していた今後は娘との 時間を作る努力をするそうだ嫁の手元には 夫婦の貯金の半分が振り分けられたものの 私への返済でほぼ0になった嫁は今回の件

で両親に絶縁され実家を追い出されたボロ アパートに引っ越してパートを始めたもの の私にこんな雑もやらせないで給料もっと あげろなどと上司に訴えては首になり食を 点々としているらしいブランド品を 買いあさる癖も抜けず借金に追われて凄ん だ生活を送っているそう だ嫁にお金をせびられる心配がなくなった 私は気持ちが晴ればれとして若返ったよう な心地だ雪の出張や残業が入った時は弘行 のマンションに行き孫と夕食を食べたり 一緒にゲームをしたりする以前は元嫁に 習い私を煙たがっていた孫だが最近は私を 慕ってくくれるのでより可愛く思えるよう になったいきなり押しかけられる心配も 消えたので好きな俳優の舞台を見に行っ たりガーデニングをしたりと自由な日々を 過ごしているそしてまた1年が経ち私の 誕生日がやってきた今回は雪が予約して くれていたレストランで孫と息子と3人で ご飯を食べたみんなで楽しくご飯を食べて とても幸せな気持ちになったお題は もちろん雪にご馳走してもらったこれから も孫の成長を見守りながら自分のペースで 老後を過ごしていきたいと思うのだった 夫はエリートなの障害者は目障りよ消え てそんな暴言を吐いたので俺は我慢の限界 を迎え たどうしてそこまで言われなければなら ないんだあんたがいると品がが下がるわ 障害者は出ていって ください自慢の親友の結婚式俺はある濡れ を着せ られるさらに親友との縁も切れと言われた そこで俺は新郎との縁を切るためとある 宣告をすること に俺はゆき30歳中学の時に事故に会い下 半身付随になってしまったそのため現在車 椅子生活をしている色々不自由で自分で できないことも多く中学の頃はすて家に 引きこもるようになってい たそんな俺が再び普通の生活をできるよう になったのは幼稚園の時からの親友の おかげだった名前はシ今は同じ大手 デザイン会社で働いて いる春は昔から優秀での熱い男 だそれにしは俺が事故に会ってから 塞ぎ込んでいるのを気にかけ家にまで 駆けつけて勇気の力になると言ってくれ たしは俺を特別扱いせず普通りに接して くれ た俺はそれが嬉しかったの だそんなしとは大人になっても親友同士 何かあったらお互い真っ先に相談する中に なっていた

そんな俊が結婚したい人がいると言ってき た俊に半年前から彼女がいることは知って いたがまさかこんなに早く結婚するとは 思わなかっ た素直に驚いたがそれでも幼い頃から兄弟 のように育ったしが結婚することは自分の ことのように 嬉しい全力でお祝いしたいと思っ た俊の結婚相手は献身的に尽くしてくれる 人でしかも美人らしい俺はそんな話を聞き ますます嬉しくなっ たきっと幸せな家庭を気づくんだろうなし の嬉しそうな顔を見ていると不思議と そんな気持ちになっ た今度お前も会ってくれないかえ奥さんと いいのかもちろんこれから長い付き合いに なるだろ親友のお前にも1回会ってほしい んだ一緒にご飯でもどう だ俺はそう言われて早速スケジュールを 調整 するしとその婚約者との食事の予定を スケジュール管理アプリに入れ会社で一緒 に仕事をしてくれている人に連絡を するしは忙しい中申し訳ないと言ったが 仕事なんて放り出してでも旬の婚約者に 会ってみたかった旬の選んだ人だから 優しく穏やかな人なの だろう親友としてしっかり対応しなければ 俺を紹介した旬の格好がつかないそんな ことを勝手に思いながらワクワクし た俺は両親にも連絡し俊の結婚を報告した 両親も自分の息子のことのように喜び俺に も負けてられないなと冗談を言って くる俺はそんな両親の言葉を笑って 聞き流しつつしのように俺にもいずれ婚約 者ができたらいいなと少しだけ羨ましく 思っ た今は仕事も軌道に乗って忙しく出会い なんてほとんど ないそれでもいずれ車椅子の俺を受け入れ てくれる人が現れたらなんて妄想に吹ける こともあるだが今はの結婚式の子がが優先 だ親友の晴れ部隊なのだから盛大にお祝い をしてやろうと思ったその数日後俊の婚約 者と会うことになった名前はみゆさんと いうよう だ彼女は俺たちが働く会社の取引先で受付 をしている らしいそうは言っても俺は俊とは業務が 違うため彼女に会ったことが ないしはミウさんに俺の話をしていると 言っていた俺も彼女のことを教えてもらっ ているため初対面でもそんなに会話に困る ことはないだろうと思ってい たそれでも彼女に会うまでは仕事中も

そわそわしてしまっ た当日も俺は少し緊張しつつ約束の時間 より少し早めに待ち合わせの場所へ行っ たお店は事前に旬がしており俺の車椅子の ことも話してくれていたためレストランに 行くとすぐに席に案内され た案内の人に従って俺が席に行くと2人は すでに来ていたらしく何やら楽しそうに 話して いる遠目にみゆさんを確認するとしが べた褒めするのも分かるぐらいに彼女は とても綺麗な人だっ た俺は遅れたことを詫びし2人に合流する とミウさんは一瞬だけ眉を潜め たその一瞬の変化に少し違和感を覚えたが 俺は2人に挨拶をし た初めましてゆきですえ彼が 親友そう言われて俺はドキリとしたが俊が 満面の笑みで俺のことを 褒めるそう俺の大親友よろしくなあ悪いな 忙しい中時間作ってもらっ てそれを聞きみゆさんはさっきの穏やかな 雰囲気に戻っ た少し気になったものの車椅子に驚いた だけだろうと思っ たそれからは特に変わったことはなくしと 俺の幼少期の会話で盛り上がりミウさんも 楽しそうに笑いながら時間が過ぎていく そしてその日は特に何もなく楽しいになっ た話が盛り上がり食事を終えたら帰る つもりがコーヒーまでいただくことに俺は あまり新婚の2人を邪魔しないようにと 思いその後は早々に切り上げ適当な理由を つけて帰宅することを俊に伝え た帰りはしが俺を呼び止めに来てお礼を 言ってきたその言葉を聞きが満足してくれ たことが嬉しくて心のモヤモヤはどうでも 良くなっ た車に乗る前少し離れた場所に立つみゆ さんをちらりと 見る俊のことを待っているようだったが俺 を見る目がどうにも落ち着かない様子 だよっぽど車椅子が珍しいのだろうその点 はやはり少し気になったが初対面では びっくりされたり気を使われたりするのに は慣れていたから特に深くは考えなかった みゆさんもしと結婚するということは度々 俺と会うことにもなるそのうち慣れてくる だろうと考えることにし たそれから数ヶ月が過ぎあっという間に俊 の結婚式まで数日となっ たミウさんとはあの日以来1度も会ってい ないしとは車内でも会社の外でもたまに 会って話した 結婚するのがよっぽど嬉しいのかこと細か

に式の内容や準備の様子を話して くれる俺もそれを聞いているうちにまるで 自分が結婚するかのように楽しみになった しかし結婚式前日に少し困ったことが起き た突然俺の携帯に知らない番号から電話が かかってき た俺は仕事関係だろうかと思いすぐに電話 に出るとなんと相手はみゆさんだっ た一体どうしたんですか えっと明日の結婚式なんですけど実は旬の 取引先の方も来られるんですきっと俊に とっては大事な1日になると思うん ですそうなんですねもちろんそりゃ旬の 晴れ部隊ですからねそれでどうしまし たはい なのでしには式のことに集中して欲しいん ですよゆきさんって車椅子で来られますよ ねきっとしはあなたのことが気になるん じゃないかと思うんですよ ねはいどういうことです かそう聞くと意を消したようにミウさんが 声を張って話し たあなたが結婚式に来るのは ちょっと最後のの言葉は濁していたが来 ないで欲しいということなの だろう確かに旬の結婚式には旬の父親の 関係者や仕事で昔からお世話になっている 名のしれた人たちが顔を揃えると聞いて いるそんな人たちでも車椅子の人間を見る のは初めての人もいるだろう経験上車椅子 の人間をスムーズに受け入れる人が少ない ことも分かって いるきっとみゆさんは俺と会った日もその ことを考えていたの だろうあんなに楽しそうにしていたのに そんなことを考えていたなんて少し ショックだっ たその上みゆさんに参加するなと言われて しまい複雑な気分に なるなんと言えば理解してくれるだろうか と思い考え込んで言葉をつまらせていると 向こうも気まずそうに黙って いるお互い嫌な沈黙が数秒流れた俺は旬に 確認をすると言って一旦電話を切ろうと 考えたそして口を開きかけたと同時にミウ さんが喋っ た瞬のことを考えるなら来ないで ください先ほどとは変わり大きな声でそう 言われた俺は驚いたその間にみゆさんは 一方的に電話を切る俺はしばらくア然とし てい たミウさんもこれからの新生活のことや俊 のことを考えているうちに不安になって しまったのだろうと自分を無理やり納得さ せただが実際気持ちはそう簡単には

割りきれない もの俺はその後もモヤモヤとした気分を 抱き昔引きこもっていたあの頃のように 気持ちが塞ぎ込んでしまっ た足さえ動けば俺が車椅子じゃなければ そんなことばかり 思い浮かぶしかしそうは言っても現実の俺 は車椅子で足は動かないし手伝ってもらわ なければできないことばかりどこにいても 目立つ存在だ結婚式のような場所に俺がい たら来賓客が気を使うのは目に見えて わかる人が多い分車椅子を嫌に思う人も いるだろう そんなことを思い思考がどんどん暗くなる 深いため息をつくことでその嫌な気持ちを 振り払っ た結婚式の日のことだが予定が会いそうに ないでもお祝いはしたいからロビーで待っ てるその日の晩に俊にメッセージを送った せっかくのお祝いなのに嫌な気持ちでお 祝いするなんて瞬に失礼だと思ったからだ そして迎えた結婚式 当日俺は俊の晴れ姿を一目見て帰るため 約束通りロビーで待ってい た幸せな旬を一目見るだけで十分だシも俺 が忙しいと言っても不信に思わなかった ようだ普段から俺が忙しいと理解している から だろうこれでしゅとみゆさんが変に こじれることもなく 心よく結婚式をあげることができるはず だロビーでしばらく待っていると声をかけ られ た誰だと尋ねるとみゆさんの友人だと言い 名前も名乗らず勝手に車椅に触ろうとし た俺は慌ててすぐに帰るからと言ったが 抵抗虚しく彼らは勝手に俺の車椅子を押し 始め た一体何のよだと訪ねるとミウさんが話す ことがあるとだけ言われ無理やり控室に 連れて行かれてしまっ た俺は強引なミウさんの友人たちに戸惑い なんとなく恐ろしさを感じただが別に彼女 も俺に危害を加えようとは考えていない とりあえずミウさんに会ったらお祝いの 言葉を伝え今回は出席を控えることを 告げようそうすればすぐに解放してくれる はずだそれにシトはロビーで待ち合わせを して いる俺がいなければしは驚いて探す だろうそんなことを思い機械室に行くと 準備を済ませたみゆさんが 振り返るウエディングドレスを着ている姿 は様になっていたがその顔は以前あった時 とは

違う拳王の塊りのような顔だった そこまで俺は嫌われていたの かそう思いまた嫌な気持ちに なる一体何しに来たんですか障害者のくせ にあなたが来ると邪魔だとお伝えしました よ ね昨日の電話のような控えめな言い方とは 違い俺を遠慮なく障害者呼ばわりした上に 邪魔だからと分して いるどうせあなたが彼といるのもお 金目当てなん でしょそんなわけないだろ俺は瞬にお祝い したいだけだ よそんな決めつけるような言葉と軽蔑する ような視線を受け俺は苛立ちを覚え たみゆさんはなぜ俺をそんな風に言うの だろうか彼女は何か誤解をしているのでは ないかと考え た単純にしをお祝いしたいだけだと何度も 説明したがさんは俺の話を聞こうとし なかっ たそんなに車椅子が気になるのだろうか こんなに露骨に差別をするなんて俺の経験 でも稀な方だただしといる時は愛そよくし ているためシは彼女の裏の顔に気づいてい ないのだろう か知らない方がいいのかもしれないが俺は 旬の今後が心配になっ た変に誤解されても困るため 幼馴染みでお金とか関係なく俺はの人柄を 認めていることを話し たシも俺のことを認めてくれているため そこに利害関係なんてないと反論したそれ でもみゆさんは信用してくれない夫は エリートなの障害者は目障りよ消え てそんな暴言を吐いたので俺は我慢の限界 を迎えた どうしてそこまで言われなければならない ん だ俺の怒鳴り声は廊下にまで聞こえていた のだろう廊下にたまたま言わせた俊や両家 の両親たちも何事かと控室に入ってきた俺 が顔を赤くして怒っているのを見て一体 何事なんだと尋ね られる俺が答える前に俊の姿を見たみゆ さんはわざとらしく態度を変え たゆきさんにひどいこと言われたの彼が 怖い わわらしく泣きまねもしてしは目を見開い て 驚く俺もミウさんの女優顔負けの演技力に 驚き一瞬声をつまらせ たゆききっと何か理由があるん だろうと言って俺を心配そうに見て くるそんなの姿を見てミさんは通りに行か

ずに顔を歪めて いるしが俺を信じていることが気に食わ ないのかミウさん は急に大声を出して私に襲いかかろうとし たのよ怖かった わと嘘をつき 始める近くにいたみゆさんの友人たちも嘘 をついてまで俺を追い出そうという彼女に 驚き目をそらして黙り込んで いるしはその話を半で聞きありえないと 否定しているが真相が分からず困った表情 をしてい た俺は瞬の結婚式だというのに変な疑いを かけられ濡れを着せられ た両家の両親が集まる大事にまでなって しまい申し訳なさと呆れた気持ちで いっぱいに なるそしてミさんに関してはこれ以上話を しても話が通じることはないだろうと思っ た周囲の人間が戸惑う中ミさんは俺を 指さして避難を 続けるあんたがいると品格が下がるのよ 障害者は出ていって くださいわかっ た俺は間髪入れずにそう答えたしとその 両親は安然となり考え直さないかとミウ さんを説得したが彼女は絶対に考えを変え なかった 俺はそんな彼女を横目に俊に結婚式には出 ないと伝え たしかしシはそんな俺を 止めみゆが変なことを言って申し訳ない マリッチブルーなのかもと さくマリッチブルーだろうが何だろうが 平気で人を傷つけるような人をお祝いし たく ない俺がはっきりそう言うとしは悲しげに 眉を潜めみゆさんを見つめてい たみゆさんはその視線に 気づきちょっとしに変なことを吹き込ま ないでくださいさっさと出ていってと わめいて いる私のためを思うならあの人とは縁を 切って よそう言ってしの腕を掴むみゆさんをしは 困ったような顔で見てい た帰ると言っているのにまだ馬鹿にするミ さんに腹が立ってきた俺は俊の方を 向きお前がみゆさんと結婚するなら俺は縁 を切った方がいいみたいだ な俺がそう言うとしは驚いて何を言って いるんだよと声を荒げ たその後ろでミウさんは勝利を確信したの か不敵な笑を浮かべて いる俺はそんなみゆさんにますます腹が

立った 完全に縁を切るというのであれば俺にはし なければならないことがある瞬に向き直り 俺は淡々とした口調で告げ た申し訳ないがみゆさんの移行に沿うため にもしには会社を辞めてもらうことに なるしはますます驚き口をポカンと開けて ミウさんを振り返っ たミさんも同じような顔に なるどどういうことと俺に 迫る俺は静かに告げ たしが働いている会社は俺の会社なん だ俺がそう言うとミウさんは目をさのよう にして 驚くそれもそうだろうシはエリートで頭も 良く仕事でも成果をたくさんあげて いる何度か業界の専門師にも取り上げられ デザイン業界のホープなんて言われてい たその旬の雇用主が俺だなんてミウさんは 思いもよらなかったの だろう俺とみゆさんに面識がなかったのも 普段の俺は社長として業務をしているから だみゆさんは慌てふためいているそんな みゆさんを見つつ俺は自分が瞬の幸せの 邪魔になるというのであれば完全に縁を 切るよと宣言した するとしは怒りを荒にして一体勇気に何を 言ったんだとみさんを睨んだみゆさんは旬 の怒鳴り声を聞いて目を見開きなつを 飲み込んで黙るそして俺はあるものを 取り出し たあまり気は進まないけどここにいつも 自賛しているボイスレコーダーがあるこれ を聞けば彼女の言葉が全て記録されいはず だがどうすると言い瞬にそれを手渡し たななんでそんなの持ち歩いているのよ ひどいことしたのはあなたでしょそんな ものまで準備して私を騙そうとしてるん でしょみゆさんは王場際は悪くそう言った 苦しい言い訳 だそんなはずはない仕事の関係で持ち歩い ているん だ普段は会議や打ち合わせの内容を録音し て いるしも苦しい言い訳をするみゆさんを 睨みつけていたしの両親も状況を理解した のかみゆさんを不快な顔で睨みつけて いるみゆさんは悔しげに唇を噛みしめ罰が 悪そうに話し始め た私はしのことを思ってやってしたことな のにあなたが式に集中できるようにやった ことなのよ障害者の友達がいるなんて知ら れたら俊の将来に傷がつく でしょうしはこの言葉にとうとう切れて しまっ

た鬼のような行走でみゆさんを睨ん だ勇気が車椅になったのは俺のせいなん だその言葉を聞きみゆさんはますます顔色 を悪くし たいずれ話そうとは思っていたけど俺が 中学の時に車に引かれそうになった時が身 を呈して助けてくれたんだそのおかげで俺 は大事には至らなかったけどゆきは打ち所 が悪く半神不随になってしまったん だ俊の言う通りだ事故の後俺は塞ぎ込む 高校受験もしなかっ た俊はずっと俺が気がかりだった らしい多分自分のせいで俺が半神不随に なったのだと気に止んでいたのだろうだ からしが俺の家に来た時責めるようなこと はしなかったむしろ気にするなとしを心 よく受け入れ たそれから再び毎日のように会うように なり俺もだんだん気持ちが晴れていったお 礼を言いたいのは俺も同じ だ俺は事故の後引きこもってた間はずっと 絵を描いていた絵を描くことは昔から好き だったしそれくらいしかやる気が出なかっ たから だそのことを知ったしは俺にそれを仕事に したらいいんじゃないと言ってくれ たそこから俺はデザインの勉強を始め さらには会社まで設立して今に 至るこの仕事をしているのは俊のおかげな の だしがいなかったら俺はずっと塞ぎ込んで いたままだった だろう俺が会社を設立した後俺はしを会社 に誘っ たしは心よく引き受けてくれてこうして 2人で働いていられるの だみゆさんはその話を聞きあ然としてバが 悪そうに目を そらすゆきの会社が好調なおかげで俺は今 の立場を手に入れられたん だみゆさんは瞬に言い返すことができず 言葉を飲み込んでいただがそれでもミさん はめげずに 開き直りそんなにすごい人ならなぜ今まで 社長だと言わなかったの よ社長と言うと普通の人とは違う目で見 られるのが嫌であまり自分から名乗らない んだそもそも仕事をするのに障害者だとか 健常者だとか関係ないけど ね私だって知っていたらこんな態度を取ら ないわ よふくされた顔で言い相変わらず反省し ないは深いため息を つきプロポーズをした日に勇気のことを 話したはずだけどなと呆れた口調で言っ

たそそんなの知らないわ よしはますます 呆れ返る結婚は 考え直そう最後にしはそう告げたみゆさん はその言葉を聞き泣きながら謝った しや俊の両親にもすったが自分の息子の命 の恩人を侮辱するような奴は許さないと 言われ冷たく突き放されてしまっ たみゆさんは自分の両親にも出席され自分 の娘ながら情けないと呆れ られる発砲ふさがりになったミウさんは 必死になって俺に謝ってきたが瞬にもう 関わるなと言われて黙り込ん だては俺を傷つけてしまって申し訳ないと 謝り深深と頭を下げ た首でもなんでもいいから縁を切るなんて 言わないで くれ俊にそこまで言われてしまったら許さ ないわけにはいかないだろうそれにしは 悪くない よ俺がそう言うとしは緊張がほぐれたのか ほっとした 様子そして改めてよろしくといつもの調子 で握手をかわし た結局しとみゆさんは破断みゆさんは 分かれないと言い張ったがしは式場の キャンセル代を全てミウさんに請求しそれ らを一括で払うように迫っ た俺もみゆさんの態度に怒りを感じたため 名を毀損で訴えを起こし慰謝料を請求 する彼女はもう2度とこんなことはしない とうれて それからミさんは多額の借金を背負い両親 にまで見捨てられたようださらに俺たちが 訴訟を進めるうちにみゆさんの腹のうちが 露見し た実はみゆさんは俊の家の財産と俊の貯金 目当てに近づいたと 判明しはそれを聞きミさんを真底軽蔑した ようだそして女と結婚しなくてよかった また助けられたと俺にお礼を言ってくれた 俺は旬の結婚を邪魔したことになり 気まずい関係になってしまうかと危惧した しかし2人で培った絆はこんなことで壊れ たりしないと分かってなんだか嬉しくなっ たそして俺は今も変わらず瞬に幸せになっ てほしいと心から願って いる この際だからはっきり言うけど私あんたの こと好きじゃないんだよねえどどうし て冬香の放った一言で絶望に突き落とされ た気分になった私は唯一無のだと思ってた けど冬は違ったってことその思いが頭の中 で駆け巡り私は言葉をなくし た冬香はずっとあんなこと思ってたの私の

1人よがりだったってこと親友だと思って 何もかも打ち上げてたの にこれからどうすればいいのか分からず涙 がこぼれた時だった背後から声がし た僕は残ります よ私の名前はユナ20代私には大学生の頃 から夢がありいつかは自分の会社を 立ち上げたいと思っていた企業となると 色々とめんどくさい手続きもあるし資金 集めコンセプトぎめターゲットを絞ったり などとにかく自分で決めなければいけない ことが山ほどあったどこから手をつけて いいかわからなくなった私私は1番の親友 である富に相談を持ちかけ た冬香は幼稚園の頃からの親友だ少し過ち なところもあるけど面倒みのいい姉御肌の 女性でいつだって大勢の人に囲まれてる私 はそんな冬に憧れすら抱いていた起業する にあたって冬にアドバイスをもらえたらと 思ってい た冬か相談があるんだけどどうしたのよ 改まっ て大学のカフェテラスに冬香を呼び出し私 は神妙な顔で切り出し た私卒業したら起業しようと思っててでも 何から手をつけていいか全然頭が回らなく てどうしたらいいと 思うそうね何の会社を作りたい の私の言葉に冬香はちゃかすことなく真剣 に答えてくれたえっと私は昔から小物作り が得意じゃないだから子供から大人まで 幅広い年齢の人が持てるような小物を作り たいの価格帯はまあ普通で実店舗は会社が 大きくなってからでいいからまずはネット で販売していけたらと思っ て小物かその手の商品は市場に溢れてる からオリジナリティを出さないと難しいか もね宣伝はSNSを中心にしてインパクト によって売上は変動しそうだよ ねこんなに的確にアドバイスをしてくれる 富に私は彼女に相談して正解だったと思っ たそれと同時に冬香と一緒に起業できれば 心強いと思っ た冬香は卒業したらどうするの 実はまだ決めてないんだよねそろそろ決め なくちゃとは思ってるんだ けどそれじゃあ共同経営者にならない共同 経営 者私の言葉に冬香は首をかしげたうん冬香 と一緒ならきっと色々なアイデアが 生まれると思うんだそうね特にやりたい こともないしなら楽しくやれそううんいい か もこうして私と冬香は共同経営者の道を 歩ん

だこの頃はまだ大学生だったので授業以外 の時間を全て企業のために費やした何度も ショップを巡って材料を厳選して意外にも 安価な材料で制作ができそうだっ た倉庫しているうちに私たちは卒業本格的 に会社を経営する立場となった私が制作を 担当冬香がマーケティング担当と話し合い それぞれのできる限りのことをやっ たまさか共同経営者とはいえ自分が会社を 立ち上げるなんて思っても見なかった わ卒業後冬香はよくそうこぼしていたでも 中支笑顔だったので冬かも悪い気はしてい なかったんだと思う 初めのうちは注文すら来ずどう売り込めば いいのか分からなかったでもSNSで発信 し続けていると有名なインフルエンサーの 目に止まったらしくあっという間に商品が 拡散売上は10倍近く跳ね上がっ たやっぱりインフルエンサーってすごいね 本当に私たちがどんなに宣伝しても売れ ないものがたった1回取り上げれただけで ここまで売上が上がるんだもんでもどう しようこのまま私たちだけで制作を続けて も間に合わない ね急に売上が伸びたことにより私1人での 制作が間に合わなくなったために社員を 何人か雇うことにした社員の採用は冬が 担当私は教育及び制作指示をすることに なった冬の採用する人は優秀な人材ばかり で即戦力として活躍してくれる人が主だっ たただ1人43歳の秋海を除いて は秋のは正直に言って仕事が早い方では ない見た目もなんだかよれよれの疲れた おじさんといった感じでなんで冬香は こんな人を雇ったんだろうと思うくらいに 仕事ができなかっ たそれでも冬の雇った人材なんだから優秀 に違いないと思って根気よく仕事を教えた 最初は営業を担当してもらっていたがあの 見た目で営業はという意見もあり最終的に は雑務をしてもらっていた雑務の方に関し ては失敗しながらも手際よくやってくれる のでそちらでは非常に助かって いる社員が数十人規模まで大きくなった時 冬から話があると呼び出されたてっきり 今後の方針を話し合うものだと思っていた のだがふかの口からとんでもないことを 聞かされることになっ たふかいきなりどうしたの話って 何私は笑顔で冬に話しかけたすると実は みんなで話し合ったんだけど私たち違う 会社を立ち上げることになったの え私はふかの言う意味が分からず思わず 聞き返してしまっ たこの会社も大きくなってきたけどさ私が

やりたいのはこういうんじゃないって 気づかされたのだからさ独立しようと思っ てちょちょっと待ってじゃあ冬かあなたは どういう会社を考えてた の販売系の企業っていうのは同じなんだ けど 小物じゃなくてなんかこうもっと大きい ことをしたいん だこの会社はどうする のこの先を聞きたくはなかっ たこの会社はゆながこのまま経営すれば いいよそれって今後は一緒に仕事はしな いってことお願い富あなたがいないと困る のこの会社からいなくなるなんて言わない で私はなんとか冬かに残って欲しくて 考え直してくれるようにお願いし た社員は私がもらっていくから私の言葉に どこか強い苛立ちを込めながら冬香は言っ たえどういうこと入社契約の時に約束した のよ私が辞める時は一緒にっていう約束だ から今いる社員はについてくるわ何それ 聞いてないんだけど言ってないものなんで そんなことするのそんなことしたらこの 会社が潰れてしまうかもしれないの にこの際だからはっきり言うけど私あんた のこと好きじゃないんだよね えどどうし て冬の放った一言で絶望に突き落とされた になった私は唯一無の親友だと思ってた けど冬は違ったってことその思いが頭の中 で駆け巡り私は言葉をなくしたそんな私を 無視してふかはさらに言葉を つなげるだってさいつも私の後ろをついて 回って相談だなんだって私に丸投げしてさ ああいうの困るんだよね最初はよかったよ 面白かったし人の役に立てるって思ったし でもさ毎回毎回私に意見求められても困る わけ正直いつも心の中ではそれくらい自分 で考えろよって思って た冬香の一言一言に足元がグラグラする 錯覚に襲わ れるなんで私冬を頼りすぎてた あとさ私が好きになる人がみんなユナの ことを好きになるのが むかつく え守りたくなる可愛さとか言ってそんなん 知らねえよって感じ私からしてみれば全部 決断を私に丸投げしてくるうぜえやつで しかない し何も言えず呆然としていると冬香が にやりと笑った知ってる私が男に振られる 理由ってねいっつもあんただったのだから 復讐の機会をずっと伺ってたのよそれは私 とは関係ないじゃ ないなんとか喉に張り付いた言葉を

絞り出すもかれたような声しか出ない私に ニヤニヤと意地の悪い顔をしているその顔 は私のよく知る富の顔ではなく私はまるで 別人を見ているような錯覚に陥っ た関係あるかないかで聞かれると関係ない かもしれないけどむかつく じゃんそんな理由でそんな理由で親友を 裏切るの私は最初から親友だなんて思って ないからあんたはただの踏み台私の ステップアップの道具に過ぎなかったの よ冬は吐き捨てると振り返ることもなく 立ち去っ た社員を全員富に連れて行かれた私は誰も いなくなった事務所で1人立ち尽くしてい た冬香はずっとあんなことを持ってたの私 の1人よがりだったってこと親友だと思っ て何もかも打ち上げてたの にこれからどうすればいいのかわからず涙 がこぼれた時だった背後 から僕は残りますよという声が聞こえてき た振り返ると秋のが立っていた えどういうことです か秋のが差し出してきたよれよれのハカを 受け取りながら聞く と皆さん契約の時にそういったお話をされ たんですよ ねにもお声がけはあったのですが私はそう いった約束はしないようにしてるんです それだと給料が下がるという話もされたん ですけど嫌な予感しかしなかったので断っ たん です社員が残っていたのは嬉しかったが 正直この人がいてもという気持ちもあっ た雑用は進んでやってくれたので助かって はいたが秋がまともに働いているとを見た ことがなかったしどちらかというと足で まといな感じだっ た残ってくださったことには感謝しますで も私たちだけではもうどうにもならないん ですどうしてそう思うんです か私は秋のの顔を見据えて伝え た正直に言いますと秋さんが仕事をして いるのをことがありませんいつも雑用 ばかりでその他の仕事はしてませんでした よねもちろん秋のさんが綺麗に片付けて くださってるおかげでみんなが気持ちよく 仕事できていたのは確かですでもそれだけ じゃダメなん ですそう思われていたとは侵害ですしかし そう思われてしまうような行動をしていた のもまた私ですし申をくれました私元は こういったことをしておりまし てそう言ってノに手渡された名刺には某 大手ガングメーカーの役員の肩書きと秋の 名前が書いてあったえあの有名なガング

メーカーそれにこの苗字 ええ一応社長の息子 です私の問いかけに秋はすんなりと答え たそそんなすごい方がどうしてうちなんか に父の会社はもう十分大きいですし私も 特に何かをすることはないと思っていたん です大学を卒業する時に父からお前はこの 会社を継ぐんだなんて言われたけどどこか 納得できない自分がいて正直な話あの会社 に大して思いれはないんです よ秋の環境は私からすればこれ以上ない ほど恵まれているように見えるが当人に しかわからない悩みも色々とあるの だろうこのままあの会社で腐るしかないの かと思っていたところこの会社のことを 知りましてユナさんの考えが私と似ていて 共感できる部分も多く今からでも新しい ことにチャレンジしてみたくてだからこの 会社を受けたん ですありがとうございます知らなかったと はいえ失礼なことを言ってしまい申し訳 ございませんいえ実際のところ私は年も上 すぎるし仕事もあまり任せてもらえません でしたからでもこれからは雪奈さんのお役 に立てるよう精神誠意頑張っていきます ですからもう一度頑張ってみません か秋のがどこまでできるのかは分からない が冬に裏切られ社員もいなくなってしまっ た今秋のの言葉は何より心強く感じ た秋はかなり年上だが柔軟な思考何より 感覚的に私の年代に近いものを持ってい た冬との話し合いはお互いに聞かず対立 することが多かったが秋のとの話し合いは 収支楽しく彼と話しているとぼんやりとし たイメージが次第にはっきりしていくのが 分かっ た秋のの考えはいつも新鮮で企業仕立ての 頃を思い出すほどだった常にワクワクして 新しいものを 追い求めるそれだけではなく古いものから もアイデアを発掘するその姿勢に私は ただただ 関心するだけだったそのおかげか最初は ありきたりなデザインが主だったものが いろんな形を帯びてきて楽しさは倍増 さらに秋のと仕事をするようになってから は売上も好調で以前とは比べ物にならない ほどの忙しさにさすがに私1人で制作は 無理なので秋海のツで工場を紹介して もらい制作が楽になった分デザインに時間 を避けるようになった 嬉しいことは続くものでSNSで多くの人 に注目されテレビ番組にまで取り上げ られることに秋のは表に出たがらなかった のでインタビューは全て私が答えることに

番組が放送されてからはさらに注文が 舞い込んだ正直社員がいたらと思うことも なかったわけではないが冬のことが トラウマのようになり新しい人材を雇う ことことに抵抗があったの だ秋に相談した ところ正直人手が欲しいところはあります でもそれ以上に楽しくて疲れなんて 吹き飛んでます彼女のこともありますし 雇いたくない気持ちも十分に理解できます なあに2人で少し頑張ればなんとかなり ます よ秋の言葉に救われた残ってくれたのが この人で良かったと心からそう思え たなんとかこの状況にも慣れてきた頃知ら ない番号から立て続けに着信が入っている ことに気づいたその番号からは1日に何度 もかかってきており不審に思い秋海に聞い てみ た秋のさんこの番号知ってます1日に何回 も着信があるんだ けどいや私は知りませんね取引先でもなさ そうだ しそんなことを話しているとちょうどその 番号から電話がかかってきた私は秋のと顔 を見合わせると静かに電話に出 た もしもしユナさん助けて くださいその電話は冬についていった私の 会社の元社員のあゆだったあゆさんどうし た のただならない雰囲気に秋海にも聞いて もらおうとスピーカーに切り替えるその 内容はとんでもないものだっ た私ユナさんに謝りたくて冬香さんについ ていったはいいけどその後約束された賃金 は支払われないし残業や休日出勤も共用さ れてもう何日も家に帰れてないんです お願いです助けて くださいあゆさん落ち着いてとりあえず順 に説明して くれる泣きながらすがってくるあに私は 詳しい話を聞い たふかさんの会社は出だしは良かったん ですゆなさんの会社での実績もあったし みんなでワワしながらやっててうんでも すぐに売上が落ちてそしたら冬香さんが デザインが平凡すぎるのが良くない自分の 納得の行くもが作れるまでは残業して案を 出せって言い出したんですそれでも賃金が ちゃんと払われてるうちは良かったんです けどそのうちまともな成果もあげてないん だから賃金なんて発生するわけないじゃ ないそう言って賃金 もするあに私はどうしようかと思って秋海

を見たするとその目くばせに気づいた秋海 があゆに話しかけたあゆさんお久しぶり ですいいですか今から私が言うことをメモ して くださいその数ヶ月後冬香から電話が かかってきた電話に出ると冬香は私に 怒鳴りつけてきたもうもっと早く出なさい よあれはどういうことなのえあれって何の こと冬香の怒鳴り声は耳が痛くなりそうな ほどで私は思わず電話を耳から話し スピーカーに切り替えたなんのことじゃ ないわよなんであんたの会社がSNSで バってんのよしかもテレビにまでどんな手 を使ったの よ別に特別なことは何もしてないわよ 私たちは真面目に仕事をしてただけは 私たちもしかして気づいてないの1人だけ 残ってくれた社員がいたんだ けど私がそう言うと冬香は少し考えた後 あああの使えないおじさんのことねと叫ん だもちろん覚えてるわだってあのおじさん 仕事できないからわざと残していったんだ もん面接したのは冬かよねそうよもう少し 使えるかと思ってたんだけど全然ダメだっ たわ大手ガングメーカーのまるまるって あるでしょ秋のさんはそこの役員の息子 さんなのよ履歴書に書いたってご本人は 言ってたけどああそうねでもそんな書いて くるやなんて5万といる から私と電話しながらも少し気になったの かカタカタとキーボードを打つ音が聞こえ てき たは何これ 嘘何が見つかったのかは分からないが 電話口から驚いた声が聞こえてき たこんなの信じない から別に信じなくて結構よでも実際にうち の会社は秋さんのおかげであなたがいた頃 よりも大きくなったわあなたがいた頃は できなかったこともできるしこっちは 楽しくやらせてもらってる わそう言うと電話の向こうからは足を だんだん踏み鳴らす音が聞こえてき たというか要件はそれだけだったら切るわ よちょちょっと待ちなさいよいい話がある の 切ると伝えた途端冬香は猫撫で声で 切り出したコラボしないほら昔のよしみで さふかからの提案は突拍子もないものだっ たコラボ何のため にふかと話していると迎いで聞いていた秋 のが何かを見つけたようでメモを渡してき た渡されたメモにはの会社の経営状態が 厳しくさらには資金集めに苦労している ようだと書かれていた私は秋のに

ありがとうのポーズをすると冬に向き直っ たもしかして経営がうまくいってないとか そういえば冬の会社少し前に訴えられてた よ ねその言葉に冬香は息を飲ん だそんなあなたの話に私が乗るわけない じゃないあなたとの縁はあの瞬間に切れた と思ってる から本当に困ってるんだってばあの件以来 取引先は大幅に減るし優秀だと思ってた 社員は王手に引き抜かれるし今じゃ私1人 でいっぱいぱなのこれ以上どうしろって 言うの よ知らないわよ自己破産でも何でもすれば いいじゃない経営からを引いて普通に働け ばいいんじゃ ないこの言葉に冬香はより一層悲壮な声を 出し たできることならそうしたいわよでも履歴 書を送っても書類先行で落とされて面接に すらたどり着けない経歴は悪くないはずな のにどうして よ言われてみれば確かに おかしい冬の経歴に人当たりのの良さなら 引っ張りだこになりそうなのにそう思い まさかと秋のを見ると人差し指を口に当て てしーというジェスチャーをしてきたどう いった方法を使ったのかは知らないが秋の が裏から手を回した らしい大変なのは分かったわでもそれは あなたが自分で招いた結果でしょ悪いけど 忙しいから切るわね冬香はまだ何か行って きていたが容赦なく電話を切った電話を 切るとなんだかすごく疲れてしまっていて 私は大きくため息をつい たただでさえ色々言われることの多い業界 なんですからより良い環境を作るために 冬香さんみたいな人にはこの業界にいて 欲しくありません何よりあの人のゆなさん にしたことが私には許せ ないつぶやくようにその言葉を紡ぐ秋のに 私は涙が出そうになっ たありがとうございます不謹慎かもしれ ませんがすっきりしまし たにっこりと笑う私に秋のはいえ私の自己 満足のためにやったことですからでも やっぱりユナさんは笑顔が一番似合います ねそう言っ た富川と言うと結局廃業することになった 賃金未払いに加え違法残業休日出勤の共用 もしていたようで秋のアドバイスを受けた 社員全員から労働法違反で起訴されさらに 脱税までしていたようで社会的信用は 落ち私に電話をしてきた時点でで会社は かなり悲惨な状況だったよう

だ自己破産しても賠償金はなくならないと いうことで今は借金返済のために地元に 帰ってアセ働いている らしい昔地元にだけは戻りたくないと言っ てたくらいなので相当な覚悟で帰ったの だろう裏切られたとはいえ親友だった冬か せめていつまでも健康でいてくれたらと 思っている その後私たちの会社はどんどん大きくなり 今では実店舗も含め数十人の社員を雇える ようになった会社は他の人たちにお願い することにして私と秋のはさらに楽しめる 企業を作るために日々勉強を重ねている まだ納得の行く形にはなっていないけど いつかは実現できたらと思って いる 担当直入に言わせてもらうけど義母の介護 費用300万円なんて払えるわけがない ちょっとはお前も 払えお前ってえっとどちら様ですかうちに 義母はいませんがは義母はなくなったん です先日葬儀も終えたのです が私は麻子56歳の専業主婦1難一条設け その2人も成人して家を出て いる今は夫と義親の4人 暮らし義親との関係は良好 だ私たち夫婦は子育てから解放されて以降 の生活をそれなりに楽しんでいた 結婚する時いずれは夫の両親と同居すると いうことが条件だったが義母が自分が姑と との関係で苦しんだということから私たち のために2世帯住宅に立て替えてくれてい たそうした事情もあって関係が良好だった のかもしれ ない日中夫はまだ勤めているので私はよく 義両親のところで過ごして いるその日も義父が脳作業にせを出して いる間お昼の用意をして義母も呼んで外で 一緒に食べましょうとキッチンでその支度 をしてい たそこに義母が転倒して骨折したと義父 から悲鳴が上がっ たすぐに救急者を呼び義母は運ばれてい 病院に着くと緊急手術がすぐに始まっ た手術自体は成功に終わったが義母は80 代で一見健康そうに見えても年齢的に リハビリも厳しいだろう最悪車椅子などの 生活を覚悟した方がいいそんな話を病院の 先生にされ た仕事を終えた夫が駆けつけた頃には容大 は落ち着いていて病室で眠る義母を見 ながら大事に至らなくてよかったと3人で 胸を撫で下ろしたこれからは3人で義母を 支えていこうそんな結束が生まれたのだが 私たちの祈りも虚しく義母は1ヶ月後に

あけなく言ってしまっ たやはり年のせいで体力と免疫力が落ちて おり術後に感染症にかかってしまったこと が原因だっ た義母の葬儀は義母の知人友人また親戚 なども高齢化しているため葬儀の連絡をし ても気を使わせるだけだということで3人 で話し合った結果家族層にし たしかし家族層を行う上でも解決しなけれ はならない問題があっ たお父さんお姉さんはどうし ますそういえばあいつがいたなあでもほっ とくわけにもいかないし なあ私が尋ねると義父も夫も露骨に不愉快 な顔をし た夫の家族と義姉との関係は良いものでは なかっ た義両親が義姉の結婚の際にに猛反対した ためだその結果揉めに揉めて疎遠 状態それでも義姉にとっては実母なのだ から呼ばないわけにはいかない だろう最後の別れくらい同席してもらって もいいので は私の思いに2人は連絡がつくのであれば まあ仕方ないなと了承してくれた だが結果的に連絡がつかないまま葬儀の日 を迎えることとなってしまっ た色々ある子だからこれもそういう運命 だったんだよそれにもし連絡が取れたとし てもあいつが来ることはなかっただろうだ から麻子さんが気に止むことはない からあまりにも突然の義母の高い心の準備 もできないまま追われるように葬儀仮想と 済ま せる義母の遺骨に手を合わせ先行を炊き無 気力な状態で数日が 過ぎるまだ夫がいる時は会話があるから 良いが夫が仕事に出ていくと静まり返った 部屋にいるのが嫌で義母の部屋へと向かっ たすると私以上に辛く悲しい思いをして いるだろう義父がい た長年連れ添った妻に突然先立たれたのだ から空元気でもいい義父の前では元気な私 でいようと決めてい たところが義父は私が思っているよりも ずっと現実を受け止めてい た49日まではこのままでいようと思った んだけどね そうですよ遺品整理は後からでもだけどね 私も80過ぎだ からお父さんはとても若い80代 です病気はあまりしたことがない生涯現役 だというのが義父の口癖だつまりそれ くらい元気だからこちらは気にするなと 遠回しに言って

いる嬉しいことを言ってくれるねあこさん だけどね体が動くうちに私の持ち物も含め 整理しておきたいん だ大切な思い出が詰まった義母の私物を他 の誰かに勝手に整理されたくない気持ちも わかるわかりましたお手伝いが必要な時は 遠慮なく言ってくださいねと言うと それなら早速脚に乗らないと取れないもの を下ろしてもらっていいかな最近腰が痛く てねと頼まれたお安い御用 です棚の上の段ボールには埃が積もってい て相当古いものであることが伺えた義父が その段ボールを開けていくと若の義母の 写真が出て たこれはいつの旅行の時こっちはいつこの 時はねと義父は義母との若かりし頃の 思い出を楽しそうに話してくれ た義父も誰かに聞いて欲しかったのだとは 思うが1人塞ぎ込んでいるのが辛かった私 に話をしてくれるのはとても救われ た義母との思い出を語る義父の笑顔に 温かい気持ちになりついつい夢中になって 聞き入ってしまっ た私は聞き手に回りうんうんと聞いている と家の電話が鳴っ た誰だろう ね私の知り合いであれば私のスマホにかけ てくる家の電話にかけてくる相手はある 程度決まっているしその人たちは我が家が こういう状況だといる親しい人 だ状況を知っていれば連絡を避けると思う が緊急な用事かも私が出てきます ね小走で玄関近くにある電話の受話機を 取ると聞き覚えのない男の人の声がし たもしもしどなたでしょう か電話の相手はぶっきらぼう だと言ってきたしかし私は1度も会った ことがないこの人が本当に義姉の夫なのか わからないこれは新手の老人をターゲット にした詐欺か何かだろうかと歌いながら 聞いている とお母さんの介護リフォームのことなんだ けど さ介護リフォームなど全く身に覚えがない 義母は亡くなっている上転倒して入院する 直前まで一切介護など必要がなく元気に 暮らしてい た義父も元気で介護が必要になるような 状況ではないため義父と間違っているとも 考え づらいすみませんおかけになっている オタクをお間違いではないですかえあれ そっちは僕の妻の実家だよ ね義姉の夫を名乗る人が女性の救世で使命 を言う確かに救世は私の嫁先であっている

し名前も義子で間違いなかっ た確かにその女性は私の夫の姉で間違い ないです ねどういう理由で義両親が義姉の結婚に猛 反対したのか私はその理由を知らない しかし義夫の態度から義両親が反対する 気持ちも理解 できる義姉夫が言うには介護リフォームに 300万円かかるとの こと担当直入に言わせてもらうけど義母の 介護費用300万円なんて払えるわけが ないちょっとはお前も 払え私が口を挟む暇を与えないくらいの 勢いで語るものだから実を伝え損なって しまっ たお前ってえっとどちら様ですかうちに 義母はいませんがは義母はなくなったん です先日葬儀も終えたのですがその介護 リフォームの話はいつ出たものですか義母 はとても元気で直前まで介護などとは無縁 の人でしたはあどういうことですか 大パニックなのが目に浮かぶ明らかに状況 が理解できていない様子だ最初は強引な 印象を受けた義姉夫だったがこちらの状況 を説明するとだんだんと口調が柔らかく なっていっ た先ほどは申し訳ございませんでしたつい 私も頭に血が登っていたもので失礼なこと を言ってしまいました いえ分かっていただけてよかった です葬儀前にこちらから義姉と連絡を取る ことができなかったことを伝えると だんだんと状況を理解してきたのかどう いった経緯で義母の介護の話が出たのかを 語りだし た結婚の時は義親と議定さんに大変迷惑を かけてしまいました義母が介護になと妻 から聞かされご迷惑をおかけしたことへの お詫びも含めてせめて金銭的な援助をする つもりでいまし た話が出たのは数年前初めは月々定学を 介護費の負担として妻を通して送金してい まし たそんな話は義母はもちろん義父からも 聞いていない知っていたら義母の葬儀に 義姉夫婦を呼ぼうと義父から言っていた だろう妻から助かる感謝していると言われ たと聞いていたので少しずつ許されている のだと思ってまし たその上でさらに妻を通してお金を要求さ れてしまっていいように使われていると 思って冷静でいることができませんでした 本当に申し訳ありませんそういう事情で あればお怒りになるのも無理はありません 義親から直接連絡はなかったんですか少し

でも感謝を感じているのならあなたとも 直接話をするのではないです かそうですよ ねさらに年々送金額が釣り上がっている こと毎月送金しているのに臨時で負担して 欲しいと言われたなどこちらには全く身に 覚えがないことを次々と語り出し たつまりそちらには一円も渡っていないの ですねそうですねと返すと激しく落ち込む 姿が脳裏に浮かん だ伝える私も心苦しいが事実を伝える必要 が あるあのもしかし て奥さんに騙されますよとはっきりとは 言えなかったが相手の方からお気遣いは 無用ですつまに騙されてますよねと言って き たはいとも言いとも言えず私は無言を貫い たその無言を皇帝と受け取ったの だろう騙されていることを前提としてどう したらいいですかと聞かれた それを私に聞かれてもと思ったが疎遠に なっていても義姉は夫の姉だ放っておけ ない私は一旦こちらで話し合ってから連絡 をすると伝え今日はここまでとなっ た義父のとろに戻ると随分長かったね悪質 な勧誘とかそういうのは一方的に切っ ちゃえばいいよとしつこい勧誘電話だと 思っていたようだいえ義姉の夫と名乗る方 からでと私は電話の内容を義父に伝えた 義父は聞いている間怒りで体を振るわせて いたが聞き終わるとさらに怒りが大爆発し たなんてやつだ母親を出しに夫に金の無心 とは どうやら昔から義姉は金遣いが荒かった ようだ小遣いやバイト代で買えないような ブランドもを持っていたり言動が怪しかっ たり結婚したいと言い出した時も相手の 男性がかなりの高収入で元々持っていた 資産も桁違いだったことから結婚には大 反対だったと打ち明けてくれた反対したの は義姉を思ってではなく相手の方を思って のことだった らしいそれから私たちは義姉夫の協力を得 て義姉宅にて長本人の帰宅を待ち伏せする ことにし た義子に最後にあったのは夫と交際する ことを決めた時に義両親に挨拶をした時 以来だ義姉の夫とは初対面だったが電話で 受けた印象のまま誠実で人当たりの良さ そうな人だと感じ た高収入と聞いていたがそれほど贅沢をし ているようにも見えない彼はつましい生活 を心がけているようだがその理由の1つに 義姉の嘘が関わっているのだとしたら複雑

な気持ちになっ たすると義姉が帰ってきた義姉は目を丸く して驚いて 立ち尽くす目の前にいる義姉は派手は派手 でもケバケバしていてセンスのかけらも 感じないくらい見ていて痛い外見をしてい た私たち3人は事前の打ち合わせ通り慎重 に話を進め た久しぶりだね元気そうでよかったう うん いきなり優しい言葉をかけられた義姉は声 が裏返りながらも義父に合槌を打つ内心嘘 がバレて怒鳴り込みに来たと思ったの だろうが意外にも優しくされるので動揺し ているよう だ久々に顔が見たくなってね元気にして た義母が亡くなった真実も伝えずまだ生存 している設定 だご沙汰して申し訳ありませんと私もそれ らしき挨拶をし たそれからたない会話が続いた義姉は義母 のことには触れてこ ないお父さんは嬉しいよ夫婦2人で仲良く やっているようだ し義父は全量な娘を持てて幸せなどと言い それを聞いた義姉が会心して少しずつでも 義姉夫に返済でもしてくれたらとそんな 望みを期待してのべた褒め作戦だっ た調子に乗った義姉は何を思ったのか お父さんがもし介護が必要になったら支援 はするからと言い出し挙句の果てにお金の ことなら心配しないでと言い出し たよかれと思い信じて支援してた義姉夫の 前でよくもいシャーシャと言えたもの だこの日はお礼だけを伝えて帰ることにし た義子の雰囲気から無心したお金は自分で 使い込んでいると思われるしかしいきなり 300万円という大金の使い道が分からず 更新所に義士の金の流れを調べてもらう ことにし た月々数10万円の介護費用の援助名目金 は確かに自分のために使っていたただそれ だけでなく義士にはお気に入りのホストが いてそのホストに就寝していることが 分かっ たホストをナンバーワンに押し上げたり あれこれと援助したりとかなりの入れ込み 用だ超高額なボトルを入れたりかなり派手 に散し気がつけば毎月のけが支払えない 状態になっているようだけの回収ができ ないとホストの自腹になるためかなり 厳しく取り立てられていたようでその たまりに溜まったけの総額が300万円 だっ たそしてそれを義姉夫に伝え

たそうでしたかお父さんも妹さんも ありがとうごございましたご迷惑をおかけ して申し訳ございませんでした謝るのは私 の方だこういうことになる可能性を考慮 できたのにそれを君に伝えていなかった 本当に申し訳 ないそう言い終わると義父は深深と頭を 下げた頭を上げてくださいお父さんだから 当時僕たちの結婚に反対していたんですね こちらから詳しく話を聞こうとしなかった 僕の落ち度です君には本当に悪いことをし てしまった協力できることがあれば何でも 協力させてもらい たいしばらく無言の時間が続いたがふと 思いついたように義士夫が口を開い たそういえば数日後妻が数日家を開ける らしいのですがそれにもそのホストが 関わっているのでしょう か調べた限りではそのホストと旅行に行く ことになっているみたいです ねであれば少々やりたいことがあるのです が協力していただけません かそして義姉夫はその計画を語りだし たその計画とは義がお気に入りのホストと の旅行中に義姉宅を家具は愚か義姉の私物 も何1つ残っていない完全な空屋状態にし てしまいさらにそのまま離婚してしまうと いうものだっ たもちろんできる限り協力させてもらうよ どんなことでも言ってほしいありがとう ござい ます義姉が出かけたタイミングで私たは すぐに行動に移った義士は普段からお金を ホストに使っていたためか義姉の私物は 非常に少なかっ た数日後義姉が帰宅すると義姉宅はもぬけ の殻となっていたどういうことな の義姉夫は義姉からの連絡を一切経ってい たため私のとろに連絡が来た初めはかなり ヒステリックに騒ぎ立てていたが お気に入りのホストとの旅行はいかがでし たかと伝えると一気に大人しくなったはあ 何言ってん のなぜ知っているのとはさすがに聞けない だろう聞いてしまったら認めたことになっ て しまう今度は私の番 だ義姉に反論の余地を与えないよう一気に に種明かしをし たこの前お父さんは最後の望みをかけて わざと優しくしてあなたが罪悪感から会心 してくれることにかけていたのでもあなた は何も変わらなかったお父さんを裏切り あなたの旦那様を裏切ったもう誰もあなた を助けようなんて思わない

でしょう続けてさらに出しに使った義母は は亡くなっていることも伝え た亡くなっていると知らなかったのは 仕方ないけど親の介護を理由にお金を出さ せるのはどうかと思うあなたの元旦那様も このことは全部知ってる わそう伝えると捨てられたことを自覚した ようで発狂にも似た声が電話口から聞こえ てき たお父さんも元ご主人もあなたとはは話も したくないそうですと言って恒例の義父に これ以上の負担をかけさせたくなかった私 は義姉との窓口役を買って出たどういう ことよちょっと夫と話をさせなさいよそこ にいるんでしょう分かってるのよ私が何を したっていうのそんな適当なことばっかり 言ってどうなるか分かってん の義姉は電話でまだ騒いでいる母親が 亡くなったことも知らずその母親を出しに 使っていたなんてある意味でかわいそうな 人だ本人も義母のことを知れば少しは後悔 するだろうと思ったがそんなこともなさ そうだ今更反省したところでもう遅いが 最後の一言を私は伝え た元ご主人からの伝言ですホストに見いだ お金は全額請求させてもらうとのことです 付けの300万円もご自身で何とかして くださいだそう です後日弁護士から義士の元に手続き関係 の書類が届いた義士は夫と話をさせて ほしいと訴えたようだが元義姉夫は応じる ことはなかっ た私たちのの前では落ち着いた様子を見せ ていたがかなりのご立腹で手続きのためと はいえ元妻の存在を考えるだけで怒りが 込み上げてくるそう だ一切の妥協は認められず義士は働き ながら失そな生活を強いられるようになっ た当然ホストで合有なんてできるはずも なくお気に入りのホストからも相手にされ ず残ったのはこれまでホストに貢いできた 分の額とたまりに溜まったツの借金だっ た時折りコモテの人が集金に来る らしい元々小心者だったのか義姉は弁護士 からの通知に借金取り立てにと毎日 ビクビクしているのだと か私と義父は元の穏やかな生活に戻ること ができた まだまだ義母の遺品整理には時間がかかる がそれでも2人で義母の分も生きていこう と 思う元義姉夫とは度々連絡を取るように なっ たあいつの犯した罪は親である私の罪でも ある元義姉夫君にはその償をしていかなく

ちゃいけないと義父は言うものの義父は元 義姉夫との関係を楽しんでいるようだっ た元義姉夫もギフトの関係を気に入って いるようで年の差はあるもののまるで 付き合いの長い親友のよう だ2人とも将棋が好きだったが一緒に 楽しむ相手がいなかったよう だ元妻には裏切られてしまいましたが今 この日常はとても幸せだと思って お父さんは罪滅ぼしとして僕を支える義務 があるとおっしゃいますが個人的には対等 とは言わなくても友人として接して いただけると嬉しい ですそう言われた義父の目には涙が滲んで いた元義姉夫の前では口にしなかった が元義姉夫君のことは本当のこのように 思っていると言っていた義父には悪いが 義父のいない時にそのことを元義姉夫に 伝えると元義姉夫は義父と同じように涙を 滲ませてい た口元にうっすら笑いを浮かべながら義母 が近づいてくるそしてその目は全く笑って い ないあんたホステスやってたんだってね噂 で聞いたわよ汚らわしい寄生嫁には腹が 立つ家族でもないし役立たずは出 てけ義母に罵声を浴びせられて恐ろしく なった私は急いで寝室に逃げ込んで身の 周りのものをまとめて早々に疑実家を 飛び出した 私はカナ25歳だ私は高校時代に進路の ことで両親と喧嘩してしまい卒業直後に家 を飛び出し貯金を崩して1人暮らしを始め た当然両親からの仕送りなどはもらえず 生活費に困った私はキャバクラでホステス をして生活費を稼いでいた若いうが花と いう言葉もあり若さを武器に効率よくを 稼ぐことができた持ち前の明るさも相まっ て指名ナンバーワンになるまで時間は かからなかった自分が世間に認められて いるようでとても嬉しかっ たけれどどんなにちやほやされても自分が 本当になりたかったものではないと気づく 自分の本当になりたかったものは何 だろう子供の頃を思い出すと虫歯でよく歯 医者に通っていたそこで優しくしてくれた 歯衛士のみよ子さん私が初めて憧れた人だ みよ子さんみたいになりたいそう決心した 私は夜の仕事を辞め歯衛生士になるため 短大に通いなすことに決め た必要な生活費だけを除き収入のほとんど を貯蓄に回していたため学費に困ることも なく少し年下の同級生たちと楽しく過ごす ことができた私はついに憧れの歯科衛生士 を取得したキャバクラ時代のナンバーワン

よりも嬉しかった今度は自分で自分を 認めることができたように感じ たその後は近所の歯医者さんで働くことと なったようやく歯科衛生士の仕事にも慣れ てきた頃あれかなちゃんじゃない の突然話しかけられた私はびっっくりして その人の顔を見た それが夫である敏也との 再会同じ高校の1つ年上の敏也はサカー部 のキャプテンで生徒会長おまけに背も高く イケメンで後輩の私たちからすれば遠く から眺めているだけの雲の上の存在だった 当時はほとんど話したこともなく1度だけ 図書委員で一緒に登板をした程度でその時 も話した記憶はなかった私のこと覚えて くれてたん だ夫は成績優秀で大学を卒業した後は世間 でも名知れたIT企業に就職したと聞いて いた憧れだったあの人が自分のことを覚え ていてくれたことが率直に嬉しかった敏也 さん久しぶりですお元気でしたか元気だよ かなちゃんはこの歯医者で働いてたんだね 僕は虫歯ができちゃってさしばらく通う ことになりそうだからまたよろしく ねそこから何度か待ち合いロビーで会う こととなり憧れの先輩と話すようになった その時間が私の楽しみになってい たねえ次の休みはいつなのもしよかったら どっか遊びに行こうよ何度目かの通院の 最終日夫に誘われた私はすぐにOKした それをきっかけに私たちはすることになっ たあの再会から交際を始めてから1年が 経った頃もしかさえよければ僕と結婚して くれないかと彼の方から結婚を申し込まれ た学生時代には考えられなかった展開に私 は天にも登る気持ちだった しかし実は僕今就職活動中なんだでも 大丈夫もうそろそろ決まりそうだからさ 絶対に苦労はさせないよ彼の口から出た 言葉に衝撃を受けたえ大手IT企業はどう したの私は問い返すすると敏はああ実は 取引先の会社からうちに来ないかって声を かけてもらってるんだだから一旦今の会社 を退職したばかりだから厳密に言えば就活 中ってことになるんだそれにあの会社雑 ばっかり落ち着けてくるからちょうど嫌に なってきたところだったんだよ今度は そんなことなさそうないい会社なんだよ僕 のこと信用してくれないか懇願する年に私 は思わず頷いていた今考えるとなんて馬鹿 だったのだろうと思う俺あんまり派手なの 嫌だからさ入籍だけで済ませたいんだよ私 も大げさすぎる結婚式とか披露宴はやる気 がなかったから別にそれでも構わないと 思っていたしかしトはそれに続けて結婚し

たら俺の実家で一緒に暮らしてもらいたい と唐突に言い出したどうしてお金が大変 なら私のマンションで暮らしてもいいよと 私から年に提案してみたするといや僕の家 は親父が死んでから母親だけなんだだから で置いておけなくてさなあ頼む よ憧れの先輩だった敏にここまで一生懸命 に懇願され私はその姿につい同上して しまったのだトアの様子を疑うどころか こんなに困っているのなら自分が支えて あげたいとまで考えてしまっていたあの時 の私に会えるのならその横つらに平手撃ち してでも自分で自分を止めただろう過ぎた 時は取り戻すことができ ないそうして私たちは入籍を済ませ夫と 2人疑実家で義母と暮らすこととなった 勇し正しく趣きがある疑実家は私の実家と は比べ物にならないほど広く大きかっ た玄関なんてそのままで一室だと思える くらいに大きい私の実家は暮らしていて そんなに狭さは感じていなかったけれど この疑似家は違うその佇まいから私は圧倒 されてい たかなと言いますふ者で至らぬところも あるかと存じますが何とぞこれから よろしくお願いし ます私は緊張しながら玄関先で義母に ペコリと頭を下げた ああトから聞いているわそれにしても あなたたち式もあげないなんて困った人 たちね死んだ主人も呆れてるわ きっと義母は少し呆れた口調で言ったうち は見ての通り代々続く勇者ある家計なの 親戚付き合いとか世間定ってものが色々 あるのよ鼻にかけたような言い方が見下さ れているようで気分が悪かった母さんカナ は自分の実家と折り合いが悪くてさどうし ても知らせたくないんだってさどうにか 許してやってもらえないか 夫が私をかったしかしそんなことをして くれと頼んだ覚えはない確かに高校を卒業 しすぐに実家を飛び出しては来ているが 今更連絡を取るのが面倒なだけで折り合い が悪いとかそういうものじゃないふん 仕方ないわトアがどうしてもって連れてき た相手だからね義母はいかにも仕方ない から住まわせてやるという雰囲気を漂わせ ていた それでもとっくにマンションは引き払って しまい他に行くところもない私は谷さんの 妻として精一杯務めさせていただきますの でどうかよろしくお願いし ますその時はそう言って頭を下げること しかできなかっ たそれからの疑実家での暮らしは地獄だっ

たそういえば夫からあの就職が正式に 決まったとは聞いていないが夫は朝早く からスーツで出かけている私はと言え ばいつまで寝てるんだいれすわしてやっ てるんだからさぼらずにやるんだよと朝 早くから掃除洗濯食事の支度とまるで家 政府のように呼使われる 毎日そして夫は毎日帰りが 遅いねえそういえば新しい会社はどう毎日 遅くて大変だけど大丈夫 私はヘトヘトに疲れていたが夫を気遣って 訪ねたえああ今ちょっと忙しくなってきて さ仕事ができる人間は辛いよ はは夫は調子よく答えたところでさ相談が あるんだ けど夫は言いにくそうに言葉を続けた実は この家の固定資産税とか色々能しててさお 金の都合ってつかないかな母さんあんな 感じだから滞納してるってことは内緒にし たいんだよなんとかならないかないいけど いくらぐらい私は尋ねた50万ぐらいあれ ば当面は足りると思う夫が 答える夜の仕事をやっていた時の蓄が私に はまだ残っていたからそこそこの大金では あるけど払えない額じゃない それに最近話していない夫と久しぶりに 会話でき憧れの人からの頼み事ということ もあってすぐに返事をしたいいわよ払って あげるありがとう助かるよ本当にこの家も 土地もそれなりに広いだろ毎年結構な額を 払わなきゃならなくてさ後でちゃんと返す からねよっぽど切歯詰まっていたのか夫の 顔はほっとしていた 次の日の夜帰ってきた夫に私は現金の入っ た封筒を渡したこれで助かったよ本当に ありがとう夫は喜んで自分の鞄の中に封筒 をしまっ たそれから数日が経った頃私が仕事から 帰ると玄関で義母が待ち構えていたあんた ね一応それなりの仕事をしてるみたいだ から少しぐらいお金を入れてくれない かしらこのままじゃただ寄生しているだけ の虫と同じじゃないの玄関に入るなり義母 は私を罵倒した確かに義母に直接お金は 払っていないけどここに住み始めてからは 夫に頼まれて食費や高熱費は私が払って いるし何より先日夫にお金を渡したばかり だそんなここの家の生活費はほとんど私が 払っているんですよそれに屋さんにも この間お金を渡しましたよ私はめんどくさ そうに言うと振り向いて靴を揃え家の中に 入ろうと向き直った瞬間い た私の足裏にさつような痛みが走った義母 が私のスリッパの中に画を仕込んでいたの だしかも1つどころではないスリッパを

傾けると中からジャラジャラと無数の画が 出てくる私の靴下は血で真っ赤になってい たあら虫のくせに痛いなんて言葉が喋れる の かしらどう考えても正気じゃない私は義母 の体を突き放すように距離を置いたお金を 渡した一体何のこと行場がないからって あなたが頼んできたから一緒に住むことに したってあの子は言ってたわよあなた みたいな寄生虫を置いてやってるんだから せめて家賃としていくらか入れてもバは 当たらないんじゃない かしら義母が言ってることが理解できない 私は年さんの妻ですよねどうして家賃を 払わなきゃならないんですか私は怖さを 我慢しながら義母に行った妻はあ稼ぎが 少なくてただいっているだけのあなたを嫁 だなんて思ってないわよ私はあんたなんて ね生虫とじ よ口元にうっすら笑いを浮かべながら義母 が近づいてくるそしてその目は全く笑って いないあんたホステスやってたんだってね 噂で聞いたわよ汚らわしい寄生嫁には腹が 立つ家族でもないし役立たずは出てけ義母 に罵声を浴びせられて恐ろしくなった私は 急いで寝室に逃げ込んで身の周りのものを まとめてに実家を飛び出したしかし 逃げ出せたのは良かったが私は行く当ても なくとぼとぼと駅に向かって歩いてい た両親に今までのこと謝って実家に戻ろう 私に残された道はそれしかないほとんど家 で同然で今まで連絡もしていなかった私は 今更都合のいい娘だと言われそうだけれど 住まいを失った私を受け入れてくれそうな ところは他に思いつかなかった 7年ぶりに帰ってきた実家玄関のチャイム を押す指が緊張で 震えるはーいどちら様ですか中から聞こえ てくる懐かしい母の声に抑えていた感情が 溢れ涙が出てきた私よかな今までごめん なさい私は声を絞り出したその瞬間ドアが 開き母が私を見るな大きな声で言ったカナ 今まであなたはどこで何してたの私と お父さんがどれほど心配したか分かってる の生きてるなら生きてるって連絡くらいし なさいよこの バカ母親の目にも大粒の名が流れていた 玄関先でのやり取りに何事かと父が出て くるかなお前無事だったんだな生きてて よかった帰ってきてくれてありがとう何か 事情があるんだろうここでもなんだし中に 入り なさい父の目にも涙が見えた親不幸な娘で ごめんなさい私は心の中でそう呟いた こんな自分を待ってくれて受け入れてくれ

た両親に感謝した疲れているんじゃないの 話は後で聞くから先にお風呂に入ってき なさい母は変わらず優しかった うん ありがとうお風呂に入って体が温まってき たら気持ちが楽になったそして我に帰り 色々なことを考えたどうして自分は堅くに ここに帰ってくることを拒んでいたん だろうお風呂から上がった私を両親は今に 招き入れたただいま今まで心配かけて ごめんなさい私が言うと母がお帰りなさい と2人とも優しい言葉をかけてくれた何年 も連絡せずに黙っていたから私はてっきり 頭ごなしに叱られると思っていたその両親 の反応は意外に思えた今まで何してたんだ 今は何をしてるんだ話せることから話して くれ父は優しい声で聞いてくれた私ね実は 結婚したのでもでひどい目にあって 追い出されてもう私にはここしかないの私 は家出してからのことを順に話した生活費 を稼ぐために始めたキャバクラのこと キャバクラはやめたけれどその時に稼いだ お金で短大に入りなし今は歯衛生士の資格 を取って だから金払えって私に画をさして脅してき たのもう私怖くなっ てその義母から逃げてきたことを両親に 話したそれに私がキャバクラで働いていた こともどこかから聞きつけて虫ケラだとか 害虫だとか汚らわしいだとか言われたの私 は学校まで行って資格を取って必死に やり直してるっていうのにそこまで話し 泣き崩れてまった分かったここにいなさい そうよここはあなたの家なんだからいても いいのよよく帰ってきたわ ね両親は優しく声をかけてくれた私は実家 から今まで通り仕事に通い始め たそして1ヶ月過ぎた頃私のスマホに夫 からの着信があった夫には黙って出てきて しまったしかし夫は今まで1度も連絡を くれなかった疑実家のことを思い出したく ないから夫のことを考えないようにしてき たでも今更何だろう気になる私は電話して みることにしたかな今はどこにいるんだ 心配そうな夫の声が 聞こえる私は実家に帰ってるあなたの お母さんに追い出されたのもう帰るつもり ないから私はははっきりと告げたそのこと なんだけど母さんが謝りたいって言うんだ 母さんと一緒に迎えに行くから帰ってきて くれないか夫は懇願し 続ける謝られても嫌なものは嫌よ他人の スリッパに画を仕込むような人とは暮らせ ないそれこそガビじゃなく食事に毒なんか 仕込まれても嫌だもん私は引き下がら

なかったもういいかなお母さんからされた ことは弁護士に相談するつもりでいるし あなたとも別れるつもりよ離婚届けに反を してくださいと私は一方的に話したしかし 諦めの悪い夫はその日の夜に義母と一緒に 実家まで押しかけてき たどなたですか俺だよトアだよ迎えに来た んだここを開けてくれないか夫はそう言い ながらドアを 叩くもうあの家に帰る気はないって言った でしょこんな暗くなってから訪ねてくる なんて迷惑よ私がそう言うとかなさん私が やりすぎた謝るから帰ってきてちょうだい 義母の声までする私は追い出された時の ことを思い出すと背中に嫌な汗が流れるの を感じたその 時カナ私にも彼らに話がある2人には入っ てもらおうじゃないか 今から父の声が聞こえたそうかここは私の 実家だ私は1人じゃないんだここなら両親 もいるから安心して話ができるそう思った 私は玄関のドアを開けたカナと夫が私の 名前を呼ぶきやすく呼ばないでよ私の父が 話があるから入れるのと私は言い放つと 義母と夫を今に連れてきた まあおかけください落ち着いて話し ましょう父がゆっくりとした口調で 話すうちの娘が大変お世になったようで しかも暴言に加え複数の画名で傷を負わさ れるとはこれは娘に対する障害ですよ法的 な手段に訴えるつもりなので覚悟して いただけます か父は冷静に優しい口調で夫と義母に語っ たそのことは謝ります頭に血が登って私は どうかしていました許して ください義母は必死に謝り続けたが私は 決して許さない私は結婚してからあなたと 暮らし始めてから家族として扱われたこと なんてありません私はあなた方の家政府で はありませんお引き取り ください私は父ほど冷静にはいられなかっ た義母の顔を見ているとまで感じたことの ない大きな怒りが込み上げてくるところで さん義母の横で黙っている夫に私は 尋ねる私があなたに渡した50万あれは どうしたのその後私はお母さんから家に 済ませてやってるんだから家賃を払えて 脅されたのよそれを聞いた義母は驚いた 様子で夫を見るあなたは後で必ず返すって 言ったわよね家の固定資産税を払わなきゃ ならないんだって都合がつくようになっ たら返すって言ったわよねそろそろ返せる んじゃないの私がそう言うと義母は表情を 変えたあなた何を言っているの息子は大学 を卒業してから大手IT企業でずっと仕事

をしているし今は管理職になっているのよ 固定資産税なんてそんなにかからないから 私が支払っているのよと言い始めた 敏也さんは私と結婚する前にそのIT企業 を退職して取引先の会社の引き抜きにあっ たと聞いていますやさんそのことお母さん には言ってないの私は夫に尋ねたううそれ はそのと言ったまま夫は黙ってしまっ た私の50万は一体何に使ったのあなた 毎日出かけていたけどそもあなた生活費 なんて一戦も払ってなかったわよね食費や 高熱費は全部私が払ってたじゃない ちゃんと答えてよ私は夫を 問い詰める競馬だよえなんですって競馬 あなた仕事は私は驚いて聞いただから競馬 だよ競馬どいつもこいつも僕のことを馬鹿 にしてあんな仕事なんてやってられるかよ 夫は開き直ったトアあなたどうしたの そんな子じゃなかったのに義母が息子の 表編ぶりに驚きながら悲痛な声をあげる ああもう母さんの前で言いこるのはやめた よ悪かったな期待にも答えられなくてさ いい大学いい会社みんな俺のことを無能 呼ばわりだ夫は人が変わったかのように 大声をあげ始めた君と君だったかな娘から 聞くと高校時代はかなり優秀だったそう じゃないかどうしたんだい父は優しく夫に 語りかけた社会人には社会人のルールが ある君は雑用を押し付けられたと思ってい たかもしれないが実績もない新入社員が いきなり重要な仕事を任せられること なんてないんだよ 自分のことを理解できていないのは君自身 じゃないの か父の言葉に夫はすっかり大人しくなって しまったそれに お母さん父は義母に向かっていったあなた の息子さんは今聞いた通りだ会社を自分の 都合で退職して新しい会社にも就職してい ない嘘をついている大事な娘を任せるわけ にはいかないそれにあなたの元にも娘を 置いておく気はない知人の弁護士に相談し てしるべき措置を取ってもらうからその つもりでいてください父は修し偽善とした 態度で言った私はそんな父を誇らしく思っ た頑固で分からずだと思っていたがそれは 私への愛情の裏返しだったのだと改めて 感じた夫と義母は反論することもできず 黙っていたさて話はもう終わりだろう どうぞお帰り ください父が声を張り上げて言うとほっと と義母は力なくゆっくりと立ち上がり出て いった お父さん私は父の背中に話しかけた色々と ごめんなさい私人を見る目がなかったする

と父 は可愛い娘がひどい扱いを受けて黙ってい られる親はいないぞとにっこりと笑った私 は長い間父を誤解していたのかもしれない お父さん ありがとうそう言いながら私は泣き出して しまったあらあらまるで子供みたいね父の 横で母も笑いながら言う両親の親心を理解 できた私はようやく大人になれた気がし たその後父の知人の弁護士に相談し私と夫 の離婚が成立した結局のところ元夫は大学 を卒業後に大手IT企業を退職し自分の 都合だけで会社を辞めていた結婚前に話し ていた引き抜きも真っ赤な嘘でずっと会社 に行くふりをしてアルバイトをしていた らしいそれで稼いだお金は全額パチンコや 競馬などのギャンブルにつぎ込んで挙の 果てに義父が残した資産にも手を出して しまいそれも底をついたようだった私と 結婚した理由は私がキャバクラで働いてい たことを知りお金を溜め込んでいそうだと 思ったからだというまたもうすぐ金が手に 入るからと騒いでいたことを高校時代の 知人に聞いた私は高校時代の幻にすっかり 騙されていたのだった私たちの憧れた先輩 はもうどこにもいなかのだ元夫は就職活動 を続けているとのことだがあの性格から やっと仕事が見つかってもすぐに会社を 辞めてしまっているよう だ噂ではあの土地も家も全てを売って しまい今では親子2人で狭いアパート 暮らしをしていると聞い た私は今でも実家から仕事に通っている 憧れのみこさんと同じ医者だ本当に憧れ人 と一緒に働くのは充実しているまた最近は 両親が私に優しくなったと感じていると いうか私が2人の優しさを感じられるよう に大人になったのかもしれない私もいつか 父のような相手を見つけて今度は幸せに なれるように頑張りたいと 思う 49歳の妊婦ってお前だったのかおばさん が妊娠か よと言いひしは私を欺笑った目の前にいる 産婦人家の医師もその場にいた看護師も はっという顔をしているがひしは全く気に 止めてはい ないあなたにそんなことを言われる筋合い はない 俺は心配してやってんだよその年で妊娠 する なんて私は洋子48歳33歳の時に5歳 年下のひしと結婚し た私は病院で看護師をしているひしと 知り合ったのは当時務めていた病院で

あるひは私が務めていた病院にの医者とし てやってきた原周囲を終えたばかりで いろんなことを私に聞いてきたいつも頼っ てくるひしがういういしいてつい応援して あげたく なるでも私は看護師で彼は医者という立場 だったし5歳も年上だから交際をすると いう発想はなかっ たそれでも毎日のように話しかけてくる彼 がなんとなく放っておけなくてよく話す ようにななっ たその後自然の流れで付き合うこと に年齢のことは少し気になったけど彼が 全く気にしていない様子だったので私も いつの間にか気にならなくなったそして 交際2年で結婚することになっ たでも結婚して5年も経つと毎日のように もっと若い女を嫁にもらえばよかったと 暴言を測れるようになっった病院では若い 看護師と楽しそうに断捨していたけど職場 なので私も見て見ぬふりをしていたこんな ところで目くらを立てても自分が惨めに なることが分かっていたから だところがそんなある日ひしの浮気が発覚 した相手は元患者だった私は働いている 診療家が違ったせいもあって その元患者と顔を合わせたことはなかった 私よりも10歳も若い女性で あるおばさん相手だといつまで経っても 子供なんてできそうにないからなあ実は 彼女のお腹には俺の子供が いるひしはまるで自分が浮気をしたのは 当然だとでも言うかのように笑いながら 言っ た私はこんな男とこれ以上一緒にいたいと 思えず離婚を承諾した当然ひしにも相手の 女性にも慰謝料は請求する旨を伝え たらお前みたいなおばさんと5年間も結婚 してやっていたんだぞそれを慰謝料だと こっちが税金もらってもいいくらいなんだ 誰がそんなもん払うかと怒なってしまった 自分が浮気したのに慰謝料を請求されると は全く考えていなかったよう だひしの父親からも連絡があったのだが 若い男が若い女に走るのは仕方のないこと だろうと自分の息子の比例を詫びる様子も なくその態度には呆れ たひしは何があってもそんな金は払わない と言い張ったので仕方なく弁護士に相談 することにした 私も散々嫌なことを言われ続け挙句の果て の浮気だったので黙って引き下がる気には なれなかっ た弁護士にも慰謝料請求は当然の権利だと 言われその後の話や手続きは全て任せる

ことにし た結婚するより離婚する方が大変だという 言葉をよく聞くけれど本当にそうだと思っ た弁護士のおかげで慰謝料はきっちり払っ てもらうことができた苗字も休に戻し2人 で住んでいたマンションも解約して私は 1人暮らしを始め た1つ救いだったのはひしが別の病院に 転職したこと だお前とこれからも職場で顔を合わせる なんてこっちから願い下げだと捨てゼリフ は測れたけれどさすがに自分の浮気で離婚 してすぐにその浮気相手と結婚となると 周りから避難を浴びることは避けられない と思ったの だろう幸い次の職場はすぐ見つかったのか そくさとやめていったとはいえ被害者で ある私もやはりみんなにとっては気になる ようでよこさんは若い夫に浮気されて捨て られたんだというひそひそ話が嫌でも耳に 入って くるそのうち常に誰かが私の噂をしている のではという疑暗記に駆られ精神的に参っ てしまい結局私も後を負うように病院を 辞め たしばらくは仕事も探さずぼんやりと 過ごしていたしかし元々看護師の仕事も体 を動かすことも大好きな私は1人で ぼーっとしてばかりいても着がめいる ばかりだと思い次の職場を探した幸い今の 住から2先の小さな産婦人家で看護師を 募集していた連絡をしてみるとすぐに面接 の日程が決まり面接後すぐに採用が決まっ た小さな病院なので先生も看護師も最小限 の人数という感じだったその分アット ホームで患者さんともわあいあいとしてい て働きやすい職場だっ たよこさんはよく気が聞くね患者さんにも 評が良くていい人が来てくれたって委員長 が言ってるわよなどとありがたい言葉も かけてもらえたやりがいも感じ再び仕事を 頑張っていこうと思ってい たところがそんな平穏な日々は長くは続か なかっ たそこに別の病院から紹介を受けたという 妊婦がやってきたその妊婦のカルテを見た 時に思わず私はを丸くした妊婦の名前はひ の浮気相手と同じ名前だったの だ同性同盟ということもあり得ると思い カルテの家族情報のところを確認した夫の 名前はひし職業は医師と書いてあった 間違いなく私の元夫だっ たひしの務めている病院には産婦人家は ないのでこの病院を前の病院から介して もらったとのこと私は離婚して救世に戻っ

ていたしお互いに名前は聞いていても顔を 合わせたことはなかったので向こうも気が つかなかったようだまさかこんなところで 顔を合わせることになるなんて思いもし なかった突然のことでびっっくりして しまったが夫の浮気相手だなんて周りに 話す必要もなかったので職場のみんなには 黙ってい たそして数日後なんとひしが嫁と一緒に 妊婦検診にやってきたそしてひしは私の顔 を見て目を見開いたまさか私がここにいる とは思わなかったのだろう私だってこんな ところで再び顔を合わせたくなかったお お前ここで何してるん だひしのその言葉で嫁の方も私が誰なのか たようだこの人ってもしかし て俺たちに嫌がらせでもしようと思って この病院に来たのか違う私の方が先にこの 病院にいた のひろしの新しい住まがこの病院の近く だったなんてことは私が知るはずもない ことだでもひしは私のそんな言分には全く 耳を貸さずまるで私が自分たちの行く先々 に現れているような言い方をし たお前俺に嫌がらせをするために つきまとっているんだろうバカなこと言わ ないでよどうして私がそんなことをするの よ自分に魅力がないせいで捨てられたのに 俺から金を絞りとった女だからな何をする か分かったもんじゃないと診察室で怒鳴っ たので周りにも私たちがどういう関係か 知れ渡ってしまっ たみんなの視線が刺さるようでどう考えて も悪いのはひしの方だと思うのにこっちが いまれない気分になるえ私怖いなんかこの 病院に来てからずっと冷たい目で見られ てると思ってたの赤ちゃんに何かされたら どうしようとひの嫁までもわざとらしく目 に涙を浮かべながらおをかけるように言っ た何をされるか分かったもんじゃないから 妻にこいつを近づけないで くださいとひしが担当医に言うと担当医は 私に診察室から出るように促した疑ったと いうわけじゃないのだろうけどあの場を 納めるためには私を外に出すしかすべは なかったの だろう患者が優先なのは分かる私もそこに いたたわけでもないでもすごく惨めな気分 になっ た知られたくなかった離婚の生殺を周りに 知られてしまったと思うとここでも周りの 視線が気になり始め たおまけにひしの嫁はここに通院するたび に私の悪口を言っていたらしいみんなも私 が悪くないことは分かっていても相手は

患者なので無視することもできないしかも これ赤ちゃんを産む大切な体なので変に 神経を魚でして体調を悪くさせてもいけ ない何よりプライベートな話に部会者が首 を突っ込むわけにもいかないので仕方なく 話に付き合ってい たそんな腫れ物に触るような状況が続い たそうなると私の居心地は悪くなるばかり だ彼女の出産が終わるまではまだ半年以上 はある その間ずっとこんな空気の中で過ごすと いうことには私の方が耐えられないと思っ たいい職場だったのにと思いながらも私は 病院に退職願いを提出し た残念だが仕方ないねそういった委員長の 顔はどこかほっとしている様子が伺えた私 は何も悪いことをしていないのにどうして こんな目に会わなければいけないのかと いう思いを抱えながらその病院を辞め たいろんなことに疲れた私はまた新しい 病院を探して働くという気にもなれず とりあえず実家に帰っ た両親は特に何も言うこともなく私を迎え てくれ たしばらくは何をする気にもなれなかっ たしかし毎日何もせず家にいるのも申し訳 ないと思い実家の近くのスーパーでパート の募集をしていたのでそこで働くことにし た病院以外のところで働くのは初めてだっ たでも経験のない仕事は結構新鮮で気分 転換にもなった看護師という仕事が好き だったしやりがいも感じていたけれど やはり病院のような人の命を預かる職場の 責任感の重さは半端じゃなかった なので気を抜ける日など1日もなかっ たそんな生活から離れるのは気分的にも 良かっ たいい年をして親に心配をかけたくないと 思い1人で頑張ろうとしたけれどもっと 早く実家に帰ってくればよかったなと思っ た実家で過ごし3年が過ぎたその頃 スーパーから正社員にならないかと誘いが あった 真面目に頑張っていたのが認められたよう で本当に嬉しくて喜んで正社員として雇用 してもらっ たそして4年後本店の部長から突然お 見合いをしてみる気はないかと言われた私 はその時45歳だった再婚などする気も なかったから定長にお断りしようとした けど部長は君にちょうどいい相手がいると なかなか引いてはくれないとりあえずその 相手と会うことになっ た相手は47歳で私と同じバイとのこと 離婚原因は配偶者の浮気ということだった

離婚したのはもう20年も前のこと らしいお見合いはお互い年も年なので人を 返さずに直接2人で会うという運びになっ た指定された店に出向くとすでに相手は来 ていた私が部屋に入ると相手はいきなり 立ってふぶかと頭を下げ勢い余って テーブルに額をぶつけた彼は顔を真っ赤に していた今時こんな漫画みたいなことが あるのかと思わず笑ってしまっ た本日はわざわざありがとうございます 初めまして よです初めましてかずですいきなり 恥ずかしいところをお見せしてしまって 申し訳 ない最初のアクシデントのおかげか 打ち解けるのに時間がかからなかった話を 聞くとこのお見合いは彼が出張でこちらに 来た時にうちのスーパーによって働いて いる私に一目惚れして部長に頼み込んで セッティングしてもらったのだそうだ 実は本店の部長は彼の大学の先輩 らしいできれば真面目なお付き合いをし たいと言われて断るつもりで来たのだが 結局その言葉を言い出すことはできずにい たというより私はまたこの人に会いたいと 思ってしまったの だそうして半年の交際を経て結婚すること になった両親も彼の人柄をすごく気に 心から喜んでくれたいつも私を思い合って くれる夫との暮らしは本当に幸せだった そしてお互い最初から子供を望むことも なかっ た2人で手を取り合って仲良く穏やかな 人生を重ねていければと思ってい ただが49歳を迎えた頃私は体調を崩して しまった病院で見てもらったら なんと体調不良ではなく妊娠していること が 発覚この年でまさか自分が妊娠するなんて 想像もしていなかった自分の体調不良が つりだなんて全く思わなかっ た赤ちゃんができたみたいと私が言うと夫 は当然のように本当それはめでたい誰がお めでたなの僕も知っている人 と答えていた夫もまさか私が妊娠する なんて思っていなかったのだろうとこの時 思っ たすごくよく知ってると思う今あなたの目 の前にいる から目の前え君 が赤ちゃんができた の私の言葉に夫は巨とした顔をして しばらく無言になったそして夫は私のお腹 に視線を 落とす僕と君の

赤ちゃん私が頷くと夫はさらに目を丸く するきっと予想がいすぎて頭の中が パニックになっているのだろう党の私だっ てそうなのだ からつまり僕と君がパパとママにな るってこと 私は黙って深く頷いたすると夫は私を 抱きしめたそしてこの奇跡を噛みしめた 妊娠が発覚してからこの子を産まない なんて考えは全くなかったしかし年齢の こともある高齢出産になってしまうし将来 のことを考えると不安がないわけではない 実際に病院でもどうします みたいなことを尋ねられ た私だって高齢出産には母子共にリスクが 伴うことくらいは承知している周りだって みんなが賛成してくれるとも思えない子供 との年齢さを心配する人だっているだろう この年で子育てなんてできるのかという 不安もあるそれでもせっかく授かった命を 自らの手で積みとってしまうなんてことは できない私の産みたい意思を伝えると夫は 何言ってるの当たり前じゃないかと言って くれたそれが夫の素直な気持ちだと分かっ て嬉しかったその後2人でじっくり考えて たくさん話し合ったそれでもやっぱり産み たいという気持ちに変わりはなく病院の 先生と話をして産むという方向で準備を 始め決めた私の両親も彼の両親も驚き心配 してくれたけれどとても喜んでくれた そして設備の整った大きな病院で出産を 迎えようということになった産婦人家の 先生はとても真味になってくれるいい先生 で心強かっ たそして何度目かの献身の日産婦人家の 先生だけでなく年のため内科の先生も来て くれるということになった夫も同席する はずだったのだが愛に外せない仕事が入り 私1人で診察室に入っ たそこにいた人を見て私は会いた口が 塞がらなかったなんとそこに元夫がいたの だ同席する内科の先生とは元夫のことだっ たのだまたしてもこんなところで会う なんてと思った すると元夫が49歳の妊婦ってお前だった のかおばさんが妊娠かよと言いひしは私を あざ笑った目の前にいる産婦人家の医師も その場にいた看護師もはっという顔をして いるがひしは全く気にめてはい ないあなたにそんなことを言われる筋合い はないわ俺は心配してやってんだよその年 で妊娠する なんてその年で妊娠とかそれが患者に 対する態度それでなくても不安を抱えて いる妊婦にそんな暴言を吐くなんて信じ

られない何を偉そうなことを言ってるんだ よ大体なこの病院の患者はセレブが多いん だぞ恥を書く前に帰った方が無難だぞ さすがに産婦人家の先生も間に入って 止めようとしてきたが私は言われなくても そうするわあなたのような医者がいる病院 で出産なんて絶対に嫌だ からすると産婦人家の先生がちょっと先生 その方はうちに多大な寄付をされている 上木グループのご四則の奥様です よそう言われてひはは不思議そうな顔をし てこちらを見てい た先生はうちの病院に来られたばかりだ からご存知なかったのかもしれませんが嘘 だろうなんでこいつの夫がそんな奴なんだ よ上木さんが言われるように今の暴言は 意思の発言だとは思え ないひしが青くなっているところに夫が やってきたどうも遅くなりましたこの度は 妻が大変お世話になりましてと言いかけて かずはどう見ても怒っている私と青くなっ ている元夫とそしてその場の雰囲気に何か を感じ取ったよう だどうかしたの かこちらの先生に49歳で出産するなんて 気持ち悪いって言われていたところ よその言葉を聞いて日頃温厚な夫の表情が 瞬時にして変わったきっとこの男が私の元 夫だということも名札を見て察したようで あるかずには前の結婚のことは話していた しひしの名前も職業も知って いるあなたが私の妻を侮辱してくれたん ですねいや その患者を侮辱するなんて一体どういう 病院なんだこんな病院に大事な妻と生まれ てくる子供をお任せするわけにはいきませ ん ね夫が言葉を言い終えるのと同時にさっき 出ていった看護師が委員長を連れて戻って き た何か失礼があったとお伺いしました が委員長先生父の紹介だから確かな病院だ と思ってこちらにお願いしたのにこのよう な意志が在籍しているとはどういうこと ですか私たちは選ぶ病院を間違ってしまっ たよう です大変申し訳ありませんこの男はうちの 医師ではありませんたった今首にしまし たイン長の突然の一言に場の空気が一瞬 止まったそして私もこんな人間だとは知ら ずに知り合いに頼まれただけなんですでも こんな暴言を吐く意はうちには必要あり ません2度とお2人の目には触れさせませ んちょっと委員長何を言ってるんですか 黙れお前は今すぐここから去れ2度とうち

の病院に近づく な委長の言葉を聞いて嫌だ俺は出ていか ない嫌だと叫んでいるひしをそこにいた産 婦人家の先生が廊下に引きずり出した委員 長が何度も頭を下げて謝るので私たちも気 を取り直してそこに座ったでも夫はすぐに は怒りが収まらず彼を追い出したのは私の 父がこちらの病院に寄付をしているから ですかそうでなかったら彼のような医者を 野放しということなんでしょうかと尋ねる と委員長はとんでもないと首を横に振っ た話を聞くとひはこの病院に来てまだ1 週間も経ってない らしいひの父がここの委員長の同級生だ そうで先日久しぶりの同窓会があり息子を 雇ってくれと頼み込まれて迎え入れたそう だあんな人間だとは思っていなかったと 本当に申し訳なさそうに言ってい たこの病院の医師がみんなひしのような 人間だというわけでもないだろう 現に担当の産婦人家の先生はとてもいい 先生だ私はひさえいないならこのままここ で出産したいと思うと言ったら夫もそれで いいと言ってくれ た夫の父は全国に死者がある大手企業の 社長で利益の一部を医療施設や福祉施設に 寄付をしているこの病院には義母が若い時 に病を患って世話になったとかで多額の 寄付をしていたのだその関係で私の出産も この病院がいいと義父が進めてくれたの だその数日後ひしから連絡がありどうにか 委員長にもう一度雇ってくれるように頼ん でくれと泣きつかれた私から頼んでくれ たらなんとかなるだろうなんて言われた けどもちろん断っ たひはな態度で患者の反感を買うことが 度々あり病院を点々としていた らしい同じ失敗をこんなにも繰り返すのは 自業自得としか思えない元義父からも次首 になったらもう後はないと言われていた そうだとはいうものの元義父の甘さがひを こんな男にしたのではないかと思わなくも ないその電話がかかってきた時夫が横にい た夫が私から電話を取り上げてひに大激怒 して今度連絡してきたり私に近づくような ことがあったら迷惑行為で即警察に通報 すると怒鳴ったすると怖くなったのか2度 と電話が来ることはなかっ たそれからしばらくしたある日病院の帰り にコンビニに寄ったらそこにが働いていた どうやらどこの病院も雇ってくれなくなっ たよう だひしの嫁は子供を連れて出ていったと涙 を浮かべて話していたが全く同情する気に はなれなかったただこのコンビニには2度

と近づかないでおこうと思っ たそして翌年私は無事に女の子を出産した とても元気な可愛い子だ 何があってもどんなに大変でも責任持って 大切に育てていくと心に決めて いるしかし夫は生まれた瞬間から子供に メロメロになっていたかなり甘い父親に なりそうだから気をつけなくてはと思って いる 料理するのが好きだって言ってたのに手 料理が食卓に並ぶのは週末だけその上平日 の帰宅も俺より遅いもう嘘つきのはかと 結婚生活を続ける気には到底なれないから 離婚 しようユトからの手紙の内容を要約すると こんな感じだっ たそしてそれは離婚届けと一緒に透明の袋 に入れ入れられ3つのゴミ袋が入ったダン ボール箱の上の方にガムテープで貼り付け られてい たこの手紙を私が見つけたのは2泊3日の 出張から帰ってきた日の夕方のこと だ思ったより早い時刻に家に着いたので 久しぶりに思う存分料理できそうだな なんて思いながら玄関ドアを開けようとし ていたのだが鍵が開か ないえこの鍵 だよねもう1つのは会社で使う鍵だから うん間違いないこれが家の 鍵いつもは何も考えず簡単に開けることが できる玄関ドアなのでこれは私の出張中に 鍵が変わったということだと気づくまでに 時間はかからなかっ た何か不足の事態が起こってユトが家の鍵 を変えたというところまではすぐに理解し たがこの後で家族や友人夫婦まで巻き込む 大事件に発展するなんてこの時の私は全く 思っていなかっ た私の名前は はか中学生の頃からの親友が3年 前私の彼氏の友達の中にはるかが好きな アイドルに顔立ちが似てる人がいるんだ よと言って引き合わせてくれたユトに彼女 の予想通り一目惚れしてしまった ユトも初対面の時から私に交際を申し込み たいと思ってくれたようで私たちは半年間 お付き合いしみんなに祝福されて結婚し たユトは結婚前からにつの一軒屋に住んで いて私も結婚と同時にその家で一緒に 暮らし始め たフルタイムの共働きだったので経済的に は余裕があった家の論はゆとの給与 振り込み講座から引き落とされていると 聞いていたのでそれ以外の生活費は私が 負担することにし

た私の会社は男女平等に小心の話をされた ので既婚で持が小心に有利だという話は 本当だったのかもしれ ない仕事が大好きな私はもちろん小心の話 を喜んで受けその後は2泊3日程度の出張 がかなり多くなった 好きな人と結婚して庭月の一戸建てに住ん で仕事も順調私の人生は順風満々だこの頃 の私は単純にそう思ってい たリトが私の小心を喜んでいないという ことに気づいたのは昇進して出張が増えて から半年ほど経った頃だっ たある土曜日の朝平日の希少時刻を過ぎて も眠っていたいた私を強く揺さぶって 無理やり起こすと言うとは言っ た平日は出張が多くて夫に迷惑かけてるん だから普通の妻だったら土日は早起きして 平日の分の埋め合わせをするんじゃない か迷惑 埋め合わせそういう発想私にはなかった なやっぱり交際中には分からなかったこと が結婚すると色々と分かって くるベッドの上に座ったまま私はそんな ことを思っていたまだちゃんと目が覚めて いなかっ たするとユトは苛立ちを隠さずに言葉を 続け た結婚したら妻は仕事より家事を優先す べきだろ俺の両親も共働きだったけど 母さんは家事を完璧にしていたし父さんが 帰宅する時間に合わせて作り立ての夕食を 用意してた俺は和食が好きだだって言っ たらはるかは私もって言ったしお料理する のが好きなのとも言ってただけどまともな 和食が朝飯に出てきたのは数えるほどだ 要するにはるかは嘘つきなん だへえ私嘘つきって言われちゃうんだ私は びっくりしてユトの顔を見ていた私にとっ て理不尽なことを朝から大声で言っている ユトの口元が見にくく歪んでいるのを見て この結婚もしかしたら失敗だったかもしれ ないななどと思っていたがもちろん口には 出さなかっ た私の視線を避けて窓の外の庭を見ながら ユトは自分を抑えられなくなったかのよう にさらに行っ た寝る前に夫が次の日に着る服とか持っ てくハカ履いてく靴なんかも用意しとくの 妻の仕事だよ なえそういうの妻の仕事なのもう大人なん だからさ自分で用意して よ私の心の声もとまるところを知らず後 から後から出てきたがこの声は口に出さ なかったのでリトの耳には届いてい ないはかが好きな男性アイドルに顔立ちが

似てる人がいると親友に言われて喜んで 会いに行き一目惚れ 片思いかなと思っていたらその男性つまり ゆの方からこ祭を申し込まれて私は右頂点 になり短めの交際期間を経て 結婚どこで間違ったのかな 私この土曜の朝のゆとは結局黙っている私 を睨みつけ大きな足音を立てて寝室から出 ていくと乱暴にドアを閉め行く先を告げる こともなく外出してしまっ た別の日の夜かなり遅い夕食の後ソファー に横になってテレビを見ながら言うとは 言っ た俺のパジャマボタンが1個取れそうなの 気づいてるよな言われる前につけ とけよこの時の私は食器を洗っている最中 だったのでさすがにむっとしてちょっと きつい口調で言い返し た何を言ってるの私もユトと同じように フルタイムで働いてるんだから自分の パジャマのボタンぐらい自分でなんとかし てまさか私私に言い返されるとは思ってい なかったらしくゆとは少し清なめで私を見 た後黙って寝室に入っていっ た私の仕事が忙しくて帰りが遅くなっても 何時間か前に帰宅したユトが夕食の準備や 家事を1人で進めておいてくれることは 皆無だっ た2人の大人がフルタイムで働きながら 一緒に生活しているのに私だけが家事を するということに私の不満は徐々にに 高まっていっ た私が出張から帰ってくると大体いつも脱 ぎっぱなしの靴下が丸まってソファーの上 にあったりカップ麺の容器が中身を少し 残した状態でキッチンのシンクに置かれて いたり飲みかけのペットボトルが寝室の床 に転がっていたりと我が家は散らかり放題 だっ た私が家の中を片付け ながらゴミは分別してそれぞれ のゴミ箱に捨ててよねあと脱衣所に洗濯 かごがあるんだから脱いだ靴下とか下着は そこに入れ てと言うとユトは私と目を合わせずに 毎回ああ分かった分かっ たと答えるのだが次の出張から帰ればまた 同じように家の中が荒れてい た時々私の留守中や出張からの帰宅に義母 が来て掃除やが選択をしてくれていたゆう とはね家事が全然できないの私が甘やかし たせいなのかなそれとも父さんに似ちゃっ たのかなごめんねはるかさん大変だと思う けどよろしく頼むわ ねそんな風に笑いながら遊義母には私も

笑顔で当たり障りのない返事をするしか なかっ たそして私の進むべき道が大きく変わった あの運命の日がやってき たその日いつの間にか慣れてしまった2泊 3日の出張から帰ってきた私は予定よりも 早い時刻に家に着いたので久しぶりに手の 混んだ料理をしようかなと思いながら玄関 ドアを開けようとしていたのだが鍵が開か ない私の出張中に玄関の鍵を変えたという ことは何か重大なことが起こったの だろうユトが家の鍵を職場で盗まれた それとも泥棒に入られたいずれにしても 玄関から家に入ることはできない出張の 疲れが一気に出て私は途方にくれ たはるかしっかりしてこういう時こそ 落ち着いて考えないと ね自分に言い聞かせて何をすればいいのか 考えるそして私の留守中に鍵を変えること ができるのは夫のユトだけなんだから夫に 事情を聞くべきだと思い至っ たまず電話そしてLINEもしてみた しかしゆとは電話に出ないしLINEも 既読にならない仕方なく庭に回ってみると 大きなダボール箱が庭に置いてありその中 にゴミ袋が入っているのが見え た言うといつもやらないのにゴミを分別し てくれたそんなわけないよねじゃあ お母さんが でも分別したゴミを庭の真ん中に置く何か が変 だ私はダンボール箱に近寄り中に3つある ゴミ袋をよく見てみることにしたすると半 透明のゴミ袋の中に入っていたのは私の 私物だっ たこれどういう ことこの袋の中は服こっちはバッグ最後の 1つは靴どれもゴミじゃないのにさらに3 つのゴミ袋が入ったダンボール箱の上の方 にはガムテープで透明のポリ袋が貼り付け られていてその中に離婚届けと手紙が入っ ていた手紙はやたらと長かったしかも字が 汚くて読みにくい考えてみたらユトの 手書き文字は走り書きのメモぐらいしか見 たことがなかっ た料理するのが好きだって言ってたのに手 料理が食に並ぶのは週末だけその上平日の 帰宅も俺より遅いもう嘘つきのはかと結婚 生活を続ける気には到底なれないから離婚 しよう汚い時で書かれたユトからの長い 長い手紙の内容を要約すると大体こんな 感じ だそして離婚届けにはゆとの署名と夏院が あっ た私は怒りと悲しみで大声を出しそうに

なったが自宅の庭で それをするのはまずいと思える程度の判断 力は残ってい たこういう時すぐに行ける距離に実家が あるのは本当に 助かる実家の母に連絡する と今日は仕事が早く終わったから家にいる よどんな理由でもあなたが来るのは大歓迎 だよと言ってもらえたのでああ私は1人 じゃない少なくとも母は私の味方だと心 から思え たタクシー会社に電話して大きなダン ボールの中身も一緒に運んでもらうことに し た実家で母に事情を話すと母は私と同じ ようにいや私以上にユトへの怒りを口にし てくれたおかげで私は少し冷静になって ユトに再びLINEすることができ た手紙と離婚届けと私の荷物庭から回収し て今は私の実家1度ちゃんと話し合わない と ねすると今度は素早くしかも連続で何回も ユトからのLINEが届い たはかより俺の妻としてふさわしい女に 出会った彼女は若くて素直で口応えなんか しない離婚は決定事項だから話し合う気は ないこの家は俺のものだからここで俺が誰 と暮らすか決めるのは俺 だはるかの私物は俺にとってもうゴミで しかないからまとめて庭に出したゴミは ゴミらしく出て いけなるほどそういうことだったのね私の 中で今までの全てが繋がりもうユトは私の 人生のパートナーじゃないという現実を私 は早くも完全に受け入れてい たLINEでゆととやり取りしていた私を 黙ってみ守ってくれていた母が言っ たはるかお腹空いてるでしょ急だったから 今すぐ食べられるのは残り物のカレーだ けど私いつも多めに作っちゃうからさ カレーなら何杯でもお代わりある よお母さんのカレー何年ぶりかな出張帰り だから私の胃袋そこなしか も私は本当に久しぶりに実家の食卓で母と 向かい合い子供の頃からから大好きだった 母のカレーを食べ た食べているうちに泣きたくなった泣き ながら食べて泣きながら喋っ た母は私の話を遮ることなくひたすら耳を 傾けて聞いてくれたそして最後に行っ たはるか辛かったんだねどんなことがあっ ても私ははるかの立場で一緒に考えるから 今日は早く寝ようねはるかの部屋 しばらく空気の入れ替えしてないから見て くる

ねこうして私は実家に泊まり翌日は実家 から出勤し た一度はゴミ袋に入れられてしまったが 通勤用の服とバッグと靴が手元にあるのは 助かる出張から帰ったら家の鍵が変わって いて中に入れなくなるという大事件の翌朝 実家から出勤した私が職場に着く少し前に 義母から電話がかかってきた はるかさん家を出ていったんですって あなたが今まで出張と言っていたの全て 浮き相手との外発だったってゆとから聞い て本当に驚いているのしかもあなたに浮気 されて離婚するって決めたゆうとが次の 相手とすぐに同棲するなんて私もうわけが わから ないお母さん私は浮気していません昨日 出張から帰ったら家の鍵が勝手に変えられ ていて私は中に入れないし私の服やバッグ が離婚届と一緒に庭に置かれていたんです それで仕方ないから昨日は実家に泊まり ました私の母に全部話したので母も知っ てるんです よそうなのゆとの話と真逆だから混乱し ちゃうお母さんゆさんは話す必要もないっ て言ってるんですけど私は話したいことが たくさんあるん ですじゃあ今月の最後の日曜に私の家に来 てくれるもちろんゆうとも呼ぶから私だっ て2人に会ってちゃんと本当のことを聞き たいそうそうはるかさんのお母さんももし 一緒に来られるなら是非来ていただい て私の母も一緒にということは義母はゆと の言葉を信じていないのかもしれないと私 は思った妻の主出張中に家の鍵を変え母親 には妻が浮気したと嘘をついて新しい女性 と暮らし始めようとしている ユト慰謝料を払いたくないから離婚の責任 を私に押し付けるつもりなのかなユトが そういうつもりなら私だって戦うしか ない私は出張翌日のルーチンワークを 手早く片付けるとネットで検索して信頼 できそうな探偵事務所を見つけた教から夫 の美行を開始してもらいたいと伝え たら今までの行動も調査しましょうかと 聞かれたのでもちろんそれも依頼し た思っていた以上に数多くの探偵さんが昼 も夜も街の中を動き回って色々な調査をし ているのだと私は初めて知っ た私にユトを紹介してくれた親友にもこれ までの経緯を話した彼女の夫はと高校生の 頃から知っているそうなので何か教えて もらえるかもしれないと思ったの だ何度かダブルデートをしてそれから2組 の夫婦になった私たち4人まさかこんな ことになる

なんて親友ははかのために何ができるか私 も夫も真剣に考えるから元気を出してね 絶対に負けないでねと言ってくれたそうだ 負けるわけにはいかないんだ親友の言葉を 聞いて私も戦闘モードに入っ たそして約束の日曜日母と一緒に義母の家 に行き玄関のチャイムを押そうとした時あ タイミングぴったりだと聞き覚えのある声 がしてなんと親友夫婦が現れ た驚いて立ち尽くす私と母に彼女は言った はるかにゆとさんを紹介した責任を感じて るって私が夫に言ったら彼ユトさんとの 共通の友達からいろんな話を聞いてくれた のユトさんの実家に上がり込む気はない から安心してね夫が調べて分かったこと 全部ここに書いてあるから ね大きな封筒を私に手渡し私の母に丁寧に 辞儀をすると親友夫婦は去っていった義母 の家に入るとそこにはユトだけでなく 見知らぬ女性が一緒に来ていたリトが義母 に次の相手と言ったのはこの人 か確か私にははかより俺の妻として ふさわしい女若くて素直で口応えなんかし ない女と言っていたっけゆとも彼女も私と 連れ立って母が来たことに驚いてとても 居心地が悪そうだっ たはるかさんお母さんお座りください 義母が口を開い たユトの話とはかさんの話あまりにも 食い違っているのではっきりさせたくて 集まってもらいましたみかさんでしたよね ユトに騙されて不倫してしまったの は義母にみかさんと呼ばれた若い女性は目 を見開いて震えながら言っ た騙されて不倫ですか私は今日婚約者とし て紹介するから来ててと言われてその つもりで来たんですゆとさんの家に一緒に 住むための引っ越しの日も決めるからっ てごめんなさいねみかさんゆとは独身じゃ ないから婚約っていう言葉がまず嘘なの こちらのはるかさんがユトの妻で一緒に来 てくれたのがはるかさんの お母様初めまして美香さんはるか ですはるかの母ですカさんはは泣きそうな 顔で言っ たすみません私本当に知らなかったんです まさかユトさんが既婚者だなんて既婚者が 堂々とプロポーズするなんてあの今日は私 帰りますの で私は美香さんを引き止めたちょっと待っ てください美香さんこれを見てからにして くださいゆとのこともっと分かります から義母の家に来る前にに私と母は探偵 事務所によって調査報告書を受け取り 詳しい説明も受けてい

たいつもは義母が1人で使っている テーブルの上に私が調査報告書を開いて おくと何枚かの写真がこぼれ出て全員の 視線がそれらの写真に注がれたあこれ私 ですでもこっちの写真は別の女の人しかも ホテルから出てきた時の 写真美香さんは待たしても泣きそうな顔で 言うと全てを悟ったように私たちに一礼し ユトに視線を送ることもなく義母の家から 出ていっ た探偵事務所からの報告にはユトが複数の 女性と関係を持っていることが何枚もの 証拠写真を添えて明記されてい たまたユトが馬券を買っているところ消費 者金融に足しげく通うところまで写真に 収められてい たか汚い手を使った な思い沈黙を破ったのはユトだった結婚し てから男が外で遊ぶのは妻が夫の期待に 添えない役立たずだからだそういう意味で 俺は被害者だはるかは出張って言ってる けど俺は信じてないからはるかも浮気相手 と外発してるん だろ私は義母とユトの前に自分の名刺を 出していっ た私の出張はいつも女性上司と一緒です この名刺に会社の代表電話番号も書いて ありますから私の出張について誰に聞いて もらっても構いません探偵事務所とか更新 所とかそういうところのプロの仕事も 素晴らしいですね今回よくわかりました 必要なら私のことも存分に調べて くださいその後義母の家の前で親友夫婦が 手渡してくれた封筒を開ける トの同級生たちの様々な証言が使命と共に 書かれた紙が入っていた知り合いが家の前 まで持ってきたものだけに探偵事務所から の報告書に負けず劣らずゆと義母に衝撃を 与えたよう だそれは仕事が遅くなって駅前でタクシー を待っている時に何度もユトを見かけた いつも違う女性と一緒だっ たたまに自分が競馬場に行くと必ずユトが いるしかもユトは大体いつも酔っている から自分が声をかけても気づかないよう だなどというもので探偵事務所の調査結果 を裏付ける内容だっ たそれらを見た義母は株価と頭を下げ私と 母に言っ たはかさん お母さん私本当に今恥ずかしい思いをして います自分の息子がこんなにも愚かで失礼 では自らずだとは気づいていませんでし たそして次に義母はユトに向かっていっ たあの家は私の家だからはるかさんと離婚

するのならあなたも出て行き なさい私は驚いて思わず口を挟んだえあの 家ユトさんがローンを払っている持家だっ て私はゆとさんから聞いてました けどはかさんにそんな嘘ついてたのね あの若い美香さんっていう人が今日は婚約 者として母親に紹介するって言われてここ まで来たなんて言うから今のゆとは とんでもない嘘つきなんだって分かったの 皆さんを傷つけてしまってどんなに私が 謝ってももう手遅れですよ ねお母さんは謝らないでくださいユトさん と私価値観が違いすぎたんだと思います 相手のことを深く知る前に結婚してしまっ たというのがが失敗の原因かもしれない です義母と私の会話を私の母が涙組み ながら聞いてい たユトと私が住んでいた家の所有者は義母 ですでにローンが関西しており義母は家を 無償で私たちに貸してくれていたという話 をこの日私は初めて聞い た一方ユトは自分がローンを返済している と嘘をつき生活費を全て私に払わせてい という話は義母にとって初耳だったさらに 義母は昔自分も夫に浮気をされたことが あった今のゆとを見てはかさんに本当に 申し訳なく思うとも言っ た浮気の証拠を突きつけて私が自分でユト をやり込めるつもりがきっちり売してくれ たのは義母だっ たその後ゆは私に電話やLINEで謝って きたが私は婚届けを役所に提出し正式に 離婚が成立し たユトの外見を好きになって結婚まで 突っ走ったけどあれは失敗だったなでも 自分から離婚を切り出すのは手間も時間も かかるからもう少し様子を見ようかなと 思っていたのであんな形だったけどユトの 方から離婚を口にしてくれたのはむしろ ラッキーだったとも 言える探偵事務所に支払った費用と夫の 浮気による精神的苦痛の医を私はユに請求 し たユトには貯金がほとんどなかったので 慰謝料は分割で給料日に支払うことになっ たその支払いが滞りなく行われるように 義母は自分が監視すると約束してくれ たさらにユトは勤務時間中に競馬場や馬券 売場に行っていることや不倫し離婚した などの噂が車内で広まり内部調査で裏付け られてしまったため会社をく首になったと いうその後ユトはなかなか定職につけず いくつかのアルバイトを駆け落ちし慰謝料 の支払いに追われて いるあの大事件の後も私は仕事が忙しくて

引っ越しを考える時間的な余裕がなかった ので今も実家に住んで いるユトと暮らしていた時には負担に感じ ていた家事が減りこれまで以上に仕事に 注力できるようになっ た年収が増えた上にユトからの医 が分割で支払われているので近いうちに 自分用のマンションを購入しようと計画し て いるあのままユトと暮らしていたらどう なっただろうたまに想像して恐ろしくなる あんな失礼な言い方で離婚を告げられて とても驚いたし傷ついたけれど結果的には 別れて正解だったあの出来事を乗り越えて 私は本当に強くなった何があっても堂々と 自分の足でで歩いて いこう夏風は本当に 辛い地方にある義実家での東京生活で日頃 から不自由な生活を強いられ横になって 休みたくても休めないことが多い私にとっ てはなおさら辛い昨年のお盆休みの義母 から私への仕打ちは本当にひどかっ た義母は風を引いている私を地下室に 閉じ込め灯油ストーブをガンガン焚いて私 が一酸化炭素中毒で苦しみながらあの世に 行くようにしけたの だしかし不完全年少によって一参加炭素の 濃度が高まってきた地下室の中にいたのは 私ではなかった私の名前はさお35歳の 働く母親だ最愛の夫と6歳の娘がいて3人 だけで過ごせる時間には心から幸せを 感じることができる夫とは都会の大学で 知り合い恋愛関係になっ た彼は私と同じ学部の2年先輩で ある俺田舎の長男だから地元で公務員に なるつもりなだ都会で生まれて都会で育っ たさおには想像がつかないほど色々と面倒 な土柄だけど一緒に来てもらえるか な彼が遠慮勝ちに行った時私はもちろん 一緒に暮らせるなら土柄なんて全然気にし ないわと答えて彼のプロポーズを受け入れ た彼が卒業してから結婚するまでは遠距離 交際だっ ただが都会で生まれて都会で育ったさおに は想像がつかないほど色々と面倒な土地柄 と夫が言った通り義実家で暮らしていると 驚くようなことが多々あるまず私は結婚し て義両親と同居しても外で働きたいと思っ ていたが地元の出身ではない大卒の私が 応募したいと思えるような求人がこの周辺 にはないことが分かっ たそのため疑のインターネット環境を整え て私は在宅でバリバリ働くことにし たそのことを夫と義父は喜んでくれたが 義母は心よく思っていなかったようで断る

ごとに嫌味を言われるの だ息子の嫁に義母が嫌味を言うなどという 話はちょっと古めのテレビドラマの中で 描かれている過去の出来事なのかと私は 思っていただが現実は違った都会の大学で 出会った地方出身の男性と恋をして結婚し ただけで私はその壮絶な嫁入り物語の当事 者になってしまったの だ結婚と同時に義実家で同居生活を開始し た私たち夫婦だが今はできるだけ早く娘と 3人でこの家を出ていこうと話し合って いるその理由は義母の嫁いりがあまりにも ひどすぎるからで ある義母はの息子が大学を卒業して実家に ユタし地方公務員として働き始めたことを とても喜んでいるその気持ちは私も理解 できるのだが息子が連れてきた嫁の私を 結婚当初から目の敵にしていびり続けて いるのは本当に困って しまう食事の支度を義母が自分から 引き受けた時は要注意で ある激辛の食べ物が苦手な私の分だけ胡椒 やからしが増量されていることが多いから だ最初は咳込みながら全て食べたのだが 自分たちの寝室で2人だけになった時 にお母さんは激辛の料理が好きなのと夫に 聞いてみたのをきっかけに嫁いびりである ことが判明しそれからは夫が上手に代って くれるようになっ た義母は自分の嫁いりを義父に知られたく ないので私ののために盛り付けられている 料理を夫が先に食べそれから自分用の皿を 私に差し出しても何も言わないただ黙って 見ているのだがその時の義母は本当に怖い 目をして いる疑実家の一員として私はよく町内会の 活動に参加 する特に毎月第3日曜日の朝に行われる 町内のドブ掃除屋道路と空地の清掃には 3千との一時をき必ずと言って良いほど 我が家からは私が参加して いる近所には高齢の方が1人で暮らして いる家もあるそういう家のお年寄りが月に 1度の町内清掃に参加していると義母が 現れて 言う鈴木さん腰が痛いんでしょ鈴木さんの 分うちのさりにやらせるから無理しない であらいいのさんありがとう ねこうして義母は常に私の負担が重くなる ようにしけて くる私の在宅ワークは土日や祝日にも休め ない場合があるそんな時は夫が家事や育児 を一手に引き受けて私に協力してくれるの だが義母にとってはそれが不愉快でたまら ない

らしい夕食の時に1か5人が揃うと必ず娘 に向かって言う 今日はママが仕事ばかりしててつまら なかった でしょうそこで娘や夫がパパと遊んだから 楽しかったよお仕事してるママの隣で私も 宿題したしそうだよなこういう日もいいよ ななどと言うと義母は不機嫌になって早め にごちそう様と食卓から離れて しまうが立ち去った後の食卓で義父と夫は 笑い合い義父は私に 言うさおりさんばあさんが子供っぽいやつ で本当に申し訳ない生まれた時から 田舎暮らしで他の場所を全く知らないから ドがままで野生的な少女がそのままばあ さんになっちゃったんだよそうみたいです ね父さん俺たちは近いうちにここから独立 しようかと思ってるんだうんその方が良さ そうだ な義母と同じ立場の女性は同じ町内に何人 もいるが我が家のような嫁いびりは他の家 ではないらしい近所のお嫁さんとお母さん が仲良く一緒に買い物をしている姿もよく 見かける義母は我が家に招いた近所の高齢 女性たちと一緒にお茶とお菓子を楽しみ ながら私のことをダメ嫁だとか気が聞か ないとか大声で話すのが大好きだ 招かれた女性たちは義母の話に合槌を打っ てはいるが別室で仕事をする私の存在も気 にかけているそして何らかの方法で私に あなたも大変ね近所のみんなも理解してる から大丈夫よと伝えてくれるのだっ た夫の実家で子育てをしながら暮らして いくためには私も車を運転できないと何か と不便だろうと考え私は大学を卒業する前 に運転免許を取得し結婚と同時に自分の車 を買っただが今ではそのことを深く後悔し て いる義母は私が在宅で仕事をしている最中 に自分が通院や買い物に行くため私の仕事 を無理やり中断させて送迎をさせようと する自分の方が立場が上だと私に思い知ら せたいのだろうしかし多くの場合は義父が 気づいてそんな義母のたみを未遂に終わら せて くれるさおりさん明日は近所の人とお 出かけするから送り迎え頼むわねと言われ それぐらいの時間なら可能だからと 引き受けたことも ある義母がさおさんの運転は危なかしいわ ねみんなごめんね怖い思いさせちゃっ てと言うと大抵は近所の人たちに それはさおさんに失礼なんじゃないと言わ れてしまい私ではなく義母自身がだんだん 孤立していっ

たまた私と夫の間には義母の目や耳が届か ないコミュニケーション手段が複数あるの で私に対する義母の言動は夫に筒抜けなの だが義母はそのことにも気づいていなかっ た夫には3歳離れた姉がいて今年で8歳に なる双子の息子たを育てて いる義母は私の娘と義姉の息子たちを断る ごとに比べて私を貶めようと する君たちは本当に賢いねしつけが 行き届いている証拠だよねそれに比べて うちの孫娘は落ち着きがないし言葉遣いも なってない ねだが義母の愛する8歳の初孫たちは義母 よりも私や娘に好かれたいので自分たちの 見解を得意げに述べて義母を悔しがら せる僕たちのしつけはパパの方のおばあ ちゃんがしてるからじゃ ない義母が私を孤立させようとすればする ほど周囲の人たちは私と娘のそばに立って 手を差し伸べてくれるので義母にとっての 悪循環には終わりがなかっ た義母が手を変え品を変え嫌がらせをする ため私は仕事に集中できない時間が増えて しまい少しずつ限界に近づいてい た夫も義父もその事実を把握していて義母 に注意をしてくれていたのだが義母が適当 に聞き流しているので全く効果がない夫や 義父の忠告を無視して毎日のように義母が 繰り返す嫌がらせに私の体が悲鳴を上げ ついに私は専門員の診察を受けることに なっ たこれはストレス性の症状ですね普段の 生活の中に原因があると思うのですが 心当たりはあります かはい義母が私を嫌って色々な嫌がらせを するん ですそうなんですねではご夫婦で話し合っ て対策を考える必要があり ます私は夫と義父に診察の結果を報告し 私たち3人の間では同居を解消することが 規定路線となった 数日後有給を取得した夫は娘を送り出した 後で義両親に話し始め たその日は暑い日で義両親の顔も私たち 夫婦の顔も焦んでい た今日は2人に降り行って話したいことが あるんだあら今日は仕事を休んだの有休だ から心配ないよ実は俺同居解消したいと 思ってるんだうどしてなの理由は別々に 暮らしてたまに会いに来る関係の方が うまくいきそうだからかな同居解消自体は もう決めたんだ引っ越し先の候補も何件か ある少しずつ準備する よ義母は激しく動揺して何も言えなくなっ ていたその義母の隣で義父は何度も頷き

ながら私を励ますように見つめてくれ た疑実家には毎年お盆休みになると多くの 親戚が出入りする昨年も久しぶりに会う人 たちが賑やかに挨拶をかわしてい た私は朝から準備に追われキッチンで料理 を作ったり飲み物をテーブルまで運んだり と大忙しだったが風邪気味だったので途中 で鼻を噛んだり咳き込んだりしていたその ことに気づいた人 はささん風引いてるよね無理しないで少し 休んだ方がいい よなどと気遣ってくれるそれを聞いた義母 は急にそうだねさおりさんは風がひどく なるといけないから地下室のソファー ベッドで休んでいなさいと今まで聞いた こともないような優しい口調でいたわりの 言葉をかけてきたこの時の私 はお母さん今日は優しい同居解消の話をさ れて反省したのかな などと思ってしまうくらい生前説に囚われ ていた義母の指示に従って私はソファー ベッドのある地下室に入りしばらくぼーっ としていたするとそこに義姉の息子たちが 来て 言う僕たちも風邪引いてるからここで一緒 に休んでいてもいいいいわよ向こうは知ら ない大人が多くて疲れちゃうもん ねいたちを追いかけてきたのか私の娘も 地下室に入ってき たみんなここにいたんだねママジュースが 足りないっておばちゃんたちが言ってる よそうだ忘れてたじゃあママ急いで ジュースだけ買ってくるね私もママと一緒 に 行く義治の息子たちを地下室に残し私と娘 は親戚の1人に行ってきますと声をかけて ジュースを買いに出かけた お店が混んでたから時間かかっちゃったわ ねみんな待ってると思うから急いで帰ろう ね うんお盆の時期は買い物客が多いので ジュースを買うだけなのに普段の2倍ほど 時間がかかってしまい私は義母の機嫌が 悪くならないかと心配してい たやっと家に到着し娘が大きな声で ただいまママと一緒にジュース買ってきた と言うと家の奥から義母がものすごい勢い で走り出てき たさおりさあなた地下室のソファーベッド で休んでいたんじゃないのジュースが足り ないって聞いたから買ってきたんですでも さっき私が様子を見に行ったら地下室の カーテンの向こうに誰かいたわよああそれ は多分お姉さん のうん多分うちの息子ただ思うわよ嘘大変

じゃないの早く外に出さないと手遅れに なっ ちゃうお母さん手遅れって何話は後よ とにかく急いで地下室から孫たちを 助け出し てその場にいた人は皆義母の様子に驚き 地下室の入り口ドアに向かって走り出し た田舎の我が家は都会なら豪邸と呼ばれる であろう広大な敷地を贅沢に使って立て られて いる庭を銃弾するように走って最初に地下 室のドアの前に着いたのは夫 だ何かを見てかなり怒った口調で叫んで いる少し遅れていた私にも次第に夫の声が 聞き取れるようになってき たなんで地下室のドアの前にこんなに大量 の薪が積んであるんだこれじゃドアが開か ないじゃない か夫の次に私と義士が到着したので3人で 薪を移動させドアを全開にし たなんで灯油ストーブ使ってんだよこの 暑いさり にうわなんなのこの暑さあんたたち大丈夫 カーテンの向こう側から8歳の双子が出て きて 言うなんか頭が 痛い僕も頭が外から押されてるような感じ 早く部屋から出て出たらドアから離れて外 の空気を吸うのよ誰か救急車ほら早く早く 急いで庭に出 てお盆の休暇で近所の家に帰省していた 40歳ぐらいの女性が騒ぎを聞きつけて 我が家の庭に入ってくると夫に言っ たお久しぶりです私内科の勤務なんです ちょっと子供さんたちに質問してもいい ですかああお久しぶりです是非お願いし ます頭が痛いって言ってるんですよ暑いの に灯油ストーブがガンガン炊かれてました えそうなのじゃあ自験性ありってこと なんか大変なことになっちゃったかも いずれにしても子供さんたちから話を聞く のが先だからその件は後ほど ちょうど近所にいてくれた優しそうな女性 医師は夫と窮地の中なのだろう親しげに 言葉をかわしてから8歳の双子に質問をし 始め たこんにちは頭が痛いの食べたものを履き たいとかなんとなく気持ち悪いとかもある か な頭が痛いだけだよ僕も頭が痛いだけ 気持ちは悪くない寒く ない寒くないよどっちかって言ったら僕は 暑い僕も かなり 暑いよかった一酸化炭素を吸ってるとして

も中毒症状としては継承ですね救急車が来 たら私も一緒に乗って行きたいんですけど よろしいでしょうかそれはもう一緒に行っ ていただけたら本当に助かり ます到着した救急車に乗り込んだのは8歳 の双子とその母である義姉近所の家に寄生 していた女性医師の4人だっ た子供の頃よく一緒に遊んだという義姉と 女性医師は8歳の男2人が普通に歩いて 救急車に乗ったのを見て安土の表情を 浮かべて いる私と夫も娘を連れて3人で夫の車に 乗り救急車を追いかけるようにして病院へ と向かっ た義姉の息子たちは血液中の一酸化炭素の 濃度が15%程度で症状も頭痛だけだった ため軽度の一化素中毒と診断され酸素吸乳 も必要ないと言われ た一酸化炭素は空気より軽いので地下室の 上部から溜まっていき発災時は背が低い ため影響が出るまでの時間が大人よりも 長い らしい命に別状はなかったけど今回のは お母さんが真夏に灯油ストーブ焚いてドア が開かないように外に巻まで積んでわざと 不完全燃焼になるようにしたっていうこと よねうんさおりが一散加炭素中毒になる ようにしけたってことだよ な私風がひどくなるといけないから地下室 のソファーベッドで休んでなさいって お母さんに言われて地下室に行ったけど 寝ようとしてたら子供たちが来たのそれで 娘にジュースが足りないって言われて 私たちがジュースを買いに出てしまった せいで私じゃなくて2人が被害に会う なんて私は話の途中で泣き出してしまっ たごめんなさいお姉さん私のせいで私も何 と言って謝ればいいの かさおりさんは謝らないでだって全然悪く ないんだからそうだよ悪いのは俺たちの 母親だけで他の人は誰も悪くない よねえ聞いた今回は軽度だったから息子 たちの症状も頭痛だけだったけど発見が 遅れて大量の一化炭素を吸ったらさとか 痙攣が起こるんだっ てうんたまにニュースで聞く連自殺の死因 が一散加炭素中毒だもんなある程度の症状 まで行っちゃうと回復した後も脳に ダメージ受けてるから記憶障害や麻痺が 好意症として残る らしい明らかに犯罪じゃないのとんでも ない母親よ ねお盆の休暇で寄生していた親族たちは 救急車で運ばれた8歳の双子が無事に帰宅 したのを見て口々によかったと言ってい

ただが家の中の雰囲気が和んだのもつの 親族かご近所あるいは医療機関の誰かの 通報を受けてすでに家に来ていた警察官が 私たちの到着を待ちかねていたかのように 姿を表したそう今日の私たちには大事な 仕事が残っていたのだ 風を引いていることなど忘れて私は警察官 の質問に夢中で答えてい た私を地下室に閉じ込めて夏だというのに 灯油ストーブをガンガン炊き不完全燃焼を 起こして一酸化炭素を吸わせようとしてい た 義母そして結果的に双子の初孫に吸わせ 軽度ではあるが一散化炭素中毒に陥らせた 義母を私は決して許すわけにいか ない同じように感じていた複数の人間が 身内だからといって庇うこともなく自分が 知っている事実を詳細に述べたため8歳の 男児2名が救急車で運ばれ一酸化炭素中毒 と診断されたことは事件性が高いと判断さ れ義母は警察に連行され た警察に到着してからの義母はどのような 質問にも素直に答え罪を認めたそう だ愛する息子が地方になって実家に戻って くると聞いて喜んでいたら都会で知り合っ た女性も一緒だったその女性さおは息子と 結婚しいつも息子に寄り添っているその ことを不愉快に思って意地悪をしていたら 自分が孤立してしまった嫁いだ娘は双子の 男の子を産んだのに長男の嫁であるさおが 産んだのは女の子だそれも気にいらない 面白くないことばかりだったのでのが過ぎ たかもしれないが自分で止めることは もはやできなくなっていたそんな時に息子 が同居解消したいと言い出したまた息子が 出ていくなんて寂しすぎるさおりがいなく なれば息子が仕事をしている間孫娘の面倒 を見る人が必要だから息子は同居を続ける のではないかそう思ってさおに大量の 一酸化炭素を吸わせる方法を考え たお盆の休暇に人が集まる時がチャンスだ と思ったと義母は言ったそう だ風を引いていた私に地下室で休んでいる ようにと指示した時にはすでに灯油 ストーブも用意されてい た窓のない地下室のソファーベッドで休む ようにと私に指示しドアを開けてもすぐに はベッドや着替スペースが見えないように 設置されているカーテンの手前で私が寝て から灯油ストーブを炊く地下室には窓が ないのでドアを閉じればまもなく酸素が 不足して不完全燃焼が始まり有毒な一酸化 炭素が発生するというわけ だ暑さに耐えかねた私がドアを開けて出て くると困るので内側からはドアが開かない

ように薪を積んでおい た義母は頃合いを見計らってドアの外側に 積み上げた薪を別の場所に移しおかを感じ たさおが地下室で灯油ストーブを使った ための事故に見せかけるつもりだった らしい義母の反抗が計画的で悪質だった ため殺人未遂容疑での操作が開始され たお母さんに嫌われているのは知ってた けどこんなにも憎まれてるとは思わなかっ た わ私が落ち込んでいると夫が言っ たうちちょっと珍しい苗字だからこの報道 で俺たち3人の今後の人生に影響が出るか もしれないよな今からでも親子3人で さおりの救世を名乗ることが可能かどうか 調べてみる よそうだ自分のことばかり考えている場合 ではない私の心の中にも大嵐が吹き荒れた が夫も娘も義姉の一家も義父もそれぞれ 自分の中の風雨に耐えながら日常生活を 送っているのだ私もしっかりと前を向か なくて は今回の関係者の中でも義姉の心の中の嵐 はとりわけ凄まじかったよう だあなたのような女性が自分の母親だと いう事実が本当に恐ろしいです息子たちは 夏休み明けから元気に通学しているけれど あの時もし継承じゃなかったら私はあなた に何をしていたか分かりません2度と 私たち家族に関わらないで ください距離を感じさせる他人行儀な丁寧 で話す義姉の言葉を聞いて大粒の涙を流す 義母を見ようともせずに義姉は立ち上がり 1度も振り返ることなくその場から 立ち去っ たその後義母は高い兵の向こう側で残り 少ない余勢を静かに過ごすことになっ た私たち家族は疑実家を離れ親子水いらず 3人での生活をスタートさせ た義父が1人になってしまうことについて は気がかりだったので私たちと同居しない かと誘ったところ実はね若い頃から 1人暮らしに憧れていたんだが1度も経験 してないんだこれからは誰の干渉も受けず に自由に1人で暮らしてみたいんだよと いたずらぽい顔で言われた義姉の息子たち は特に好意症もなく元気に過ごしていて 時々は私たちの娘と一緒に 遊ぶ義母の仕業とはいえ私が買い物に 出かけたせいで8歳の双子の追いが被害を 受けたことについて私は義姉に何度でも 謝りたかっ たお姉さん私申し訳ない気持ちでいっぱい ですお詫びしても許されるとは思えなくて 本当に

私いつも途中から涙声になって しまうさおりさん何度も言うけどあなたは 何も悪くないわこれから先も仲良くしてて もらえれば私はそれが一番嬉しいのよ もちろん私も仲良くしてもらえたら助かり ますあれから義父は時々義姉の一家と私の 一家を少し豪華な外食の席に 招くこれからはみんなで集まる時こうやっ て現地集合現地解散にしない かいいです ねもちろん私も大三世だった縁だて今この 食事のテーブルを共に囲んでいる人たちと はこれからも適度な距離を保ちながら ずっとずっと仲良くしていきたいと心から 思うちょっとなんだよあの請求所何のこと いやだから支払わなければ財産を 差し押さえするって書いてあるんだけど ああそれ多分特上だ よ独特 上何不自由なく順調だった結婚 生活しかしそんな生活は長くは続かず突然 収支婦を打つことになったそして夫は地獄 を見ること に私の名前は 子会社で働いているごく普通の会社員だ夫 の名前は徹2歳年上の会社員私たちは友達 の紹介で知り合った何度か2人で遊ぶうち に息統合して付き合うことになっ た1年ほど付き合って私たちは結婚した先 に結婚した友達からは同棲してから結婚し た方がいいよなんて言われたけけどもう そんなに若くない私は早く身を固めたかっ たし私が見極めた人だから大丈夫だと思っ てい た私たちは結婚して5年が経った共働き 夫婦で2人とも結婚前から同じ職場で働い ている私たちには子供はまだいない最初 から子供は結婚してすぐではなく2人の 仕事が落ち着いてからでいいかということ で2人で決めてから結婚し たいつかは2人の間に子供が欲しいなとは 思っていたが逆に子供がいなくて良かった ことになるとはこの時は思いもしなかっ た私は仕事柄度々出張が入る23泊の出張 もあれば長くて1ヶ月ほどの出張も ある私はこの仕事が好きだし誇りを持って 働いていたので出張は全然嫌ではなかった 夫と出会う前からやっていた仕事だし夫も そこは理解して結婚したのでお互い不満は なかっ た私も夫も1人の時間を大切にするタイプ だったのでお互い適度に1人の時間を確保 できてちょうど良かっ たそんなある日いつも通り仕事をしている とスマホに夫からのメッセージの通知が

表示された 手が話せなかったのですぐには見れず数分 後にスマホを見るとメッセージを取り消し ましたと通知が表示されていたなんだか気 になったので夫にどうしたの送った メッセージ取り消したとメッセージを送る と友達に送ろうとして間違えたと返信が あっ た今思えばこれも怪しい行動だったしかし この時は軽く受け流していた夫は時々抜け ているところがあるので今回もそうなん だろうと思ってい たしばらくして私は前々から予定されてい た出張に行くことになったこの時も夫は 特にいつもと変わらず笑顔で私を送り出し てくれ た次は2週間後か長いねでもたか子が1番 大変だもんな頑張ってねうんありがとうお 土産買ってくるから ねそんな会話をして出張に向かったいつも 通りの会話だ出張の間家は夫に任せること になってしまうが特に心配はしていない夫 も1人暮らし歴は長いので基本的な家事は 一通り できる私がの出張から帰ってきても家の中 が荒れていることはほとんどなかっ た私としては家のことをしっかりやって いればあは1人で何をしていてもいいと 思っているだから過ごし方について あれこれ言ったことはなかった今回も特に 問題ないだろうと出張に向かっ た今回の出張は移動が多く仕事が終わっ たら即次の仕事へ行ったり打ち合わせが 絶え間なく入っていたりで結構忙しく夫と 連絡する時間があまりなかった夫からも 変わったことがなければ連絡は来ないし私 も必死になって働いていたので連絡する ことを忘れてい たそして2週間後予定通りの日に自宅に 戻ってきたフラフラになりああやっと自宅 でくつろげると思いながらようやく家の 玄関にまでたどり着いたその時なんとなく 違和感というか胸騒ぎがした家のドアを 開くと家の中は静まり返っていたいつも なら予定通り帰ってきた日は出迎えてくれ ていたのに出かけてるのかなと思いふ ポストに目をやると大量の郵便物がその ままになっていたこれは何だそう思った次 の瞬間嫌な考えが一瞬ノりをよぎったが とりあえず溜まった郵便物を整理しようと リビングのテーブルまで持って行って テーブルの上に広げたほとんどがチラシの 類いだったしかし1番下にあったものを見 て私は戦慄したそれは離婚届けだっ た急に気持ちがざざわすると同時に嫌な汗

が垂れてきたすぐに夫に電話をかけたもし かしたら出ないかもと思いながら電話を かけたが意外にも数コールで出てくれ た電話してきたってことは離婚届けはもう 見つけたって ことそうだけどどうしたの急に急にでは ないんだよね実は前々から思ってただど どうして よお前って出張とか多くて家にいること 少ないだろうもっと家庭的な奥さんがいい んだよね子供とかも生まれたら俺がワン オペになるの嫌だ し納得いかなかった確かに家を開けること は多いその間は夫に家のことは任せっきり だ申し訳ないと思っていたけど1人の時間 も持てるしそこは納得してくれていたん じゃないのそれに子供だってお互い タイミング見てからって結婚前に話し合っ たはずワンオペになるそんな将来のこと 話すような人だったっけ今になって何なん だろう夫の言分も分かるが結婚5年目で 言うようなことじゃない今までだって 話し合っていしてきたのだから不満がある なら話し合いをしたかったそれなのに いきなり離婚届を突きつけられるのは 悲しかっ たしかも私が出張でいない間にポストに 仕込むなんてやり方が卑怯 すぎる様々な思考が高速で頭の中を 駆け巡るさらに夫は呆れた条件を出してき た家のことだけど婚したらさ一緒には住め ないだろうでも俺の方が荷物が多くて 引っ越しが面倒だからたか子が出てって くれないか な幸い私たちは持家ではなく賃貸だったの で片方がまた賃貸を借りれば済むところは どうにかなるただあまりにその条件は身て すぎる見下されているような感じがした私 が返事に困っで黙っているとまあ急に離婚 って言われても困るよね少し考える時間を 上げるから冷静になってまた電話してきて ねそう言って一方的に電話を切られた あまりの衝撃に意識が飛びそうだったけど 少し落ち着いて考えてみ た多分だけど夫は本気で離婚したいとは 思っていないのだと思う 私を揺さぶって反応を見てるだけじゃない のか言いたいことがあるならもっと他に 方法があるだろう に私は出張の荷物の片付けをしながら23 時間ほど考えた後再び夫に電話をし たどう考えはまとまった ええ離婚に応じます家も出ていき ますと夫は泣きついてくると思ったの だろう私の言葉に意外そうな反応を見せて

い た家を譲るんだからその代わり他は私の 条件に応じてくれます かいいよ条件って 何家具や家電などの財産は名義人の持ち主 のところに返すことにしてほしい ですそう言うと満足に2つ返事で了承して くれ たそれからしばらくして私は弁護士にこの ことを相談した家の名義は夫のままで結婚 してから買った家材道具はそのまま残して いくことになった代わりにその他の財産 分与はせず名義人のものは名義人のものと いうことになり離婚及び財産分与の話に 決着がついた この時は話し合いが成立しただけでまだ 離婚事態はしていなかっ たそして後日私は自分の道具を運び出すと 家に業者を呼んだ夫はいなくても良かった のだが仕事が休みだったためか家にいた そして夫は運び出されていく火道具を見 ながらちょっと約束が違うじゃんと慌てて いた 財産分与の話し合いの時に決めたでしょう 結婚後に買ったものは残していくって私が 独身時代に買ってこの家に持ってきたもの は特有財産だから私のものなのよ財産分与 の書面にも結婚後の課題道具ってはっきり と明記してあるわ よ私は財産分与の書面を夫に突きつけた夫 は悔しそうにしをしていた結局最後まで 反論することも業者が運んでいくことを 阻止することもできず夫はただ黙って見て いただけだっ た全てのものを運び終わった後夫に話が あると言われたまたネチネチ行ってくるの だろうかと思ったら予想が的中し た最後にこんなことしてくるなんて性格 悪いなお前これ見よに色々持って行き やがっ てじゃあ家にいなかったらよかったじゃ ない勝手に俺のものまで持って行かれたら 困るだろうだから見張っていたんだ よ私はあなたみたいにせこい人間じゃない し共有財産と特有財産の違いは理解して いるつもりよあなたと違ってねそれに私が 出張に行っている間に綿密に計画を立てて 嫌がらせ目的でポストに離婚届けを隠して おいてよくそんなことが言えるわ ね顔を真っ赤にして怒っている夫とは対象 的に私は冷静に涼しい顔をして言い返した それがさらに夫の精神をえったのだろう 悔しそうな顔で俯いて何も言い返してこ なかっ たその後引っ越しも完全に終わり様々な

手続きを経て私たちは離婚がが成立した 晴れて他人同士になったしかしここで話は 終わらない私にとっては計画通りではあっ たが夫にとって予想外のことが起きたの だっ た離婚成立からしばらくしたある日元夫 から電話があった携帯に元夫の名前が表示 されてぎょっとした今更になって着信拒否 にしおくべきだったと後悔した正直めんど くさいなと思いつつも私はしぶしぶ電話に 出 たちょっとなんだよあの請求所何のこと いやだから支払わなければ財産を 差し押さえするって書いてあるんだけど お前ならなんか知ってると思って ああそれよく読んだ多分小学金の済の特上 じゃないと特上うん私が家計の管理をして いたから自分で借りた奨学金のことすらも 忘れちゃったもう離婚したんだから自分の 力で返してよねううそそれにクレジット カードも使えなくなってるんだけど 当たり前じゃないそのカードは家族共有の クレジットカードだったから成立した時に とくに解約しちゃったわ よ実は生活費については一切話し合わずに 離婚したわけだが今になって現実を知った のだろう私たちは共働きだったが家計の 管理は私がしていた夫婦共有の口座に毎月 2人の給料がまとめてありそこから様々な 生活費が支払われる夫はただそこに毎月お 金を入れてくれただけだから何にお金が かかってるかまで把握してなかったの だろうそれと私たちには家族カードとして の共有のクレジットカードがあった日用品 や生活に必要なものを買う名目のカードだ が元夫にも買い物をお願いすることもある のでお互い同じカードを持ってい たしかしもう離婚して他人同士お互いの 生活費は自分で払うし他人の奨学金を払う 義理もないさらに解約する時にカードの 明細をよく確認していたら元夫はその カードで自分の趣味のものや遊びに使って いたことが判明し た私も日頃から明細をよく確認しなかった のが悪いのだがこれ以上元夫に勝手に カードを使われたら困ると思い私は元夫に 特に何も言わ カードを解していたの だ家計にも一切無関心で好き放題カードを 使っていた元夫は金銭感覚が狂っていたの だろういつも通り買い物しようとしてい たらカードの利用ができない上に奨学金の 特則上が届き大慌てで私に頼ってきたの だろう頼る人が私しかいないなんて かわいそうにきっとそんな金銭感覚だから

貯金もそんなになかったのだろうそれで元 妻に連絡してくるとは哀れなもの だカードを解約しただってふざけるな よふざけたこと言ってるのはどっちかしら もう他人同士なんだからお互いの生活費は お互いが払うのが普通でしょそれに家賃 だってちゃんと把握してる1人で住むには 結構高いのよそこの家今は電気代やガス代 だって色々高騰してるんだからしっかり 管理しないとあなたの金銭感覚じゃすぐ 破綻するわ よここまで何も考えずに思いつきで離婚 する人なんているのだろうか自分の面倒は 自分で見るのは当たり前なのに自業自得 だ私に散々言われた後まだブツブツ文句を 言っていたが話にならないと思い一方的に 電話を切った私たちに子供がいたら真剣 問題とかで色々ごちゃごちゃになるかもだ けど子供がいなかったからすんなりと離婚 ができたこれに関しては子供がいなくて 良かったのかもしれない最もこんなに最低 な人の子供なんて授かりたくも ないそれから数ヶ月後元夫のことなんて すっかり忘れて生活していた1人になって も仕事にバリバリ打ち込んでいたため 寂しくはなかっ たそんな中全く音沙汰がなかった元夫から 連絡があっ たびっくりしたし用事なんてあったっけと 思いつつ内心話したくもないが電話に出 た久しぶり実はちょっとした報告があって さ何 くらない話なら切る けど実は先日彼女と結婚して子供も 生まれる予定なんだよね一応報告しようと 思ってさ元夫が幸せになって羨ましい でしょうは結婚すんのよかった ね私はそれを聞いて深いため息をついた どうやら今は前の家を引き払い今の彼女と 違うマンションで同棲しているらしい そんな報告真底どうでもよかった知りたく もない情報だったなぜわざわざ連絡してき たのか喧嘩を売られたような気分だっ たしかしそんな喧嘩を売られて私はついに 我慢の限界を迎えてしまった今まで溜まっ ていた怒りが一気に溢れ出し た結婚して子供も生まれるって時に悪いん だけど浮気についての慰謝料は2人に請求 することになっている から先ほどまで得意げに話していた元夫が 急に 黙り込むえ浮気違うって彼女とはお前と 離婚した後に付き合ったんだから浮気じゃ ないっ て言い訳はいいからもう調べはついてるの

嘘を言っても無駄よ私は全て把握している からきっちり慰謝料払ってもらいますから ね元夫はそう言っているが実はもう調べは ついていた私はあのメッセージ取り消しの 件がずっと引っかかっていたメッセージ 取り消しがあってその直後に離婚届けを 渡されるなんて絶対何か裏があると思って い た離婚届け事件の後私はを雇って調査をし てもらっていたのだそして元夫が浮気をし ていた事実がはっきりと発覚したの だやはりあのメッセージは浮気相手と私を 間違えて送ったため慌てて消したよう だ調査結果によると元夫は私が度々出張で 家を開けている間繁華街のバーに通って とある女性と浮気関係になっていたしかも その相手は夫の会社の同僚だったの だ探偵から写真を見せてもらってさらに 驚いたが私はその女性に会ったことがある 以前元夫が会社の忘年会で飲みつれた時に 解放して家まで送ってくれた人だっ た家が近いから一緒に帰ってきました なんて言っていた解放してくれているとは いえやたらべたと元夫にくっついていて 何か気に食わなかったそれでよく覚えてい たのだまさかその後こんな関係になってる だなんて気持ちが悪かっ た調査によると2人はなんと1年以上も 付き合っていたらしいこれは元夫が浮気 相手とよく言っていたバーのマスターや その他の常連客が口を揃えて行っていた ことだしかしみんなは元夫が独身だと思っ ていて全然わからなかったと驚いていた元 夫は周りに独身で寂しいから夜こうして 飲み歩いてると言いふらしていたそう だ元夫が既婚だと知らなかったのはバーの 店長や常連客だけでもちろん浮気相手の 女性は知ってて浮気をしていた相手が覚え てるかは知らないが私に会ったことがある のだ から色々な事実は全部探偵に調べてもらっ た付き合った時期までは正確には把握でき てなかったけど周りの人の証言によると 間違いなく婚姻期間中に浮気をしていたと いうのは事実だっ た元夫は私の話を聞いて絶句してしばらく の間沈黙が続いた私も一気に吐き出して 少し方針状態だっ た何か言うことはないわけ喋らないなら 切る けど私が電話を耳から話して切ろうとした 時ようやく元夫が口を開い たどどうして今まで黙っていた の浮気をされてショックだったのもあるし そのことで体調を崩して病院にも通って

診断書をもらって準備をしていたの診断所 そうよ診療内科に通っていたの少し休んで 今体調は良くなったけど私に対する精神的 苦痛の傷は消えないから医料きちんと払っ てもらうからね絶対に逃がさない からそう言うと元夫は焦りながら反発して き たそんなこと急にても困るこれからうちは 子供が生まれるんだよやることがひど すぎるひどいですってどうして今更そんな 文句を言われるのは侵害ですこれは私の 権利なのよ結婚している時に裏切られて それに対する慰謝料を請求することの何が おかしいの離婚してあなたが彼女と楽しく やっている間私は体調を崩していたのよ それにあのクレジットカードだってその女 と遊ぶのにも使っていたんでしょそのお金 だって返しなさいよ絶対許さない から慰謝料だなんてそんなこと彼女に知ら れたらやばいよこれから出産でお金も かかるしそんなお金ないよ何言ってんのよ 悪いのはあなたたち2人でしょう2人で 責任取ってくださいそれに巻き込まれる 子供が不便だわ私は慰謝料の請求を 取り下げる気は一切ないからじゃあ ね電話の向こうで私にすがるような声が 聞こえたが無視して電話を切ったようやく 全て吐き出せて少しすっきりした子供が できていたのは予想外だったがそれも自己 責任だ私には関係 ないしばらくしての慰謝料を一括請求する と元夫が彼女と2人で謝ってきて全額 支払ってくれ た正直びっくりしたがこれは何か裏があり そうだなと思って調べてみると彼女は私が 仕事上付き合いのあるコンサルティングを した会社の社長の娘だったの だことが大きくなる前に先に手を打ってき たのだろう私としては慰謝料を払ってくれ たのでこれでこの一見は終わりとすること にし たしかし悪いことをしていれば天罰が下る とでも言うのだろうか彼女と元夫の会社に 脱税疑惑がかけられて税務所から調査が 入ったらしいそして社長は逮捕会社は倒産 し彼女と元夫は無職になってしまったの だ2人はなくなく安アパートに引っ越しの 貯金を切り崩しながら細々と暮らしている らしい当然元夫に貯金なんてないので汗水 垂らしながら必死に働いていることだろう 巻き込まれた子供のことを思うと かわいそうだが元夫1人の稼ぎでなんとか やっていけるだろうただ以前のように趣味 に遊びに合有することは一切できない だろう

けど悪いことをすれば我がに帰る因が応と いうものは本当にあるのだと思っ た私は独り身となってしまったが仕事は 順調だし慰謝料をもらったおかげでお金に も余裕がある今度学生の頃の友達と海外 旅行に行く計画も立てた子供も欲しいな なんて思った時期もあったがしばらくは この独り身を王化しようと思う ババー介護は疲れたわ慰謝料で家もらう は家は俺がいたくって言ってるんだよお前 に拒否権はないから な夫がこの病室に来てから発した言葉に何 に1つすんなり理解できるものがなかった 私の想像は愚か社会の常識をはるかに 超えることを躊躇なく言って くる私が安然として何も言えないでいる ことをいいことに夫はさらに非常識なこと を話し始め た私の名前はけい子47歳の専業主婦だ夫 の徹夜は私より2つ年上の49歳 もう結婚して20年が経とうとしている 私たちに子供はいないそれでも結婚して から数年は仲むつまじい夫婦だと周りにも 自慢できるような時もあったしかし今の 私たち2人の間には何を持ってしても 埋めることができない溝ができていたここ は春とはよく言ったものだせめて子供が いればこの溝もここまで深くはならなかっ たのかもしれないいや子供がいなくても せめて夫が私をもう少し妻として見ていて くれたならと 思う夫は私を便利な火星府やメイドのよう にしか思ってい ないおい飯まだ腹減ったんだけどその日夫 は休日で1日家にいたが私は用事があり 出かけていた帰宅して早々一休みする暇も なく夫が食事の最速をしてくる専業主婦に 休日などない休んでしまえば家の全ての ことが滞るだからと言って休みもなく働き 続けることを労ってくれる人など誰もい ない夫には休日があるとはいえ夫はその 休日に家事を手伝ってくれるわけではない 私がが忙しく働いていても一向に手伝う 素ぶりすら見せ ない結婚して以来20年夫は一切家事を 手伝ってくれることなどなかっ たどんなに時代が変わり女性の社会進出が 叫ばれるようになっても家事は妻がやる ものこれが夫の動かざる信念 らしいたえ私が体調を崩しても夫は私に 家事を休むことを許しはくれなかった私が 風を引き高熱でうされるような状態でも夫 は私の看病をしてくれるはずもなくいつも のように食事の用意をするよう最速してき た出前を取るなり近所のコンビニや

スーパーでお惣菜を買って済ませて欲しい と頼んでも一向に聞き入れてはくれなかっ た外で1杯飲もうと友人から誘いがあれば 用意した書食事には手をつけずに出かけて しまい泥酔するまで飲み明かしては午前様 になることもよくあっ た世間ではそんな夫を時代遅れと 呼ぶ昭和初期に生まれたお年寄りならまだ しも会社では幹部クラスで若い社員たちに 班を垂れるべき年代の夫がいつまでもうい 固定観念にとらわれていていいはずがない 結婚したての頃は私も夫の古い認識を 変えようと努力はしてみたしかし夫は癌と して自分の考えを曲げようとせず言えば 言うほど意児になっていくのだっ たそんな夫の私に対する愛情はとくの昔に 冷めていた時が経つにつれ愛情が減って いくのは仕方のないことだと思うしかし 一緒に過ごした時間の長さだけお互いに 対する上がきそれがいつしか絆になって 夫婦関係は維持されていくのだと思ういや そう思ってい たそんな私の思いを夫は全く分かってくれ なかったし分かろうとする努力も感じられ なかったそのことに気づいてから私たち 夫婦の関係は加速度的に冷めていった夫に 言葉をかけることさえくに感じるように なっていたもしかしたら この夫婦関係にも終わりを告げなければ ならない日が来るそう思い始めた矢先私の 体に異変が起こっ た私の体は元々丈夫な方ではなかった季節 の変わり目ともなると必ず体調を崩した しかし今回はこれまでとは明らかに違う 微熱やだるさが何日経っても収まらず病院 に行き様々な検査を受けけてみたところ癌 という診断が下った即入院の必要があると 意思から言われ私は取り急ぎ父に頼んで 必要最小限の荷物を取ってきてもらうこと にし た受付で入院の手続きをしている間に荷物 を持った父が息を切らして駆けつけてくれ た父は不安そうな顔をしていたがその顔を 見るだけでも少しほっとし た私が父に人切り病状を説明すると父は そのことはもう徹夜君には伝えてあるのか と尋ねた今思えばなぜ癌の告知を受け入院 が決まったことを最初に伝えたのが父で あってなぜ夫ではなかったのだろう私は父 に言われるまで夫の存在をほとんど忘れて しまっていたのかもしれ ない夜さんは仕事をしている時間だし きっと電話をかけても出てくれないと思っ て私は言い訳をするように父に言った父の 顔を見てよほど安心したのか心が落ち着い

た私は入院したことによってこれから 起きるであろう生活の変化に思いが巡り 始め たこれから辛い病生活になるだろうすると 私が入院している間夫はどうやって生活し ていくのだろう 今まで1度として家事をしたことのない夫 に日に3度の食事が用意できるのだろう か洗濯は掃除はそれ以前にそもそも夫は私 が癌になったことをどれだけ心配して くれるのだろう私はこの後に呼んでなぜか 家事が当分できなくなることに対し夫に 申し訳ないという気持ちになったそして ようやく 自分が癌になりこれから入院生活を余儀 なくされることを夫に伝えようと思っ たそれでも電話で話す気にはなれず あくまで事実だけを事務的に伝えるメール で済ませ た入院生活が始まって数日経っても夫から 電話もなければ返信のメールも届かない 一応メッセージには既読がついているから ことの経過は伝わってはいるのだろう私が 置かれた状況を知ったのなら大丈夫かの 一言ぐらいあってもいいはずなの にここまで私たちの夫婦関係は冷め切って しまっていた分かってはいてもそのことに 今更ながらに落ち込み病生活が一層辛い ものに思え た夫に少しでも期待した私が愚かだった それでも病に伏せった妻を多少なりとも 気づかて欲しいと思うのはわがままなの だろうかたえ冷め切った関係だとしても 一時的でもいいからそれを水に流して 寄り添って欲しいと思うのは贅沢なの だろうか分かっているのにメールの受信箱 を調べてみては深いため息ばかりついて しまう癌との病生活は想像していた通り かなりの苦痛を伴うものだった抗がん剤を 投与されると通日に渡って嘔吐や全身の 検体感に苦しめられる症状がひどくて睡眠 薬をもらっても眠れない夜もあるほど だ苦しむ私を見て見舞いに来てくれた両親 はきっと治るからと励ましてくれ たその言葉があったから折れそうな心に 鞭打ちなんとか耐えることができていた そんなある日ベッドに横になっていた私の 元ににふらりと予告もなく夫が訪れた あまりにも久しぶりで一瞬誰なのか分から ずうつろな目で眺めていたが俺だよ俺と いうぶっきらぼう声で夫だと分かった 不思議なもので存在な夫の声を聞きなぜか 反射的に食事の準備をしなければと思う 自分がい た入院生活を送っているとはいえ体に

染みついた習慣はなかなか抜けないもの だ夫はようやく思い越しをあげて私を 見舞いに来てくれたのだろうか正規の薄い 痩せ細った私に夫は愛そをつかしてしまう のではなかろうかいやもう愛情もないのだ から今更どんな姿の私を見ても気にかける こともないだろうなどと思いやねている私 に夫はあおいおいひどい顔してるなとても 女とは思えない よ私は夫の口から出た言葉が一体誰に向け られたものなのか分からなかった夫の言葉 は入院した妻にかける言葉とは遠く かけ離れたものだったからだ私は夫の目を 食い入るように見 た間違いなく夫の目と視線が合っている あまりに残酷な言葉はは他ならぬ私に向け たものだったの だお前がいなくなってから毎日が充実し てるよお前1人いなくなるだけでこんなに 楽になるんだ な夫の言葉には私を下げ冷酷な響きがあっ た私は夫が何か言葉を発するたびに いちいちそれは私に向けられたものだと 確認しなければならないほど想像を超えた ものだった 病室の壁が陰3な色に変わり母がせっかく 生けてくれた花がしれていくようにさえ 思ったもう夫に何も言葉を発して欲しく ない今すぐこの病室から去ってほしいと 思っ たしかし夫は帰るどころか鞄から紙を1枚 取り出しテーブルの上に置い たいくら癌だからって文字がかけないほど 弱っているわけじゃないだろ悪いけどそれ に自分の名前書いてくんねえか なここ れってテーブルに置かれた紙に印字された 離婚届けの文字が目に入った癌を患った妻 に病床で離婚届けを欠かせようとする 夫鬼畜という人間がこの世にいるとしたら 今私の目の前であけるような笑を浮かべて いる男だババー介護は疲れたわ慰謝料で家 もらう は家は俺がいただくて言ってるんだよお前 に拒否権はないから な夫がこの病室に来てから発した言葉に何 1つすんなり理解できるものがなかっ た私の想像は愚か社会の常識をはかに 超えることを躊躇なく言ってくる私が然と して何も言でいることをいいことに夫は さらに非常識なことを話し始め た実は俺さ好きな人ができたんだよ10歳 も年下なんだけど遊びで付き合ってるわけ じゃない俺は本気だ よそれで私に離婚しようと言いに来たって

ことそりゃそうだろお前は邪魔なんだ よ私は自分が今どんな顔になっているか 分からなくなっていた驚き怒り呆れそして 絶望色々な感情が混じり合いとにかく顔が 引きつっていることしかわからなかっ たおい早く書いてくれないかなこんな陰気 な場所に長いするつもりないんだ よそう言うと夫は自分が座っていたパイプ 椅子を片付け帰り自宅を始めてい たわかりまし たそう冷たく言い放ちそくさと離婚届けに 名前を書きながらわずかとはいえ残ってい た夫への未練が綺麗さっぱり消えていくの が分かったそして名前をかき終えボール ペンをテーブルに置くとともに自分の中で 何かのスイッチが切り替わったのを感じ た夫は危機として離婚届けを過にしまうと 私には目もくれず病室を出ていっ たそれからとというものどんなに抗がん剤 の副作用が強くてもへこたれることは なかっ た強いオト感に襲われてもそれは体内から が細胞が消えていくサインなのだと思う ことにし た夫から離婚が正式に成立したことを 伝えるメールが来ても落ち込むことは なかっ た私をババーと苦労した人間を絶対許す わけにいかないその思いを果たさずにに 負けるわけにはいかないの だ私は何も元夫の離婚して欲しいという 申し出にいいダダと答えるために自分の 名前を書いたわけでは ない私が離婚にあっさりと応じたのはそれ こそが元夫への最大の復讐になると分かっ ていたから だおそらく私の復讐に気づいた元夫は焦っ て私と連絡を取ろうとするに違いない私は それを腰淡々と待っていればいいのだする と数日も経たないうちに元夫から電話が かかってきた病室で電話に出るわけにも いかないので私は当分無視を決め込んだ それでも元夫からの電話はやむことなく ひっきりなしにかかってくるマナーモード にしていたとはいえあまりにもしつこいの で体に触るから電話をかけないでほしいと メールをするとようやく電話はなやんだ しかし今度はメール攻撃が始まっ た話がしたい会ってくれ謝るから許して くれ元夫からのメールはこの3種類の文面 がローテーションで送られてきたこれ以上 書くことが思いつかないのだろうかと仲は 呆れてしまうがようやく元夫もなんで私が あっさり婚に応じたのかが分かったの だろうメールには返信せずしばらく放置し

ていると会いに行っていいかという別の 文面のメールが送られてき たこれを無視したら次はどんな文面で来る のか面白半分で待っているとこれから病院 に行くとメールしてきたとうとう教行手段 できたの だ病生活に慣れてきたとはいえやはり体は 疲れているし相変わらずだるい元夫と顔を 合わせるのは苦痛だがここで拒否をしても 電話やメールが止むとは思えないならば 一層のこと元夫に面と向かって思いの竹を 話そうといいわよとメールで返信したする と間もなく元夫は病室のドアを蹴りあける ような勢いで入ってき たおいお前一体どういうつもりなんだ 前にこの病室に来た時といい今回といい元 夫は常識的な言葉を発しない前回は非常識 で今回に至っては反響乱状態となってい た私の復讐がこをそうしたのか元夫は すでに精神的に追い詰められているのが わかる環境欄の怖には焦りが含まれていて 小刻みに震えてさえ 私は冷静さを失わず元夫の土星にも一切 うえなかっ た元夫をここまで変貌させたのは他ならぬ 私でありこうなることはすでに予想してい たことだから だ私は元夫にとっておきの秘密をひた隠し にしていたの だどうしてお前が10億もの金を持って いるんだよ聞いてない ぞそう言って夫は1冊の通帳をテーブルに 叩きつけ た私の名義になっているその通帳には 10億円以上の大金が貯められてい た言ってないからあなたが知るはずない でしょただの専業主婦が稼げる金額じゃ ないだろうこんな大金持ってるなら離婚 なんかしなかった よ私の同意もなしに離婚届けを持ってきて 無理やり欠かせたのはあなたよ勝手に離婚 したあなたが悪いんじゃない 屈を言うんじゃない大体この金はどうやっ てこらえたん だ私を散々苦労した挙句に浮気までして おきながら10億もの貯金があると分かっ た途端に離婚しなかったとはあまりにも 磨って すぎる私は夫に10億の種明かしをする ことにしたそうすれば夫の感じる口惜しさ も増 だろう私は家事をする傍時間をを作って 投資を行っていたの だ私に投資を進めたのは父だった父は務め ていた会社を退職すると退職金をもでに

投資を始め たそれが思いの他成功し今や専門家顔負け の投資家になっていたそんな父の成功を 自慢気に聞かされていた私も父の アドバイスを受けながら少しずつ投資を 行っていたのだ 元夫の給料でも十分生活していけたが私も 老後に備えて少しでも足しになるような ことがしたいと思ってい た最初はわずかな利益が出ればいいと思っ ていたがあれよあれよと言間に投資先が 成長し気づけば父が私にアドバイスを 求めるまで腕前が上がってい た確か初めて投資をしたのが5年前になる それから雪だるま式に利益が出て父も簡単 するほど儲けを上げることができ たそうして積み上げた金額が10億円に なったというわけ だおそらく元夫は離婚が決まってから浮気 相手と新しい生活を始めるため家の整理を していた時に私の通帳を発見したのだろう そして通帳を開いて貴重された金額を見て 驚き今のこの反響乱にいただったのだ通帳 のことをいつまでも隠しておくつもり なんて私にはなかった癌が治って普通の 生活に戻れたらあなたに話すつもりでいた の元夫は何か言いたげだったが私はそれを 静止するように話し続け たこれから先あなたと夫婦として生活して いけるようならこの10億は2人のお金に してもいいと思っていたでもあなたは勝手 に離婚に踏み切った もう離婚が成立している以上赤の他人にお 金を与える必要なんて ない元夫の顔はみるみる赤くなり今にも 爆発しそうになったのを見計らい私は動き を強めて言い放っ たあなたには1円足りとも譲らない から元夫は逆上してさらに大声で怒鳴って くると思ったのだがその場で床に へたり込んでしまっ たその中国があれば借金だって簡単に返せ たの に借金って何うちには借金なんてなかった はず でしょそこから元夫の残気にも近い告白が 始まっ た私が元夫には黙って投資を行っていたの と同じように元夫は私に内緒でギャンブル にはまっていたらしいのだ最初は毎月の 小遣いだけで楽しんでいたらしいのだがと かける金額もエスカレートしついには 掛け金欲しさに闇金にまで手を出して しまったらしいの だ毎月利息分は返済していたらしいが私と

離婚後は返済が滞りついには闇金業者が家 にまで取り立てに来るようになってしまっ た らしいだったらあなたが浮気した相手にお 金を面してもらったらいい でしょそれが家に闇のやらがるになった 途端女にも逃げられたんだ よ元夫の姿が小さくなっていくような気が したかといって道場は味人も感じ ないそれで私が最後の頼みのつってわけ ね分かってるなら離婚を取り消してくれよ 俺を助けてくれ よ家では散々私を粗末に扱い外では女と 浮気をして影でこそこそギャンブルに手を 染め 借えたから済の金をよせそんなことが まかり通るはずない でしょだからこうしてふして謝ってる だろうあなたは謝れば許される限度をとき に超えてるのよあなた言ったわよね家事は 妻の仕事だってそれが俺の信念だっって だったら私も言わせてもらうわよ自分勝手 な人間に与える慈悲なんてないそれが私の の信念 よこれで元夫も自分の所行がどれだけ私を 傷つけたか痛感するだろう私が癌で入院 するまではおいと一声をかければ身の周り の世話をしてくれた人間が今やどんなに 大声で叫んでも思い通りにならない存在に 変わっているこうなったのも全てが元夫の 自業自得なの だ床にへたり込んだまま身動きしない元夫 を見て私はそっとナースコールを押して から元夫に行っ たもうあなたと話すことなど何もない さっさと帰ってちょうだいじゃないと ナースコールで看護師さんを呼ぶわ よこれはお前の元夫だ ぞ元夫が再び息を吹き返したかのように 立ち上がり大声で叫び始め ただったらなおさら出て行ってもらわない とね赤の他人なんだから 元患者に向かって怒鳴る人間なんて見舞 Womanでもない わそして駆けつけた看護師とガードマンに 両脇を抱えられ元夫はすごすごと病室を出 ていっ た元夫を連れて行った看護師が病室に来て 心配の声をかけてくれた私は看護師に事情 を詳しく説明しまたあの男が来たら 追い払ってもらうようにお願いをし たが治療も効果を発揮し私の体を蝕んでい たが細胞も気ごとに減っていったそして 入院して2ヶ月後ようやく隊員の許可が 降り

た隊員の日は両親が迎えに来てくれ た私は自分の家には向かわず当分は実家で 療養生活を送ることにした闇金業者に追わ れているとはいえ自宅には元夫が住んで いるかもしれない 住んでいなかったとしても闇金業者の 取り立てに対応するなんてまっぴらごめん だあんな男と暮らした家に何の未練もない あるのは元夫との苦い思い出だけ だ実家で暇を持て余していた私は再び父と 一緒に投資を再開することにし た父と投資先を一緒に考えるのは楽しい 時間だった以前は少しでも利益を得たたと いう思いでやっていたが今は利益が出なく ても一向に構わないと思うそして不思議と 欲を出さない方が利益を生み出すのだった 私は目先の利益にこだわるよりも将来的に 社会全体に貢献しそうな事業を展開して いるところを投資先に選ぶようにし た私は元夫と結婚して以来社会に役立つ ようなことは何1つできなかった しかし今は家にいても社会に役立つことが できる離婚したことで初めて社会進出でき たこれから生きる道筋が見えた気がして私 は晴ればれとした気持ちになりとても 嬉しかっ たじゃあ僕の寄せは彼女と過ごすからバイ バイ何があっても連絡しないで くれなんだ奥さんってこんなババーだった んだそんなババーはどっか 行けよはいはいオッケーじゃあ ね2人はこぞばかりに捨てゼリフを吐いて 出ていった 負けじ魂落ち着かせていたその時私たちを 訪ねてきた人がい た私はなみ夫であるサトシとは私が26歳 彼が28歳の時にお見合いを経て結婚し た夫が私を選んだのは私の顔が彼の初恋の 幼馴染みに似ていたからだっ た隣に住んでいた2つ年上の幼馴染みが 小中て仲良くしてくれたから口べただった 俺も学校で浮かずに過ごせたし友達もでき たんだ幼馴染みは誰にでも好れる可愛い 女の子だったからね今でも彼女には感謝し てる よとお見合いの時に顔をじっと見つめられ ながら言われ正直戸惑ってしまったしかし その彼女に顔が似ているだけで私にも好 印象を持ってくれたのだと思うと悪いこと だとは思えなかった むしろそんなことを初対面の私に行った彼 に私も好感を持ったのだその後お付き合い が進み結婚数年後には息子のマナとも 授かった研究職の夫は子供が生まれた後も 仕事中心の生活になりがちだったしかし

息子の誕生日など記念日はちゃんと覚えて おりプレゼントを買って祝ってくれた まさかそんなそんな優しい夫から衝撃の 発言が出るとは私も息子も思っていなかっ たなみすまないが離婚してくれ俺は残りの 人生を彼女と行きたいんだえ彼女って 誰突然の夫の告白に私は驚いて言葉が うまく出せなかったそう簡単にはいとも 言えなかったしかし私と息子の前に正座し たは真剣な口調で繰り返し た俺の職場に20になる子がいるんだが 離婚して女で1つで娘を育てているんだだ から俺は彼女の夫になって支えてやりたい 娘の父親にもなってやりたいんだだから 頼む財さはやるから俺と離婚して くれ地面に頭をすりつける勢いで懇願する 夫に噛みついたのは息子だっ た親父何勝手なこと言ってんだよそれって 浮気してたってことだろ母さんを裏切って 浮気してたのかよ なあ夫に食ってかかる息子はすでに高校3 年生で夫よりも体が大きくなってい た今にも掴みかかりそうな息子を 止めマナと落ち着い てそれにあなたそんなこと急に言われても 困るわよ何か私あなたに嫌われるような ことしたかしら 理由があるなら教えてちょうだい と夫に問いかけたすると夫 は実は最近職場に大学の後輩が派遣で入っ てきたんだ研究アシスタントで採用され たって聞いて休憩時間に最近の様子を聞い たら離婚してるって言ってたん だシングルマザーで苦労しているらしくて 初めは明るかった彼女が話すうちに どんどんになっていて見てられないって 思ったんだ娘さんも父親がいなくて不安 がっているそうでね俺ができることなら何 でもするって言ったら嬉しそうにして てと語り出したしかし夫の会話を遮るよう に何が何でもするだよ親父自分が何言っ てるのか分かってんの何何の日もない 母さんを捨ててそんな若い女のところに行 くってのかがその女のとに行ったら今度は 母さんが1人になっちゃうんだぞと声を 荒げたしかし夫は息子が何に怒っているの か理解できていない様子だっ た1人になることはないだろうお前がいる んだ から夫が何気なく言った言葉に私は 情けなくなっ たあなたはこの子の親なのよそれなのに もう一緒に暮らす気はないっていうの 父親にいらないと言われたも同然の息子は 顔を真っ赤にして夫を睨みつけてい

たそれはだってマナとは男だしもう高校生 でもあるんだから大丈夫だろう向こうには 女しかいないんだ俺がいない ともう いい夫の話を途中で遮切った息子は大きな 足音を鳴らしながら部屋を出てしまった そんな息子私は止めることができなかっ たその後も何度か夫と話し合ったのだが夫 の気持ちが変わることはなかっ た夫は息子が大学を出るまでの養育費を 支払い慰謝料代わりに今住んでいる家を 私たちに与えるから今すぐ離婚してほしい とのことだっ た夫婦は片方の気持ちが変わってしまっ たらもう結婚生活は続けられない 夫とこれ以上話しても無駄だと悟った私は 諦めて離婚届けに班を押すことにした息子 は最後まで母さんは悪くないんだから離婚 なんてするなと言ってくれていたのだが私 は疲れてしまってい た離婚が成立した後夫は荷物をまとめて さっさと出ていったその時玄関石には女性 が1人立っていた じゃあ僕の寄せは彼女と過ごすからバイ バイ何があっても連絡しないで くれなんだ奥さんってこんなババーだった んだそんなババーはどっか 行けよはいはいオッケじゃあ ね2人はここばかりに捨てゼリフを吐いて 出ていった負けと私も皮肉たっぷりに 言い返してやった今にも後を追いかけそう な娘息をなめ落ち着かせていたその時 私たちを尋ねてきた人がいたその人はなん と夫の大学の先輩で上司でもある達也さん だっ たなみさん野分にすまないどうしても一言 お詫びが言いたかったん だ達也さんは元夫を今の会社に誘ってくれ た人だった研究熱心だが口べただった元夫 が就職面接に落ち続けているのを見て自分 のとろに来ないかとわざわざ声をかけて くれたと元夫から聞いたことがあっ たタヤさんお詫びとは何のことです か心当たりがなかった私が首をかげている と達也さんは深深と私と息子に頭を下げ ながらすまないあの蒼井さんを雇い入れた のは私なんだだが信じてほしいサト君の 関係者だと知っていたら絶対職場には入れ なかっ た夫の職場は秘密情報も扱うこともある ため研究に携わる社員の関係者は派遣や アルバイトでも雇い入れないという不分率 があった らしい以前ある研究者の妻をアシスタント として雇い入れたところトラブルが頻発し

たことがきっかけだそう だ蒼井さんと面接した時にここには 知り合いはいないと言っていたんだがどう やら彼女はサト君が勤めていると知って 入社してきた節があるんだ私の管理が 行き届かなかったばかりに本当に申し訳 なかっ たまた頭を下げそうになる達也さんを慌て て止めて私は聞いてみ たするとその蒼井さんは夫を狙って職場に 入ってきたということでしょうかああ多分 そうだ彼女は研究アシスタントとして雇わ れたはずなのに朝から晩までサト君に べったりでねうちの職場は女性が少ない からそんなことをされるととても目立つん だ私も何度か彼女に注意したんだがその度 にサト君に言いつけているよう でサト君からとちん感な抗議をされるから 注意を諦めてしまったんだ周囲もそんな 2人を遠巻きにしてしまったて触らぬ神に 祟りなしと言ったところだでもまさかサト 君がなみさんと離婚する なんて悔しそうな表情を浮かべる達也さん に私は静かに言っ たさは後輩を崇拝しているみたいでした からきっと彼女に言われるがままに動いた んだと思います達也さんや私が何を言って も彼女を信じたでしょうから結果は変わり ませんでしたよ でも達也さんが心配してくださるお気持ち は嬉しいです夜遅くにわざわざありがとう ござい ます何のきっかけもなしに夫から突然 見捨てられた私の心は傷ついていたのかも しれ ないタヤさんの言葉が心に染みていくのを 感じてい たしかし私たち親子を心配してくれている 人がいたその事実に私は勇気づけられた 表情が緩んだ私を見てやっと達也さんも 笑ってくれ たその後も達也さんは私たちの様子を見に 定期的に訪ねてきてくれ た元夫の後輩を雇って半年で私と元夫が 離婚したことに責任を感じていたのかも しれない初めて訪ねてきてくれた時のよう に蒼井さんを雇った剣を愚痴る達也さんを 私と息子がなぜかなめながら夕飯を食べる というのが恒例になってい たそんな日々を繰り返しているうちに私と タさんは次第に打ち解けていった達也さん に1番なついたのは息子だっ た大学進学前の繊細な時期に父親に捨て られたも当然の仕打ちを受けて息子も 傷ついていたのだろうしかし也さんと話す

うちに落ち着きを取り戻し自分の将来に ついも相談する仲になっていっ た父親のこともあり息子は当初暗くて地味 な研究職は嫌だと言っていたところが達也 さんから研究者の面白エピソードなどを 聞くうちに興味を持ったようだったその おかげか息子の理系科目の成績は次第に 上がっていった嬉しくなった私はお土産を 片手にいつものように訪ねてきたタさんに 息子の成績について伝え た息子は照れていたが達也さんは顔を くしゃくしゃにしながら大喜びしてくれ たそうかよかったよかったサト君のせいで まと君が研究職を嫌いになってしまったら どうしようと少し心配していたんだ僕も 嫌われるのかってね僕には子供がいない けどまと君がもし僕の息子だったらきっと 職場中に自慢しまくってたよ とニコニコしながら話すタヤさんの表情を 見ていると私の心も温かくなっ た何でも達也さんは若い頃に結婚したもの の奥様を事故でなくして以来独り身との ことだっ た子供もいないため大学の後輩や職場の 若手の面倒を見るのが楽しみだったと教え てくれ た今じゃマナト君の成長を見るのも楽しみ の1つだよ頑張って未来に向かって ニョキニョキ伸びていくんだ よ達也さんひどいな俺は小学生のひまわり 観察日記じゃない よ心から楽しそうに笑う息子を見て私は この時初めて達也さんと家族になりたいと 思っ たしかし離婚したばかりで次の恋愛に奥手 になっていた私にはアプローチの仕方が 思い浮かばなかったそれでも私はタヤさん が好きだと言っていた柄のネクタイを息子 の勉強を見てくれたお礼にと送ったり残業 が多いと言っていた月に気持ちのする惣菜 をタッパーに詰めて渡したりと思いつく 限りでのアプローチをしてみ たそんな小さなアプローチでも達也さんは 私の気持ちを分かってくれたようだっ た息子が友達の家に泊まると言っていた日 突然タさんに外食に誘われたそして訪れた 静かな和食店の個室で達也さんは 気恥ずかしそうにプロポーズしてくれ たどうやらプロポーズには息子も協力して いたようだっ た離婚して1年も経っていないなみさんに こんなことを言うのはどうかと思うけれど 君たち親子と食事を一緒にするうちに家族 っていいものだなと思ったんだ昔妻と 暮らしていた頃の温かを思い出してね俺は

もうすぐ暦だけどなみさんが隣にいて くれればまだ 働けるそれに真君の成長をそばで見守って いきたいんだなみさんこんな男ですが あなたの夫にしてくれません か私は嬉しさのあり泣きながら頷くので精 一杯だっ たその後たさんと話し合い席は入れるもの の同居は息子が大学に合格してからと決め た受験を控える息子に余計な信郎をかけ たくなかったから だしかしそれが良くなかったのかもしれ ないプロポーズを受けてからしばらく立っ た頃私が買い物から帰り台所へ向かうと今 から聞き覚えのある声がしたそこにはなん と元夫がいたの だどうやら元夫は私が再婚もせず息子と 2人暮らししていると思い込んでいた らしいいやあ今日の夕飯はなんだ俺久し ぶりになみの生姜焼きが食いたいなあなた えなんでいる の私が驚きのあり固まっていると元夫は ふれつらをしておいおいひどい言い草だな ここは俺が建てた家なんだぞいつ入ろうが 構わないだろうと悪びれることもなくいっ たその元夫の手には鍵が握られていた私は その時家の鍵を変えていなかったことを 後悔し たあっさりと元夫が家から出てったもの だったからもう2度と戻ってこないだろう と思い込んでいたしかしすでにここは元夫 の家ではないなぜ幼馴染みの家に帰らない のかと私は不思議に思っ たそんなことより今は元夫を追い出すのが 先決だ息子が塾から戻ってくる前に出て 行ってもらわなければ息子に余計な信郎を 負わせてしまう焦る私とは反対に元夫は ニヤニヤと笑ってい た早く出て行ってもうここはあなたの家 じゃないの よ出ていけってそれはないだろそうそう もうすぐマナとは受験だろ親として ちょっとアドバイスしてやろうと思ってさ 俺が受験に合格した時に使ってた演技の いい鉛筆も持ってきてやったんだきっと マナとも喜ぶ ぞ喜ぶわけないでしょへしよるに決まっ てる わ息子はいらないと同然のことを本人に 言っておいてどうして嫌われていないと 思えるのか私には理解できなかった そもそもマナトがどこの大学を受験するか も知らないくせにあなたなんか美人も頼り にしてないから 早く出てってよここは私とマナとの家なの

よ私がどんなに怒鳴っても馬の耳に念仏 だった元夫はソファーに寝転がりなんと テレビを見始めたの だせめて息子とは対面させたくないそう 思った私はLINEで連絡を取ろうとし たしかしタイミング悪く息子が帰ってきて しまっ たただいま母さん今日は夕飯俺が作るから 準備しなくていい よ今にまっすぐ向かってきた息子は父親の 姿を見て顔を引きつらせたああマナと元気 そうだな大学受験の勉強ははってる か元夫はそんなことをお構いなしに息子に 馴れ馴れしく話しかけていたそんな夫を見 て私は怒りが込み上げてき た私が怒鳴る前に息子が元夫に食って かかっ た何今更のこのこ家に来れたんだよお前は もう家族じゃない自分の家みたいに くつろぐんじゃねえ よ息子の見幕に元夫は真っ赤になって 言い返したおい親に向かってお前とは何だ なみが教えたのかどうせ俺の悪口を散々 教えたんだろ母さんは関係ねえよいいから 早く幼馴染みのところに帰れその女と娘の 力になりたいから俺たちを捨てたん だろすると元夫はにやりと笑っ てなんだ嫉妬してるんだな大丈夫俺とお前 は母さんが離婚しても親子だぞそういえば もうすぐ卒業式だったよなその時はなみと 2人揃って言ってやるからなお前に片の 狭い思いはさせないから安心しろよと言っ た 息子の卒業式に元夫を連れて行くなんて ありえない限界を迎えた私が言い返そうと したその時背後から落ち着いた声が聞こえ た残念だね卒業式の久保関はもう満席だよ だって私となみさんが行くんだからまと君 とそう望んでいるし ね背後を振り返るとそこには達也さんがい た私はアドのあり目に涙が滲んだ元夫の子 はポカンとしていたどうして自分の家に 上司で先輩でもある達也さんがいるのか 理解できないのだろう えあのどういうことですかまさかマナとの 父親代わりをしてくれるとか先輩にそんな ことさせるわけに は何か勘違いしていない か達也さんは元夫の言葉をを遮って きっぱりと言い放っ た父親の代わりなんかじゃない僕が父親だ だって僕となみさんは結婚したしまなと君 とも容子園組みしたんだそれを聞いた元夫 は目玉が飛び出そうなぐらいに驚いてい たそんなはずなみが再婚できるわけない僕

を追い出したいからって下手な嘘つかない でくださいよいくら先輩でも怒りますよ 口から泡を飛ばして言い募る元夫に呆れた ように達也さん はなんでそんな嘘をつかないといけないん だ相変わらず君はとちん感な講義をして くるんだねそんなに疑うなら戸籍を取って みるといいもうなつみさんとは正式な夫婦 なんだまな君が大学に合格して1人暮らし をする時になったらこの家に僕が引っ越し てくることにしているんだ今からその日が 楽しだよと私と息子の肩を抱きながらやか に行ったそれを見た元夫は顔を真っ青にし て唸り始めたそんな元夫に達也さんは 厳しい口調 で君が自分の家庭からのけ者にされている からってなみさんのところに戻ってくるの は虫が良すぎる大体君の家庭がうまくいか ないのも娘さんに何の説明もなくさんと 結婚したせだって言うじゃないかと元夫に 言った元夫はしどろもどろになり ながらせ先輩それはその蒼井が大丈夫 だっって言うからつい入籍を先にして しまっただけなん ですと言い訳し始め た蒼井さんの娘がいくつかは分からないが きっと幼い娘さんだろうそれなのに いきなり結婚して父親だと言われても心が 追いつくはずが ない職場の同僚に愚痴っていたのも知っ てるよ娘さんに幼心に嫌われたんだろ いくらのけ者にされたのが辛いからって 自分で捨てた家族の中にもう一度入ろう なんてあまりにも情けないと思わないの かそれを聞いてなぜ元夫が帰ってきたのか に打点が行った元夫のお粗末な思考に私は 頭が痛くなったしかし元夫はこれだけ言わ れたのにもかわらず工場際が悪かっ たせえ先輩は夏と結婚したかもしれない けどマナトの生物学場の父親は俺です マナトなみが再婚したならこの家は居心地 が悪いだろ俺と一緒に住もうなその方が 絶対 いい今にも息子の手をとらんばかりに 近寄る元夫に私の怒りがとうとう爆発し たふざけないで幼馴染みと残りの人生を 行きたいって出てったのはあなたでしょ 家族は置き物じゃないのよ都合のいい時に 増やしたり減らしたりなんかできないの よ都合ってそんなひどい言い方するなよ俺 はただマナトが気の毒だ からそんなにマナトが心配なら受験前に 離婚なんて切り出すはずないわあなたが 考えているのは自分のことだけ今だって マナトが自分とくればは味方になって

くれるはずだから家庭ないでも2対2に なって阻害感を味わわずに住むって思っ てるだけ でしょ私に図星を疲れたのか元夫は 黙り込んだ元夫は口べたを理由に都合が 悪くなると口を閉じてしまうのだそんな元 夫にとどめをさしたのは息子だっ た親父もう分かっただろここにはもう親父 の居場所なんかないんだよ万が一俺が親父 と一緒に住んだって俺は絶対親父の味方に なんかならないむしろ娘さんの味方するか もなこんな頭の硬いおっさんを家族にする なんて俺からしたら木の毒でたまんねえ よ息子の言葉でようやく自分の味方がい ないことを悟った元夫はすごすごと家を出 ていった少し気のくに思ったがそれが元夫 の選んだ道 だそれから息子は受験を迎え無事希望の 大学に合格できた今日は合格祝で息子は 友人と出かけていたようやく一緒に住む ことができた達也さんに私は1つ気になる ことを聞いてみ たそういえばサトシはあの後どうしてるん ですああサトシか僕も同僚から聞いたから 詳しくは分からないんだ がその同僚の話によると元夫は相変わらず 家庭でのけ者にされているようだったそれ に加え私との離婚理由も周囲にバレて しまい周囲から白い目で見られながら会社 でも家でも片の狭い日々を過ごしていると いう元夫がもう少し思慮深い人であった なら娘さんと距離を縮めてから結婚すると いう手を取っていたのかもしれない家族を 裏切り別の家族に行った結孤独になった夫 には今となっては道場は一切湧かなかった 私はこのまま新しい家族を大事にしていき たいと思っ たごめんくださいお届け物ですと声をかけ たすると5歳くらいの小さな男の子がから 顔を覗かせた男の子のおでこには冷却 シートが貼られ風を引いているのか小さく 咳もしていた私を見た男の子はパパお荷物 にサインだってと家の中へ声をかけた しかし玄関まで響いてくるゲームの音に 男の子の声がかき消されてしまい父親が出 てくる気配はなかったそれどころかお前が 書い とけというぶっきらぼうな返事だけが帰っ てきたさすがに子供のサインをもらうわけ にはいかずましてや配達物が食品だった こともあり私は男の子に父親を呼んできて ほしいと頼んだしかし男の子は下を向き 悲しそうな表情を浮かべ父親を呼びに 行こうとはしなかっ たパパを呼んできてくれないああのねパパ

がゲームしてる時に話しかけるとね怒られ ちゃうのだからねゲーム終わるまでご飯も 食べられないのえもしかしてお昼ご飯も まだなの うーんその時はすでに午後2時を過ぎた頃 だった私はその様子を見て彼の父親は子供 の面倒をあまり見ていない人だろうと察し たまだ小さい子供が父親に気を使っている のがかわいそうに思えた私の夫も普段から 携帯ばかり見て娘には無関心だ自分の娘と 目の前の男の子が重なって見え た私はかえ38歳で夫のと5歳になる娘の ミがいる現在は食品専門ののパートをして いるが結婚するまでは金融会社に勤務して いた元の職場は給料もよく私は独身時代 1人暮らしにしては広いマンションに住ん でいたそのため結婚後は夫がその部屋に 移り住み今はそこに家族3人で暮らしてい たマとの出会いは知人に誘われた飲み会で 近くに座った彼が私に話しかけてきたこと がきっかけだった 彼は人と距離を縮めるのがうまく私は夫の そんなところに惹かれていったそれから数 ヶ月間の交際期間を経て私たちは6年前に 結婚したすぐに私のお腹に赤ちゃんがいる ことが判明し た結婚後はつりがひどく仕事を休みがちに なり夫の給料だけでも生活できたので私は 会社を辞めることにし たはベンチャー企業に勤務しておりそこは 完全成果主義で彼の年末の給料は良かった また夫の会社は社長のこだわりで給料は 手渡しだったので私は夫から生活費を 受け取る形で家計をやりくりしていた夫は 仕事をいつも頑張ってくれているしもう すぐ赤ちゃんも 生まれる彼との生活は順風満々そのもので 私はとても幸せだ ところが子供が生まれる頃に夫の仕事が うまくいかなくなったようでそれまでの 状況が一変してしまっ た夫は休日出勤や残業が多くなり家にい ない日も多くなっていったそれだけでなく 私に対する夫の態度も変わっていった次第 に私に冷たくなり生まれたばかりの子供も あまり可愛がろうとしなかった少しでも 協力して欲しかった私 は今度ミキにミルクをあげてくれない たまには育児に協力して欲しいんだけどと お願いしたことがあったしかし はあそんな面倒なことお前1人でやれよ俺 は仕事で忙しいんだ よあなたも少しは父やらしいことやってよ 全然娘を可愛がろうとしてくれないじゃ ない赤ん坊はうるさいから嫌いなんだ

こっちは仕事で疲れてんだからあっち言っ て くれと冷たい態度を取られてしまい夫は さらに子供を可愛がろうとしなくなって しまったさらにその頃から夫の給料が激減 したため生活費をまともにくれなくなって しまったそれからというもの家計は火の車 になっていった私はの食べるもを減らし たり独身時代の貯金を切り崩しなんとか 整形を立てていたしかしどんなに節約して も彼から手渡される生活費だけでは 間に合わなかったさらには夫から毎日の ようにいい加減 働けよいつまで家にいるつもりなんだ よと言われ続けてしまい私は生後6ヶ月の 子供を保育園に預け家計を助けるために 食材宅配のパートを始めることにした配達 は体力も使い大変で帰宅してからも家事と 育児が待っているため毎日ヘトヘトだった おまけに小さな子供は熱を出しやすく急に 仕事を休まなくてはならない時も何度も あったしかしこの宅配のパートは色々と融 が聞き自分にあった働き方が選べたので私 にとって都合が良かったまた宅配の仕事を していると宅配先のお客様から感謝される こともあった仕事は大変だったが自分が 配達することで喜んでいる人がいるから 頑張れたそれだけでなく1年ほど前から 配達先でマキという友人もできた彼女は ネット関係の会社を経営していたが在宅で 仕事をすることが多いと言っていた4歳に なる彼女の息子のし君は昼間は保育園へ 行っていると教えてくれたそのうち彼女の 家へ配達する時には時間を調整して昼休み の時間に行くようにし一緒に食事をし ながらお互いの家族の話もするようになっ ていっ た最近夫婦なが悪くてちょっと悩んでるの マキのところは どう実は私旦那とは席を入れてないのえ どうして 彼には借金があってね夫婦になって私に 迷惑かけたくないんだってでも旦那は 忙しい仕事の合間を塗って私と息子に会い に来てくれるのだから全然寂しくないわ そうだったんだだけどマキは自分で会社を 立ち上げてすごいよ ね小さい会社だけど生活に困らないぐらい には稼いでるの本当は彼の金も返せる ぐらいになるといいんだ けどなどたいない話をしてお互いに 慰め合い仕事や子育てを頑張っていた しかしそれからしばらくして彼女は私の 宅配エリアではない地域に引っ越して しまったお互いの連絡先は交換していた

ものの忙しさに追われて連絡を取り合う ことも少なくなっていっ たせっかく仲良くなったのに残念だわでも 連絡先も知ってるし今度久しぶりに連絡し て会いに行ってみようか な夕飯の支度をしながら私は夫にそんな話 をしていたが夫は携帯を見たまま顔を 合わせようともしなかったその上おい飯は まだなのか主婦のくせに何やってんだ よと怒鳴り出してしまった加えて私のこと にははまるで興味がないようで私の話を 聞こうともしなかったそのため夫は私が どこでどんな仕事をしているのかさえ知ら なかったさらに夫は家事に細かく口を出し てきて言われたことがしっかりできてい ないとぐぐと文句を言うようになってきた あのさあ部屋を片付けとけって言った じゃん今日は仕事が忙しくて帰りが遅かっ たのはあ 言い訳かよそんな言い訳する暇があったら とっとと掃除しろ よ普段からこのように口出ししてくるので 私や娘への夫の態度には不満が増していく ばかりだったそれでも夫は頑張って家の ために仕事をしてきてくれているあんな 態度になるのはきっと仕事がうまくいって ないからかもしれないそんな夫の身になっ て考えると私は夫からひどい打を受けても 強く言い返すことができずにい たそんな日がしばらく続いたある日パート 先の私の担当エリア外で人手が足りなく なったということで私はいつもは配達して いない地域を回ることになったエリアが 変わっても仕事は変わらない私は目的の家 へ着くとインターホンを鳴らしごめん くださいお届け物ですと声をかけたすると 5歳ぐらいの小さな男の子が玄関から顔を 覗かせた男の子のおでこには冷却シートが 貼られ風を引いているのか小さく咳もして いた私を見た男の子はパッパお荷物に サインだっ てと家の中へ声をかけたしかし玄関まで 響いてくるゲームの音に男の子の声が かき消されてしまい父親が出てくる気配は なかったそれどころかお前が書い とけというぶっきらぼう返事だけが帰って きたさすがに子供のサインをもらうわけに はいかずましてや配達物が食品だったこと もあり私は男の子に父親を呼んできて ほしいと頼んだしかし男の子は下を向き 悲しそうな表情を浮かべ父親を呼びに 行こうとはしなかった パパを呼んできてくれ ないあのねパパがゲームしてる時に 話しかけるとね怒られちゃうのだからね

ゲーム終わるまでご飯も食べられないのえ もしかしてお昼ご飯もまだなの うんその時はすでに午後2時を過ぎた頃 だった私はその様子を見て彼の父親は子供 の面倒をあまり見ていない人だろうと察し たまだ小さい子供が父親に気を使っている のがかわいそうに思えた私の夫も普段から 携帯ばかり見て娘には無関心だ自分の娘と 目の前の男の子が重なって見え たすみません大人のサインじゃないとダメ なんですお願いし ますちめんどくせ なあ私が男の子の代わりに呼びかけると 機嫌の悪い中年男性が姿を表した一体 どんな父親なのだろうそう思っていた私の 目の前に現れたのは私の夫のマだったのだ げ え私だと気づいた夫は慌ててしまい言葉が 全く出せないようだった私もあまりの状況 にパニックになりそうだだた私は思わず夫 に理由を聞き出そうとしたしかし男の子が 不思議そうに私たちの様子を見ているのが 視界に入ったさすがに子供の目の前で言い やらそうのは悪いだろうそう思い直した私 はゆっくりと深呼吸した私はにっこりと 笑いこちらにサインをお願いしますねと 言った顔を真っ青にした夫からサインを もらうと私は平然とその場を立ち去った 建物を出るとすぐに夫 からこれは誤解なんだ理由があってさだ けど仕事が忙しくて23日帰れそうにない から説明は今度家に帰ってからにする よと書かれたLINEが送られてきた その間に言い訳を考えるつもりなのだろう 夫の魂胆が丸見えだっ た夫は誤解だと書いてきたが先ほどの家の 玄関先には親子3人が写った写真が飾られ ていたそこに移っていた父親はどう見ても 正だった私はこれまで夫に裏切られていた という現実に悔しくなり徐々に怒りが 込み上げてきたそれと同時にこんな最低な 父親を持った娘に申し訳なくなり涙まで 溢れてきたしかしこのままでは夫に何も なかったことにされてしまうと感じた私は なんとかして復讐してやろうと思いある とこへ電話をかけ たそれから3日後私は夫 に話があるから絶対に帰ってくるようにと LINEを送ったLINEを送ってから数 時間後帰ってきた夫は私の機嫌を取ろうと しているのか珍しくケーキを買ってきた これかえの好物だろうごまかすように ニヤニヤ笑う夫から黙ってケーキの箱を 受け取ると夫をリビングのソファーに座ら せ

たあれは俺の男友達の息子でなぜか俺の ことパパって呼ぶんだ よへえあなたにそんな友達がいるの聞いた ことない けど中学生の時の立ちでまだかに紹介して なかったっけ [音楽] うー私が大げさに合槌を打つと夫は少し 焦った様子で男友達とやらのことを一生 懸命説明し始め たそいつはシグファーザーで子供が出して 保育園を休だもんだから困っててそれで俺 がそいつの息子の面の見てたんだ よじゃああの子はあなたの子供でも何でも ないの ね当たり前だろあんな不細工なやつ自分の 息子だと思うと吐き気がするぜそれにお前 と結婚してるのによそに子供がいるわけ ない だろう それ信じていいのああもちろん俺の家族は お前と娘だけ だそういった夫がソファーから立ち上がり 私の方へ歩み寄ろうとしたその時だった 部屋のドアがバンと乱雑に開けられたのだ よくも騙してたわね突然姿を表したのは私 の友人のきだったなんと夫の浮気相手と いうのはマキだったの だなんでマキがここに来るんだ夫はまさか こんなところに浮気相手の彼女が来るとは 思ってもいなかったのか驚きのあまり 大きく目を見開いてい た私が彼女を家に呼んでおいたの よ私は配達伝票を見た時からそこがマの 新しい家だということを知っていたのだ 加えてあの時の男の子は初対面だったが 彼女にそっくりだっった上に玄関に飾られ ていた家族写真で確信を持っていたあの後 すぐにマに連絡して真相を確かめていた の彼女が言うには夫は5年前に自分は独身 だと嘘をつき彼女に近寄っていったという だから結婚していたとは思っても見なかっ たしまさかその相手が私だとは夢にも思わ なかったそう だそれは私も同じだった夫がそんなに前 から浮気をしていたとは思いもしなかった の だだから私たちは結託してあなたに仕返し するって決めたのよ ちくし隠し通せると思ってたの にあなたは私がどんな仕事をしているか 知らなかったから高都合だったわまさか 浮気相手の家で自分の嫁と合わせする なんてさぞびっくりしたでしょうね 私と夫が待ち合わせした日彼女はどうして

も外出しなくてはならず夫に会社を休んで もらい息子の面倒を頼んでいたとのこと だったずっと嘘ついてたなんてどういう つもり よだってお前が子供ばっかり見て俺のこと を構わなくなったのが悪いんだ よはあ何言ってんの夫が私たちに責められ しぶしぶ言った言い訳 はお前と離婚すると慰謝料や養育費を請求 されて面倒なことになるだろうしマとも 関係を続けたかったんだ よとのことだったこの男には本当に呆れ はてるしかなかっ ただからかと私の家で二重生活をしていた の彼女が夫に詰め寄ると夫は気まずそうに 頷い たマッキは経営者で金持ってるから俺は 生活人か出さないで済むと思ったんだ よ私のお金を当てにしてたのね信じられ ないなのに息子ができたとた 少しは生活費くれってマキが言い出す から出さないと怪しまれる だろうだから俺はかえとマの両方に生活費 を入れるはめになったんだ よ夫が私に生活費を少ししかくれなくなっ たのは給料が激減したわけではなく実際は 夫の裏切りだっ たもうあなたとは別れるから今後は息子の 養育費を支払ってちょうだい はあお前とは席も入れてないのに俺が金を 払う必要なんかない だろう残念だったわね結婚してなくても 養育費と慰謝料は請求できるのよそんな ことも知らない の者とあって頭が切れる彼女に夫は全く 反論できなかった彼女には何を言っても 勝てないと悟ったのか今度は私にすがって き たかえから俺に養育費を請求しないように マに頼んでくれない かそんなこと私が言うわけない でしょだったらお前があっちの養育費を 払ってくれよなんで私がだってかは俺の妻 だろ夫が困っている時は助けるのが 当たり前 だこの後に及んで検討違いなことを言い 始める夫なんでこんな男と今まで一緒にい たのだろう真底後悔しかなかっ た私を裏切っておいて何言ってるのあなた とは来いよなななちょっと待ってくれよ 考え直せよ俺たちには娘だっているんだ ぞあの時と同じように顔を真っ青にして 自分の頭をかきむしり始めた夫の目には涙 まで浮かんでいたそして私を拝むように 両手を合わせてき

た なあ実は二重生活を続けてたら金が足り なくなって会社の金に手を出したんだそし たらそれが割れて首になったんだ よだから何そんなの自業自得じゃ ない借金もあるからさこのままだとマジで ロに迷うんだ よお前が俺を養ってくれなきゃ困る だ今更いい加減にしてくれないこれ以上 あなたと同じ空気を吸うなんてまっぴら ごめん よ そんな かえ俺を見捨てないでくれ よこれまで夫がしてきたことを考えると腹 が煮えくりどうしても怒りを抑えることが できなかった私は用意していた離婚届を力 士にテーブルに叩きつけてやったこれに サインをしてちょうだいやだよ絶対 分かれるもん か夫は渡したペンを放り投げ子供のように ダダをこねていたそのみともない姿に私の 視線は冷たくなるばかりだっ たあんたいい加減観念し たら彼女も私に火星してくれたが夫は固と してに同意しようとしなかったこのままで は決着がつかないと感じた私はこの場で サインしてくれないなら弁護士を立てて 裁判で決着をつつけることになるけどそれ でもいいのと夫に最終宣告をしたそれと 慰謝料と養育費の請求もするから覚悟して おくことね証拠はいくらでもあるから あなたに勝ち目はないわよ う [音楽] そんな最終戦国でようやく観念した夫は しぶしぶ離婚届けにサインしたサインした 夫はその場でわあわあと泣き崩れ た泣くのは勝手だけどよそでやってくれ ないこの部屋は私が契約してるのあなたは 今すぐこの家から出ててちょうだい 私はマと2人で夫を家から追い出し た後日弁護士が間に入り夫との離婚が成立 した私は慰謝料300万と毎月の養育費を もらえることになったまた元夫はマの子供 に対しても養育費の支払い義務を負うこと になり借金返済も重なって過酷な重労働を せざるを得ない状況とのことだったその後 私とマは今でも連絡を取り合っている彼女 は最近新しい彼氏ができた らしい子供のこともちゃんと可愛がって くれて優しい人なのととても嬉しそうに 話してくれ た私はと言うと元上司の計いでかつて勤め ていた金融会社に最就職した

会社は私がシングルマザーだということを 考慮してくれとても働きやすく助かって いるこれからは愛する娘のために私はマに 負けじ魂計画通り行けばもうすぐ嫁はあの 余だよ大金が入ったら贅沢できるしナとも 一緒になれる な奥さんに気づかれないようにちゃんと 優しくしてるよね ああいやいやだけどなあんなさえないばば 若くて綺麗なお前とは運の差だよ俺が愛し ているのはナだけだ よなんなの これ絶対に許さ ないこの可愛い子を早く私のものにして 育ててあげたい わやめてその子に触らない で私はまみ35歳の小学校 同年の夫は高校時代からの付き合いで会社 の社長をしているなかなか子供ができず 長い不妊治療の末にやっと生まれたのが娘 の 恵み夫はいつも娘を眺めては可愛い なあと嬉しそうに呟いていた彼は子供の 世話を全くしないものの育児休暇を取って いた私は少し心に余裕もあり十分幸せだっ たというのも子供が生まれる前の私たちは すれ違いばかりだった夫は仕事人間で帰宅 が遅く休みの日も休日出勤ばかり私も多忙 で早く帰りたい気持ちは山々だったが テストの採点や次の日の授業の準備で暗く なってからの帰宅が多い毎日だったそんな 日々を過ごすうちに夫の私に対する態度や 言葉も次第に冷たいものに変わっていっ たたまにせっかく早く帰ってもお前はい ないし食事もできていないし部屋は 散らかっているこれじゃ夫婦でいる意味は ないよなごめんなさい仕事が忙しくてお前 は主婦なんだから自覚を持てよこんなん じゃ家にいてもくつろげやし ない共働きなのだから少しは家をやって ほしいと思ってはいるものの夫は家事は嫁 がするものと思っていて決して動こうとし ない私はどんなに疲れていても食事の準備 をしたり洗濯したりと大忙しなのにしかし 文句を言ったところで夫が動くはずもなく たまには手伝ってよと喉まで出かかった 言葉を飲み込み続けてい た夫と気持ちが離れていくのを感じてそ頃 の私はモヤモヤとした気持ちを抱えていた しかし子供が生まれてからは夫は変わった 早めに仕事を終わらせ娘の顔を見に帰って くるようになったの だ可愛いなあ俺に似て綺麗な顔をして いるよく言うわと苦笑いしながら娘の おかげで私たちの関係も再修復できるかも

しれないと私は思い始めていた そんな私の気持ちを知ってか知らずか夫は よほど仕事が忙しいようで常に携帯を肌身 離さず持ち歩いてい たねえあなたトイレにもお風呂にもいっつ も携帯を持っていくけどそんなに必要うん まあね今仕事の調子がは良くて取引先から の連絡が多くてね私も持ち帰りの仕事が 多かったけれどあなたも大変ね恵のためも 体を壊さないようにしてねああありがとう 気をつつけるよ私は心から夫の体を心配し ていたのにまさかあんなことになるなんて 思ってもいなかったある休日いつものよう に朝から家事に追われていた私に向かって 夫がいきなり優しく話しかけてきたお前も 毎日大変だよないつもありがとう今日は俺 が休みだからは見ておくよたまには友達と お茶でもしてゆっくりしてきたらえいいの ありがとう夫からの突然の申し出に驚き つつも久々の1人の外出が嬉しかった私は ウキウキしながら出かける準備をした ようやく結婚したばかりの頃のような 思いやりのある夫に戻ってくれたのだと 思いとても嬉しかったおしゃれをして賑街 で買い物を楽しんでいた私だがふと娘の ことが気になった何せ生まれてからこの3 ヶ月間片時も離れたことがなかったのだ からようやくこれの出番 ね私は携帯を取り出すととある画面を開い た実はこんな時のためにと室内に見守り カメラを設置していたのだそのカメラに 移された映像と音声がリアルタイムで私の 携帯に送られてくる仕組みだ夫にもこの カメラをつけていることはかなり前に話し ているものの話半分に聞いていた様子だっ たのでもしかしたら忘れているかもしれ ないどれ どれ少しドキドキしながら映像を確認した 私は室内の様子を見てがっかりした普段 こもりをしない夫がいいよと心よく 引き受けてくれたのはいいものの仕事で 疲れていたのか娘の世話はせずベッドの横 でううとうねをしているそしてもちろん恵 は1人でベビーベッドに寝かされたまま ああ完全に目を離しちゃってカメラを置い ておいてよかったわでもまあ今は恵もご 機嫌だから大丈夫 ね私が諦め半分にため息をついた瞬間驚く べき光景が目に入ったなんと見知らぬ若い 女性が突然現れ娘を抱き抱えたではないか え誰待って恵をどうするつもり私の恵に 触らない で私は慌てふめき見守りカメラの先の夫に 向かって懸命に叫んだやめてその子に触ら ないであなた早く起きて恵が連れて行かれ

て しまうしかしそんな私の声が聞こえるはず はなく夫は眠ったまま女は今にも娘を外に 連れ出そうとしているように見えた私は 携帯の映像を食るように見つめながら慌て て警察へ駆け込むとしていたしかし次の 瞬間夫が目を覚まし娘を抱えた女性と笑顔 で話し始めたのであるしかもべたべたと 寄り添い ながらちょっと待ってよどういうことこの 女は誰なの2人は知り合いな の予想外の展開に私の頭は混乱しかも夫と 女の会話の内容を聞いてさらに衝撃を 受けること にこの可愛い子を早く私のものにして育て てあげたい わ計画通り行けばもうすぐ嫁はあの余だよ 大金が入ったら贅沢できるし長とも一緒に なれる な奥さんに気づかれないようにちゃんと 優しくしてるよね ああいやいやだけどなあんなさえないばば 若くて綺麗なお前とは運営の差だよ俺が 愛しているのはさだけだ よ私は言葉をった鼻の下を伸ばして女と イチャイチする夫を見ていると吐き気がし てきた昔の優しい夫に戻ってくれたと私が 思ったのはただの錯覚だった改めて考えて みれば突然優しくなった夫は怪しかった どうして気づくことができなかったん だろう夫とナはその後も私の命を狙う作戦 を綿密に練っていた 私が聞いているとも知らず に私をあの世送りにする方法を教えてくれ て ありがとうそれにしてもそんな方法がある なんて思いもしなかった わ妙なところに関心しながら2人の話を 聞いていると女はにやりと笑って夫に 小さな白い花を見せそれを花瓶に行け始め たそういうこと ねわかった わ私は夫とこの女に絶対に人は吹かせて やると心に誓っ た絶対に許さない待ってなさい よそれにしても夫とたならぬ関係の様子の このナという女は一体誰なのか少し冷静に なった私はしばらく騙されたふりをして 証拠集めをすることに決めた幸い見守り カメラのことは夫は気づいていないよう だったので私はそしらぬ顔で自宅に帰った 夫は何事もなかったかのようにいつもと 変わらないいやそれ以上の笑顔で私を 出迎え たそんな風に笑っていられるのも今のうち

よ覚悟しておくこと ねしかし心の中で息巻いてみたものの何 から始めたらいいのか検討もつかないその 時にうってつけの人物が頭に浮かんだその 人物とは高校からの親友でミステリー好き の舞である会うたびに映画や小説で知った 推理のテクニックや調査の仕方などを延々 と解説してくれる彼女なら夫のことも知っ ているし協力してくれるに違い ない前にあって事情を話すとなんだって もちろん協力する私に任せてとのりのりの 様子楽しんでいるように見えるものの舞は 真剣に私の話を聞いてくれたそこから舞は あれこれ調べ回りあのナという浮気相手は 夫の行きつけのキャバクラで働いている ことを突き止めたそしてそれだけでは とどまらずそのキャバクラのお客にも食せ 話を聞いてくれていたどうやら長はこれ までに何人もの既婚者をを狙ってはお金を 巻き上げていて相当立ちが悪いとの こと一方私は夫が寝ている隙に彼の携帯を 調べナとのメッセージのやり取りを見つけ 出し たなるほど そういうこと ねなんでも夫はナの店に連日のように 通い詰めて口説いていたが娘が生まれて からは行かなくなった様子するとそこにの からどうして来てくれないの 寂しいとメッセージを頻繁に送ってくる ようになり夫を誘惑それを夫も間に受けた ようだったそれからは店ではなくホテル などで会うようになり夫はさに夢中になっ ていったようだったしかしこれだけでは何 も行動は起こせないそこでさらに私はマと 一緒にに証拠を得るために夫の書斎を探し たするとホテルの領収書を発見それだけで なくナにプレゼントしたと思われる ブランドものバッグやアクセサリーの レシート出張と称してデートしていたで あろう証拠となる領収書まで大量に 見つかり私は怒りで体が震え た私は結婚以来何ももらったことがないと いうの にしかしそんなのはまだ可愛いだったその 後夫の会社の思いがけない実態が分かる ファイルともう1つとんでもないものを 発見してしまったの だなんなのこれ絶対に許さ ないそれから2日後の休日の こと今日も俺が恵を見ておくからお前は外 で好きなことしてこい よまた夫が猫撫で声で私に声をかけてきた ので私はピンときた明らかに夫の テンションが高いのである夫はそういうの

を隠すのがとても下手なので助かるそこで わざと夫の誘いに乗ることにし たありがとうそれじゃお言葉に甘えて外出 させてもらうわでも恵は母が会いたいって 言ってるから実家に預けるわね浮気相手の さが来るかもしれないのに私の1番の宝物 である恵を家に置いていけるはずがない 分かった今日は俺が夕食を作っておくから ゆっくりしておいで優しいのね ありがとう夫の名演技に呆れながら悲しい 気持ちになったこれが本当の夫の姿だっ たらどんなに嬉しかっただろう私は母に娘 を預けると実家近くに住んでいる舞の家に 向かった2人でで見守りカメラの映像を見 ていると案の定なさが現れ夫と一緒に キッチンで驚愕の行動をし始めたもしかし たら夫がドタン場で思いとどまってくれる のではという淡い期待を私は抱いていたが その期待は簡単に打ち砕かれてしまった むしろエミを浮かべている夫に対して 憎しみさえ感じることとなっ たそれから2時間後マと一緒に自宅に帰る と私が1人きりだと思い込んでいた夫は 彼女を見て えと驚きの声をあげたおお前1人じゃ なかったの かなんでそんなにびっくりしてるの今日は 舞衣と会ってたのよお久しぶりですねお家 までついてきちゃいました驚けた様子の前 に夫は引きつった笑いを浮かべしぶしぶ 彼女を家の中に招き入れた 恵は寝ちゃったらしいから今日は実家でお 泊まりさせるわそそう か生返事をする夫は心心にあらずといった 様子明らかに挙動不審な夫に前は少し 吹き出していたがその様子にすら気づか ないほどに夫は老廃していたそこでまた舞 が調子外れなことを言い出したあらいい 匂いね今日の夕飯はカレーいいな私も一緒 に食べていいえっとそうだなでも夫はどう にか断ろうと言葉を探していたがもごもご 言うばかりその間に舞がさっさとテーブル についてしまったため結局3人で食卓を 囲むことになった私が準備をしようとする と夫は慌ててそれを制し今日は俺が作った から俺が運んでくるよ珍しくそんなことを 言い出したそしてトレーンに3人分の カレーを乗せてやってききた夫はそれぞれ の前に配ったカレーを運ぶ夫の手は震えて いて事情を知らない人が見てもそれは 明らかに怪しいものだった私は待ってまし たとばかりにすぐさま口を開くあら私の カレお肉多いからあなたのと取り替え ましょうあ う夫が何かを言う前に私は手早く彼の皿と

自分の皿を入れ替えた青ざめうたえる夫は どうすることもできない様子 私は夫の目の前で美味しそうにパクパクと カレーを食べるマは笑顔でその様子を見て いたが彼女は食べようとはしなかっただっ て霊の皿のものが安全かどうか分からない のだから笑っているのは舞の口だけで舞の 目は軽蔑の心に満ちた鋭いものだった しかし夫は舞の様子など目に入らないよう で顔面蒼白になって いるあらあなたどうして食べないの早くし ないと冷めちゃうわよなんだかもうお腹 いっぱいでそうだお前が食べてくれないか どうして私に食べさせたい理由でもあるの そそんなものあるわけないだろじゃあ一口 でもいいから食べなさいよせっかく自分で 作ったんでしょ食べたくないって言ってる だろ食欲ないんだ よ唇を硬く閉じて決して口を開けようとし ない夫は熱くもないのに額からダラダラと 汗を流しているああそうじゃこのカレは 証拠として警察に渡すわけ警察なんでだよ ていうか証拠って何の証拠だよさあ何の ことかしらね考えれば分かることなんじゃ ない夫は一瞬固まり私を見つめてから声を 絞り出すように言っ た何をってるのかよくわからんが俺はただ 胃調子が悪いから食べないだけ だ何もないのなら警察に届けても困らない でしょその瞬間夫はバンとテーブルを強く 叩いて立ち上がると鬼の行走で私に掴み かかろうとしてきたしかしふと舞がいるの に気づき手を止めたけ警察って俺の何を 疑ってるって言うんだよ 鼻息荒くまくし立てる夫に私は会社の経営 状況が記されたファイルを突きつけ たあなたの会社って景気が悪いみたいね いつ倒産してもおかしくないじゃ ないどうしてお前がそんなもの持ってんだ よあなたの書斎で見つけたの会社を 立て直すために私を泣きもにしようなんて ひどい わさっきから何を言ってるんだよそそんな こと俺がするわけがないじゃない か夫はどこまでも白を着るつもりのようで ずっと存在を忘れていたであろう前に 気づくと彼女に向き直り大げさに肩をすめ てみせ たまさん聞いてくださいこいつは最近被害 妄想がひどくて病気かもしれないと心配し てるんです俺が自分の妻の命を狙うなんて そんなわけ ない舞衣は先ほどと変わらず口元には笑を 浮かべながらも冷たい視線をただ送り 続けるまだとける気なんだいい加減諦め

なさい よ私は夫の反応待たずに携帯を取り出すと 黙って見守りカメラで録画された映像を 流したそこに映し出されたのはもちろん夫 とさ2人は満面の意味で一緒にカレーを 作り始め大鍋に入ったカレールーを少し だけ小鍋に分けるとそこに毒の成分を持っ ている白い花の汁を入れている私を泣きも にしようと話し合っている音声もばっちり 鮮明に録音されて いるあとこんなものも書斎から出てきた わそう言ってテーブルの上に投げ出したの は 私にかけられた1000万の生命保険 証書私の命って随分と価値があるのね いいやそのこれ はあなたはドタン場で思いとどまって くれるんじゃないかって願っていたけど 残念だわこれで証拠は全部揃ったからあと は警察に任せるわ ね目を大きく見開き唇をブルブルふわせた 夫はもうごまかせないと観念したようで いきなりガバっと土下座し始めたすまない ほんの出来心だったんだ頼む許してくれ 許せるわけないでしょ浮気されて命まで 狙われたんだ からナさにそそのかされたんだよ俺は そんなつもりはなかったんだけど会社も 業績が悪くなってしまって はめられたんだよていうか恵はどうすんだ よ父親がいなくなってもいいのかよあんた みたいな父親ならいない方がマよもう遅い わ警察には通報済みよそろそろ来るはず 待ってくれ何でも言うこと聞くから警察 だけは勘弁してくれ よ実は夫がカレを盛りつけている間に こっそりとに通報していたのだ毒入り カレーを作っても思いとどまって食べさせ たりしてこなければ通報しないでおこう そんな気持ちも本当は心の中に残っていた のだでも残念ながら夫は私よりも浮気相手 とお金を選ん だ俺は悪くないんだ信じてくれよ助けて くれもう遅いの よすると夫は一心フラに走り出し裸のまま 外へと出ていった絶対逃がしちゃだめよ私 と前は急いで分担して夫を捜索したなんで こういう時の足だけは早いの よ裸の上普段から運動不足気味の夫のこと だから遠くへ行けないことは知っている 近隣の方たちからの目撃情報を集めている と叫び声のようなものが聞こえてきたその 叫び声の元へ私と前は家のすぐ裏にある森 へと向かったそこにはもう逃げることを 諦めたのかみともなく泣きわめく夫の

姿逃げられないって分かってるなら無駄な ことしないでだってだっ てまるで子供のように泣き叫ぶ夫の姿を見 て冷たい感情しか湧かなかった私にはもう 彼の愛情はみじんも残っていないんだと 実感したそして夫は惨めに泣き叫びながら 駆けつけた警察に連行されていっ たその後夫は長と共に私の命を狙った罪で 有罪兵の中に入りそのことが知れ渡った ことで夫の会社は 倒産これを気に私は夫と離婚することが できた離婚後の娘の真剣は私になり元夫に は慰謝料300万円と養育費1500万円 を請求した人の命を狙ってお金を得ようと いう行為は決して許されるものではないと いうことを檻の中でしっかり学んで欲しい ものである義両親は私に辛い思いをさせた と謝罪し元夫の代わりに慰謝料と養育費を 払ってくれていつか元夫が兵の中から出 たら監視をしっかり返済させると約束して くれ た長にも慰謝料200万円を請求したので 絶対にきっちり支払ってもらうつもりだ元 夫やさはこれから長い年月外に出ることは 叶わずたえ出所しても厳しい生活が 待ち受けていること だろう私は恵が一切になったら仕事に復帰 する予定だ今回のことをかつての同僚に 相談したところをすぐに仕事に復帰できる ように取り計ってくれた恵にとって父親の いない生活を敷いてしまう結果となって しまったがその分私が今まで以上に恵の 成長に寄り添いながら前向きに頑張っ ていこうと心に誓った恵の笑顔さえ見る ことができれば私は必ず頑張っていけると いう確信があっ た葬儀はけない けど でいい か一体こんな時に何の 冗談別に俺はお前のお母さんに世話になっ た覚えはないからなそれで十分 だろ私の名前は春28歳今から3年前に 同い年の吉男と結婚したお互いに会社員 だったが会社は別々だっ たそんな私と吉男が知り合ったのは 1年前に私の会社の同僚が開いた合コン だっ た男性経験のなかった私は合コンに行くの は気が引けて最初は断っていたしかし同僚 がどうしてもと行ってきたのでしぶしぶ 参加することになったが自分が数合わせで 呼ばれたということは分かってい た私なんかが言っても盛り上がる話もでき ないし適当に乗り切って

帰ろう 合コンドアだった私は本を読んだりするの が趣味だった しうきな性格のせか同性の友達も多くない ましてや異性の友達なんていたことも なかったそんな不安な気持ちの中合コンが 始まっ た私はあまり離さなくてもいいように 端っこの席でちびちびとレモンサワーを 飲んでいたところ に1人寂しく飲んでてもつまんない でしょそう言って話しかけてきたのがよお だっ たよおは参加者の中で1番のイケメンで 明るい性格だったが なぜ私に積極的に声をかけてきたのか理解 でき ない私よりも綺麗で性格も明るい子なんて たくさんいるの に最初はいきなり声をかけてくる吉男に 対してちゃらいなと思い警戒していたが彼 の和術に乗せられて次第に仲良く話せる ようになってい た吉男との会話は本当楽しくてあっという 間に合コンの終了の時間が近づいてきた そして合コンが終わる頃ねえ連絡先交換し ないと連絡先を聞かれたので戸惑いながら もLINEの連絡先を交換してその日は 解散すると次の日早速メッセージが届い た今度は2人きりで会いたいんだ けど私はそのメッセージを見て夢を見て いるんじゃないかと思った今まで男性から 誘われることなんかなく罰ゲームで私を からかっているんじゃないかと思ったほど だ本当にじゃあよかったら 会おう吉男からの誘いに大喜びだった私は すぐに変身した それから1週間後私は吉男と食事に出かけ たその後も私と吉男は何回かデートに行き ついには告白され た彼氏内歴イコール年齢だった私は人生 初めての告白に舞い上がってしまいその場 で取りするぐらいに喜ん だ俺と付き合って くさいもちろん私なんかでよければ よろしくお願いし ます実家へ行き母にも彼氏ができたことを 報告すると母は仏壇の方に目をやっ たその目線の先にあったのは10年ほど前 に亡くなった父の 家私の面倒をずっと1人で見てくれた母が 父に微笑みながら報告する姿を見て私も とても嬉しかったし自然と涙が流れ たデートの時に聞いたのだが吉尾も若い時 に両親をなくしていたため父親がいない

寂しさも理解してくれ たそうして交際がスタートして3ヶ月ほど 経ったある日吉男からプロポーズを受けた すっごく嬉しいでもお母さんのこともある しちょっと考えさせて ほしい本当に嬉しかったが私は一旦吉男 からのプロポーズの返事を 保留吉男と付き合ってから1ヶ月が経った 頃私の母にマッキの大腸がが見つかり医師 に余名半年と宣告されてしまい母と 過ごせる残された時間はあとわずかだった から だ吉尾にはもしかしたら近いうちに母が 亡くなってしまうかもしれないと伝えてい た結婚はもちろんしたいと思っているでも 母と一緒に過ごしたいと思う気持ちもあり 私の心は由来でい たお母さんのこと俺にも手伝わせてほしい 何より春のお母さんが生きているうちに春 のウエディングドレス姿を見せてあげ たい悩んでいた私を見て力強く宣言した 吉男の言葉に私は嬉しさのあまりその場で 泣き崩れてしまっ たこんなにも私のことを思ってくれている 人と結婚できるなんて本当に幸せだ 本当に 嬉しいありがとうよろしくお願いし ますそして私とよおの夫婦生活が始まっ た私はこれから幸せな生活が始まるのだと 信じて病まなかったしかしそんな私の幸せ は長くは続かなかっ た結婚して1ヶ月が経った頃夫の態度が 急変したから だ付き合っていた頃はあれだけ優しかった のに仕事で疲れているからという理由で 家事は全て私に押し付けてきたのだっ たねえご飯できた よ私が大声で呼んでも夫はすぐに来ること なんてほとんど ない夫の実質は2階でその上でテレビを見 ている夫には聞こえていない らしいしばらく呼び続けてようやく食卓に 姿を表すのが毎日のように続いた休日も 今日友人と遊びに行ってくるから家事やっ といてなと当たり前のように私を ほったらかして家事を押し付けてき たそんな夫に私はがしてい たそんな生活がさらに続いた1ヶ月後私は 我慢の限界を迎え た私だって働いているし休日ぐらい家事を 手伝ってくれてもよく ないしかし夫はめんどくさそう に仕方ないだろう休日だって友人との 付き合いがあるんだからお前は友達がが 少ないから分からないだろうけどなと言っ

てきたのだっ たいくらなんでもメと向かってそんな言い 方するなんてひどいと思ったがこれ以上 喧嘩したくなかったのでそれ以上は何も 言わなかっ た気づいたら口の中から血の味がしてい たずっと唇を噛んで夫からの言分に耐えて いたから切れてしまあったの だろうそれぐらい夫に言われた最後の一言 にできることならそのまま家を飛び出して やろうと思うくらいに腹端が煮えくりかっ てい たその次の日から夫の非協力的な態度は どんどんエスカレートしていっ た飯まずいなこれならコンビニ弁当食った 方がマだわお前本当に掃除してる全然綺麗 になってねえじゃんなどと私の家事に対し て文句をつけてきて挙句の果てにはお前 みたいな根暗が俺みたいないい男と結婚 できたんだから感謝しろよなと暴言を吐く ようになっ たそんなことを言うならなんで私と結婚し たのだろうと思い夫に聞いたのだ がだってお前だったら男遊びする心配も ないだろう適当に言っておけば家事も全部 やってくれるし俺にとって都合のいい女 だったから結婚したって だけとんでもない一言が帰ってきて私は 愕然 その発言を聞いてどうにかなりそうだった あの時夫が母に対して言ってくれたこと だけはまだ本当だと信じたかった私は夫に 対してでもあの時お母さんのこと手伝うっ て言ってくれたのは本当だよねと不安に なりながら聞いたのだが ああ別にお前の母さんがどうなろうが俺に は関係ないけどとりあえず結婚するために そう言ったんだよねその方が印象いい じゃんと完全に 否定いそのこと今ここでこいつの顔の形が 変わるくらいにボコボコに殴ってやろうか そんな感情が湧き上がってきたが私はぐっ 耐えた離婚しようとも考えたがせっかく 結婚したのにここで離婚したらもう2度と チャンスはないかもしれないと思い私から 夫に離婚を切り出すことはできなかっ たそれから3ヶ月が経ったある日突然母の 入院する病院の看護師から電話がかかって き たはさんお母さんの容態が急変して危ない 状態ですすぐ来て ください母は余名宣告を受けていたので ある程度覚悟はしていたがいざ言われると 頭の中が真っ白になっ た1分くらいだろうか私は看護師の言った

ことを理解するまで無言だっ たわかりましたすぐ向かい ます我に帰った私はそう言って電話を切る とすぐに病院へ向かっ た お母さん私が着くまではせめて生きてい てそう願いながら病院について母の病室に 入ったのだが母はすでに息を引き取ってい たなんで私が来る前に死んじゃったの お母さん起きて起きてって ば私は返事が帰ってくるはずないと頭では 分かっているが母が亡くなったことが信じ られず必死にそう呼びかけ続け た しばらくして落ち着いた私は夫にも連絡を し た今お母さんが亡くなったから病院に 来れるいや仕事が忙しくて行けそうにない わ夫は義理の親が亡くなったというのに 仕事が忙しいと言って顔を出すことは なかっ た次の日母の葬儀のための準備が始まった のだが 相変わらず夫は家でゴロゴロしている だけその日は土曜日で夫も休日だったはず なの に私は葬儀屋と段取りの打ち合わせやらで 色々と大変だから少しは家事をやってくれ てもいいの にだんだんそんなゴロゴロしている夫が 鬱陶しくなってきて邪魔だからいつも みたいにどっか遊びに行ってき たらつい私は夫に向かってそう言って しまったじゃあそこまで言うならその通り にする よ夫は私の発言を受けてニコニコになり そのまま家を出ていっ たこのタイミングで本当にどっか遊びに 行くなんてどんな神経してるん だその日の夜遊びから帰ってきた夫に明日 からの葬儀について説明しようと話しかけ たねえ明日の葬儀の流れだけどああ俺明日 の葬儀は出ないからえ 冗談何を言っているのか意味がわからない 仮にも義理の親でしょ出ないなんてこと ありえないじゃない仕方ないだろう明日 からになったんだから仕事なら私が会社に 電話してあげるわよ慶長休暇くださいっ て断るごとに仕事を言い訳にする夫そんな 言い訳が通用すると思っているのかこいつ は夫の携帯を奪って会社に電話しようとし たのだが勝手なことするなと怒鳴られて しまって私はそれ以上行動することができ なかっ た葬儀はいけないけど公電30円でいい

かそう言って机に置かれたのは3枚の 10円 玉一体こんな時に何の 冗談別に俺はお前のお母さんに世話になっ た覚えはないからなそれで十分 だろうやっぱりこの男はどうかしている 自分でも過去に感じたことがないくらいに 夫に対して怒りがこみ上げてき た本当だっったら今すぐにでもぶん殴って やりたかっ た次の日からの葬儀にはやはり夫の姿は なかっ た葬儀自体は滞りなく終わり無事に母を あの世へ送り出すことができ たしして全ての葬儀が終わり3日後葬儀に 参列してくれた友人とランチに行くことに なっ た久しぶりにゆっくり友人とランチに行く ことができて私と友人は会話を楽しんでい た食事も食べ終わりそろそろ帰ろうかとし たそんな 時そういえば春が吉尾さんと結婚してすぐ ぐらいだったかな 吉尾さんが街中で女の人と一緒に歩いて いるのを見ちゃったんだ けどランチ中に友人は申し訳なさそうに 小声で私にそう言ってきた えそんなことないでしょう見間違いじゃ ない私はそう言ってその時は話を流したの だが昔から夫はちゃらい印象があったので もしかしたら本かもと疑念がふつふつと 湧いてき たそれから2日後私は夫がお風呂に入って いる隙に携帯を盗み見した幸い夫は携帯に ロックをかけてい ない私が携帯を覗くなんて思ってもおらず 油断しているの だろう私は自分の目で夫が本当に浮気して いるか確かめと思ったメールには今すぐに でも会いたいあんな地味な女より俺は君と いた方がよっぽど いい明らかにお互いが浮気をしていると 分かるやり取りが残ってい た次に写真フォルダーを見てみるとかなり の頻度で遊んでいるのだろう毎週のように 2人で仲良さそうに移っている写真が大量 に保存されて いるやっぱり言ってた通り浮気してたん ださらにスケジュール表を確認するとそこ には浮気相手との旅行の予定までしっかり 残ってい た驚いたことに夫が浮気相手と旅行してい たのは母の葬儀の日だっ た母の葬儀の時夫は出張に行くと言って顔 を出さなかったが実は私に嘘をついて不倫

旅行へ行っていたのだっ たそれを見た瞬間携帯を叩き割ってやろう かと思うくらいに頭に血が登っただが せっかくの証拠を消してしまうわけには いかないと冷静になり夫の携帯に残されて いた写真やメールは全て私の携帯にコピー し たそして夫にバレないように携帯を元の 位置に戻した後私はコピーしたメールの 内容を見返し たそのメールから浮気相手の名前も分かっ たどうやら夫と同じ会社に勤める後輩の よう だ母が亡くなった時に仕事だと言って顔を 出さなかったのにこんなことをしていただ なんて絶対に許さ ない次の日私は早速その証拠を持って弁護 士事務所へアポを取り離婚したいという ことを伝えて相談に乗ってもらい弁護して もらうことになっ た徹底的に夫を追い込んで地獄へ 叩き落としてやることを決意し たその日の夜夫から そういえば1ヶ月後にうちの社長の結婚式 があるから修義用意しといてくれよ社長も 盛大にやりたいからお前の嫁も連れてこ いって言ってくれたからその日は開け とけよと言われ た1ヶ月後ね分かった わその時は結婚式に行くと言ったがそんな わけない だろう夫の会社のに恨みは全くないが私は 行気なんてさらさらないあの時みたいに ドタキャンして夫を困らせてやると 決意私はその結婚式までの1ヶ月間のうち に夫に対して復讐をするための行動を 始めることにし たまずは夫を信用させるために当日着る ドレスについて夫にしたねえ社長さんに 会うのに変な格好じゃいけないでしょ私 ドレスなんかあまりいいの持ってないし見 に行か ないそう言って私は夫を誘い出してドレス を買いに行くことに夫も社長の結婚式と いうこともありかなり気合いを入れていい ドレスを私に買ってくれ た普段だったら絶対こんないい服買って くれないのにこいつは自分の保信だけで 生きているどうしようもない生き物だそう 思った私は一瞬冷やかな態度になったが ありがとう当日これを来て結婚式に行くの 楽しみにしてる ねそう言って夫に悟られないように当日の 結婚式が楽しみなことを強調し た次に用意しろと言われた修義だがこれに

ついてはもう準備して ある祝儀袋は少し厚手の紙でできた豪華な ものにしたのだが中身は30円だけしか 入れていないどうせ夫が中身を確認する ことなんて ないそうして1ヶ月後夫の社長の結婚式 前日になり私は作戦を結婚 たごめんなさい私明日仕事だから結婚式に は出れない わもちろん仕事なんて大嘘 だ前日になんてこと言い出すんだ仕事 なんか休めばいいだろそれにあんないい ドレスも買ってやったのにどうすんだよ お前も切るの楽しみだって言ってた だろう夫は怒り浸透で私ににそう言ってき た私からしたらあの時のあんたと同じこと をしているんだ けどでも仕方ないじゃないあなたも仕事が どうしてもって時はそっち優先する でしょう私のお母さんの時の葬儀もそう 言って参加しなかったじゃ ない夫は私にそう言われてイライラした 表情だったがそれ以上は何も言ってこ なかった そして結婚式当日の朝はいこれご祝儀ね そう言って夫に祝儀袋を手渡す私うん じゃあ行って くる昨日から相変わらず機嫌は悪そうだっ たがそう言って結婚式に向かった夫を見て 私はにやけが止まらなかっ たあの時夫が私の母にそうしたように私も ご祝儀を30円しか入れなかったから だ夫は母の葬式の際にあんななめたような 公電を出してきておいて式にも参列せず 自分は不倫旅行に行っていたのだそのくせ 自分の社長の結婚式はきちんと修義を包ん で持っていこうだなんて私は絶対に許さ ない そして夜になり夫が帰ってきたのだが私を 見るなり急に怒鳴ってきたおい一体どう いう冗談だお前のせいで大恥を書いたんだ ぞどういう冗談って一体何の こと私は詰め寄ってくる夫に対して知を 切った結婚式が終わって家に帰る途中に 社長から電話がかかってきて 義が30円しか入っていないんだがこれは 何かの間違いかって言われて大慌てだった んだ ぞだってあなた私のお母さんの公電も 30円しか出さなかったでしょう世話に なってないからこんなもんで十分って言っ てたじゃない私もあなたの会社の社長さん にお世話になった覚えはないからこんな もんでいいかなって思っていただけよあの 時夫が母に対してやった行為を私はその

ままやり返してやっ たなんだその言い方は社長が俺を雇って くれたからこうして生活できてるんだろう 少なくとも俺は社長に対して恩義を感じ てるまさかお前がそんなことも考えられ ないような常識のないやだとは思わなかっ た夫の顔も立てられないよう奴とは一緒に 暮らしていけないもう離婚 だ私は夫の口から離婚という言葉が出たの を聞き逃さなかった離婚いいわよ上等よ義 の母の葬式も自分の後輩との不倫旅行で 参列しないような人なんかこっちから 願い下げだ わ私から浮気のことが出た途端に夫は動揺 を隠しきれない様子で目が泳ぎ出したお前 浮気なんてそんなわけないだろだってあの 時は本当に仕事 が夫はしどろもどろになりながら必死で 言い訳をしてきたのだが簡単に乗り切れる と思ったら大間違いだ何もしかして私が 気づいていないとでも思ってたじゃこれを 見てなんて説明すのかしらねすごく仲良さ そうじゃないのこんなメールまで送り合っ てた なんてあの時コピーした夫と浮気相手との 証拠を見せて私は夫を問い詰めた証拠の メールには今の嫁となんか子供作れないわ あんなブサイクの子供なんか生まれてくる 子がかわいそう だ早く休みにならないかな休日は適当に 友人と遊びに行くって言っとけばあいつ何 も言わない しなどと私を散々コケにするような内容が 記されてい た私はそんなメールを夫に対して読み上げ てなんだか随分私のことを馬鹿にしてた みたいだけどこれでもまだ知をきるのと 言ってやった メールや写真スケジュールまでコピーされ ていた夫は私の問に対して何も答えること ができなかっ た昔あなたが私に都合のいい女って言った こと私は忘れてないからね私も結婚して 浮かれてたからその時そう言われても離婚 したくないいって思って我慢してたけど まさか浮気までしてたなんてね私もいつ までもやられっぱなしでいるほどお人よし じゃないから ね私はあの時言われたことを思い出して ついつい感情的になって大声を出しながら 夫に対してそう言った夫は私がそこまで 言っても相変わらず無言を貫いていて一切 問いかけに答えようとし ない何も言えないってことは認めたたって ことよねそういえばさっきあなた離婚

するって言ったわよねじゃこの離婚届けに サインしてちなみにこの浮気の件は弁護士 にすでに相談してるしあなたとお相手さん に対して慰謝料も請求する からそう言うと夫はあっさりと浮気を認め た分かったちなみにいくらなん だあなたには300万円請求しますお相手 さんには100万円請求しますちなみにお 相手さんには内容証明郵便を送って請求し ます私は夫にそれぞれの慰謝料を伝えた夫 は300万という大金に驚いていたが最終 的には反省したの か分かった全額支払うただ一括で払うのは 厳しいから分割にしてほしいと言われて 仕方なく分割で支払ってもらうことにし た分割でもいいけどもし滞納した場合は その時点で残っている残額をどんな手段を 使ってでも一括で支払って ね夫からの分割以来に私はそう言って条件 を加え た分かったその条件でいい必ず支払う からそう言って私と夫は双方で提示した 条件を了承して一旦話がまとまっ たそうだあんた浮気相手に電話かけてよ 名前も勤務先も年齢も分かってるんだけど 住所だけが分からなくていや住所はさすが に ちょっとこの後に呼んで浮気相手をかおう とする 音どの口が言ってんのいいからさっさと 電話し なさい私が夫にそうなると夫は慌てて浮気 相手に電話をかけた ああ俺だけどちょっと電話を変わって 欲しい人がいて さ夫から電話を渡された私感情的になり そうだったがあくまでも冷静にそして非常 になって夫の浮気相手と電話をしたああ もしもし吉男の嫁の春と申します夫がいつ もお世話になっております確認したいこと があって夫に電話を変わって もらい私がそう言った途端浮気がバレた ことを悟ったの だろう本当にすいませんでした私も行け ないことをしてるって分かってたんです けどやめられなくてそう言って浮気相手は 涙声になりながら謝罪してきたのだが まあまあ謝罪はりませんさぞ楽しい時間 だったんでしょうねそれよりあなたの住所 を教えていただけませんか今回の件に 関する内容証明郵便を送りたいので 夫の浮気相手からの謝罪を無視して慰謝料 をきっちり請求することを伝えて住所を 聞き出し た次の日そうして聞き出した住所へ弁護士

に依頼して内容証明郵便を送ってもらっ たそれから2日後夫の家から荷物をまとめ て出て行こうとした時 に本当にすまなかった 俺も反省してると謝られたのだが今更謝っ てきても遅いわよあの時受けた屈辱は一生 言えないし一生あなたのことは許さない あのことお幸せにねと嫌みを言って私は家 を出ていっ た実家へ向かう電車の中で悔しくて涙が 流れたが最後に夫にして言いたいことも 言えたしひしきり泣いた後は晴れやかな 気分だっ た結婚してからわずか半年ほどという短い 結婚生活だったが早めにこんな男と別れる ことができてよかっ たそれにしても夫を問い詰めた時の焦った 表情はたまらなかっ たそう思いながら私はもう誰もいない実家 へとを帰っていっ たそれから1ヶ月後実家に帰った私は毎日 嫌みを言われることもなくなり悠々自的に 暮らしていたそんな時元夫から電話が かかってきた私は特に用事もなかったし何 だろうと思い電話に出 たはいどうかし たあのさあれから会社に浮気してたことが バレて首に朝会解雇になっちゃって今月の 慰謝料が払えないんだ けど元夫から慰謝料の支払いを待って ほしいという電話だっ たそれは別に私には関係ない話でしょう どうにかしてお金用意して期日までに 振り込んでねそうは言っても頼るところが ないんだよなんて情けない男なんだろうか あの浮気相手でさえ慰謝料請求したらすぐ に一括で振り込んできたというの にじゃあ浮気相手の女に立て替えてもらえ ばいいじゃないそれがあの後すぐ別れ ちゃって今じゃ音信不通なんだ よ私はそれを聞いて爆笑してしまった人の 親に区切りを働いて葬式にも顔を出さず 自分は不倫旅行をしていた報いだそうなの それはざま見ろ ね私は思わず感情が出てしまい元夫に対し てそう言って電話を切ってやっ た結局その月もそれ以降も慰謝料の支払い が遅れることはなかっ たきっと私に払う金が惜しくて情けをかけ てもらおうと思ったの だろう私の初婚はとんでもない男に めちゃくちゃにされたが夫と別れて2年後 に私は彼氏ができたそんな彼とも2年の 交際を経て来月結婚 する元夫と違い本当に誠実で私に対して

とても優しく接して くれる元夫のこともあり結婚てすぐに態度 が表して家事も全くやらなくなるのでは ないかと思った私は高際1年が経った頃に 今の彼と同棲を始め た彼を試すようで気が引けたが同棲が 始まっても彼の優しさは一切変わらず家事 も私が何も言わなくても積極的にこなして くれ たお互いが休みの日には毎回デートに 出かけ た結婚してもこうして一緒に出かけてくれ て優しくしてくれるああ当然だ よ私の問いかけにも笑顔で言ってくれた彼 を見てこの人となら幸せになれるような気 がし た次こそはきっと苦しいこともあるだろう けどそれよりも幸せの方が多く感じられる ようなそんな結婚生活を送っていきたいと 願って いる久しぶりじゃん元気にしてた相変わら ず冴えない顔してるわねよう不細工息して たしかし改めて見ると全然姉ちゃんとは似 てないなこんなのと結婚してたなんて黒 歴史だ わ彼氏を他の女に寝取られるなんて話よく あることだと思うその相手が実の姉だった 私私の名前は 洋子ゆるスペックは旗から見たらザ普通だ と思うでも親族からは幼い頃から不便な子 と言われてきたなぜなら容子鍛錬で勉強も できる最強スペックの姉れい子がいたから だお姉さんは完璧なのに妹は残念ねって 言葉生きていて何回言われたかわからない 出来のいい姉と比べられるのが私の 日常いわゆる自己肯定感みたいなのは最低 値だったしいつの間にか張り合う気も起き なくなって髪型や洋服は泣くかどうかが最 優先分厚い眼鏡をかけてざ普通だったはず の私のビジュアルはどんどん冴えなくなっ てい た幼い頃から姉とは仲が良かったとは言え ず特に優しくしてもらった思い出も ない両親は私たち姉妹が小学生の頃から テストの結果が良かった方にご褒美として おもちゃとかを買ってくれたもちろん私が 姉よりいい点数を取ることなんてなかった のでおもちゃやゲームもおやつもほとんど のものを姉が独占している状態だっ たその度におもちゃ貸してあげるというの だが嬉しくなった私がありがとうとと手を 伸ばすと嘘に決まってんでしょおもちゃで 遊びたいなら私よりいい点数を取るなり 自分でなんとかしなさいよと言いながら私 を見下して笑う普段自分が優遇されている

というのに全然心に余裕がない人だっ たそんな姉が初めて挫折したのが大学受験 だ優秀な高校に通いにも行き模試の結果も 上場だったいわゆる一流と呼ばれる国立代 を目指しており学力的に周りも受かると 信じていたが落ちてしまった結果的に レベルの高い次第には合格したが姉として は間違いなく初めての挫折だった両親も 祖父母もすごくがっかりしていた姉はそこ で気力をそがれたのか浪人はせずに次第へ の入学を決め たさらに姉のプライドを傷つけたのは2年 後私が姉と同じ大学に受かったことだと 思う私は私自身のことを色々と諦めていた のだが姉が第一志望の大学に落ち両親が めちゃくちゃ落ち込んでいるのを見て期待 すらされていない妹の私がもし実力以上の 大学に受かったら両親はどう思うだろう私 の人生を変えるのはここなのかもしれない そう思ったの だそれでこの大学で元夫のトルと出会っ たトルは姉と同級生で同じサークルに入る ほど仲が良かっ た2人が一緒に食堂にいるところに私が 遭遇したのが初めての 出会いトルはコミ力の化け物のような人で とても女の子の扱いが上手だったあれよ あれよと私も一緒にお昼ご飯を食べる流れ になっ た正直仲良くもない姉と姉のサークル仲間 と3人なんて最悪の気分だったしかし トールがイケメンで話も面白く意外と 楽しい時間になっ た姉がトイレに行っている間にトールに 連絡先を聞かれた時は正直びっくりした こんな私の連絡先を知りたいんです かそう素で行ってしまったほどだそんな私 を面白いと言ってトルは笑ったしかもなん とそこからトルの猛アタック 開始豆にLINEは来るしたまに電話も かかってくる毎週のようにご飯に誘って くれる夢でも見てるのかと思った 一度酔っ払って終電逃してしまったから今 から会えないと言われたことがあった今 考えればやめておけばよかったのに当時の 私は本当に心配になってトルの元へ 駆けつけ た終電を逃して1人で駅にいてしかも酔っ てるそう思ったら心配でたまらなくなり 気づいたら家を飛び出してい たこ頃から完全に好きになってたんだと 思うところが駅に行ったらトルはピンピン していて全然酔っていなかっ たここからうまで歩いて行ける距離なんだ よこちゃん止まっ

てくここで私はやっとトルの真意に気づい て途端にあたふたと緊張し始め たその夜トルは私に手を出さず告白して くれて付き合うことになった付き合い始め てからトールのアドバイスでメガをやめて コンタクトデビューしたり洋服も髪型も トールの言う通りにしてちょっとずつ おしゃれに目覚めていっ た可愛くなったとまでは言わないが確かに 周りの反応が変わってくるのを感じた見た 目の義足で人ってこんなに態度が変わるの だと驚い たそんな中私が冴えなかった頃からそばに いてくれたトルのことをより大切にしよう と思っ たたまに他の男の子から言い寄られること もあったが今の私がいるのはトルのおかげ だし見向きもしなかっ た徹には何度か実家にも来てもらったが姉 とも両親とも関係は良好に見えたそもそも 姉とは仲が良かったし人の懐に入るのが うまい通のことをうちの両親も気に入って いた私は徹との交際を順調に続けてい たそんなある日家に帰ったら姉が彼氏に 振られたと言って家で泣いていた将来結婚 したいと思うくらい大好きな相手だった らしくかなりへこんでいて普段ほとんど 会話をしない私にまで泣き言を言ってき たその彼とは会ったことがない というのも私みたいなおちこぼれの妹が いることを知られるのが恥ずかしいとかで 合わせないようにしていた らしい実家に遊びにも来ていたようだが私 がいないタイミングを狙っていたそう だそんな最悪な姉だが目の前で号泣して いるのでさすがに話を聞いてあげたでも 聞けば聞くほど彼氏は姉の傲慢さに呆れて 去っていったという感じでで自業自得以外 の何者でもなかっ たしかも私が優しく話を聞いてやっている のをいいこと にあんたみたいなのにあんなイケメン彼氏 がいて私が振られるなんて世の中どうかし てるなどと言い出した姉の言い草にそう いうとこでしょうと喉まで出たがギリギリ 耐え た姉は人生最大の大失恋を経験しそれから しばらく落ち込んで元気がなかった サークルで顔を合わせるトルも心配して私 に根掘りはりと姉の様子を聞いてき たそれからしばらくして私は晴れて通ると 結婚し たそこそこいい企業に就職でき昔から約家 だったお金で貯金もある程度あったから これからは通ると一緒に幸せに暮らして

いけると思ってい たがそう甘くはなかっ た結婚前の同棲はしなかったので一緒に 暮らすこと自体初めてで色々と手探り 状態そんな中気になったことが1つ とにかくトールはスマホを手放さないお 風呂に入る時でさえ防水ケースを買手まで 持ち込んでい た表向きはお風呂で音楽を聞くためだった がいつ何時もスマホを持ち歩く様子に さすがに違和感を覚え たお互いに土日は休みで週末は大抵2人で 過ごしていたが通は平日に数回会社の 飲み会だと言って家を開けることがあっ た職場の飲み会なんてそんなにしちあるの だろうか飲みに行く相手を聞いても はっきりと答えないさすがに疑わざるを得 ない状況だっ た誰と飲みに行く のなんでそんなこと気になるの 束縛と言って切れて くるびっっくりしたがなんだかんだでトル のことが好きだったので気にしないふりを してやり過ごしてい たある日次の3連休に友達と旅行に行って もいいか 珍しく一緒に行く相手が友達だとはっきり 伝えてきたので私は 開高私も1人旅でもしようかななんて呑気 なことを考えてい たその旅行から帰ってきたトルは明らかに 浮かれていたちょっと酔っていたようで家 に着いてからもニコニコと上期限だった そのためかお風呂に入る時にスマホ持って いくのを忘れていた私の目の前にある浮気 しているかもしれないトールの スマホ見たいけど見たくないでもこんな チャンスは2度とないそう葛藤していたら トールのスマホに通知が来た思わず目を やる と旅行楽しかったまた行こうねという文字 なんとそこには子の名名が私の姉からの LINEだっ た大学の元サークルメンバーの何人かで 行ったのかもしれないしかしその後に続い て朝まで何回もしてごめん妹にはバレない ようにねだっ た私はもう頭が真っ白言葉通り愕然とし涙 も出なかっ た私がスマホをに固まっている中ご機嫌で 鼻歌を歌いながらお風呂から上がった通 その姿を見ていたら怒りが遅れてやってき て私はトールを問い詰め たちょっと話があるんだけどえ何頭乾かし てからでいいいいわけないでしょう早く

こっち来てああなんだ よそれはこっちのセリフだこのLINE 一体どういうこと えトルはここでスマホを持っていくのを 忘れたことに気づいたのか顔面蒼白状態で 恐る恐る私の手からスマホを奪っ たこれ私の姉ちゃんからだよね友達と旅行 に行くって言ってたけど姉ちゃんとだった のそうだよだって友達だもんお前と出会っ たのだって子がきっかけ だろ友達と朝まで何回も私にバレたら困る ことをしてたんでしょう何してたのよべ べべ別に適当なこと言ってふざけてるん だろうてかお前こそ何勝手に人のスマホ見 てんだよ適当なこと言ってふざけてるのは あなたの方でしょういつもそうやって はぐらかして本題をそらして肝心なことに は絶対に そういう態度こそが証拠でしょううるさい 黙れお前なんか花から好きでも何でも なかったのになんでお前にガタガタ言われ なきゃいけないん だ衝撃的な言葉に固まる私ポールはさらに まくし立てるように話し続け た俺は大学に入った時からずっとお前の 姉ちゃんが好きだったんだよでもれい子に はは真剣に付き合ってる男がいて別れる 気配も全然なくてもう一生叶わない恋なん だって諦めかけた頃お前がいることを知っ たんだあの食堂でね姉に比べてダサくて 不細工だなって思ったけどよく見てみれば 顔が似てないわけじゃないし声とか仕草と か重なる部分がたくさんあっただから俺は 子の代わりにお前と付き合うにしたんだよ れい子と結ばれないならせめて妹でって 思ったんだ俺はずっとお前の中にれい子の おかを探してたんだお前といてもれい子と 重ねてしかいなかったデートしている時も 抱いてる時も結婚式でも な親中に響き渡るポールの怒鳴り声を聞き ながら出会ってからのことを思い出し た姉といると楽しそうだった通妹の私に ぐいぐい迫ってきた 通姉が彼氏と別れたと聞いて必要に姉の 様子を聞いてきた 通るそうかそういうことだったの か点と点が繋がっ ただから私にコンタクトを進めてきたり 髪型やファッションのアドバイスをしてた んだ少しでも姉に寄せるためにそうだけど 逆にそれ以外に何があんだ よ今目の前にいるのが本当に私が好きだっ たトルと同一人物なのかさえもう分から なくなってい たずっと姉と比べられてないがしろにされ

ておもちゃもゲームも姉に独り占めされて きた私の 人生生まれて初めて私を認めてくれたと 思った男性がが実は私の中に姉を見ている だけだったと はなんだよなんか 言えよいつからいつから姉ちゃん とお前の実家に泊まりに行った時だよ婚約 してからそうだよたまたま風呂場で 待ち合わせちゃっ ては風呂場まさかそこ で好きな人に求められだ場所なんて関係 ない だろう婚約者の実家のお風呂場で私の両親 もいたよねいた けど信じられないもう 無理はあ無理って何誰に向かって言ってん の俺のアドバイスがなかったら一生冴え ないブサだったくせ にもうとにかく大声で怒鳴るのはやめて ってお前のせいで怒鳴ってるんです けどもういいこのことは私の両親とあなた のご両親にも話すからね今度の週末両親と 姉も交えて話し合いましょうちょ俺の親に まで話す必要はある3人で話し合えばいい だろう私とあなたと姉どうして1対2の 状態で話し合わないといけないのそれに 離婚ってことになったら両親に話さない わけにはいかないでしょ離婚本気で言っ てんのかその質問こそ本気でしてるの勝手 に言ってろよ俺と離婚したらお前みたいな のは2度と恋人もできないからな問題は そこじゃない本当に話にならない人ね とにかく週末はお願いねボールの開き りっぷりを見見ていたら不倫や私の姉って こと以前に憧れの人と結ばれたことが さぞかし嬉しいのだろうと思えてきた旅行 まで行って浮かれて私相手でも自慢し たかったのか脳内お花畑ってこういうやの ことを言うの だろうそしていよいよ週末が来た私たち 夫婦と姉互いの両親が私の実家に集合した まず私から生殺を説明したうちの両親は 自慢の姉がそんなことをするはずがないと いう顔で絶していた特に父は子供の頃から かなり姉を可愛がっていたから相当 ショックを受けていたようだっ たここでトルがなぜか私をアシストし た僕が元々好きだったのはお姉さんなので よこさんが話したことは大事実 です姉も強く頷いていた2人で開き直り 作戦を固めていたのだろう私としても両親 に信じてもらうために説明する手間が省け て都合が良かったさらに驚いたのはトルの 母親は変にニコニコしながらこう言っ

たまあまあ皆さんこの子たちはまだ若いん ですから恋愛くらい自由にさせてあげたら いいじゃないですか三角関係なんてよく あることですよ今回はたまたま兄弟だっ たってだけで仕方ないことですよ ねそんな頭の湧いたトルの母親に便乗して 姉もドヤ顔で語り始め た私とトルさんは本来結ばれる運命だった んです私が失恋して1番辛いに支えてくれ たのは他でもない彼なんですあの時徹さん に助けてもらったようにこれからは私が彼 を支えていきたい妹と出会う前からずっと 私を思ってくれていた彼のこと をまだまだ姉の独語は止まら ない最愛の人が実の妹の恋人で旦那さんだ なんて本当に本当に辛い毎日でしただから 彼が私の思いに答えてくれた時は夢のよう に嬉しかった彼がそばにいてくれる幸せを 妹は分かっていない妹よりも私の方が彼を 大事にできるに決まっているじゃないです かただの不倫なのにまるで感動物語のよう に話し続ける姉に愕然としていた両親も目 を覚ましたようで父が気前と言い放った実 の妹の夫と関係を持つなんてそんなこと 許されるはずがない俺は絶対に認めない からなもしよこと離婚した後にこの男と 再婚するつもりならお前との親子の縁は こっきりだな何言ってるのよお父さん 本気冗談など言わないお前はそれだけの ことをしたんだ親子の縁を切るだなんて実 の父親に言われる私かわいそうすぎる でしょう姉の言葉に私は耳を疑った父親に そう言われてショックなのは分かるがこの 後に呼んでかわいそうなのは自分らしい そして徹はそんな姉の肩を 持つそうですよあんまりですももよこさん とは離婚するつもりでしたのでそれは構い ませんがれい子さんとの縁を切るなんて ひどい ですひどいのはどっちだよと私も私の両親 も思っていたトルの母親はと言うと涙 ながらに頷いていたそして姉はトルの言葉 を受けて両親に言い放った父さんも母さん もよこの肩を持つのね出そないの妹だった くせにいいわよあんたたちとは縁を切って やる私には彼さえいればいい ものなと怒鳴り散らし姉と徹は手を 取り合って家を出たあけに取られて何も 言えない私たちにトルの両親はペコペコと 頭を下げて去っていっ たその後すぐに父は私に謝ってくれ たすぐに信じてやれなくてごめんまさかと 思っていたんだそれに子供の頃からあんな 姉ちゃんと比較して悪かったこんなダメ親 とあんな姉の元に生まれたのにお前は賢く

真っすぐな子に育ってくれたんだな お父さんが謝ることはないよ私こそ姉妹で こんなみともない揉め事を起こしてごめん なさい親に謝られたらなんだか泣けてきた 泣いてる私を見て両親も泣いていた史上 最低の気分だっ た子供の頃からずっと感じていた両親との 壁姉がみでギクシャクしていた心の モヤモヤがなくなったそれだけは良かった と思っている両親との関係が改善したこと は姉と徹に感謝 だそして徹とは無事離婚できたのだがは姉 と共に消息不明になっ た私も両親ももう2人のことなどどうでも 良かっ ただんだんみんなの記憶からも薄れてきた 頃2人はしれっととうちの実家に現れた 離婚から3年が経った年のお正月新年の 挨拶をしに来たのだというチャイムが鳴っ て玄関を開けたら姉と徹が手をついでたい た姉だけなら100歩譲ってまだ分かるが トルと一緒だったのは本当に驚いた久し ぶりじゃん元気相変わらず落ちこぼれの ままトルも便乗してようブサイク息してた 改めて見ると全然姉ちゃんに似てねえわ こんなのと結婚してたなんて黒歴史 恥ずかしいわ そう言って私を見て2人で笑っていた何か 言い返すと思ったがまともに相手にするの も馬鹿らしい無視していたらそのまま靴を 脱いで家に上がってきたすぐに父親が出て きて今更何しに来たお前はもう娘じゃない から 帰れそう言ってくれたのだが報告だけさせ てほしい と姉は言っ たお父さん私は彼と結婚したの今日はその 報告に来たのよよこあんたにもちゃんと 伝えておきたいと思ってあんたに変わって 私は彼と幸せになる からうっとりとした顔で話す姉ドヤ顔の 通るこの2人は3年経ってもちっとも 変わっていない父も同じことを思っていた のか大きなため息をついていっ たそうか何度も言うがお前はもう娘じゃ ないお前たちの結婚を祝うつもりはない から なまあいいわ報告したかっただけだから それよりお父さんおばあちゃんはどうなっ た私たちのおばあちゃんはこの一見がある 前からで入院しているそのおばあちゃんを 心配して病状を聞きに来たのだと思った父 はさすがにこの質問には丁寧に答え たおばあちゃんは相変わらずだよ病気は よくもなってないが悪化もしていない病院

の人とも馴染んでいるみたいだし心配いら ないよあーそうじゃなく てなんだ遺さってどうするつもりな のはだ からおばあちゃんの遺産だよ結構な額が あっていくらかは私にも入るって話だった よねできればそれを生前増よって形で今 すぐに私にもらえないかなっ て私は愕然とした新年の挨拶は建前で実際 には結婚の報告と思いやそれすらもついで で本命はおばあちゃんの遺産だったのだ しかしトルは若くして会社を立ち上げてい てお金には困っていないはず疑問に感じた 私は担当直入に聞いてみ た今すぐにって姉ちゃんてそんなにお金に 困ってる わけ思ったよりトのある言い方になったが 訂正はしなかったいやそれは その急に口こもり出す姉その様子を見てい た母がとどの一言を放っ た実はあなたにやる遺産などないのおばあ ちゃんの遺産はね全て生前増よが住んで いるのよ え全て苦労した洋子夫婦に譲ったのよはあ 今ふって言っ たちょっと直樹さん はいお母さんに呼ばれて出てきたのは今の 私の 夫その姿を見て姉は膝から崩れ落ちたなぜ なら彼は姉が大学生時代に大失恋した相手 だったから だどどどどういうことあなたよこと結婚し たって本当なの いや実はそうなんだ久しぶりだねあれ なんかちょっと雰囲気変わった痩せちゃっ ただけか なそう言ってにっこり笑う男性こそが今の 私の夫姉とトルを前にしても堂々と 振る舞う頼もしい私の王子様 だ彼とは会社の同僚で元々仲が良かった 離婚の話で揉めていた時も真味に相談に 乗ってくれた離婚成立後に付き合うことに なったのだが彼が姉の元彼だと気づいたの は付き合って1ヶ月が経った頃彼の元の話 になった時もしかしてと私が感づいて発覚 し た姉は堅くに当時の彼氏を私に合わせ なかったため気づくのが随分と遅くなって しまったとはいえ元カノの妹と付き合う なんて普通なら抵抗があるはずだから私は 振られる覚悟でいたのだが彼は明るく笑い ながらこう言っ たよこちゃんはよこちゃんだよお姉さんが 誰だとか関係ない確かにれい子みたいな 傲慢な子だったら嫌だけどよこちゃんさえ

よければ俺はずっと君といい な私は彼がどこかの国から来た王子様に 見えたそんな王子と私が結婚したことを 知ってかつて相当王子に惚れ込んでいた姉 はかなりのショックを受けていたようだ その姿を見てトルもただならぬ雰囲気を 感じて焦り始めたそこに私の王子が 追い打ちを かける王子はトールに向かってこう 語りかけ た初めまして実は僕は以前にれい子さんと お付き合いしていたことがありまして彼女 わがままで自分勝手でこういっちゃなん ですが頭の悪いところもあって一緒にいて 疲れません かそう言われて姉はシクシクと泣き出した トルも唇を噛みしめて何とも言えない渋い 顔をしていた姉は泣きながらも遺産の話を 再び始めたおおばあちゃんの遺産を全部 よこにってどういうこと よ姉ちゃんそのことなんだ けど事情を説明しようとした私を王子が さえぎっ た実は洋子さんのお腹には僕たちの 赤ちゃんがいるん ですいわゆるさかりコってやつでこれから お金もかかるし大変だねって話をしていた の そしたらおばあちゃんが洋子はただでさえ 出来の悪い姉のせいで苦労してきたのにお 金の面でも苦労させるわけにはいかない そう言って遺産を譲ってくれることになっ たのよ言言を書いて死後にって話もあった んだけど私の妊娠が分かってからすぐにお 金が必要だからって生前増よすることに なった のそういえば2人も今すぐお金が必要 みたいだけど何かあったのそそれが会社が 倒産してもしかしてあなたが立ち上げた 会社が他に何があんだ よ私は傷口に塩を塗ってしまったようだ どうやら会社が潰れて借金まみれになり 困りはてておばあちゃんの遺産目当てに うちへとやってきた らしいその話をた父はそうか因が王法だな そうですね天罰って本当にあるんです ねとにかくうちにはお前たちに貸す金は ない2人がよこにしたことが自分に帰って きたんだただそれだけのこと だそんなれい子も娘ですよ娘がこんなに 困ってるのに助けないなんて 無害者は黙っ てろそこに割って入るように母が口を開い たあのこんな状況で言いにくいんだけどで もね私は2人がちょうど帰ってきてくれて

良かったと思ってるのお お母さん母の言葉は姉には救世主の言葉の ように聞こえたの だろうとさんそして れい子あなたたち2人のせいで洋子が大変 な苦労をしてそれで知り合いのつてを頼っ て弁護士さんにお話を聞いたんだ けどよことの離婚の件では慰謝料をもらう のは当然の権利だって弁護士さんが おっしゃってねドルさんも大変な状況 みたいだけどそれとこれとは別しっかりと 洋子に対して慰謝料を払ってちょうだい 話しながら興奮してきたのか母の語尾は 大きくなってい たい慰謝 料父と王子そして母にまで古天パに言われ た2人は目を白黒させて体を小刻みにふわ せながら絶して いるそのうち弁護士さんから連絡があると 思うからよろしくね母からのとどめの一言 2人はおぼつかな足取りでよぼよぼと帰っ ていっ たそれから私と王子はおばあちゃんの遺産 のおかげで何不自由なく幸せな生活を手に 入れた王子は仕事の合間に毎日家事に育児 に励んでくれている生まれてきた子供は 女の子王子に似ていて美人 確定家に天使が2人もいるか 仕事もやりがいが あるそう言ってくれる夫は小心が決まった 両親は時々うちに来て孫と楽しそうに遊ん でいるおもちゃを買ってきてくれるのは ありがたいのだがもう置く場所がない ねそう言って王子は笑って いる姉と元と夫はあれからまた消息不明と なりどうなったのか分からなかったが1度 だけうちに金の無心に来たことがあっ たお願い200万いや100万でいいから 貸してくれ ないそう言って恥ずかしげもなく玄関で土 下座する姉私は姉と目線が合うように しゃがみ込んで語りかけ た姉ちゃんお金貸してあげようかえ 本当途端にと目を輝かせた姉に私は言って やった嘘だよお金が欲しいならパートする なり自分で何とかしなさい よ子供の頃ずっと姉に言われてきた 言葉それからはうちにも来なくなったし 実家にも行っていないようだもしかしたら トールの実家に頼っているのかもしれない がどちらにせよ厳しい生活をいに違い ないこれは誘拐ですよ分かって ます私の言葉をさえぎって物騒な言葉を 叫んだ長内嫁に私は巨としてしまっ たそんな私のが気にったようで長男嫁は

さらに怒り狂い怒鳴ってき たお母さんの全てが気にいらん家族だけで クラスから出て け私の名前は鈴木かよ72歳の元看護師だ 早くに亡くなった夫の代わりに長男を育て あげるため看護学校にのはもう40年以上 前の 話無事定年まで勤め上げたおかげで貯金も しっかり残っている定年後はいざという時 のために取っておいた夫の遺産と貯金で 十分予想を遅れるくらい余裕が ある長男の直之はとても真面目で子供の頃 から夢だった研究の道に進んで いる忙しくて職場に泊まり込みことも 少なくないがとてもやりがいがあると目を 輝かせている姿は見ていて私まで嬉しく なるほどだただ研究熱心があだとなり女性 とはなかなか縁がなかっ た学生時代も勉強一筋で浮いた話1つなく 本人から恋について聞いたこともないその ため長男は結婚する気がないのかもしれ ない孫の顔は見れないと思っておこうと私 は心に決めてい たしかし長男が44歳の頃紹介したい人が いると言われ たその時に紹介されたのが長男嫁の早苗 さんだ長男嫁は長男の職場の総務家にいた らしく今まで仕事に没頭していたためご縁 がなかった らしい彼女は結婚したら長男を支えるため に仕事を辞めて家庭に入りたいと思います と言ってくれ た正直ねが気にならなかったわけではない がそれは長男だって同じ こと何より2人が幸せでいることが大切だ と考え結婚を祝福し た長男嫁は席を入れるとすぐに 退職毎日長男のために家事にいみ高だから と自分から婦人家にも迷っているようだっ た早くお母さんに子供の顔を見せてあげ たいん ですそう言ってくる長男嫁に私はいつ も2人が幸せなら私は孫にこだわらないよ と伝えてき た孫を自慢してくる友人が羨ましくないと 言ってしまえば嘘になるが長男の幸せそう な近況報告を聞いているだけで私は満足 だったのだ結局長男嫁は結婚して2年経っ た頃に妊娠し た長男の喜びよは他に類を見ないほどで私 まで喜びで涙をこぼしてしまっ た長男嫁はつりがきつく 家事が滞ることが増えたようで心配した 長男からつりの間だけでも私と一緒に 住まわせてくれないかと提案され

たでも早さんが気を使ってしまうんじゃ ない座りの間は変な気を使うのも疲れ ちゃうわ よ私がそう返すと実はこの提案は長男嫁 から言われたものだというどうやら 泊まり込みのせいで長男嫁が1人になる日 も多く妊娠中は心配だから誰かと痛いと 言われた らしい長男嫁のご両親はすでに多している ため頼れる経験者は私だけだというのだ 正直頼られると悪い気はしない 私は長男嫁を受け入れることにし た私の家は長男の家から車で1時間ほどの 場所にあるマンションだ硬い中だがその中 ではタワーマンションと言われている コンシェルジュもついているため何かあっ た際はコンシェルジュが対応してくれる手 はずになっている私は長男が高校に入った 時にこの家を購入しすでにローンを払い 終えていた子春期に入った長男の プライベートスペースを作るためにと広目 の家にしたおかげで部屋は余って いる長男嫁は長男が住んでいた頃に使って いた部屋で過ごすことになっ たお母さんすみませんお世話になり ますそう言って訪ねてきた長男嫁はつりで 痩せ細ってしまってい た出産は元々こちらでするつもりだった ためすでに近所の3階の予約も住んでいる 今は少しでも長男嫁に気持ちよく過ごして もらうことが大事だそう思った私は長男嫁 にあれやこやと世話を焼い た嫁がレモンシャーベットが食べたいと いえば希望通りに手作りしこの妊婦グッズ が欲しいと言われれば買ってき たもちろん家事は全て私が行い長男嫁は リビングのソファーで休んでいるだけ だ看護師として働いていた頃参加にいた こともあり長男嫁のつりがときつい部類で あると分かっていての行動だったが長男嫁 はその待遇に味を閉めたようで初めこそ 控えめだった要求は次第に大胆になって いっ た お母さんあのテレビで映ってるアイス コンビニでしか売ってないらしいんです私 これなら食べられるか もとコンビニ限定のアイスを探すことを 要求され たり柔軟罪の匂い気持ち悪いから私のだけ 別で洗ってください人の匂いがついた服は 来たく ないと言われて私と長男の分と長男嫁の分 を別々に洗っ たり私はどれだけ理不尽な要求にも

なるべく従ってきたしかし長男嫁は すっかり調子に乗ってしまいいつしかお礼 も言わなくなってしまった私はたまらず 長男に電話で愚痴をこぼし たこんなこと言いたくはないんだけど早苗 さん日に日に要求がきつくなってきて俺も 言ってくれなくなっちゃったのお母さん ちょっとれちゃっ てそうか苦労をかけてごめんでもきっと 妊娠中で気が立ってるだけなんだよ悪いん だけどもう少し様子を見てやってくれない か な長男にそう言われると私も頷くしか なかったしかし長男嫁の無茶な要求は結局 出産後まで続くことになる 長男嫁は出産してからも我が家にいたどう やら孫が幼稚園に入る頃まではこっちで 過ごすつもりのようだっ た相変わらず無茶を言う長男嫁との同居は 非常に疲れたが孫のナはとても可愛くて目 に入れても痛くないほどだったそのため 同居解消するのが少し惜しかったの だそんなある日長男嫁は驚くことを言い 出し た育児のせになり そうその言葉に私ははてなが浮かんで しまっ た長男嫁は出産後山直機は動いちゃいけ ないからと孫の世話を全て私にさせていた 授乳も胸の形が崩れるからと言って初め から粉ミルクだオの取り替えから 寝かし付けまで全て私が行ってい た長男はすっかり娘にメロメロで毎週末 時間を作っては様子を見に来てい た長内嫁はその時だけ分かりやすく孫の 面倒を見るのだそそんな長男嫁が育児のゼ などありえないそんな私の気持ちが態度に 出てしまっていたようだ長男嫁はむっとし て長男にしれかかっ たねえ お母さん最近ちょっと私にきつくなってき たと思わない何か悪いことしちゃったかな 赤ちゃんの泣き声とか苦手だだったの かしらよくもそんなことが言えたものだ むしろ赤ん坊の鳴き声が苦手なのは長男嫁 だというのに私は喉まで出かかった言葉を 飲み込んで笑顔を張り付け たそんなことないわよちょっと夜中のお 世話とかで疲れが溜まっているだけ私も 年高から ねちょお母さん何言ってるんですか夜中 だって私面倒を見てるじゃないです か慌てて言い作ろう長男嫁の態度は白地 らしくて長男も引っかかっていたよう だ長男が職場に戻ってから私に連絡してき

たので私は今の状況をありのままに伝え たそうかでも産後のメンタルは不安定だっ て言うしただあんまりひどいようだったら 同居解消を早めようかうーんでもナナと 離れるのは寂しいわあんなに可愛いんだ ものそれに早えさんだけに育児を任せるの は不安だ わ 結局私は長男嫁とのストレスよりも孫と いる喜びを取ったのだ幸い今私は働いてい ないから余裕がある体力はないものの孫は よく寝る子だからそこまで辛くはない 無理やり同居解消したら孫の成長を見れ なくなってしまうかもしれないそれだけは ざけたいそう思った私は同居を続けたの だっ た孫が生後半年を過ぎた頃から長男嫁は 外出が増えた夜は娘の顔見たさに長男が 電話をかけてくるため毎回昼間の外出だっ たが私はなんだか嫌な予感がし た出産後見た目にに気を使っていなかった 長男嫁が派手に聞かざるようになったから だしかも夕方に帰ってくると酒臭くその ままお風呂に入りベッドに突っ伏して寝て しまうことも多いそして長男の電話が かかってくるとなんでもないようにって孫 の顔をスマホに移しながら少しだけ会話 するのだ 早えさん最近毎日昼間に出かけているけど どこに行っているのはあお母さんに わざわざ許可を取らないと出かけることも できないんですか母親に自由はないって 言いたいんですねひどい嫁いびりだ わ私が行き先を尋ねるだけで長内のは わざとらしく泣きまねをして話をさえぎっ てき たそして決まって話を誇張して長男に話す のだ幸い長男とは長男嫁のいない時に やり取りをしていたため長男嫁の言って いることがおかしいことは分かってもらえ ていたそのため長男嫁をメンタル クリニックに連れていった方が良いのでは ないかと話していたの だそんな生活が続いてもうすぐ孫が1歳に なるという時事件が起き た長男嫁がいつものように出かけている間 私は孫を連れて散歩に出ていた行き先は 最近孫がはまっている公園でそこでは同 年代の子供を持つママさんたちとお話をし ながら情報収集に教示てい たそして孫が満足したところで家に帰ると 超難嫁がいつもより早く帰ってきたようで 玄関で腕を組んで仁立ちしていたの だ私の子を連れてどこに行ってたんですか どこって近くの公園よナナが最近

お気に入りの遊具があってこれは誘拐です よ分かって ます私の言葉をさえぎって物騒な言葉を 叫んだ長男嫁に私は巨としてしまっ たそんな私の様子が気に触ったようで長男 嫁はさらに 怒り狂い怒鳴ってき たお母さんの全てが気にいらん家族だけで クラスから出 てけそう言って私から孫を奪い取りはにの ような顔を向けてきた長男 嫁その様子に関係の修復は完全に無理だと 分かった 急に私から剥がされた孫は大声で泣いて いるが長男嫁はあすことすらしないそれ どころかちと舌打ちをし たあんたが余計な世話を焼くからこの子は 私になつかないん だ長男嫁が面倒を見ずにいたのを見かねて 手を出しただけだというのに本当にひどい 言草だ孫は相変わらず泣き続けていて長内 嫁のぎこちな抱っこから抜け出そうと体を ひねって いる私はその様子に涙が出そうになっ たとにかくナを落ち着かせましょう機関が 弱いんだからそんなに泣かせたら苦しい わ私の言葉に長男嫁はさらに目を吊り上げ たそして孫をさらにきつく抱っこして 立ち上がるこの子は私の子よあんたなんか に渡さないわさっさと出てって よ長男嫁に対し私は仕方なく 承知しまし たと答え た長男嫁は急に丁寧な言葉になった私に 少し違和感を感じたようだったが自身の 希望通りに行く喜びがかったようですぐに 鼻歌を歌いながら窓の外を眺め出したまあ 今日くらいはこの家にいるのを許してます でも明日は出ていってくださいね荷物も 全部持って出ていっ てわかりまし た私の言葉に長男嫁は上機嫌だ私は自室に 戻ると荷物をまとめ出したもちろん 引き出しにしまっていた重要書類も一緒 にちょうどその時私の携帯に通知が来た それはある人物からの連絡だった私はそれ を見てすぐに出ていくことにし た早苗さん明日とは言わず今から出ていく わ長男嫁は大喜びだこれから長男嫁の身に 起こることを考えるだけで私は好きそうに なったさあこの家を出た瞬間から反撃開始 だ翌日私の携帯には長男嫁から鬼のような 着信が入っていた無視していたがあまりに しつこいため私は1度だけ出てあげること にし

たちょお母さんどういうことですか どういうこと て長男嫁の慌てた様子に私は大笑いしそう になるのをこらえて必死に冷静な声を作り 聞き返したすると長男嫁はしどろもどろに なりながら今の状況を話しだし た朝ゆっくりしていたら人が訪ねてきたん です出たら理事会の定例会議にお母さんが いらっしゃらないから迎えに来たってだ から私義母は出ていきましたって教えて あげたんですそしたらじゃああなたが 代わりに出なさいって言って連れて行かれ てその光景が目に浮かで私はニヤニヤして しまったテレビ電話でなくてよかったそう 思ったのは後にも先にもこの時だけだ長男 嫁はそんな私の様子など気がつくはずも なく話を 続ける仕方なく会議に出席したらいきなり 信行役を押し付けられて何か言うたびに お母さんはお母さんはって言うんですここ の人たち頭おかしいんじゃないですかそこ まで聞いて耐えきれずに大笑いしてしまっ たそして長男嫁が黙り込んだため私はその 状況の経緯を分かりやすく教えてあげる ことにし た私ね今年マンションの理事会の理事長 だったのだから出ていった今同居人が理事 長するのは当たり前でしょここの理事会は 大変よなんせたわまだ から長男嫁は私の言葉の意が分かったよう でひと小さく叫ん だ実は私はマンション建設時に購入した 最初の住民だ最上会ではないものの上から 数えて6回以内の場所に住んでいた理事会 は元々おかしなルールがあって理事長は 選出された中で1番回数が上の家庭がなる ものと決まっていた実際田舎なのもあり いわゆる回数で序列が決まるというような あかさなものではなかったがやはり後から 入ってきた人が千住民とトラブルを起こす と千住民の味方をするような風潮はあった 私はそれを知っていてあえて長男嫁を話に していたの だおかげ様で同じ時期に入ってきていたご 近所さんには孫の世話を全て押し付けて 遊びほける長男嫁の印象がしっかり残って いたそのため私はあらかじめ理事長の時に もし私がいなくなったらとなしておいたの だ大変でしょうけど途中会には家を出る 以外にはできないのよ頑張って ね そんな長男嫁はそう言って電話の向こうで 泣き出してしまった孫のことが心配だった のであらかじめ今日はベビーシッターを 手配してい

た頃は外出中 だろう直之君も帰ってこないし私どうし たらいいんです かああ名雪ならもうそっちには帰らない そう よ私の言葉に長男嫁は えと声をあげたまさか長男が自分を捨てる なんて夢にも思わなかったのだろうどどう し てあなたここまで来てまだ気がつかない なんて随分とおめでたい人 ね私はそう言うと目の前のパソコンを操作 して長内嫁の携帯に画像を送ったそれを見 た長男嫁はあと声を漏らしたが私はと話を 続け た名雪が渡したお小遣いを全部こんなこと に使っていたなんてね夫の優しさを 踏みにじって若い男の子たちにちやほやさ れるのは楽しかったいや違う生内嫁はそれ 以上言葉が続かなかった私が送った写真は 長嫁が昼間からホストクラブに入り浸り シャンパンを開けているものだったさらに その中でも一番ひどい酔っ払って大股を 開いているあられもない姿を移したもの だ随分と遊び歩いていたのねもしかして 借金もあるんじゃない の私の言葉に長男嫁は答えない図星なの だろうと私は気にせず話を続け たナの世話を放って夫のお金で男遊び さぞかし楽しかったでしょう ね長男と孫のことを思うと長男嫁に腹が 立ってくる私はそれでも待っている長男嫁 にとどめをさし た名雪はもうあなたとはやっていく気は ないらしいわ よそんな電話の向こうで長男嫁がうれて いる姿が想像できて私は笑顔が隠せなかっ た長男は全てを知った上で今弁護士に依頼 をしているとろだ可愛い娘をないがしろに した長男嫁を娘を出来合いする長男が許す はずがない だろう長男嫁はすっかり黙り込んでしまい 電話のじという音だけが私の耳に 届くさすがに沈黙に耐えかねた時 タイミングよく私の家のチャイムが鳴った あらやっと来た わ私はそう言って携帯を片手に玄関のドア を開けたその先には孫を抱いたシッター さんの姿が孫は私を見つけるなりパーっと 笑顔で ばばと言ってくれたえななの声 あら今頃気がついたのどれだけ興味が なかったの かしら長男嫁はシッターさんが孫を外に 連れ出した

時一確認をしなかったようだシッターさん にはももマンションから私の新居に連れて くるように依頼していたもちろん依頼主は 長なんだ世話を一切したことのない長男嫁 が娘を健やかに育てられるわけがない長男 は長男嫁に見切りをつけたの だどういうことナを返し て一丁前にそう言ってきた長男嫁に長男が 依頼したことだと説明してあげたが長男嫁 は受け入れなかったあんたが悪い早く子供 を 返せと言い続ける長男 嫁私はいい加減腹が立ち今日1番の強い 口調で言い放っ た今まで7の面倒を見てきたのは私です 予防摂取も看病もその他の日常的なお世話 もあなたナナがアレルギーを持っている こと知っ てる アレルギー言いおんだ長男嫁に私はあは 弁護士を通してねとだけ言って電話を切っ たそしてすぐに長男嫁の番号を着信拒否に した長男嫁からの着信はそれを境いに ぴたりと病ん だ後日私と長男は弁護同で長男嫁の元へ 向かった孫はシッターさんにお願いして 近くに待機させてもらって いる何を私から娘を取り上げてこれ以上何 をしようっていうの人聞きの悪いことを 言うなお前が育児を放棄してホストがい なんてしてたから だろう個室とはいえ普通のレストランだ あまり大きな声でやうと周りに全て筒抜け になってしまうそう思った私は慌てて裁に 入った2人ともここはレストランよ周りの 方にご迷惑になる わさすがの長男嫁も外分を気にするらしい ふんとそっぽを向いてイライラ丸出しで 貧乏ゆすりをしていた少しになった長男は 弁護士が出した書類を長男嫁の前に 差し出したそれは慰謝料と財産分与を養育 費と相殺するから今後2度とこちらに 関わらないでくれというものだったふん そうまでして金が欲しいわけいいわよ あげるわよどうせもホスト遊びで使い切っ てるし ね嫁は開き直って離婚届けと財産分与の 書類にサインしたが間髪入れずに長男が 言った言葉に顔面蒼白になっ た内緒にしてたんだけど実はあの マンションに住んでいる間の生活費は全て 母さんが出してくれてたん だ意味がわからないと首をかしげる長男嫁 に長男はにっこりと笑っ ただから給料を半分こして生活費とお前に

使えるお金に分けるってのは初めに言った だろその生活費を母さんは使わないで7の 学費として残してくれていたんだよだから お前が使い切った分とほぼ道学が俺とナナ の手元に残 るってことそ そんな衝撃の事実に長男嫁は慌ててサイン した書類を奪いとろうと身を乗り出してき たがその書類はすでに弁護士がしまい込ん でいたどうにもならないことをようやく 理解した長男嫁は呆然と椅子に座り込ん だこんなはず じゃ残念だったわねあそうそうあの部屋も もう買手がついたのよそうそに出ていって ちょうだい ね私の無常な言葉に長男嫁は目を見開いた 後大粒の涙を流した私たちはそんな長男嫁 を置いてレストランを後にしたのだっ た後から聞いた噂だが私が部屋を売った ため長男嫁はタワマンからも追い出され ボロアパートで1人寂しく暮らしている らしい年齢的に最終職も 難しく毎日借金返済のために身をこにして 働いているようだが肝心のホストには金の ない女と言われあっさり捨てられたのだと かこんなはずじゃなかったとよく漏らして いるそうだが自業自得だ道場の余地は ない私と孫は長男の職場の近くに引っ越し をした完成な住宅街で一軒屋を購入して 暮らしているスクスクと大きくなっていく 孫の成長に合わせて庭に遊具を置いてが 遊ぶ姿を眺めるのが今の私の楽しみ だ長男はなるたけ家に帰ってくるように なったしかし研究も手を抜くことはしてい ないようで今度表彰される らしい娘が自慢できるようなパパになるの が夢だと毎日頑張って いるこれからは孫の成長を楽しみに まだまだ元気に生きていきたいと思う今日 この頃で あるあんたの用事なんてどうでもいいんだ よ 私の用事の方が大事なんだ娘の誕生日の方 が重要今すぐお祝い持ってこないと葬式を 台無しにするわ よ耳をつんざく義母の 怒鳴り声葬儀会場でかかってきた義母から の電話に出たことを後悔し私は怒りで 震えるのだっ た私の名前はみゆ高校生の娘がいる40代 半ばの主婦だ女子高生の娘っていうと化粧 やおしゃれにうるさいお 年頃好みにうるさくなって母親が買って くる服なんて切れるかっていうイメージが 私にはあるでも私の娘は

違う娘は私と仲が良く私の買う服も喜んで きてくれる思いやりがあって優しい子だ けれどそんな娘は普通の子ではない普通に 化粧したりおしゃれしたり恋をして学生 生活を王化するという人生を送ることが できないの だしんどそうだね大丈夫 うーん熱は少し下がったね何か食べれそう あー食よくない何もいら ないそんなこと言わないの食べないと体力 持たないよおかゆ用意するから食べられ そうなら食べてね うん熱を出して寝込む娘を気にかけながら 私は家事を する私の娘は病弱なのだ原因の病名はある けれどそれを今あれこれ説明したところで 意味はない だろう娘が生まれて1週間後くらいのこと だへその尾が取れて出てきた後出血が 止まらなかったおかしいと思いその後色々 な精密検査を受けたそしてある病気が発覚 したのだそれからこれまで治療の買なく換 becomeすることなく病と付き合って きた定期的な通院は必須薬の副作用も合っ て体調を崩すことも 多い重度な時は入院もする高校生になって からこれまで学校に通えた日数は数える ほどだそれでも娘は調子のいい日は学校に 通うその時だけは普通の女子高生らしく 見だし並みに気を使ったり友達に会うのを 楽しみにしたりしてるのが 微笑ましいでも高速違反だからと化粧はし ない真面目ないい子だ病に苦しめられても 頑張って一生懸命生きている明るいのが 取りえそんな娘は私の自慢だ夫もまた娘を 出来合いしている娘の体調が悪く寝込ん だりしようものなら俺も会社休んで看病 するとか言い出す 始末もちろんお尻を引っ叩いて会社に行か せる夫にはしっかり稼いでもらわないと 生活が破綻して しまう私が娘をちゃんと見てるからと言え ばしぶしぶ夫は会社に 行くそれが我が家の日常 だ娘のことはとても心配だし将来のこと 不安がないと言えば嘘になるそれでも 我が家は家族中も夫婦なもいい穏やかで 明るくて幸せだっ ただがそんな我が家の現状を心よく思わ ない人が1人い たまた熱出して休んだんだって全く情けな わね本当誰に似たんだ かお母さん今日はどういった御用 でなんだい自分の息子の家に親が来ちゃ いけないってのかい全く冷たい嫁だよ

あんたは孫はよっちし嫁は鬼嫁 あああ私の老後は大外れだ わそう我が家に不満を持ってるのは義母で ある義母の家はバスの停留所で3先という 距離に ある距離も近いため我が家に頻繁にやって きてはいついつものように嫌みを連発 する結婚当初から嫁いびりが大好きだった 義母今は娘に対しても態度が ひどい自分の孫なのに可愛くないのだろう か息子はこんなに頻繁に熱を出さなかった わみゆさんあなたの家計なんじゃない のあの お母さん度も言いますが娘の病気は遺伝的 なものではなく突発的なものです いや絶対あんたの血筋が影響してるねだ からこんな嫁と結婚するの反対だったんだ よなんとしても私の家系にケチつけたいの であろう義母の嫌みは止まらない相手に するだけ時間の無駄だ私も義母の相手の 仕方に慣れて くるため息をついて私はおかゆを手に娘の 部屋に向かったちょっとまだ話は終わっ ちゃいない よ背後から義母の怒鳴り声が聞こえるが 無視をし た娘の部屋に入ると義母の声は小さくなっ たおばあちゃんまた来てるのそうだよ毎度 おなじみの嫁 いびりしょうがないなおばあちゃん は苦笑いを浮かべた 娘でもきっと娘は分かっ てるあんな大声なのだから娘にも聞こえ ないはずが ないそれでも娘は自分の祖母を悪く言う ことはなかっ たそれどころか申し訳なさそうな顔をして ごめんねお母さん私のせいでと謝ってくる の だ娘は全然悪くない本当に何も悪くないの に娘は私に謝るの だそんな気持ちを持って欲しくなくていつ も私や夫は娘に笑顔で接するの だ暗く考えて欲しくなくて 明るい空気を作り出すの だその空気をあの義母は一瞬にして台無し にしてしまうの だぎゅっと娘を抱きしめながら私は唇を 噛みしめ たおよそ健康な女子高生の体格とは異なる 娘の細い 体けれど感じる娘のぬくもりにほっとし私 ははいよいよ義母の締め出しをしなければ いけないなと考えるのだっ た病弱な娘を看病する

日々体調が良くてたまに学校に行けば心配 で1日が落ち着か ない留守中に勝手にやってくる義母からは 鍵を取り返し たわめき散らす義母と論が絶えない 日々愛する家族のた目にと仕事を頑張る夫 笑う 娘色々あるけれどそれでも平穏な日々だっ たそれはこれからもずっと続くと思ってい たどうしてそんなことを思っていたの だろう永遠なんてないの に始まりがあれば終わりがあるというの にある雨がが降る夏の日娘が体調を崩し た全然下がらない 熱急いで病院に行き次々と検査が行わ れるそして検査結果を見て顔を曇らせる 意志事態は深刻だった不安に震える娘を 抱きしめる 私そしてそのまま娘は入院することとなっ たそのまま夏休みに突入し夏が終わる頃に なっても娘は退院できなかっ た毎日治療が続い たそれはとても辛く苦しい日々だっ た娘はとても辛そうだっ たそれでも必ず良くなると私は思ってい た何より娘自身がそう信じてい たしかしついにその時が来てしまっ た季節は秋に差しかかった頃娘の容態が 急変し たみるみる全身の状態が悪く なる夫も仕事を抜けて病院に駆けつけて くれたがその頃にはもう会話もできなくな い た私たちも覚悟を決め た最後に娘は残りの力を振り絞り囁くよう な声で お父さん お母さん大好きだ よと言っ たそして娘はなくなっ た遠いところへ旅立ってしまった ザーザーと秋雨が降り続ける空を見上げる 私雨と一緒に涙も私の方を 伝う耐えきれないほどの喪失感に襲われた がそこからは世話しない日々が続い た親戚や学校への連絡や対応に追われ葬儀 の準備に追われ悲しくて泣く暇もない くらいバタバタしていたのだ夫もまた会社 を休んで忙しく動き回ってくれて いる葬儀の日この日も雨が降っていたが 大勢の方が来てくれ た学校に通う日数は少なかったのにそれで も大勢の娘の友人が参列してくれたそして みんなが泣いてくれたどうして と泣き叫ぶ子もい

たいつまでも大好きだよと泣き崩れる子も い たそれを見た私は不謹慎かもしれないが 嬉しかっ たみんなが娘を愛してくれ たあなたはこんなに愛される子だったんだ と嬉しくて仕方なかっ たそして大勢の人が私に声をくさっ たそしてみんな娘のことを褒めてくださっ た私の両親は泣きながら私を抱きしめて くれ た忙しい日々の中泣くのを忘れていた私は 我慢できずついに流線が崩壊し たその時だった服のポケットに入れていた 携帯が鳴った 会場が分からないなど連絡があった時に 対応するため携帯を持っていた私は慌てて 席を外して携帯を確認し たなんと義母からの着信だっ た義母にはもちろん葬儀の連絡をしていた のだが大事な用事があるから無理と言って い た娘が最後を迎えた時も遠方にいるから 無理だと病院に来なかっ たやっぱり来るとでも言うのだろうか あんな人でもやっぱり孫とお別れしたいと 思ったのかもしれ ないだから私は電話に出たのだがその直後 私は電話に出たことを後悔 するちょっと今あなた何やってるのと 怒鳴られたええ娘の葬儀中です がはあ何ふざけたこと言ってんだい今すぐ 私の家に来て手伝いなさい えお母さんの家にですか無理ですよ何言っ てるんです かそれはこっちのセリフだよ今日は大事な 用事があるって言ってあっただろう さっさとこっちに来て手伝ってくれない かそう言われましても娘の葬儀以上に大事 な用事はないんです がこっちだってね大事な用事なんだ よ私はありえない言動に目まいがし たそもそも母親の私にとって娘の葬儀が最 重要なのはもちろんのこと義母にとって孫 の葬儀は大事ではないということなの だろう か義母は元から夫がどれだけ言っても葬儀 には行かないとの一点張りだっ たそんな人の用事をなぜ私が手伝わなけれ ばならないの かというかそもそも何の用事なのかと思い 聞いてみ た前に用事があるとおっしゃってましたが どんな用事なんですか 私にとって超大切な娘の誕生日を祝うんだ

よこれ以上に大事な用事はないから ね私は返事するまでにかなりの時間を用し てしまった え 誕生日お姉さん の義姉は海外の返品なところに住んでいて 連絡は衛生電話のみだそう だそれもなかなか繋がらないところに住ん でると いうそのため今日の葬儀もメールはしたが いつ読んでるかもわからないと夫は言って い たあの子が久々に帰ってくるんだよしかも あの子の誕生日にこれは盛大に祝ってやら ないとでしょだから部屋を大掃除しって 大量のご馳走を作らなきゃならないの人手 が必要なんだよ早く来て手伝って おくれいやだから今は葬儀中 でそんなことよりもプレゼントも持って くるんだよ予算は5万円以上でね今すぐお 祝い持ってこないと葬式を台無しにするわ よ義母ははうむを言わさず電話を切っ たこれ以上義母の話を聞いていたら市内で も持って怒鳴り込みに行っていた だろうそれにしてもなんて身勝手な義母 だろうかあきれて何も言えなかっ た葬儀より誕生日の方が大事だなんて頭が おかしい電話を握りしめたまま立ち尽くし ている私の様子を見に来た夫に全て話し た私たちは主を決め込ん だ義姉が帰国するならと再度夫は義姉に 連絡したらしいがまだ飛行機の中なのか 繋がらなかっ た気を取り直して冷静になった私はその まま娘とのお別れに涙するのだっ た葬儀の 翌日義姉が我がを尋ねてきたどうやら義姉 は夫からのメールを読んで飛んできた らしいの だ結局葬儀には間に合わなかったのだが こうやって娘に会いに来てくれただけでも 私は嬉しかっ たごめんね葬儀に出れなく て頭を下げて詫びる 義士仏壇に手を合わせてから色々と話して くれた 滅多に会うことのなかった娘と義姉の 初めて聞くエピソードに幼い頃の娘を 思い出してしまいまた私は涙を流すのだっ た結局義母は先行をあげにも来なかっ たそのことに関しても深深と頭を下げて 詫びる 義姉母のことは私に任せてとか行って帰っ て行ったんだけどどういうことだろう かそれから数日

後まだ娘がいなくなった実感が湧かず私は 娘の部屋にい たそっと勉強机を 撫でる亡くなった当時のままの部屋は娘と の思い出が多 すぎるまた涙が出そうになったその時だっ たピンポと不になったインターホンに慌て て涙を拭いインターホンのモニターを見て 絶したなんとそこには義母が映っていたの だ葬儀の日にふざけた発言をし夫と私の 怒りを買った 義母今更何の用事なのか扉を開けるつもり はないので私はインター本越しに応え する何の御用ですか お母さん早く助けてちょうだい まさかの発言に首をかげた 直後このままじゃ私も孫のところに行く ことになっちゃうわお願い助け てなどとんでもないことを言い出すでは ないか一体何事かと仕方なく玄関を開け たら義母が勢いよく倒れ込んでき たどうしたんです か助けて娘が娘 が何が言いたいのか分からず首をかげて いると不に人影が視界に入っ たこんなとこにいたのね お母さんなんと影の主は義姉だった ニコニコと笑顔なのだけどなんというか 無言の圧を 感じるそんな義姉の顔を見て義母は真っ青 になって 叫ぶ私は全く状況が飲み込めなかっ たやだなあそんな顔しないでよお母さん ほらあなたの可愛い娘です よ可愛くなんか ない一体どうしたというの かつい先日まで孫より娘葬儀より誕生日 って言ってたくせにこの数日で何がどうし たというの だポカンとしてると義姉が何かを義母に 差し出し た心配しなくても次はもっと簡単なものだ からさほらこれを頭に乗せて生活するだけ よそう言って何かを義母の頭に乗せる 師それを振り払って義母が私の背中に逃げ たそんなものつけませんそんなの頭につけ て過ごしたら変人扱いされる わ一体なんだと思って床に落ちたものを 見るとそれはお面だっ たお面と言ってもお祭りの屋台で見るよう なキャラクターものお面ではなくどこの 民族がつつけそうな少し不気味な怪しいお 面だっ たなぜ義姉はそんなの持ってるん だろうなぜ義母の頭に乗せるの

だろう私の頭に浮かんだ疑問に答えるよう に義姉は話し始め たこれはね私が住んでる場所で占いする時 に使うお面な のなんというか不気味なな顔をしてます ねそうでしょうでもこのギョロっとした 大きな目とか分厚い唇とか最高に可愛い でしょか可愛いですかね面白いデザインだ とは思います がこの面を頭に乗せるんです かそう顔につけたら何も見えなくなるから ねこれ本のお面みたいに目のとこが穴開い てたりしてないからまあ開いてたら顔に 装着させてもいいんだけど ねこれけたらどうなるんです かこの面真気効果があるの よ真 よけそうそうこの人どう考えても悪魔つい ちゃってる でしょそう言って義姉は義母を指さし た実の娘にとんでもないことを言われて いるが義姉の任せとけってこういうこと だったの かだからこれつけて数日過ごしたら絶対 まともな人間になると思う のここ数日は別の方法を試してたんだけど ね別の 方法ニンニクで作った首飾りを首から ぶら下げさせて腸内をランニングさせた のそのランニングのせいか義母はげっそり して見え たそれはまた臭そうです ねニンニクは切ったりしないよそのままだ と大して臭くないわ よそれもどうでもいいのだが問題はそれを つけてで義母がランニングしてたこと だそんな格好でランニングなんてすごい 光景です ねでしょすごい聞き目があると思うのあ 写真あるけど見るえ写真なんてあるんです かちょっとあなたたち何喋ってるのもっと 私を思いやりなさいよ 義姉と楽しく写真を見てたら義母がわめき 出したどうして母さんを思いやらなくちゃ いけないの よ携帯から顔をあげた義姉がギロッと義母 を睨ん だどうしてってあなたは私の娘でしょう が娘に思いやってほしいなら思い合って もらえるような人間になれば 私ほどの全人が他にいると思う の孫の葬儀をどうでもいいと言い放つ人間 のどこが全人なの よくわっと口を大きく開けて義姉が 叫ぶめっこの葬儀に慌てて帰宅したらなぜ

か家で母さんがくつろいでるし葬儀終わっ たのかと聞けばまさかの欠席って言うし 体調悪いのかと心配したら超元気だって 腕立てして見せたわよ ね私はそこまで知らなかったので驚い た葬儀に行かないならお先行だけでもあげ に行こうって誘ってもこないし 全く私の誕生日とかどうでもいい わ何言ってるのよ娘の誕生日を祝うのが親 でしょう が孫の葬儀より娘の誕生日を優先する祖母 なんて聞いたことない わ互いに怒鳴り合いてるせいで義姉と義母 は息を切らせて いるだからその悪魔に取り憑かれたような 腐った根性を浄化して叩き直してやるって 言ってんの よ最後に操作検で義姉はポロリと涙を流し た あんたみたいなのが祖母でかわいそう よその言葉に胸が 詰まるたえ共に過ごした時間は少なくても 義姉は間違いなく娘を愛してくれてい た溢れそうになる涙をこらえ私は義母に ギっと視線を向け たそれに一瞬たじろぐ 義母 お母さん何 よあなたは娘の生前孫である娘に何もして くれませんでした ね物をくれるとかそういうのではありませ ん心配すらしてくれませんでしたよ ねそれが何よ孫だからってあんな日な子 可愛がるわけないでしょ でも娘はあなたを慕っていました え思いがけない私の言葉に義母が言葉を つまらせ たちょっと待ってて くださいと言って私は家の中に 戻る娘の部屋からとあるものを持ち出し私 は再び玄関にいる義母のとこに行っ たそしてその手紙を差し出し た何よこれ は娘からあなたへの手紙 です驚いた顔で私と手紙を交互に見る 義母私が持つ手紙には確かにおばあちゃん へと娘の字でしめられてい た恐る恐る し中身を確認する 義母読み進めるうちにその目は見開かれ そしてみるみるうちに涙が溢れ出すのだっ た そんな私はあの子に何もしてやらなかった の に優しくすることも可愛がることもし

なかったの に義母は叫ぶように言ってに膝から 崩れ落ち たその手から落ちた手紙を 拾い上げ義姉もまた手紙を読ん だ健康な孫でなくてごめんねもっと しっかりするから嫌わない で私はおばあちゃんが大好きだ よ娘は優しい子でした からそうだ ね 本当にそうだ ね私のつぶやきに義母が涙を流して頷い た私も涙が止まら ない そしてごめんなさいひどいおばあちゃんで ごめんなさい許して ください地面に突っ伏し号泣する 義母私たち3人はいつまでもずっと泣き 続けるのだっ たそこにタイミングよく帰宅した夫が泣き 続ける私たちを見てぎょっとしたので私は 事情を説明し たそして義姉が義母を連れて帰って行っ たフラフラした足取りながらも義母の手に は娘の手紙がしっかりと握られていた 数日後義母が娘の仏壇に手を合わせたいと 言ってきたのだがそれは定長にお断りした ただ49日が住んだら納骨する予定なので その後に墓参りしてもらうのは構わないと 伝え た義母は電話越しにぽつりとごめんなさい と言ってい た いくら反省や後悔をしたところで生前の娘 への冷たい態度を許せるわけも ないましてや葬儀の日のことを許すつもり も ない今後もほぼ絶縁状態でいるつもりだ 義母もそんな私の気持ちを察しているの だろうもうあの強引で陰間な義母はどこに もいなかった 義姉は現在住んでいる海外に戻っていき夫 も義母との連絡は最低限しかし ない1人寂しい老後となった義母は程 なくして認知症になっ た運よく早々に施設が見つかり義母は今 そこで暮らして いるもちろん私は面会に行かないし夫も 必要な時にしか行かない 先日施設によが合っていった夫の話では 義母はずっとごめんねごめんねと呟いてい た らしいその話を聞いても私の胸には何も 湧かなかっ

た何年経ってもやっぱり許せ ないそう思う私の視線の先には幸せそうに 微笑むの 写真娘なら優しいあの子なら義母のことを 許しただろう かいやあの子なら最初から恨んでもいない だろうだってあの子はとても優しい子だっ た から そんなある日夫が若い女性を連れて帰って き たこの方はと尋ねると夫は23歳年下の 彼女が妊娠したから離婚して くれと玄関先で土下座をして言い出し た私の名前はさお51歳の専業主婦だ私は 14年前に夫である優太と結婚した出会い は共通の友人を返しての紹介だっ た私は昔ウェブデザイナーとしてホーム ページ製作会社で働いていたその頃は仕事 一筋で恋愛には全く縁がなかっ たそんな私を心配して友人が彼を紹介して くれた彼は作で話がうまくこの人なら結婚 しても楽しい家庭を気付けそうだと思って い たしかし結婚までの道のりはそう簡単では なかった彼はバイであり前菜との間に子供 が1人いたそれからというもの私は彼の 子供で長男であるなき君とも頻繁に会う ようになったなき君今日は何して遊ぶ お前とは遊ばないじゃあご飯食べない何で も作ってあげるよいら ない彼の息子は全く私になついてくれ なかった子育ての経験がない私ではダメな のだろうかと不安になっていた私を彼は いつも大丈夫だよきっといつか直樹も 分かってくれるさのことまで真剣に考えて くれて ありがとうと慰めてくれた彼にそう言って もらえることが嬉しく私は長男にどれほど 拒絶されても平気だっ た私結婚したら自分の子供のように愛する わありがとう直樹のことまでしっかりと 考えてくれてさおりと出会えてよかっ たその時の私は彼の心の支えに慣れている と思ってうれていたのかもしれ ない交際してから半年私の妊娠が発覚し彼 と結婚した長女のあその次の年には次男の シジが生まれ私は3二の母になっ た立て続けに2人も出産し毎日子育てに 追われ過ごしていたしかし肝心の夫は自分 の子供が泣いていて もさおりシジが泣い てるちょっと今手が離せないから代わりに 怪してくれない ああ無理だよお母さんが癒す方がいいに

決まってる だろうなどと言って手伝おうとはしなかっ た夫は長女の世話をしている私に泣いて いる次男のも押し付け平然とスマホを触っ てい た一方の私は寝る時間もなく3人の子育て を1人でする毎日を過ごしていたどんどん ストレスばかりがたまりちょっとは手伝っ てよと強くお願いしたことがあっ たしかし夫はああこっちは仕事で疲れてん だよ1日中家にいるやが何言ってんだ 子育ては女の仕事だろう がと言ってきた私は耳を疑っ たあんなに優しかった夫がこんなひどい ことを言うことが信じられなかったこんな 人なら結婚しなかったの にしかし生まれたばかりの子供たちのこと を思うと離婚には簡単に踏み出せなかった 言うことを聞かず動き回って目が離せない 次男といやいやきに突入した長女の世話を 同時にするのは本当に大変だっ た長男である直樹とは相変わらず距離が 遠くほとんど話しかけてくれることも なかっ たそれから数年後長男が中学生になると 反抗期が始まっ たなき 漫画ばっかり読んでるけど宿題は終わった のうるせえ なあうるさいってあなたのことを思って いってるの よだからそれがうぜんだよ母親ずらすん な断るごとに暴言を吐き私の言うことに 一切耳を傾けない長男拉致が開かず夫に 相談することにし た少しあなたから直樹に行ってやって ほしいんだけど毎日遊んでばかりで勉強も しないし反抗機で私の言うことなんか全然 聞いてくれないのよ ああそんなのお前の育て方が悪かったって ことだろう今まで放っておいたから言う こと聞かないんじゃねえ のはあ子育てもしないで遊んでたあなたに は言われたくないわお前俺がただ遊んでい ただけだと思ってんのか夫は逆上して ソファーから立ち上がっ た実際そうじゃない毎日飲み歩いてこっち は忙しい時に何も手伝ってくれないじゃ ない付き合いがあるんだから仕方ない だろうこれも仕事のうちなんだよ俺の給料 で生活してるくせに偉そうなこと言うん じゃ ねえ夫のその言葉に私は何も言い返せ なかっ たその頃の私は子育てが忙しく仕事を辞め

ていた生活費は夫が渡してくれる必要最低 限のお金だけだったので生活はいつも ギリギリだっ た長男の行動はますます悪化し中学生にも 関わらず夜遅くまでこない日も多くなっ たこのままでは飛行に走ってしまうかも しれないそう思った私は長男と夫を一生 懸命説得したが2人は聞く耳を持たなかっ た気づけば夫とは毎日喧嘩をするように なってい たそんな生活が何年も続き私は50歳を 過ぎ長男は高校3年生にない た未だに話しかけても無視されるか暴言を 測れるかのどちらかでまともに会話はでき なかっ た夫も朝帰りが増え夫婦関係はとくに破綻 してい たそんなある日夫が若い女性を連れて帰っ てき たこの方 はと尋ねると夫は23歳年下の彼女が妊娠 したから離婚して くれと玄関先で土下座をして言い出し た正直夫が浮気をしていることはずっと前 から気づいていたので驚きはしなかっ た浮気相手の女性は私に向かってにっこり 微笑んでいた初めましてカ です浮気だと理解ていながら笑顔でいる 浮気相手に私はある意味関心し た話を聞くと相手は夫の言う通り20歳も 年下の35歳の女性だっ た浮気相手は肌の露出が高い服を着て ばっちりメイクもしてい たシが増えてきた私とは大違いだっ たもうお前のことは正直女として見れ ないそれに彼女の子供の責任も取りたいん だ申し訳ないけど離婚して くれあまりに自分勝手な2人に私は我慢の 限界だっ た今まで子供たちや生活のために我慢して きたがもう夫への愛情も今やなかっ た私が苦労している時に今までずっと遊ん でいたのだその苦労を思い知らせてやると その時夫へ復讐することを決意し た珍しく下からお願いするような夫に私は 素直に頷いてみせ た分かったわえいいの か私があまりにあっさりと了承したせいか 夫はすっときな声を出して驚いていた もちろんよはい離婚届け長男以外連れて 行く から私がそう言うと夫は軽減そうに顔を しかめ たは長男も連れて行けよお前の子供 だろ私は夫のその言葉が信じられなかっ

たそれは無理よだってこの子はあなたの 連れ子でしょ私とは血も繋がっていないし 中だって最悪だ ものそんなの知るかよ本当の息子だと思っ て愛するとか言ってただろうええそうね 本当の家族だと思って接してきたわ下の子 たちと区別したことはないし自分なりに気 にかけてきたつもり よならお前が最後まで責任 取れよそれまで聞くばかりだった浮気相手 も口を開い たそうよそうよ私に高校生の母親とか無理 だしおばさんが面倒見るのが普通 でしょこの会話は今家にいる長男にも 聞こえているだろう反抗的で全く私に なついてくれなかったがさすがにこの時 ばかりは長男がかわいそうに思え たあなたが前の奥さんと作った子供でしょ 責任持って面倒見なさいはあお前って白場 な奴だったんだ なあなたが白場なんていうの今まで子育て を一切せずに遊び歩いていた身でどの口が 言ってるのよもしあなたが面倒を見ないっ て言うなら私は離婚しない から私の言葉に夫はめんどくさいと思って いるのか 頭をガシガシと書きながらああ分かった 直樹は俺が面倒 見ると言った えー私あんなに大きい子の母親なんて 無理ごめんよでもあと数年だから我慢して よ あー仕方ないなあ私の好きなブランドの 新作バッグで許してあげる 分かった新作バッグぐらい買ってやる よと言っていたこのまま目の前でいつかれ ても困るので私は離婚届けを差し出し た早く書いてくれる役所に持って行ったら 連絡する から分かったわかった全くせっかちな女だ な文句を言いながらも夫は離婚と届けに サインと反抗をし た夫は満足そうな表情で浮気相手と一緒に 家を出ていっ た騒動があってから数日後夫から1本の 電話があっ たもしもし今更何の よそんなカリカリすんなよせっかく心配し て電話してやったのにところで離婚して 生活は大丈夫なのか住む場所も仕事もない だろう子供たちもかわいそうだ な夫は電話越しでも分かるほどのについた 声で言っ たきっと私がただの専業主婦で貯金も まともにない女だと見下しているの

だろう心配してくれてるのそれは ありがとうでも私ちゃんと仕事してるから 大丈夫よ あお前仕事始めてたのかでもどうせパート とか言うんだろうそんな安月球で生活 なんてできるの かパートじゃないわ元々やっていたウェブ デザインの仕事を始めたの先月は30万円 以上の収入があったのだから生活はそこ まで問題ないわえ ええ夫は電話の向こうで悔しそうに呟い た元々経験があるので仕事はすぐにもらう ことができ たそれにいつか離婚する時のために貯金も してい た私が離婚にすぐ応じたのも以前から準備 をしていたから だそうとも知らず自分の方が優位に立って いると思い込んで見下している夫を私は鼻 で笑ってやっ たそんなことよりあなたたちは大丈夫 あ何のことだ よ養育費のことよあとシジが成人するまで 養育費は払ってもらいますから ねそそれ は夫は言葉をつまらせた自分の子供なのだ から養育費を支払うのは当たり前だ離婚し たからと言って親の義務を放棄していい わけが ない後で弁護士を通して金額の相談をして から契約書の作成をしましょうか2人分だ から月に4万ぐらいだと思う けど月に4万それは多すぎ だろう何言ってるの今2人は中学生なんだ から部活の道具だったり塾なんかにお金が かかるのよ食費や高熱費だけが養育費だと 思わないことねこれでも少ないくらい よそんなにするの か今まで家計に関して全く関わらなかった から何も知らないの だろうあみとシジは運動部に所属している そのためシューズやユニフォーム練習儀 など結構お金がかかるのだ正直月に1人 2万円でも足りないぐらい だ余裕がなくなったのか黙り込んだ夫に私 はさらに追い打ちをかけ たそうそうそちらの彼女さんもそろそろ 覚悟しておくこと ねな何がだ よ私はわざと怖を明るくしていった慰謝料 に決まってるじゃない浮気してたんだから 慰謝料を請求するのが筋でしょう弁護士 さんに相談してみないと分からないけど 相場は300万円らしいから覚えといてね はそんなの聞いてない私は知らない

わ突然浮気相手の声が聞こえ たおそらく夫の隣で私の現状を聞き2人で 私のことを馬鹿にするだったの だろう30も過ぎた立派な大人が知らない からと言って許されると思わないことね ちなみに証拠はばっちり揃ってるから知ら ばっくれても無駄 よ夫の朝帰りが遅くなり始めた頃から私は すでに浮気を疑ってい たそのため更新所へ依頼し調査をして もらっていたのだ結果は真っ黒だ 2人がしっかりと写った写真を何枚も手に 入れてい たこんなに写りが良くては言い逃れはでき ないそんなお金ないわよ貯金だってないの にこれから子供だって生まれるの よ知らないわそんなに払えないなら隣に いる優しい旦那様にお願いし たらねえもちろん払ってくれるよね 俺は養育費だけでいっぱい杯だ慰謝料は お前が払って くれなんでよ稼いでるって言ってたじゃ ないそれくらい払って よ今までお前にプレゼントするために全部 使ったんだよ はあマジで使えない金がないとか聞いて ないんだ けど一気に険悪な雰囲気になった2人のの 様子に思わず声をあげて笑いそうになっ た結局浮気相手は金目当てで夫に寄って いったのだろうそうでもなければ50歳 半ばのおじさんと付き合うわけが ない私と結婚したまま別の女性に手を出し たのは夫が 悪いただ浮気と知っていながら関係を続け たのなら彼女も同罪だ彼女にも償って もらわなければ私の気が済まなかっ たそもそも苦労させない欲しいものは何で も買ってやるって言うから結婚しようと 思ったのに慰謝料払うなんて知らないわよ 私は絶対払わない から拒否するのはいいけど私は弁護士さん に相談させてもらいますから法廷で会い ましょう か わざと法廷という単語を出すと浮気相手の 声が上ずっ た本当に無理借金背負ってまでこんなおじ さんと結婚なんてしたくないましてや大学 生の子供とか本当に無理もう出て いくちょっと待って くれドタドタと遠ざかる大きな物音と夫の 情けない声が聞こえたところで私は変え きれず吹き出してしまっ たそんな私の声が聞こえたのか夫が怒鳴っ

てき たおいお前のせいでめちゃくちゃだどう 責任取ってくれるん だ何私は間違ったことは言ってないわお お前さっきから偉そうにこの結婚を邪魔し た天罰が下る ぞその言葉を聞いた私は声声をあげて笑っ てしまった 天罰じゃああなたには私や家族を ないがしろにした天罰がくるわねあそう そう1つ言い忘れてたわ言っておくけど 直樹の入学金の支払いは今週中だから気を つけて ね はきは春から大学生よ入学金を払わないと 入学でないんだから払ってって言ってるの 直樹はあなたが面倒見るって言ってたじゃ ない自分の子供を長年放置していた夫は 子供の進学先や学費のことも知らなかった の だ夫は震える声で私に問いかけ たちなみにいくらなん だ私立大学だから120万くらい ね 120万そんな金払えるわけない だろうそれは初年度に払う額毎年授業料と か施設費とかでさらに100万くらい かかると思うけど頑張って ね嘘だろなんでそんな名前を書けば入れる ような大学に進学させたん だ私のせいじゃないわよ勉強しなさいって 言ってもなきはしないしあなたに相談して も何もしなかったじゃ ないだからって勝手に大学に入れて俺は 認めない ぞじゃあ本人に言ったらそこの大学に入り たいって言ったのはなき よそう言うと夫は黙ってしまっ た今まで子育てを放棄していた分直樹と どう接するべきか分からないの だろうじゃああは弁護士さんを通して連絡 してください ねそう言い残し電話を切ろうとすると夫は 急に引き止めてき た待ってくれやっぱり やり直そうはあ今更何言ってる のいや考え直したんだやっぱり子供たちの ためにも離婚しない方がいいと思うん だ夫の子は真剣そのものだったしかし子供 たちのためというのは全部言い訳だろう私 にはすぐに分かっ たどうせ養育費と慰謝料を払いたくない だけでしょいやよあなたとはやっていけ ない のなんでだよもうあいつと別れるし今後

一切浮気しないだからもう一度 やり直そう絶対に 無理子育てもしないで遊び歩く23歳も 年下の人を妊娠させるような人ともう1度 一緒に暮らすなんて考えられなかっ た何か勘違いしてるみたいだけど私は あなたから離婚して欲しいって言われた から離婚したわけじゃないのえじゃあどう し て今までずっと離婚したかったわ だけどお金がないから離婚できなかった だけコツコツ働いて貯金ができたから ちょうど良かったわあなたが離婚したいっ て言わなくても私から言うつもりだったの よ そんな夫は絶句していたまさか私が夫を 愛していたとでも思っていたのだろうか今 まであんなにひどいことをしてきた夫をず 愛せるほど私は成人では ないしかし元夫は諦めが悪かっ たでも子供たちだって両親揃ってた方が いいだろう離婚だなんて教育に 悪い夫がそう言った時だった今まで私たち の電話を聞いていた長女とジナンが突然 リビングに入ってきたどんどん私に近づく と電話の向こうの元夫に向かって大声で 言い放っ た私はこんなお父さんと一緒に暮らしたく ない僕も 無理あみシジなんてこと言うんだ実の親に 向かっ て子供たちの表情は険しかっ た今まで何もしなかったくせに父親ずらし ないであんたみたいに浮気ばっかりする人 って私大嫌い 気持ち 悪い俺もこんな人が父親だなんて思いたく ない父さんと一緒にいるくらいなら離婚し て俺たち3人だけで暮らした方がずっとマ だおお前 たち長女と次男にボロボロに言われ夫は 怒りよりもショックの方が大きかった らしい子供だからって馬鹿にしないで ちゃんと大人のことは見ていし善悪の判断 もちゃんとできるわまさかまだ父親だ からって子供から好れているとでも思っ てる のお俺が悪かった悪かったからだから許し てくれ何でもする好きなものも買ってやる し遊びにも連れてって やる別にそんなのいらない顔も見たくない もん子供たちからの言葉に夫は電話口で 泣き始めてしまっ たもう中学生の子供たちが物で釣れるとで も思ったのだろう

か子供たちは小学生の頃から私が辛い思い をしているのを知っていて心配してくれる ような子なのだ簡単に夫のことを許すはず がなかっ た私は泣いている元夫との電話を切っ た結局私たちは無事離婚が成立した今元夫 は浮気の慰謝料と養育費の支払いで相当 苦労している だろう何でも浮気相手も出産してしまった ため向こうへも養育費の支払いを求められ ている らしい今から成人まで養育費を支払うと すると元夫は退職後も支払いを続けなけれ ばいけない 若い子がいいからと手を出したのだろうが 元夫は本当にバカなことをしたもの だまた彼女の家も追い出され格安の アパートを借りて1人暮らしをしている らしい今まで家事をしてこなかったからか 家の中は大変なことになっているそうだ 洗濯すらまともにできないようでシワの あるシャツを使い回すようになり職や近所 の人たちから煙たがられているとのこと だっ た1度だけ元夫から近況報告と共にせめて 家事だけでもやりに来て くれと連絡があっ たしかし私はそのメッセージを読んだ後 しっかりとブロックしてやった子供にも 浮気相手からも逃げられ頼る人も遊ぶお金 もなくなった元夫はまるで廃人のように なったと風の噂で聞いたがもう私には関係 が ない一方の私たちはと言うと元夫がいない 新しい生活を始めてい たあみシジ学校に遅れるわよあやべ行って き ます2人はバタバタしながら鞄を背負い 玄関へ走っていっ たなきあなたもそろそろ出ないと遅刻する わ よはいはいうるせえ なあ長男の直樹もスーツを着て玄関へ 向かっ た離婚が成立した日離婚届けを提出して 役所から出てきた私の目の前に長男が立ち はかっ た私を目の前にした長男は何かを言いかけ てはためらうように視線を下に向けてい たそんな長男を放っておけず私はあなたは どうしたい のと話しかけた長男はそれから少し時間を 置いて私についてくると話したの だ正直長男の学費を払ってしまうとこれ からの生活が厳しかったしかし長男だって

被害者なの だ実の父親に引き取りたくないと言われ 相当辛かったに違いない学生時代に荒れて いたのだって家庭環境の影響が大きかった せいだろう家に帰ってこないで遊んで ばかりの父親と下の子の世話で手いっぱい でかってあげられなかった 私甘えたい時期に長男はずっと1人だった ののだそんな長男を見捨てることは私には できなかっ た長男を連れて家に帰るとなんと大学を 辞めると言い出したの だ学費は払わなくていい俺が稼ぐ から長男の気持ちはとても嬉しかったが 正直なところ高卒でまともな仕事につける とは思わなかっ たそこで私は息子にある提案をし たねえプログラミングの勉強してみ ない プログラミングそうこれからのネット社会 プログラミングができれば就職には困ら ないと思うわ1年本気で勉強して就職して みなさいそれまでは生活費全部出して あげる からそう言うと長男はは驚くほどに素直に 言うことを聞き懸命に勉強したの だそして半年で仕事をもらえるぐらいに なり今年から正社員として雇用して もらえることになったの だ私はと言うとその後順調に仕事が増え今 では人気ウェブデザイナーとして様々な 企業などから仕事を頂いて いる玄関ではスーツ姿の直置きと制服姿の あとシジが騒いでい たお母さんに向かってその口の聞き方は 良くないそうだそうだ文句言うやつは車で 送ってやらない ぞ嘘嘘乗せてっ てお兄ちゃん事故ないで ね以前までは長男を恐れて話しかけすらし なかった長女と次男も今ではすっかり なついていた やっと家族4人が1つになれた気がする そう思うと幸せでいっぱいになっ たこれからは子供たちの幸せのために 頑張っていこうそう改めて思ったのだっ た私の名前は裕子53歳だ私には今同年の 夫こすが いる実は私はバイだちょうど3年前50歳 の時に前の夫の蒼太と離婚し た離婚した理由は蒼太から離婚を切り出さ れたからという感じ だ私は蒼太からたまにモハを受けていた 45歳ぐらいまではたまにふざけて私を 馬鹿にしてくる程度だったが45歳を

過ぎると仕事のストレスが溜まっているの か無視をされたり文句を言ってきたりする ことが増えたモハも辛かったし離婚をし ない理由も特になかったので私は特に反論 もせず離婚に同意し たその時のは鮮明に記憶に残っている離婚 に同意した私に向かって蒼太は50歳バイ の女ってなんか惨めだねもう誰も相手にさ れないと思うけどせいぜい頑張れよな もちろん財産分与なんてしないからなお金 がないって俺に泣きついてくるなよと言っ てきたのだ私は蒼太の言葉にショックを 受けるとともにどうしてこんな人と結婚し てしまったんだろうと後悔した私はその時 いつか絶対に蒼太にぎゃふんと言わせて やると決意した今思うと蒼太は本当に最低 な人だったと 思うモハがひどくなると蒼太はお前は おしゃれをしても無駄だと私がおしゃれを することに対して文句を言ってきた美容院 は蒼太が指定した髪型にしないと起こるし 化粧をするのは仕事の時だけにしろと言わ れてい た1度お店で見て気に入った服を購入して 着てみる とババーのくせに何おしゃれしてんだよ 全く似合ってねえなと言われたことが ある結局その服を2度と着ることはなかっ たので売ってしまっ た蒼太と離婚した後はもう何も言われる ことはないので私はおしゃれを楽しん だおかげで少し若返ったような気分だっ たおそらく 蒼太は俺が頑張って仕事をして稼いでいる んだからおしゃれなんかせずに俺のために 家事をしろという考えがあのかもしれない 私も平日は働いているのに蒼太はそのよう な態度を取ってい たそのせいで徐々に蒼太への気持ちが冷め ていっ たしかし私には蒼太と別れない理由があっ た私は母を小さい頃になくしておりそこ からは父が男で1つで育ててくれ た私はずっと仕事に力を入れていたので アフになるまで独身だっ た父は私が結婚できないことをとても心配 していたのだ父がお見合いでも設定しよう かと考え始めた時ちょうど蒼太と出会い1 年後に結婚し た父に結婚を報告した時はとても嬉しかっ たのか泣いて喜んでくれた 私は父のその姿が忘れられなかっ た今蒼太と別れたらまた父を心配させて しまうその思いがあったので私は離婚を 考えることができなかっ

た蒼太も私が絶対に離婚を切り出さない ことは分かっていたのだろうそれをいい ことに私は蒼太からを受け続け たそして蒼太はもう私とは一緒にいたく ないと思ったのだろう離婚を切り出し た実は私の父は離婚を切り出される3ヶ月 前に病気で亡くなった49日も過ぎて 落ち着いたし心配をする父ももういないの で私は迷うことなく離婚を受け入れたのだ 私は今2年前に出会ったこすと結婚し幸せ に暮らして いるこすは私よりも一切年上だ絶対に若い 頃はかっこよかったと思えるほど行けてる おじさんという感じだったので私との結婚 が初婚だと聞いて初めは信じられなかっ たどうやらすは本当に今回が初めての結婚 だが20代の頃婚約までした女性がいた らしい彼女とは大学時代に出会って 付き合っていたそうだが交通事故で 亡くなってしまったそうだそのことが ショックでそれ以来結婚については何も 考えていなかった らしい1度彼女の写真を見せてもらった ことがあるがとても綺麗な人だっ た本当に私なんかと結婚して良かったのか と不安になってしまったのでどうして彼女 とは全く似ていない私と結婚したの彼女 みたいに綺麗な人もいたでしょうと聞いて しまっ た裕子も綺麗じゃないかそれに亡くなった 婚約者に似てる人と結婚するなんてその人 の代わりみたいな感じがして失礼な気が するん だの言葉に私はなるほどと頷いてしまっ た確かにこすから亡くなった婚約者と似 てるから私と結婚したと言われたら少し 複雑な気持ちになってしまうかもしれ ない裕子は綺麗だし優しいし一緒にいて とても楽しいんだ僕と結婚してくれて ありがとうこすは蒼太と違いいつも優しい 言葉をかけて くれる私とこすの出会いは結婚相談所だっ たと言っても私はその時50歳だったので いい人と出会えるのか不安だっ たもちろん若い人と結婚なんて絶対にでき ないので50代ぐらいの人を紹介して ほしいと結婚相談所の人には伝えてい た思っていた通り結婚相談所からなかなか 男性の紹介はなかった紹介があっていい人 そうだなと会ってみても蒼太のように人を 見下すような人や親の世話をして欲しいと いう人ばかりだっ たこすを紹介された時はうまくいかなかっ たらもう婚活は終わりにしようという思い で会いに行っ

たしかし幸介は今までの男性と違っ た幸介は会社を経営して いる結婚相談所に登録してから今までに何 人かの女性と会って話したらしいが性格や 趣味が会う人がなかなかいなかった らしいおそらく僕の肩書きにしか興味が ない人ばかりでした確かにこすみたいに 会社を経営していてかっこいい人と結婚し たい女性なんてたくさんいる だろう聞いたようにこすは20代の頃に 婚約者がいたが彼女は事故で亡くなって しまっ た大学1年生の頃から付き合っていたよう で卒業したら結婚しようと話していた らしい 彼女が亡くなってからはしばらくショック で何もする気が起きなかったがこのままだ と彼女に怒られると思い仕事を頑張った よう だそして幸介が30歳の時に会社を 立ち上げ た会社も順調に成長したが仕事を頑張って いたのと彼女を引きずっていたこともあっ てか独身のままだったこのままずっと1人 なのかと思うと少し悲しくなってしまい 友人に相談したところ結婚相談上を進め られて登録をした らしい私は幸介の話を聞くだけではなく 自分のことも話したバイであること前の夫 からモハを受けていたことを伝え たそして蒼太からお前はもう男に相手にさ れないと言われたので見返すために結婚 相談所に登録したことを話し たそうでしたか大変でした ね裕子さんは素敵な方なの にでも裕子さんに出会えたのは彼が離婚を 切り出したおかげなので少し変な言い方に なってしまいますが彼には感謝です ね彼は笑いながら言った彼がそんなことを 言うので私は照れてしまっ たその後はお互いの趣味や好きな食べ物に ついて話し た話しているうちに彼とは結構気が合う ことに気づい た私は映画鑑賞が好きなのだが彼も同じで しかも好きな映画のジャンルもかぶってい たまた彼はとてもぐるめな人で素敵な飲食 店をたくさん教えてくれたこすさんは色々 ご存知なんですね一緒に行ったら楽し そう私は気づいたらこんなことを言ってい た彼は一瞬驚いたような顔をして少し 固まった後是非一緒に行きましょうと言っ てくれ た私となんかでいいんです かそんなこと言わないでください裕子さん

と話してるととても楽しい ですそれから私と幸介は何度か食事に行っ たり映画を見に行ったりし た何度か会っているうちに私は徐々にこす に惹かれていった私は幸介と会っている時 久々の恋愛にまた若返っているような気分 になっ たこすも私と同じ気持ちで私たちは交際を スタートし たそして1年後幸介からプロポーズされ た私はもちろんすぐにそのプロポーズを 受け入れ たこすとの結婚生活はとても順調だっ た前の夫は仕事を辞めて家庭に入って ほしいという考えの持ち主だったが私は 家事もしっかりやるという条件で働き続け てい た幸介の考えは前の夫とは逆だっ た裕子がその仕事が好きなら続けてほしい な 家事なら僕もできるから分担しながらやっ て いこう言った通りこすは家事を一緒にやっ てくれた1人暮らしも長かったので慣れて いたの だ最近の休日はこすと一緒に夕飯を作って いるこすは今までは外食とか出前に頼って ばかりだったけど一緒にをするってこんな に楽しいんだねしかもゆう子と一緒に 食べると余計においしく感じる よと言ってくれて いるこんな風に毎日楽しく過ごしあっと いう間にこすと結婚して1年が経っ た結婚1年目の記念日はプロポーズをされ たお店でディナーをすることにし た食事を終えてしばらくするとの携帯が 鳴ったどうやら仕事の急ぎの電話だった ようで幸介はごめんすぐ戻ってくると言っ て席を外し た彼の姿を目で追いかけて振り返るとあれ 裕子なんでこんなとこにいるん だもしかして俺が来るの知ってたの かと 聞き覚えのある声が聞こえ た顔をあげると隣に前の夫の蒼太が立って い たしかも隣には20代ぐらいの女性が いる2人は腕を組んでい た私は蒼太には2度と会いたくないという 気持ちがあったがギャフンと言わせたいと いう気持ちもあったのでこれはいい機会だ と思った蒼太はニヤニヤし ながら1人でこんなお店に来るなんて惨め だなこの店まあまあな金額するけどお前の 稼ぎで払えるのかもしかして無線飲食する

つもりなのか俺は助けないぞと言っ た何を言ってるのお金なら持ってるし ちゃんと払えるわよ 蒼太は変わらず私のことを馬鹿にしてくる ので私は怒るというよりも呆れてしまった 隣の女性は彼女なのか妻なのかよくこんな 男と一緒にいられるなと関心し た本当かよだってお前貧乏じゃんそれが 理由でお前のこと捨てた し私はパを飲みながら蒼太と会話を 続けるそういえば私は離婚を切り出した 正確な理由を聞いていなかったので蒼太に 聞いてみ た理由そりゃお前の年収が低すぎるから だろう正社員であの年収はよっぽど仕事も できないのかなって思ってた しは 年収私とが結婚していた時蒼太の給与迷彩 を見せられたことがあった蒼太は大手企業 で働いており役職もついているため確かに 年収は高い方だと思うその時蒼太は給与 迷彩を自慢げに見せてきたので私はすごい わねとしか言わなかったが年収は私の方が さらに高かった 蒼太にそのことを伝えると何か言われたり されたりする可能性があったので私は自分 の年収のことを伝えることはなかっ たお前の年収150万だろう捨てられて 当然だろ場違いな店に来て無線飲食か誰か に払わせるんだろう年収150万の乞食 ババーか よは蒼太がおかしなことを言っているので 固まってしまっ た隣の女性がクスクス笑って いる年収 150万離婚して貧乏で可愛そう ね2人は私のことをバカにしてくるがバカ なのは2人の方 だろう私はまたシャンパンを飲みグラスを 置いて2人に 伝えるその150万だけど年収じゃないわ よ月収なんだ けど2人は私の言ったことが理解でき なかったのだろうか真顔で固まっている どうやら蒼太は私の給与迷彩を見たが しっかり確認していなかったのだろうそれ に月収150万円の明細なんて見たこと ないだろうし私のことを見下していたので そんなにもらっているとは思っていなかっ たのかもしれ ないこんな勘違いのせいで私は離婚を 切り出されたのかと思ったがおかげで幸介 と出会うことができたので何も感じなかっ たあなたは私のことにあまり興味がなかっ たと思うから仕事のことも聞いてこなかっ

たわよね私の仕事はね 頑張れば頑張るほどインセンティブで給与 が増えるのよたまたまあなたが見た明細に は150万円と書いてあったみたい ね私は外資系の保険会社で働いて いるもちろん収入は成績によって変わるの で毎月150万円をもらっているわけでは ない自分で言うのもあれだが私は会社の中 でも結構営業成績はいいので毎月結構な 金額を受け取って いる蒼太はこの話を信じたくないのか顔を 真っ赤にして私の方を見て いる隣の女性はよく理解できていないよう でどういうことなのと蒼太に聞いていた こいつの仕事 は蒼太は答えたくないのかはもごもごして いて何を言っているか分からなかったなの で代わりに私が説明してあげたあなたは 毎月受け取る給与の金額が決まってると 思うんだけど簡単に言うと私の仕事は 頑張れば頑張るほど毎月の給与の金額が 増えるのだから月収150万円の時があっ たのよえてことはそうちゃんよりもお金 って こと女性は蒼太のことをそうちゃんと呼ん でいる らしい私は50代のおじさんが20代の 女の子にあだ名で呼ばれている光景に一瞬 吹き出しそうになってしまっ た私は頑張って笑いをこらえてそうね確か に私の方が稼いでいるからお金持ちねと たええなのにそうちゃんは元奥さんのこと を貧乏だって言って捨てたのええそうなの よ女性は へえと言いながら蒼太の腕から手を離した 女性は蒼太のことを汚いものを見るような 目で見て いるすると蒼太はおどおどし出して いやいや俺がお前のことを捨てたのはお前 の見た目のせいだって仕事の時はきっちり してるのに普段は髪ボサボサだしこいつ 化粧もしないし服もいつも適当なんだよ 結婚したばかりの頃は綺麗だったのに蒼太 は話題を変えたいのか離婚した理由を急に 変更し た私は少し怒り気味にあのさそれって あなたのせいだよね美容院もろに行かせて くれなかったし仕事以外は化粧禁止されて たしそれにおしゃれするとバカにしてきた わよね自分のせいなのによくそんなこと 言えるわねえーそうちゃんそんなこと言っ てたの最低だ よそう言うと女性は少し蒼太と距離をを 取り始めた私は女性に聞い たあなたはこの人とどういう関係なのえ

私女性の反応でこの2人は結婚していない ことが分かっ た女性は蒼太と結婚する前に蒼太の本当の 姿を知ることができて良かったのかもしれ ないもし結婚していたら私と同じように バカにされることになる だろう違うんだって俺はお前に男が寄って こないようにと浮気をしないように おしゃれするなって言ったんだおしゃれ する人はそういうことを少しでも考えて たり男によく見られたいってこと だろうすると女性がえと言っ た何を言ってるの自分のためにおしゃれを する人だっているんだよ浮気するためとか 男によく見られたいからとか意味わかん ないんだけど最低すぎるわなんでこんな人 と一緒にいたんだろうもう連絡してこない で ね女性は蒼太の発言が気に食わなかったの だろうお店から出て行ってしまった女性に 逃げられるなんて惨めね恥ずかしいと思う から ここから去った方がいいんじゃ ない私はシャンパンを飲みながら蒼太に 告げ たすると蒼太は焦っているのか口を パクパクさせた後に驚くことを言い始め た仕方ないからお前と再婚してやる よ私は驚きすぎて周りの人が振り向く ぐらいの大きな声ではあ何を言ってるのと 言ってしまっ た今女性に逃げられたからと言って捨てた 女性と寄りを戻そうと考えるなんて一体 蒼太の頭の中はどうなっているのだろうか しかも私は今既婚者だもし独身だとしても 絶対に蒼太とよりを戻したくはない が蒼太は続けていったお前はどうせ1人な んだろう寂しくて毎日俺のこと考えてたん じゃないか今日この店にいるのも俺に 会えるかと思ってきたんだろう私は蒼太が 変なことを言うので笑ってしまった 言い返すかと思った時にちょうど幸介が 戻ってくることに気づい た彼は蒼太の後ろに立ち少し怒った声で僕 の妻と何をしているのですかと言っ た蒼太は振り返っ た急に怒った声が聞こえてきたので驚いた のだろうあ 妻お前は誰 だ私は裕子さんの夫です人の妻をナパして たんですかなんて人なん だいやこつは俺の妻 で俺の 妻確かに昔は夫婦だったかもしれませんが 離婚してますよね今裕子さんと結婚して

いるのは僕なんです僕の妻を馬鹿にしない でもらえますかそう言い幸介は椅子に座っ た今日は僕たちの結婚記念日で大事な日な んです邪魔しないでもらえますか直にお 引き取り ください蒼太は何か言いたかったのかまた 口をパクパクさせるが言葉が出てこない よう だ蒼太は離婚する時も言っていたように私 はもう誰にも相手にされないし結婚もでき ないと思ってい ただから久々にあった今日も絶対に今も 1人だと思っていたのだろう しかし蒼太が考えていることとは逆のこと が起こってい た私は結婚したし素敵な旦那さんも いる私は年収の5回も解くことができたし 結婚したことも言えたので蒼太をギャフン と言わせることができてすっきりし た蒼太がこの場を去ろうとしたその時幸介 が あれもしかしてと蒼太に声をかけたあなた この前うちの会社の最終面接に来てません でし たしばらく沈黙が 続きもしかして森社長ですか2人はここ 以外でも会ったことがあるようだどうやら 蒼太の会社では早期退職を推進している ようだ 会社も若い人ばかりが活躍していて居場所 がないし役職も外され給料は下がる一方な ので退職して必要とされる会社に転職 しようと考えた らしい幸介の会社では若い人の比率が多い ので社会人として経験豊富な人たちを募集 していた蒼太は面接を受け順調に最終面接 まで進んだの だこんな最低な人だったなんてあなた みたいな人とは一緒に働きたくないです ねそんな申し訳ございませんでしたもう 2度としませんからお願いします今の会社 はもう退職が決まっちゃったん です蒼太は介の会社が内定を出してくれる と考えていたようで今の会社の退職手続き を進めてしまった らしいそんなこと言われましてもあなたを 取るか取らないかは私だけではなく人事の 人たちと話して決めますので早くお 引き取り くださいしかし蒼太はどうしても会社に 入れてほしいのだろう帰る気配が ないこれ以上私たちにつきまとうようでし たら警察を呼びますよ 警察という言葉に驚いたのか蒼太は急いで 去っていった僕が少し席を外してしまった

せいで ごめんいいえちょうどいい時に助けてくれ て ありがとう私がそろそろ帰ろうかと言おう とするとこすはちょっとお手洗いに行って くるよと言って再び席を外し たして少しすると介が戻ってきたなんと 大きなバラの花束を持って いる裕子いつも ありがとうこれからもよろしく ねどうやら先ほどの会社からの電話という のは嘘だったようで花束の用意をしていた らしいしかし私が男の人に絡まれているの に気づいて一旦戻ってきたとのことだった えこんな素敵なものを用意してくれてたの ね ありがとうそれから数日後聞いた話による と結局蒼太は幸介の会社から内定はもらえ なかった らしい他にも数に面接をした人がいるよう で蒼太よりも優秀な人に内定を出すことに 決めたよう だ蒼太は前の会社を退職してしまったので 今は無職だ退職金を受け取ったがそこまで 大きな金額を受け取ったわけではないし 住宅ローンも返さないといけないので転職 先を探しているよう だしかし転職活動はうまくいっていない らしい私は人を見下すような相太が大変な 状況になっていると聞いてした私は蒼太と は真逆でこすと楽しい毎日を過ごして [音楽] いるひろ子あの子にあんたの家を譲って くれ ないはもちろんただてわけじゃなくて毎月 家賃をちゃんと払うからでもあの子は あんたの弟なんだし5000円くらいで いいわよ ねシングルマザーにこんな立派な家はいら んだろこれから結婚し子供も何人生まれる かわからない未来ある弟に譲った方が懸命 だ私の名前はひこ35歳にして娘以外の 家族全員を失ったでも後悔はして ない今となってはこうなって良かったと さえ思って いる私は高卒で現在介護の仕事をしている 3歳の娘を育てるシングル マザー3年前までは夫がいた優しくて 大好きだった夫 が夫の優二とは30歳の時高校の同窓会で 再開したのをきっかけに付き合い始め翌年 結婚し た実は私は在学中から裕二のことが好き だったそれを同窓会で暴露されて恥ずかし さで消えてなくなりたいと思っていたら

帰宅後に裕二から連絡が来 て俺のこと好きだった のそう聞かれてやけくそになって好きだっ たよ今はううん 今 もそんな感じで付き合うことになっ た翌年結婚してその翌年に娘のユが生まれ た娘は夫に似てすごく 可愛いベビーベッドでスヤスヤしている だけで天使 だ私は介護の仕事を続けながらも夫と協力 して育児をやってい た仕事と育児に奮闘し娘がもうすぐ1歳に なる頃夫が突然いなくなっ た私が帰宅した時家の中は真っ暗で部屋の 奥から娘の鳴き声だけが響いていて テーブルに離婚届けと弁護士の名刺が置か れてい た夫が失踪する予兆は何もなかっ た私のことが嫌いになったのならまだ わかるでも娘をあの真っ暗なな家の中に 置き去りにして出ていくなんて信じられ なかっ たせめて疑実家に預けてくれればよかった のに娘は激しく泣きじゃくってい た急いでミルクを作ってあげたら びっっくりするほどごくごく飲んだとても お腹が空いていたんだろうおむつもひどく 汚れてい た放置されてからどれくらいの時間経って いたん だろうからはその後も一切連絡が来ること はなく置かれていた名刺の弁護士と やり取りをして離婚が成立し た私が元夫と結婚する直前に買ったこの 小さな一軒屋と 娘元夫が残した当面の養育費だけが手元に 残っ た疑実家は突然出ていった元夫にカカに 怒ってい たうちの息子がこんなことをするななんて ひろこさんになんとお詫びをすればいい か自分の娘を置き去りにするなんて正気の 沙汰じゃない花息子は感動 だというような様子だっ たもう私たちの顔なんて見たくないかも しれないしこんなことで責任が取れるとは 思っていないけれどひろ子さんさえ良かっ たらお仕事に出られてる間だけでもゆき ちゃんを預かりますよ 一人親じゃ何かと大変だろひろ子さんさえ よければだ がと言ってくれ た最初は迷ったが現実的に考えるとすごく 助かる私の実家には事情があって頼れない

そこで思い切って頼ることにし た後に当時夫が使っていたであろうSNS のアカウントを発見して判明したのだが元 夫にはどうやら浮気相手がいた らしい浮気相手は元夫が結婚した後も一生 懸命アタックしていてとうとう元夫の中で 私と浮気相手の立ち位置が逆転したよう だ元夫のSNSには育児に疲れた赤ん坊の 相手をしてる間だけ吹けた気がする娘が俺 より妻になついてる気がする逃げたい逃げ ていいかなもう 限界などと失踪に至るまでの心情が延々と 書かれてい た元夫の浮気相手は大卒で会社員 らしい高卒で介護師の私とは違うと はっきり書かれていたそれを読んですごく 腹が立っ た一応調べてみたが養育費と突然の理不尽 な離婚宣言に関する慰謝料を少しもらって いるのでこれ以上の慰謝料をもらうことは 諦めたお金のことはもういいそれより目の 前の娘を育てていくことだけを考えたかっ た元夫のことを考えてる暇なんてない私は 恥も外分も捨てて昼間は紀両親に娘の面倒 を見てもらい仕事から帰ったら娘の育児に 集中し た幸い娘は今日まで特に病気や怪我もなく スクスク育ってくれたのが本当に救いだっ た職場も突然シングルマザーになった私の 事情を理解してくれて人員調整も厳しい中 娘が熱を出した時などには私服の融通を 聞かせてくれたまた子育て経験者の人から たくさんアドバイスをもらったり相談にも 乗ってもらっ た本当に感謝しているし今も何かとお世話 になって いる娘は疑実家のジージとバーバが大好き で私が迎えに行ってもぷっと顔をそらして 拗ねることもあるくらいなついてくれて いるでも逆に朝私が仕事に行こうとすると バーバの腕から抜け出していやっと言って 泣いてくれる時もあって困りつつも 嬉しかっ た娘が2歳になって保育園に預けられる ようになり疑のさんも少し軽くでき た保育園に預けるなんて寂しい わ義母はそう言ってくれるもののずっと 預かってもらうのはさすがに申し訳ない それに保育園には私みたいなシングル マザーの人が意外と多い同じ境遇だと話し やすいし話しているといい気分天間にも なるそんなこんなで娘が3歳の誕生日を 迎えた 娘の大好きなチョコレートケーキと干し がってたおもちゃのメイクセットを

プレゼントして楽しくお祝いをし たその3日後だったと思う私は夜勤焼け だったので昼間娘を保育園に預けて家の ソファーで爆睡していたすると突然 インターホンが鳴っ た私は宅配の予定や連絡がない限りは インターホンに出ないことにしている このご時世色々とめんどくさいことも多い から だでもあまりにしつこいので起き上がり インターフォンの画面を見てみるとなんと そこには疎遠になっていた私の両親と弟が 写ってい た何事だろうと思って応答すると真っ先に 母親が口を開い たひろ子久しぶり元気今度ねこの子が結婚 することになったのよと言って母は嬉し そうに弟を 促す弟はきちんとしたみなりをしてい た姉ちゃんちょっと家の中見せてよえなん で急に実は招待状を持ってきたのよよかっ たら家にあげてくれない外は暑くっ て私はそういうことならとしぶしぶ玄関の 扉を開けた するとすかさず両親が私の肩を無理やり 押しのけあら中は思ったより広いの ねなどと言いながら勝手に家の中へ入って いく私はわけも分からず3人のこの機械な 行動をとにかく止めようとしたが誰も話を 聞いてくれ ない寝室が2つ物置きもあるなら十分か 寝室はダブルベッドを置いても余裕そうだ な 台所は小さいけどちゃんとパントリーが あるのね便利 ねなどと好き勝手に家の中を歩き回って いるあの招待状は招待状をくれるだけって 言ってなかったなんで勝手に上がり込んで 物色してるのいいじゃない家族なんだ から家族という言葉があまりにも軽々しく 告げられたものだから私は一瞬言葉を失っ てしまっ た私と私以外の3人はとても家族と呼べる ような関係ではなかっ たどうするこの家実際に見てみてどうだ ああ姉ちゃんのお風呂でこれなら旧大店 って感じがな彼女もこれなら満足だと思う よでも移住前にちゃんと綺麗に掃除して ほしいねじゃあ決定 ね母は廊下で立ちしている私を嬉しそうに 振り返っ たひろ子この子にあんたの家を譲ってくれ ない はもちろんただってわけじゃなくて家賃を ちゃんと支払うからでもこの子はあんたの

弟なんだし毎月5000円くらいでいいわ よ ね言文はこうだもじ弟が結婚するその 可愛い嫁さんのために家をプレゼントし たいでも弟は堅実に貯金なんかしておらず 手持ちのお金がないそこで私の存在に白葉 の矢が立ったなんと両親は勝手に私の新編 調査をし私が一軒屋を購入していること 購入してまだ年数がそれほど経っていない ことそしてシングルマザーであるという 状況を掴んだ らしいシングルマザーにこんな立派な家は いらんだろこれから結婚し子供も何に 生まれるかわからない未来ある弟に譲った 方が懸命 だちょっと何言ってる の旦那さんと別れたんだろこの家は旦那 さんとの思い出が集まってるんじゃないか そんな家に住み続けるのは辛いだろ 姉ちゃんもかわいそうだだから俺がもらっ てあげるよ毎月家賃も払うしこれで どうなどと平然と言って のける私が家族と疎遠になった理由は単純 で高校卒業と同時に就職を理由にして家を 飛び出したから だ両親も弟もみんな私のことを家族扱いし ていなかっ た私は幼い頃から学生時代まで空気のよう な存在だっ た原因ははっきり分かっているこうなった のは母が再婚したから だ今の父はケフで弟は父親違いの7した ジップと母親は私が物心ついた時からよく 声を荒げて喧嘩していた私はそれが嫌で いつも間に入って喧嘩を止めようとしてた んだけどある夜父親がぶち切れて母親と私 を家から追い出した母親はその足で私を 連れて実家に戻り23年ほど実家暮らしを していたん だそして離婚が成立しての こと仕事先でお世話になっている孝太郎 さんよみたいな感じで男の人を紹介され たそれが後の恐怖になっ た2人はやがてさやかな結婚式をあげ た親族さえいない小規模なもので当然私も 呼ばれていないその日は家で小学校の宿題 をしてい た入籍した時には母はすでにっていたそう して生まれたのが弟だでも私は弟が 生まれる前からすでに家の中では空気の ような存在だっ たケフは最初こそ気を使ってあれこれと声 をかけてくれたが気がつけば相手にして くれなくなってい た話しかけても返事はそっけなく目も

合わせない母はもっと露骨で父と一緒に 住み始めるようになってからは私と目を 合わせない私がリビングにいてもいないか のように父とばかり話す2人とも風呂に 入ったら私がまだ入っていないのに勝手に お湯を抜いて洗って しまう単に子供より新婚生活の方が大切な んだと最初は思っていたのだが違っ た弟が生まれたら父も母も何より弟を1番 に優先するようになった それも弟が赤ちゃんだから仕方ないと思っ ていたが弟が大きくなってもそれは変わら なかっ たそしてある日鏡を見て気がついた私の顔 は前の父にそっくりだったのだ多分幼少期 からおかげが濃かったの だろう母は今の父と再婚した時嫌いな男に よく似た私の存在が疎ましくなったのだと 思う家の中で私がいないことにされている 理由が分かった瞬間だっ たそんな雰囲気に弟が気づかないはずは ない弟は幼い時自分だけもらえたお菓子を 私に半分譲ってくれるようになっ た自分だけ買ってもらえた新品の鉛筆 セットを1本分けてくれたり何かと 姉ちゃんがかわいそうだよと弁名してくれ たりもし たそんなの優しさに私は胸を打たれていた 弟だけは大切にしようと思っただが弟が 中学生になった辺りで私との関係に変化が 起き始めてい た例えば親に何か新品のものを買って もらったらすかさず私に見せてきてまた 買ってもらっちゃった困るな僕ばっかり 姉ちゃんがかわいそうじゃん姉ちゃんこれ 欲しい欲しいならあげるよ僕は前も買って もらったから ね金持ちが貧乏人にマウントを取って 哀れむようなそういう感情が表情と言葉の 橋柱に溢れ出て いる初めは私の日神根性が弟の言葉を歪め てしまってるんだと思ったけれど何度も何 度も続くといよいよ確信に なる弟は私を見下して優越感に浸っている それに気づいた時私の家族の中での唯一の 味方がいなくなったどんなに弟を避けたく ても自分から私の部屋に来て親の愛情で マウントを取ってくる両親は愛変わらず私 を空気扱いしてくる兄弟揃って部活を 始めると私の分だけ露骨に食事を作ら なかったり冷蔵庫で冷やしたものを温めも せずにキッチンに放り出しいることもあっ たそんなことが毎日続くと精神的に おかしくなるそのことに危機感を抱いた私 はここを出たらこんな家飛び出してやると

心に誓いその希望だけを頼りに学生時代を 生い た今の時代大学を出ていなくてもなんとか なるもの だ介護師には最初はなりたくてなったわけ じゃないでも働くうちにこの仕事がすごく 好きになった家族を持てなかった私にとっ て利用者さんたちのケアは大変だが心の 癒しになったし職場の先輩も後輩もみんな いい人たちばかりだそういうわけで私は 家族とずっと疎遠だっ たそれがどういうわけか急に私のことを 調べてまで押しかけてきて勝手に人の家を 内見して月5000円で譲れなんて正気の 沙汰ではない私のものは弟のものみたいな 応募が当然のようにまかり通ると思って いるのが許せなかっ たこの家は私が独身時代から懸命に コツコツお金を貯めてようやく買った家よ 元夫の思い出なんて関係ないここは私と娘 が住む大切な場所なの弟の家は弟が稼いで 買うべきよなんで私なんかを頼る必要が あるのもしかしてそれほど困っている事情 でもある の出そないの姉貴のくせに馬鹿にすんなよ 俺は地方公務員だぞ金ぐらいあるでも わざわざ金をかけずともお前に分不相王な この家を明け渡せば済む話だそう だろうあんた介護師でしょ正直給料も 厳しいんじゃないのあんたはこの家を渡し てくれるだけで毎月5000円手に入るの よ喉から手が出るほど欲しいんじゃない のこの家行っとくけどまだローン残ってる の月5000円ポッチで済むわけない でしょえローンあるのそれはちゃんと払っ といてくれよしょうがないロンはこれから もお前が払い続けなさいふざけないでよ もう話はたくさんとっとと出てって家は 渡さない結婚式も行かないから欠席にして ちょうだい あんたって本当昔から憎たらしい顔し て前の旦那に似てるからって私に 八つ当たりしないでよ私はあなたを母親と 思ってない から勢いのままにそう言ってしまったが母 は顔を真っ赤にして3倍ぐらいの勢いで ギャーギャーとわめき散らしてきたそんな 母を無理やり玄関から追い出すと父も弟も 母について出ていっ たそれを見計らい私は扉をバタンと強く 閉め た2度と来ないでもう一生私に関わらない で覗き穴から3人が完全に見えなくなる まで私はその場から動かなかっ た久しぶりに会った家族からひどい言葉を

浴びせられたせいで忘れかけていた いろんな昔の記憶がまざまざと蘇ってき来 てひどくむしゃくしゃして吐き気を催し た結局体を休めることができず寝不足の まま次のシフトに向かうはめになっ たその次の休日が来るまで私のモヤモヤし た嫌な気持ちは収まらず私は胃を消して 休日の朝から娘を疑実家に預け電車に乗っ て出かけた向かったのは役よけ神社だ全国 的にに名しれたかなり強力だと評判の神社 が家から少し離れた場所に ある私はすがるような思いでその神社に 向かい役よけの祈望を行っ た娘は貴重な休みの日なのに疑実家に預け られたものだからむすっとしていた がこのちに悪者が来ないよう神様にお願い してきたんだよと伝えると興味心々な顔を した 悪者って何 泥棒そうそう泥棒みたいな人だよそんなの が来ませんようにってお祈りしてきた の私もお祈り すると言って娘はソファーにちょこんと 星座をしてブツブツ祈り出し たその翌週のことだ私はいつものように 保育園まで娘を迎えに行って帰りに買い物 をしてキロについた家について玄関を 開けるとなぜか人の気配が する慌てて娘を家から少し離れたところへ 連れて行きここにいなさいと避難させた 再び家に入り恐る恐る玄関に置いてある傘 を手にしたリビングの方からガサガサと音 が する泥棒だと確信した私は決死の覚悟で リビングのドアを開け こら自分でも何を言っているのかわから ないとにかく傘を振り回して大きな声を 出した うわ突然傘を手に突入してきた私に驚き 散り持ちをついた泥棒は弟だっ たえななんだよびっっくりする だろうそれはこっちのセリフでしょあなた 人の家で何をしてる の必死で気がつかなかったがリビングの窓 ガラスが割れている弟はそうして家に侵入 してきたのだしかも戸棚をガサゴソと漁っ ていた私は急いでスマホを手にし たちょちょっと待て何してるは泥棒がいる んだから警察に通報するに決まってる でしょ俺は泥棒じゃない泥棒以外の何者で もない でしょそう言いながら110を押しかけた 私のスマホを奪い取ろうと弟はこっちへ 向かって くるやめ

てお前がやめろこの泥棒泥棒じゃない泥棒 よ私と弟はわけのわからないことを言い ながらもみ合いになったその時だ 悪者悪者が来た泥棒 泥棒外から娘の声がする私のことが心配に なったのかこっそり玄関から顔を覗かせた 娘に泥棒と言い合う声が聞こえたの だろう泥棒泥棒 どば娘は近所を駆け回りながら叫び続けて いるあのクソ がけ弟は外で叫んでいる娘の方へ行こうと したので私と弟はまたもみ合いになっ たすると玄関からお隣の田中のおじさんと 向かいの井上さんが金属バッドや市内を 振りかざし怒号をあげながら家へと入って き たさらにリビングの窓からご近所の篠原の おじいちゃんが大きなシャベルを両手に 抱えて入ってきた篠原のおじいちゃんは庭 いじりが趣味だ花壇や植木の手入れをして いる時に挨拶しておいてよかった田中さん にしても井上さんにしても世間話をしたり する中になっていて本当に良かったご近所 付き合って素敵だなこんな混乱の中でも私 はちょっと感動して泣きそうになってい たこれ以上抵抗しても無駄だと思ったのか 弟から体の力が抜けてへなへなとその場に へたり込む見事にご近所さんたちに 取り押さえられた娘が心配だったので慌て て外に出ると田中さんの奥さんが抱き抱え ていてくれて いる娘の顔を見てほっとしたその時 パトカーのサイレンの音が聞こえてき た弟はご近所さんから警察官へと引き渡す パトカーの中で事情聴取をされて いる私はご近所の皆さんに何度もお礼を 言い娘をぎゅっと抱きしめ たゆきちゃんのお手柄だね誰かがそう言っ てくれた 時悪霊 退散どこで覚えてきたのだろうか娘は神主 さんがお祓いの棒振草をし始め たご所さんたちから一斉に笑い声が上がり その場は一応収まっ た数10分後まさな顔をした父と母が家に やってき た警察から連絡が来たのだろう母は土下座 し期待を地べたにこすりつけ ながらひろこお願いこの子の借金を返すの 協力してえ 借金この子fxで失敗してしまって その FXその瞬間私の頭の中で色々なことが腑 に落ちたこれは後で知った情報も加えた 真相なのだがどうやら弟は仕事の稼ぎでは

足りないからとFXに手を出したらしい きっかけは恋人ができたことだ恋人に見を 張って色々とプレゼントしたり奢ったりし たいのだが地方公務員の給料はそんなに 高くないため叶わなかっ たそんな時FXで稼げるという怪しい商材 の広告が目に飛び込んできたその商材を 買い図に乗った弟は見事に 温存しかし恋人には新婚生活のための一見 屋を買ってあげるなどと大口を叩いて しまい困りはてた末に私が買った一軒屋を くれと言ってきたというわけだった 私に追い出された後次こそは次は絶対に 勝てるとFXを続けその負債学がとんでも ないことになったところで両親にバレ挙句 の果てに私の家へ泥棒に入ったのだ昔から 私という簡単にマウントを取れる存在がい たせいで病的なまでの見えっぱりになって しまったの だろう俺の事情なんかどうでもいいだろう お前は黙って俺に金を渡せばいいんだ いやいや泥棒までして何を言ってるの私は 何を言われても絶対に渡さないから ふざけんなお前なんか旦那に逃げられた シングルなくせに俺はお前とは違って嫁も 子供もいるいい家庭を気付く存在になるん だ よこんなことまでしてもう無理よ はやめなさい2人とも兄弟喧嘩なんて見と もない わがままを言うな家族なんだから弟を 助けるべき だろう私にあなたたちみたいな家族はい ません家族は私の家に泥棒に入ったりし ない でしょ白霊 退散私の後ろに隠れていた娘が再びお祓い を始めた両親は真っ赤な顔をして娘に 近づいてきたが警察官に止められて3人 とも警察署へと連れて行かれ それから弟がどうなったのかなんて真底 どうでもよかったが1度だけ母が家まで来 てお願いひろ子今までのことは謝る からとお金をせろうとしてき た謝って許されると思いますあなたはもう 赤の他人なんだから助ける義理はないです さっさと消えてくれないとまた娘にお祓い されますよと追い返した 母から聞いた話では弟は泥棒騒動のこと さらにFXでできた借金が彼女にバレて 逃げられた らしい職場でもそのことが広まり当然だが 仕事を辞めたそうだそれから3人とも ぱったりと姿を見なくなったまた押しかけ てきたら嫌だなと思いこっそり実家の前を

通りかかってみたのだが家は売り家になっ ていた 近所の人の話では夜逃げしたらしいやよい のおかげだろうか娘のお祓いの効力だろう かトト拍子に3人ともいなくなったので ちょっとゴリ役の強さに怖くなってしまっ たが初めから縁の薄い家族関係だったのだ いずれこうなる運命だったの だろう娘はあれから神主さんごっこに はまり保育園でもよくお祓いの仕草を真似 しているらしい チャンスがあればその姿をスマホに納め たいもの だうわあなんだよ汚た な超 キモいちゃんと掃除しとけよな俺触りたく ない これからマと旅行に行くんだよまさか京都 は思わなかったし さ新幹線も予約しちゃったし行ってくるわ 俺シラね勝手に埋めば無理そうなら自分で 救急車でも呼んで よそう言い残し夫は家を出ていっ たその時聞こえたドアの音は今でも忘れ られ ない私は替で数年前に夫であるたと出会っ たきっかけは職場で同僚だったことだ 飲み会の帰りに彼から告白されそこから 交際を開始し た私と同じ時期に入社したこともあり話す ことは少しずつ増えていっていた時期だっ た周囲から持てはやされて私も意識してい たその後交際は順調でそのまま結婚した 結婚してから2年後には子供もできた妊娠 を夫に報告した時には夫は大喜びで夜にも 関わらずいきなり外へ飛び出しケーキを 買ってくるほどの騒ぎだったさすがに私も ちょちょっと落ち着いてよと夫をなめたが 反応としてはすごく嬉しかった私は妊娠し てからつりは少しあったがそこまでひどく なることもなくそのまま会社で働いていた 会社の人たちも私たちが夫婦であることを 知っていたから温かく接してくれてい た私のお腹が目に見えて大きくなった頃3 球を取ることにした普通は予定日の6週間 前から取るらしいのだが私は少し早めに 取っていた上司からも生まれてから1年は 来れないだろう有給も使って良いからねと 言ってもらえた3級を無事取れたのは 良かったが自宅にいる間の家事が少し大変 だった私はお腹が前に出るタイプだった こともあり腰に大きな負担がかかって家事 をするのが辛かったただ夫がとても協力的 だったのでできる限り私が楽に家事を できる方法を探してくれた楓でが1人の時

でも楽なようにしておけばいいよねと いかに私が動きやすくができるかに配慮し てくれ たある日の夜お風呂上がりにソファに座っ ていた夫の後ろを私が通りがかったその時 夫の手元でLINEのチャットが開かれて いたたまたま見えただけだったがそこには ハートまみれのチャットがあっ た私は一瞬で悟ったが見えただけでは決定 打にかけると思ったこれでは浮気の証拠に は持っていけなかった 妊娠中期ぐらいから夫の帰りが遅くなって いたことには気づいていたがまさかここで 気づかされるとは思っていなかっ た私と夫は同じ会社で働いているとはいえ 部署が違うそのため別々に帰っていたし 実態までは分からなかった見えてしまって から私は不安になる一方だった夫は私の 様子には気づいていないようでその次の日 も帰宅が遅かっ た今まで遅くなっていた人は違い少し私の 気持ちもざわついていたこともあり夫と 同じ部署で働いているメイに電話をして みることにしたもしもし夜にごめんね今日 もたって残業なのかなえたなら定時で帰っ たよ何かあった大丈夫 赤ちゃんは元気だよ今日たまたま出かける 約束してたからそうだったんだでも今日 もってどういうことここ数ヶ月残業があっ た日なんてほとんどなかったと思うけど な友人のその言葉に私の血の気は一気に 引いた今まで残業だと言っていた日は全部 夫が浮気相手に会っていた 日妊娠を告げた日にケーキまで買って 大騒ぎしていたのは何だったのだろうか今 まで私にやってくれていたことはもしかし て全部夫の自己満足のためだったのだろう か 考え込み無言になっていた私の様子で彼女 は何かを察したらしく気を使ってくれ た電話を切ってしばらくすると夫が帰って きた私はこの際思い切って問い詰めること にした物的証拠はなく友人の証言と LINEが見えたことだけが私の武器だっ たさっき目に聞いたら定時で帰ってたって 聞いたんだけど今までどこに行ってたの それにここ数ヶ月は残業もないって言われ たのよ全部嘘だった のそれにこの前あなたのLINE見えたん だけどあのハートいっぱいのやり取りは 何帰ってくるなりこんなこと言われると 普通はうえたり逆切れしたりするものなの だろうかしかし夫は違ったああそのことか うん俺浮気してるからは普通に言っても 良かったんだけど楓はどうせ嫌だって言う

だろう実際今もそうやって詰め寄ってき てるし今日も飲んできたんだよね疲れたし 風呂入る わここまで正直に言われるとは思ってい なかった私は戸惑いのあまり何も言え なかった夫の物言いは浮気自体を悪いとは 思っていない反応だったしかもバレても 普通に話していたでも夫が浮気していた間 だって2人で子供の名前を決めたり性別が 分かった時には服を買いに行ったり私以上 に楽しんでいたことを知っていたそれも嘘 だったのだろうか夫は風呂に入った後 そくさと寝てしまった次の日も普段と 変わらない様子で私におはよう仕事に行っ てくるゆっくり寝ててねと言ってから仕事 に行ってしまった私にはもう夫が何を考え ているのか分からなくなってしまった昨日 まで特に何かあったわけでもないそういう 人も中にはいるのだろうかあまりにも夫の 反応がタパで私がおかしいのかと思って しまった冷静になってから離婚も考えたが その時私はすでに妊娠35週になっていた 離婚しようとしても色々な手続きがあるし 田舎だから離婚を知られてここにいられ なくなったらどうしようなどたくさん考え たそれでも私は浮気を許すことはでき なかったそこで私は子供が生れてから離婚 しようと決めたしかし赤ちゃんの世話をし ながら離婚の準備を進めるのは難しいはず 寝不足になって正常な判断ができないかも しれ ない私はそんな不安の中いつも通りの日常 を過ごさなければならなかった夫は普通に 話してくれるのだが私は夫への接し方が 分からずずっと混乱していたその会話の中 でも夫は浮気ては既婚者の人なんだと言っ たことまで話し出していた夫にとって浮気 は普通のことでさらっと言ってのける くらいのものなのだろうそう思うと私は 怒る気にもなれなかったしかし確実に私に とってストレスになってい たそんな日を過ごしていたある3連休の日 私は破水してしまったその時私は妊娠36 周でまさか破水するとは思ってもいなかっ た今までの定期診でも問題はなく大丈夫だ と思っていたのだ痛みに耐えられず私は その場に倒れ込んでしまった当然私の周り は水浸しだった激痛で動くこともできず声 も出せない状態で私は夫に助けを求めよう としたしかし夫は私を見る なりうわなんだよきたな超キモい ちゃんと掃除しとけよな俺触りたく ないこれからマキと旅行に行くんだよ まさか今日とは思わなかったしさ新幹線も 予約しちゃったし行ってくるわ俺しいはね

勝手に産めば無理そうなら自分で救急者で も呼んで よそう言い残し夫は家を出ていった その時聞こえたドアの音は今でも忘れられ ない私は痛みが弱くなった頃必死にスマホ を手に取り通話履歴を開いた誰でも良い からと上から順に見ていると2番目の義母 の履歴が目に止まった私と義母はかなり仲 が良かったあんなにいい人から夫が生まれ たなんて信じられないほどに義母はいい人 だった普段パートで働いている義母が出る かどうかはは完全に爆死だった私が電話を かけると朝だったことも幸いし義母は電話 に出てくれ たもしもしどうした のすみません私撥水しちゃったんです けどたは旅行に行っちゃいました は義母の反応は最もだと思った疑実家は私 の家からかなり近くだったこともあり義母 はすぐに駆けつけてくれたもしかすると 呼んでも良かったのかもと思ったが出産の 時はできるだけ救急車は使わないでと言わ れていたのだ義母が運転する車で私は病院 に向かった義母は後部座席にビニールと タオルを敷き詰めそこに私を寝かせてくれ た無事に病院へ着き出産も問題なくできた 少し小さかったが子供は元気に生まれてき てくれた しかし私は出血がひどく分娩室で安静にし ていなければならない時間があったその時 の私はとても心細く義母に文面室へ入って もらった子供の世話をしておらず無気質な 天井を見続けていた私にとって義母がそば にいてくれるだけでとても心強かった義母 に今日夫とあったことを包み隠さず伝えた 破水した嫁を放置して旅行に行く旦那 なんて私じゃなくても無理だと言ってくれ たその時の私は今すぐにでも離婚したい 気持ちでいっぱいだったしかし大好きな 義母に会えなくなるのは嫌だった気づくと 私は夫と離婚したいこと義母に会えなく なるのは嫌だということを泣きながら話し ていた今までのことも伝えるとそんなこと 早く教えてくれたらよかったのにと言って くれたそういう義母の表情は明らかに 起こっているものだった義母は私が分娩室 にいる間私の両親にも連絡をしてくれてい た少し遅れて到着した両親にも事情を伝え 謝っていた分娩室から個室へ移された私は とりあえずと思い夫に連絡しようとした あんな夫でも一応父親になるのだしかし 電話をしようとしたところを義母に止め られた 楓でちゃんこんなことされてまでたに連絡 取りたいかいこんな時に浮気相手と旅行に

行く旦那に生まれたなんて連絡する必要は あるか い私は戸惑いつつもないと即答していた夫 は子供が生まれること自体は楽しみにして いたがそれまでの家庭やアクシデントの ことは考えもしていなかったのだろう義母 はそれにうう気づいていたし本当は連絡 なんかせずそのままいなくなりたいと私が 思っていたのも知っていたのだろう義母と 母親はとにかく安静にしてなさいと言い 帰っていったこの時はもう義母は夫を 見捨てるつもりでいたらしい義父も同意し ていたという私はその時両親にお願いし 自宅にあった私の荷物やベビを回収して もらってい たこれからどうなるかと思っていたが離婚 は決めていたのだ自分が子供を守らなけれ ばいけなかったしかしゆっくり寝てと言わ れたものの容赦なく受入の時間に看護師 さんはやってきたこれを1人でやるとなる と辛い気持ちになったが夫とやると考える ともっと嫌になってい た出産してから3日後授乳が終わり個室に 戻ってきただったスマホに夫からの連絡が あったどうやら旅行から帰ってきたらしい 電話も着信もあったのだが私はそれを全て 放置したその連絡の中身 は俺のものしかないじゃん赤ちゃん生まれ たの連絡して よなどといったものだった自分で祭祀を 放置していったくせにどの口が言っている のだろう無視し続けていると連絡の内容が どんどんパニックになっていった夫はその 日の昼過ぎには病院にも来ていたらしいが 面会謝絶にしていたおかげでことなきを得 たその後も夫からは俺は父親なのに面会 謝絶はひどくない俺何かしたっけ自分の 子供なのに会えないの楽しみにしてたのに 楓でにも会いたいよなんで会えないの面会 謝絶取り下げてよと何度も連絡が来ていた 夫は本気で自分のしでかしたことの大きさ に気づいていないようだったこんな仕打ち を受けて私が面会謝絶を取り下げるわけが なかったこれ以上の連絡は受け取りたく ないとブロックしようとしたがその連絡を 最後にパタリと音沙汰がなくなったどうせ 浮気相手のところにでも言ったのだろう私 には関係ないと思い放置することにし たそれから私は沐浴の練習を改めてする ことになった説明自体は夫と一緒に聞いて いたのだがこれからのことを考えるともう 一度受けた方がいいと思ったのだ夕方に なった頃義母がお見舞いに来てくれ た今回は赤ちゃんをじっくり見れるわねと 嬉しそうにしていたその時義母からなぜ夫

からの連絡が途切れたのかを教えてもらっ た私が出産したその日義母は病院から帰る 途中である人物に連絡を取っていたのだ それは夫の浮気相手のマの旦那さんである 智さんなぜ義母が智さんと連絡を取れたの かと言うと義母のパート先であるスーパー の社員さんがそのとさんだったということ だ元々義母は相談されることが多く今回も とさんが義母に最近嫁とうまくいってなく てしかもがちょっとおかしいんですよもし やと思って更新所で調査してもらったら 真っ黒だったんですでもそこからどうし たらいいのか分からなくてと相談したこと がきっかけだったらしいその時とさんが 持っていた更新所の書類の中に入っていた 写真を見るとそこに写っていたのは私の夫 とまきさんだったとのこと ださすがに義母は写真に映っているのが 自分の息子だとは言い出ずその場では 当たり障りなく相談に答えたらしいその 相談の途中で義母は私から破水したと連絡 を受けたそこで私が夫から受けた仕を聞い てさすがの義母も堪忍袋の尾が切れたそこ で疑実家に関係者全員を呼び話を聞くこと にしたそうだ旅行からの帰宅後に智さんに 引きずられるようにして義母の家へ連れて 来られたマそこには先に到着していた夫が いたとっさに彼女はまずいと思ったらしい が時すでに 遅しとさんは更新女の書類をテーブルの上 にばら撒きこれが証拠だ離婚してくれと 迫ったえなんで嫌よ別れたく ないこれだけ証拠が集まってるのに離婚は 嫌とか言うんだ意味がわからないよ僕は ずっとマキのことを愛してたよ 更新所に依頼して真実を知るのも辛かった でもマキはずっとそうじゃなかったんだよ ねメンタルすり減らしてお互い一緒にいる 必要はないだろうえてか浮気でしょみんな やってるもんじゃない はあ俺は子供が生まれたら別れるつもりで いたんだけどどういう ことだって当たり前じゃない子供がいるの に浮気はできないけどそれより前は別に いいかなって嫁の体にも怖くて触れないし さなんでこんなに言われることになる のあんたの言分はよく分かったわあんたは 2度と子供に会えないからねはなんでどう いうことだ よこの話し合いが終わったらここから出て 行き な私と父さんはあんたと親子の縁を 切る2度とうちの敷はまたがせてやらない から ねはあ浮気しただけでなんでそこまでに

なるわけ意味が分からないんだけど意味が わからないのはあんたの頭の方だよ撥水し て倒れた楓さんを放置して泥棒猫と旅行に 行く旦那誰がいいなんて言うんだい撥水が 汚いってあんたが会いたがってた子供を 守るためのもの だろそんなこと平気で言い出すやの方が 汚いのさそんな男は私だっていらないね楓 でさんだってもう離婚を決めてるんだだ から面会謝絶されたんだ よじゃあ私どうすればいいのお腹の子は どうするの このタイミングで暴露するマも大概 おかしいと思ったが実は彼女は妊娠してい た らしいその場が凍りつき全員が絶する中 この子の父親はいなくなるってこと かわいそうだとは思わないのた君も子供が 生まれたら別れるっていうしあんなに好 きって言ってくれたじゃ ないお前はどうしたいんだえ さっきは俺と別れたくないって言ってたよ なでもその話だと今のこの状況を続けた ままで痛いってことになるんだけどでも俺 はこの状態が嫌なの離婚一 択でもこの子はいやいやそれ誰の子なのよ 100歩譲って俺の子供だったとしても俺 はお前といるのはもう無理この話で完全に めたもういら ないこんなに大騒ぎしてしまってすみませ んこちらは離婚で進めさせてもらいます ちょっと勝手に進めないで よいつまで悲劇の拾いぶってん の魔女は旦那さんの冷たい視線を今まで見 たことがなかったのだろう下げすんだ目で 見られ泣き叫ぶのもやめた らしいそうかいまあ今からに行くのは大変 だろうにこれあげるよと義母が取り出した のは離婚届け私がもらってきてほしいと 頼んでいたのだ義母は書き存じを考慮して 数枚もらってきていた らしいもちろんあんたも書くんだからねと 夫ととさん夫妻に義母はそれぞれ1枚ずつ 差し出したその時ようやく自分の言ってい たことが常識と駆け離れていたことに 気づいた夫 その様子を見た義母は真女と揃いも揃って 顔面蒼白さお似合いだったよと言っていた そこまでされても2人は離婚届けを書くの をごねていたそう だ誰のせいでこうなったんだい誰のせいで 大事な人やらが傷ついているんだいと義母 がとどめをさしたことでしぶしぶなながら も2人は離婚届けを書いた らしいしかし夫が書いた離婚届けはまだ私

が書くらが空白のため私に書いてもらおう と持ってきたそう だ離婚届けに大引を終えた時諦めが悪い夫 から私に電話がかかってきた隣に義母が いるとは知らずに私はうっかり手が滑って 通話をスピーカーにしてしまっ た替えで 離婚届けを勢いに負けて書いちゃったけど 書かないでくれるよ な撥水した時は俺も動揺しちゃって現実 逃避みたいな感じになっちゃったんだあの 時のことは謝るから書かないでくれ よ現実避で旅行に行っちゃったってそれ こそがあなたの本音なんじゃないそそんな ことよく言うよね酔っ払ってやらかした ことの方が本性だってもう顔も見たくない の声も本当なら聞きたくないちなみにこの 話お母さんもしっかり聞いてるわよはなん でいるんだよあそうそう離婚届けはもう 書いたからハコもばっちり押したわよなん であこまで持ってるんだよああそうね旅行 に行っててあなたは知らないんだもんね 出産する時にはハコが必要なのよ入院費の 生産の時に必要だって看護師さんにも言わ れたこと覚えてないのまどっちみち私は まだ出せないからお母さんに預かって もらう わ そんな何も言えなくなった夫を放っておい て私は電話を切った離婚届けは義母にに 預けたし相気味だったが私は無事に退院 できたあの状況で元気だったのは嬉しい 限り だそして隊員日両親と義両親が病院に来て くれて私は産婦人家を出ることになっ た久しぶりの外は雲1つない空でとても 気持ちが良かった両親たちに囲まれて駐車 場に向かう途中私はある人に声をかけられ たそれは声をかけられたというよりも罵倒 だっ たあんたのせいで離婚することになった じゃんその声は夫の浮気相手だったマだっ たなんでそんなに幸せそうなのよ私は両親 もいなくて夫にも捨てられたのにた君がい なくてもまだそんなに囲まれてるじゃない それならた君ちょうだい よちょうだいと言われても私もあんな夫は いらないしつい先日離婚届けを書いた ばかりだった話からするとマキはどうやら 夫にも捨てられたようだったそれよりも私 は浮気相手であるマにある騎士感を覚えて いた私あなたのことがずっと大嫌いだった の よそんな私をよそに彼女は私を相当罵倒し た後満足したのか帰って行ったずっとだっ

たということは過去に彼女に会っていたの だろうそこで私はやっと彼女のことを 思い出したマは私と一緒に会社に入社した 同期の1人だった私が入社した年は新入 社員が多い年だったのだがそれと同時に 辞める人も多かったマもその中の1人だっ たのだ私は彼女と話すことはなかったがた とは話していたらしいそのことは後から 友人の名から教えてもらったマキは会社が 合わず辞めてしまったがずっとたのことが 好きだったのだろう か今となってはどうでも良いことなのだ がその後私とたは無事離婚が成立した私は 慰謝料と養育費の請求をたにしたのだが なんとたは会社を辞めてしまったメイが元 夫の浮気と撥水の話を会社中に広めて しまったのだ この計画の主犯は私 だた会社辞めちゃったけど慰謝料どうすん のと言われたがその辺りの手続きも弁護士 さんに頼んでしてもらった仕事を辞めても 元夫には支払い義務がある噂が広まり元夫 は一気に嫌われもになってしまったらしい 上司は男性だったがもちろん理解して もらえるわけがなかっ た会社にいづらくなった元夫は光の速さで 自主退職して次の日には来なくなった らしいもちろん浮気相手のマにも慰謝料 請求をした旦那さんからも請求があった らしい2人に請求をした私は実家に帰るか 迷っていた育児はやっぱり1人では負担が 大きく人手が欲しいと思っていたしかし シングルマザーになったからには自分でお 金を稼ぐことが必要になるでその時は実家 にいたが会社を辞めるつもりはなかったの だだが実家へ帰るとなると実家との距離の 関係で会社を辞めなければならなかった そのことで私が悩んでいる 時楓でちゃんあのね楓でちゃんが良ければ なんだけどうちで暮らさ ないと義母が提案してくれたあでもあの バカの実家になるものねやっぱりや かしらしょんぼりとしていた義母がその時 は可愛らしく見えた私は義母の提案に乗る ことにした義実家からは職場は近く仲が 良い義母が近くにいてくれるだけでとても 心強かったしかしずっとお世話になるわけ にもいかないと思った私は子供が3歳に なるまでの条件付きでお願いし た両親はいい人で他人となってしまって今 でも大好きだだからこそこれからもいい 関係のままでいるために条件をつけた私の 両親は初めは嫌がっていたものの実際問題 実家の近所には職場も保育園もなかった しかし元夫が疑実家に帰ってこないならと

いうことで私の両親は義母に頭を避けてい た義母は私との同居が決まったと知った 途端大喜びしていたずっと孫を見てい られるのだから喜ぶのも当然かもしれ ない元夫はと言うと私が疑実家に住み始め て少しした頃にのこのことやってきた自主 退職したものの新しい仕事が見つからない らしい義実家にはビビりながら来ていた そう だ慰謝料減額してくれよ生活できないんだ よと泣きついたらしいが義母にばか言うん じゃないよけじめはしっかりつけなと一括 されてしまい元夫はそと帰っていっ た一時はどうなるかと思っていたが慰謝料 と養育費は無事に振り込まれていた後に 知り合いから聞いたのだが元夫は色々な 仕事をしながらなんとか生活している らしいそもそも町にいづらくなってしまの で別のとへ引っ越したと聞いたマからも 無事に慰謝料は振り込まれていたしかし 彼女が離婚後どうなったかは分から ないそれから約束の3年が経ち私は疑実家 を出た子供を見ながらの引っ越しは大変 だったが両親も助けてくれた保育園も無事 に入れたし職場に復帰した時は周囲から 励ましの言葉をもらった これからも大変なことは続くだろうそれで も周りには支えてくれる人も理解して くれる人もいる子供と自分自身のために 生きていくと強く心に決め た貧乏ババはもう行った 私はその言葉に思わず足を止め元夫を 睨みつけた貧乏ババ誰のこと私がそう聞く と鼻で笑って 言う誰のことって分かってんだろ一緒に 住んでたあの目の見えねえババーだよ風の 噂で聞いたんだお前もご苦労さんだったな まあでもこれで解放されたなあは自由に しろよまあお前みたいな不細工自由に するったって限度があるだろう けど私の名前は洋子現在63歳だ若くして 結婚し義両親と同居することになっ た優しい義両親に恵まれたが夫はとても 残念な人だっ たそんな夫とも今から10年前に離婚し た当時私は53歳そして長女の理科は18 歳長男の直樹は15 歳進学でお金がかかる年頃 だその上義母は盲目だっ た子供たちの進学や義母のお世話決して楽 な生活ではなかったように 思う私の夫北のかずとの出会いは会社だっ た私が18歳で入社した時夫は大卒2年目 の24歳先輩だし頼りがいのある様子に私 は憧れを抱い

た夫は未熟だった私のフォローをしてくれ たりと世話好きな人 だモテる人だったがなぜか私を気に入って くれて交際を申し込まれ た結婚が決まって初めて義両親の元へ挨拶 に行っ た義父は足が悪く義は盲目夫はそんな義 両親を支えながら仕事を頑張っていたこと を知って私は心が震えるほど感動し たしかし私の両親からは結婚を反対され た介護が目の前に見えた状態で結婚をする なんて私が大変な目に会うと心配してくれ たのだそれでも素敵な夫の両親だまだ 若かったこともあり私はそんな両親の心配 を押し切り結婚し た両親は勝手に結婚した私に怒って縁を 切ると言ってきたが私にはもう新しい家族 がいる若さとは勢いだ何も怖いものが なかっ た結婚後私は仕事を辞め た夫が仕事に集中できるよう義両親の介護 と家事を買って出たのだ 義両親はそんな私に対してまるで自分の娘 のように接してくれ たいつも感謝の言葉を口にし私への気遣い を忘れないでいて くれる2人と過ごす時間が長かった私に とって介護は大変だったけれど苦痛では なかっ た夫は毎日遅くまで仕事を頑張ってくれて いる私はそんな我が家がうまくていると 思い込んでいたの だある日仕事の元同僚とスーパーの帰りに 偶然あった当然話題は私や夫のことになる 元同僚は言っ た北野さんいつもよこちゃんが大変だ からって早く代謝してすごく素敵な旦那 さんよ ね私は耳を疑った夫の帰りはいつも22時 過ぎ 決して早いとは言えなかったのだ何かの 間違いだろうそう思ったが私は何も言う ことができずええそうなのとただきちい 笑顔で同調した帰宅後思い切って夫に聞い た少し鎌をかけるつもりだっ た最近帰りが遅いわねもう少し早く帰って きてくれないかなさんもやっぱり女の私に 介護してもらうのが申し訳なさそうだし せめてお風呂だけでもあなたが手伝って くれ たら私がそう言い終わる前に夫は怒鳴り声 をあげたは俺は仕事してんだ遊んでるわけ じゃねえ介護してもらう親父にそんな わがまま言うなって言って やれお父さんは何も言わないわただ私が

そう感じた だけ夫は介護をする気など全くないようだ その上無きになって怒鳴る様子を見ると きっと私の悪い予感は当たっているの だろうしかしその時の私はそれを認める ことができなかっ た問い詰めて私が知りたくない事実を知っ てしまえば自分がどうなるか怖かっ た両親の反対を押し切って結婚した私には 帰る家もない両親のことも心配だ結局私は そのままいつもと変わらず毎日を過ごす ことを選んだの だある日岐阜のために電動車椅子を買い たいと思っ た今は杖と車椅子での生活だ電動車椅子が あればちょっとしたお散歩にも 行ける盲目の義母を車椅子に乗せて私が 押せば少し遠くまで散歩にも行けると思っ たから だ早速夫に相談した夫は賛成してくれると 信じて疑わなかったが反応は鈍いものだっ たはあそんなもん本当に いる私の相談に眉間にしを寄せながらそう 言っ た俺1人の収入だぞ生活するだけで精一杯 なんだそんなもの買うなんて無駄遣い だろ確かに裕福とは言えなかっただけど義 両親がそれで少しでも幸せだと思って くれるならそれを無駄遣いだとは思わ ないじゃあお父さんとお母さんの年金で 少しずつ返済するから少し銀行で借りても いいか なそう言うと少しだけ納得したように俺に これ以上迷惑をかけないで くれと夫は言った義両親には夫の言葉を そのまま伝えることはできなかっただけど 銀行で借りてもいいと言ってもらえたと ポジティブに伝えると義父は喜んでくれ た3人で銀行へ行きローンを組んで電動車 椅子を購入した義両親はそれをとても喜ん でくれたのだったしかしそれからほどなく して義父がなくなっ た私と義母はとても悲しかったが夫は葬儀 の最中にも関わら ず借金だけ残しやがってあのチージだから 買わなくていいと言ったん だなどと小声でブツブツ言っていた義母の 耳にも聞こえたはずだ私は申し訳なくて たまらなかったそれだけではない夫の イライラは義母にまで向けられ た長文客に挨拶をしている時偶然かのよう に義母の前に自分の足をすっと出したのだ 夫の足につまづいた義母は長文客の前で 転倒し たおっとお母さんしっかりして皆さんの前

だよ大丈夫 そう言って義母を支えて起こす夫の姿に 背筋がぞっとしたあれは偶然ではない恥を 欠かせるためにわざとやったのだ私はもう 夫のことがよく分からなくなってい た家では義母と私の2人の生活になっ た義母は目が見えないが家の中なら自分で できることもある私の介護の負担はだいぶ 減っ たその頃夫からそろそろ子供のことを考え ないかと提案された1度は疑った夫のこと しかしそう言ってくれるならきっと何かの 勘違いだったのだろうそう信じたかった そして私たちの間には2人の子供が生まれ ただが残念なことに夫は子供が生まれて からも変わらなかっ た相変わらず家のことは帰りみない私は 家事と育児で大変な 毎日そんな中でも義母が幸せそうなことが 救いだっ た義母の目に孫の姿は映らないが義父が 亡くなり落ち込んでいた義母子供が生まれ たことで毎日賑やかな声を聞き笑顔が増え たように 思う私たちはそれから幸せに過ごしてき たしかしいつか元同僚に言われた通り夫は 相変わらず仕事の帰りは遅いまま だ義父の葬儀の時の言葉や義母への行為も 忘れられない 義母に対しても子供に対しても愛情を感じ られず最近では休みの日でも仕事に行って くると出ていくその姿にいつしか愛情も 消えてい たお金さえ入れてくれたらいいそう思う ようになってい たそんな破綻した夫婦関係だったが子供 たちは素直で優しい子に成長してくれ たそんな私たち家族に変化が訪れのは娘が 18歳で大学入学を控えた春のことだっ た仕事に行って くる土曜日で仕事は休みのはずなのにそう 言って出かけようとした夫を私は呼び止め た今日はお母さんを病院に連れて行って くれる約束だったじゃ ないそれは数日前にした約束だった今日は 義母の健康診断の日そして娘が大学生に なり1人暮らしをするマンションの 引き渡し日だったのだそれらの予定が事前 に分かっていたから夫には義母を病院に 連れて行ってほしいと頼んでいたあ暇な 専業主婦のお前の仕事だろう が夫はそう渡しようとなった今日はリカの マンションの引き渡しの日だって言った でしょ生活用品も揃えて入学までに生活 できる環境を整えなく行けないから私が

一緒に行くって言ったじゃ ないかっっとして言い返した私に夫も かっとなったようだ今まで口ごえや反抗 なんてした記憶がない初めて私に噛みつか れたことで夫も興奮したよう だそんなの聞いてね不細工なお前なら じじいやババーを押しつけられると思った から結婚してやったんだは俺にババーの 世話をやれだと どうしてもお前が行けないならばばあ1人 で行かせればいい だろう私はその言葉に会いた口が塞がら なかっ たなんてひどい人なのだろう義母を邪険に しているのは気づいていただけど目が見え ない義母を1人で外に出すなんてあんまり ではないかそれに私のことだって侮辱する にも程があるモテていた夫が私と結婚を しようとした理由を知って悔しくてたまら なかっ たわかりまし た私は夫にそれだけ言った期待するのを 諦めたのだ言い返さなかった私に満足した ように夫は 言うババーや子供たちのことちゃんとしろ よ夫はそう言ったきり2度と家に帰って くることはなかった結局長女は1人で鍵の 引き渡しをして新生活に必要なものも 買い揃えてもらったその間私は義母に 付き添って健康診断へなんとか慌ただしい 1日を終えた 私たち夫が帰ってきていないことはみんな 気づいていたが誰1人そのことを口に出す ことはなかっ たその数日後家に1通の手紙が届い た夫からだ住所はなく名前だけ封筒には1 枚の離婚届けと簡単な手紙が入っていた これからは愛人と一緒に住むという内容 そしてじじばばが残した借金なんか一戦も いらない俺に関わらず勝手に生きていけと 私はもう疲れきっていたこんな思いをする のなら一層あいつとは縁を切った方が幸せ になれるそう思ったののだ離婚届けを提出 する前に私は子供たちと義母にこのことを 伝え た1番ショックを受けていたのは義母だ ごめんなさいごめんなさい私の手を握って 泣きながらその言葉を繰り返すだけの 義母私はもう十分よよこさんやリカちゃん なき君にたくさんの幸せをもらったわでも 離婚したのなら私は他人これからは1人で 生きていかなくちゃ時間はかかるけど ちゃんと出ていく から義母は細い声でそうつぶやいた私は その言葉に少しだけ強く返事をし

た私はお母さんのことを本当の母だと思っ ていますそれに子供たちにとってはたった 1人のおばあちゃんですこれからの生活の 心配なんて何1ついりません離婚しても 私たちは家族です今まで通り一緒に暮らし ましょう義母はその私の言葉にお越を 漏らしながらお礼を言ってくれただけど 不安がなかったわけではないATMな夫で も経済的にはいるだけマだったそれが今い なくなったのだ私は必死に求人を探したが 長年主婦をしてきた職のない私を雇って くれるところはない長女も長男も働くと 言ってくれ たやを得ないと思った時義母が言ったの だ心配せずに大学や高校に行きなさいよこ さんも働かずに今まで通りで大丈夫私に 任せてちょうだい 私たちはその言葉に首をかしげただが義母 の言葉通り私たちは何1つ変わりない生活 を送ることができたむしろ夫がいた時より も贅沢をさせてもらえたと思う私は役所に 離婚届けを提出し た義母は失踪届けを出したいというが私は もうあんな人とは会いたくもなかっただ けどきっと義母は息子である元夫に会い たいのだろうしかし失踪届けを出しても 元夫がることはなかった家族4人たくさん 思い出を作って義母は今から2年ほど前に 義父の元へと旅立った結局生前元夫と義母 が再開することは叶わなかっ た一応元夫は義母の子だ連絡をしないわけ にはいかないしかし住所を調べてもそこに は誰も住んでいなかっ た仕方なく私たちは小さなお葬式を取り 行い家族3人だけで義母を見送っ たそして現在目の前にいるのは元 夫1人で買い物に出ていた時に偶然私の前 に現れたのである人違いかと思い無視 しようと思ったが元夫は私から目を話さ ない人違いではないのだろう向こうもそう 思ったのか夫は隣にいる私よりも随分若 そうな女性を見せつけるように私に声を かけてきたので あるよこよこだよな相変わらず新聞成果を してん なそんなこと言っちゃ失礼 よ隣の女性もそう言ってクスクスと笑い 出す公衆の面前で大きな声で私を馬鹿に する 2人私は大きくため息をついたそしてその まま2人の前を通りすぎようとした時 だ貧乏ババはもう行っ た私はその言葉に思わず足を止め元夫を 睨みつけ た貧乏ババ誰の

こと私がそう聞くと鼻で笑って 言う誰のことて分かってんだろ一緒に住ん でたあの目の見えねえババーだよ風の噂で 聞いたんだお前もご苦労だったなまあでも これで解放されたなあは自由にしろよまあ お前みたいな不細工自由にするったって 限度があるだろう けどゲラゲラと下品な笑い声をあげる 元夫その言葉に怒りがふてに達しただが ここで私が怒っては相手の思う壺だろ必死 に怒りを隠してにっこり笑いかけ たうん遺産さをもらったよだから仕事もせ ずに自由にさせてもらってるご心配 ありがとう あさっきまで私を下げんでいた元夫から 笑顔が消えたそれ じゃ呆然と立ち尽くす 元夫通りすぎようとすると慌てて私を 呼び止め たああああちょちょっと待て遺産3億何の 話だ 何の話ってそのままの意味よ失踪してくれ てありがとうおかげであなたなしで スムーズに相続できた わ私の言葉に元夫はまさになったいい君だ 何も教えてあげないつもりだったが元夫は 知るべきだろう自分がどんなに浅はかな 人間なのか をふざけんな俺は息子だぞそんな遺産が あったなんて聞いてない俺ににも権利が あるはず だ私はその言葉に降格をあげ たそうねだけどあなたはいなかった知っ てる失踪して7年経てば亡くなったことと 同じ扱いになるの はだからお母さんの遺産は遺言で私と長女 長男がもらったわもうあなたの出る幕は ないの よまけな顔をした元と思わず笑ってしまい そうだっ た義母が私に失踪届けを提出したいと言っ た真意が分かったのは亡くなった後だっ た義母が持っていた多額の 遺産弁護士を名乗る男性が現れて全てを 説明してくれ た義母の実家は自主だったそうだしかし 義母も私と同じく実家とは縁が切れていた それでも相続する権利はある義母の両親が 亡くなった時誰にも言わずそれを相続した そうだおかげで私たちは何も心配なく 暮らすことができた1度だけ義母に聞い たお母さんお金はどうしているんですか 年金なのでしたらお母さんの好に使って ください よそんな私に義母はにこりと笑っていった

私の好に使ってるわ家族と幸せに暮らす ために ねお金の使い方を見て年金ではないことは 分かっていただけど義母のお金であること は間違いない生活に困っていたのも事実 だったので私たちはありがたく義母の行為 に甘えることにした義母が相続した遺産は 到底生きている間に使いきれる額では なかったその時に問題になったのが元夫の 存在だこのままであれば自分に何かあった 時元夫が全てを相続してしまうことになる しかし義母は元夫に渡すのを嫌がっていた そのことを弁護士に相談していた時元夫が 行方不明になったとうとう自分は私たちと の縁が切れたと思ったそうだ私たちと 離れるのは悲しいけれどこれからは介護 老人ホームにでも入れば誰に迷惑をかける こともなく遺産も使ってしまいほとんど 残らないという計算だっただが私も長女も 長男も義母は家族だ今まで通り暮らし ましょうと言ってくれた義母にとって こんなに嬉しいことはなかったそうだ そんな私たちへ遺産を渡したく義母は弁護 士のアドバイスに従って失踪届けを出した そうだ 後は法に乗っ取り元夫は家を出て7年が 経過し亡くなったものと同じ扱いとなった その1年後に亡くなった義母の遺産は元夫 の代わりにその子である長女と長男が接収 相続をしたのである私に相続権はなかった が義母は遺言を残し私にも相続させてくれ たこうして私たちは義母の思いを受け取る ことができたので あるあなたがいなくなって理科や直樹の 学費も生活費も全てお母さんが出して くださったわおかげで家族みんなで幸せに 過ごせたの出て行ってくれて ありがとう私の言葉に元夫は真っ青になっ たまま口をパクパクさせたざま見ろだ元夫 はその後遺留分があるはずだなどと わめき散らし連絡をしてきた 今まで音沙汰もなかったくせに本当に ひどい人だと 思う亡くなっている人に遺留分があるわけ ない でしょう私はそう何度も彼に言ったしかし 納得できないのか話し合いを求めてくる そこで弁護士にアドバイスをもらった元夫 が相続をするには失踪届けの取り消しなど 色々と手続きもあるこういうパターンでは そのまま孫が相続するケースが多いそうだ 私たちは元夫に1円も渡すつもりはなかっ た弁護士の話をそのまま元夫に伝えた相続 をするなら相続税も支払ってもらわないと いけないそれらを全てやってくれと言うと

元夫は黙り込ん だ子供たちも同席し話し合いもし た仕事を休めないんだよ手続きなんてでき ないそれに相続ぜそんなもん払う必要ない だろお前たちが俺の分も払えばいい話だ俺 に養ってもらった恩があるんだそれぐらい していいだろう が開き直る元夫に呆れてしまったどうやら 今は日払いの仕事をしているようで1日で も血筋するのは困る らしい私と結婚していた時に勤めていた 会社は無断血筋の末解雇になったとのこと だった どうして会社を辞めたりそんなにお金に 困っているのかと聞けばどうやら以前の 愛人に借金があったとのことそれを返す ために一緒に点々としながら日払いで働い てきた らしい分かってくれよなんて言われても 美人も分かりはし ないその人とはダメになったのでしょそれ ならこの前に一緒にいた人は 誰そう言うと元夫は偉そうに 彼女こそ俺が探し求めていた人だったんだ とやけに自分に酔っている長男は笑いを こらえるのに必死のよう だその女性とは結婚しているのいやまだ 出会って半年だ から元夫はそう小さな声で呟いたそれを 聞いてとうとう我慢できずにケラケラと 笑う 長男私と少女は呆れて何も言えず目の前の 人の愚かさにただため息をつい た私と離婚する時に一緒に出て行った人 は彼女は俺を幸せにできないと言って出て 行った よ平然とそう言うが自分が捨てられたと いうことに気づいていないのだろうか きっとそうやって付き合う女性をコロコロ 変えながら生きてきたの だろうおいぼれじじいなんだからいつもで も若い気でいるのはやめ なさいあまりにも情けない元夫にそう忠告 をし た彼女は俺の運命の人だ からその言葉でこの人には何を言っても 無駄だと悟ったのだっ た元夫と再開したことで住所も分かった今 は隣町の女性名義のマンションに住んで いる らしい長男はそのマンション一等を全て 買って大家となった せっかくおばあちゃんがくれたお金なんだ このまま置いていてももったいないし不 動産を持ってた方がいいと思ったん

だそう言った長男父親を助けたいのかと 思ったがそうではないむしろ1日でも家賃 が遅れようものなら最速に 向かう今までの大家さんは待ってくれてい たようだが息子は厳しく取り立て た今までお母さんに散々苦労させたんだ 身勝手で今の暮らしを選んだんだからあの 人はお母さん以上に苦労すべきだ よ長男が下した父親への罰だった父親 らしいことなんて何もしてこなかった元夫 きっと子供たちにも思うことがたくさん あったはずだそんな生活に耐えられなく なったのだろう元夫はうにやってきて私に 土下座をし許しをこうた 本当に申し訳ありませんでしたよこに親や 子供を押し付けて私が間違っていまし たそんな姿を見てまたため息が出る元夫は 必死 だだけど俺にも今の生活がある少しだけで も家賃を待ってくれるよう直樹に頼んで くれない か涙目でそういう元夫懐事情が相当厳しい のだろう 知らないわせめて子供たちにはいい父親 だったならこうはなっていないはずよダメ な息子ダメな亭主ダメな親それで今あなた の人生に何が残ったのあなたの人生は一体 何だったのよく考えてみ たら私の言葉に元夫は黙ったまま立ち去っ たその背中は情けないほど小さく見えた 結局家賃の滞納が続いた元夫はマンション を出ることになっ た引っ越し先は地区50年で隙間が入って くる アパート相変わらず日払いの仕事をし ながら生活している らしい再開した日一緒にいた運命の人は マンションを出る時に別れたそうだ元夫が 生活費を支払っていたとのこと結局家賃も 払えず追い出される形になったのだから 仕方がないむしろよく今まで一緒にいて くれたと元夫はその人に感謝すべきだと 思うまだ若かった彼女は昔の私と同じよう に元夫という人間がちゃんと見えてい なかったの だろう私たちは今義母のおかげで幸せに 暮らしている長男が言った通り不動産や株 に投資をし不労所得を得ることができる ようになりき旅行に行ったりと楽しみも 多いそして長女は結婚をすることになった 婚約者はとても優しく私にもよくして くれる高成年これから家族も幸せも増える だろう大変だった過去を乗り越えたから こそ幸せな今があるそう噛みしめて いる

ちょちょっと何するんです か男性は私の手首を乱暴につかみ自分の 部屋に連れ込むとし た予想外の出来事に直面すると人は大きな 声を出せないものだ男性の私を掴む力は 強くとても抗えそうに ない驚きと恐怖で口が半開きになったまま 私は男性の部屋に引きずりこまれてしまっ た男性は私が部屋に入ったのを確認すると 慌ててドアの鍵を閉め たガチャッと鍵の閉まる音で我に帰った私 は男性の手を必死に振りこうとしながら声 を振り絞ってこういっ た話してください一体何なんですか 私の名前はゆか社会人になって3年目の 25歳仕事にもなれやりがいを感じながら 毎日働いて いる私の会社は自宅からそう遠くなかっ た思えば高校も大学も自宅から通える範囲 にあっ た大げさだけど私の反省はそのほとんどを 自宅で過ごしてきたことに なるそうなってしまったのは母の影響が 大きい毒やとではいかないものの果敢賞な の だ大学へは地元の大学を条件に進学させて くれ た就職先も母が紹介してくれ たありがたい反面ありがた迷惑でもある 20歳頃からは母の干渉がさらにひどく なり鬱陶しさを感じるようになってい た私は就職してから3年目の今年思い切っ て1人暮らしをすることにし た親の子離れはこの親離れをきっかけに するのが1番だと思ったから だ私が1人暮らしをする場所に選んだのは 単身世帯専用の1LDKのアパートだっ た直15年と比較的古い物件で家賃も相場 よりは安く実家からも1時間ほどで 行ける何かあった時や土日には気軽に 帰れる距離 だ私の部屋は2階にあり両隣りの部屋には どちらも男性が住んでいた 1人暮らしを始めてから母とは程よい距離 感が保てていたが私が男性に挟まれた部屋 で暮らすことが心配で仕方ない らしい女性専用アパートも選択肢にはあっ たが私はむしろその方が狙われやすいと 判断し今の物件に決め たそれに私は母ほど男性に挟まれて住む ことに不安を感じてはいない左右どちらの 男性もすれ違った時は挨拶を買わせるほど フランクな印象だったから だ仕事もプライベートも充実し私は平穏な 日々を過ごしてい

たそんなある日会社帰りに右隣の男性と すれ違った時今までになかったような軽減 な顔をされ た仕事が忙しい時期で多少の疲れが顔に出 ていたためその男性は心配してくれただけ かもしれ ない忙しさに紛れ男性のその顔は日を負う ごとに私の記憶から薄れていっ た男性が私に軽減な表情をしてから10日 後その日の仕事はかなり残業が長引き私は 終電で家に帰ることになった 繁忙機は有を言わさず残業が ある3年目ともなると新入社員の教育も 頼まれるようになってい たその日私は新人を見返し後片付けをして から急いで駅に向かっ たアパートについて2階の廊下を歩き自分 の部屋の前に着いた瞬間だっ た私が部屋の鍵を鞄から取り出そうとして いると突然右隣の部屋から男性が飛び出し てきたの だ男性があまりに勢いよく飛び出してきた ため私は思わず身構えてしまっ たちょちょっと何するんです か男性は私の手首を乱暴につかみ自分の 部屋に連れ込まとし た予想外の出来事に直すると人は大きな声 を出せないものだ男性の私を掴む力は強く とても抗えそうに ない驚きと恐怖で口が半開きになったまま 私は男性の部屋に引きずりこまれてしまっ た男性は私が部屋に入ったのを確認すると 慌ててドアの鍵を閉め たガチャッと鍵の閉ある音で我に帰った私 は男性の手を必死に振りこうとしながら声 を振り絞ってこう言っ た話してください一体何なんです か震えながらもやっと声が出せるように なった私の口を男性は手のひらで塞ごうと してき た私はとっさに掴まれていない方の手で 男性の腕を掴み手首の辺りに思いっきり 噛みつい た男性は鈍いうめき声をあげ私から飛び のいたようやく解放された私は玄関の鍵を 開けて外に出ようとした出ちゃだめだ外の 方が危険なんだ よ振り返ると男性は両手を万歳のポーズの ようにあげ私を真剣なまなざしで見つめて いる 男性は私に危害を加えないというアピール をしたいの だろうしかしその国Discoverな ポーズと必死この上ない行走のギャップに 私は思わず吹き出しそうになっ

たとはいえ笑っていい場面ではない私は 完全に解放されたわけではないの だ夜中にいきなり自分の部屋に引きずり こんだ人間のことなんて信じられるわけ ないじゃ ないそそうだよね悪かった よ私よりむしろ引きずりこんだ当人の方が うえているようにさえ見え た相変わらず万歳のポーズのまま真底 申し訳なさそうな顔をして いる警察に連絡します よ男性の弱気になった顔を見て私は徐々に 冷静差を取り戻してい たそれにしてもこの違和感は何なん だ真夜中に挨拶をかわすだけの希薄な関係 の男女が家の玄関で男は両手をあげて万歳 し女は厳しいまなざしでドアのを握って いるあまりにシュルで笑うに笑え ない警察に通報するならそうしてくれて 構わないその方が高都合かもしれ ない諦めて自分の罪を認め るってこと違うよあなたの部屋に侵入した やを取り押さえてもらえ るってことです侵入ってどういう こと私の表情から警戒心が少し薄れたと 判断したのか男性はいつも挨拶でかわす ようなほぐれた顔になっ たお願いだから落ち着いて聞いてほしいん だあの さんどうした のいい加減その両手下ろしたらどうです かあそそうだよねこれじゃあ疲れちゃうよ ね男性は慌てて手を下ろし情けない姿でも 見られたようなバの悪い顔で笑を浮かべ たそのはか具合が妙に 可愛いなぜか不思議とこの瞬間私はこの 男性に親近感を覚え彼の話を聞いてみる気 になった じゃあ話を聞かせてください

◆「スカッとする話」「修羅場な話」をお届け中!

チャンネル登録よろしくお願いいたします。
https://www.youtube.com/@user-qx2kd3nd6b

皆様からの感想やコメント、お待ちしております。

◆音楽:冒頭back music➡︎初夏の風を感じて…
    本編➡︎魔王魂

※ナレーションが不要だと感じられた方はミュートにしてお楽しみ下さい。
※動画の再生速度は右上の設定から変更可能です。
※当チャンネルの動画に登場する人物は仮名です。実際の人物や地名とは関係ありません。
※当チャンネルのストーリーはオリジナルです。
二次利用、複製、無断転載等の行為は固く禁じております。

1 Comment

Write A Comment

Exit mobile version