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武田鉄矢 今朝の三枚おろし『人間晩年図巻』2022.07



武田鉄矢 今朝の三枚おろし『人間晩年図巻』2022.07

人間万年図鑑武田哲也今朝の3枚おろしは
歌手タレント俳優として活躍している武田
哲也さんがパーソナリティを務めるラジオ
トーク番組ですアシスタントの水谷かさん
は文化放送の
アナウンサー放送開始は1994年4月4
日ですこの動画では毎回のテーマとなる
内容に関するネタと夜さんの音声をして
いきます今週のテーマ人間万年図鑑
1995から99年がまな板に乗ってます
今週は有名人の晩年の記録中でも芸能人の
晩年に迫るようですどうぞ最後までお
楽しみください
ませおはようございます武田哲です
おはようございます水谷です人間万年図鑑
はいさんはいこれ有名な作家の方であり
ましてあの坊っちゃんの時代っていう劇画
の原作もやってた私は大好きなんですよ
実際会いするとちょっと気難しい人でね
結構俺突っ込まれた思い出がありますが
その方がいわゆる有名人の晩年を取り上げ
て書いてらっしゃるんですうんつまりね
この図鑑に出てくる人は皆死んじゃった人
なんですうん買い求めたのが1995年
から190099年までに亡くなった方
1995年から99年阪神淡路大震災はい
地下鉄サリ事件少子高齢化地球全体とは
反対側に日本はどんどん人口が少なくなる
というデフレはい戦後昭和というのが
終わりまして激しい清掃が流れ始めたその
激しい清掃の中で万年を生きよ去っていっ
た人たちの記録ということなんであります
ねはいこの関川夏尾さんの人間万年図鑑の
中には様々な人々が出てきますが申し訳
ない芸能人だけ選ばせていただきました
なんでかと言いますとどっかのスタジオ
あるいはどっかの撮影所ですれ違ったあの
人ということで王子を忍びながらその人の
死を考えたらいいなと思って取り上げてみ
ましたはいどうですおまたいいやいや
いやいや行きましょうか1人目はい金子信
さんあはい知ってるもちろんですあの悪役
で有名なこの方は1995年71歳で行か
れましたこの金子信さんというのは神義
なき戦いで広島ヤザの親分山森義男これを
演じましてこの時50歳でございます強烈
な親分でございそんなことを言うてもあら
はかされたんじゃけちょっと今田中邦さん
が入ってました
ねなんかねっとしたお芝居をねはいこの
実力映画というジャンルを成功に導いたま
やっぱり有名なバイプレイヤーですよねお
若くしてなくなってたんですね71歳そう
かいやもったいないなよくよく調べますと
金子信さんこれお家柄は徳川家直産旗本の
末裔へえ種族の誇りを胸に生きよとおじい
さんおばあさんからしつけられたという
少年でありましてちょっと想像がつかない
んですが少年時代美へえ今だったら
ジャニーズのセンターにいるようなはい
そんな美少年だったんですねタ八子さんが
奥様でございますけどね綺麗な女優さん
ですお年しても金のいいおばあちゃん役
おりになった方でございますがこの方が
二十歳の頃の金子さんの印象をイラスト
から出てきたような美少年だったていうお
ところが芸能会ちゃん面白くて美少年で
少しも成功しなかったそういうことあるん
ですよはい金子信房さんは舞台で生きて
いこうとするんでありますが舞台の微少年
役がさっぱり当たりませんで仲間たちと
一緒に聖杯というプロダクションを結成し
て映画に進出したそして1番最初に出たの
はあれですよあの黒沢明監督の生きるはい
死んでいく市役所の役人息子役やったん
ですよああの父親の死がだんだん迫って
くる渡辺懸命に生きるとはなんだその悩む
渡辺の気持ちが察せない息子っていうのを
演じておられましたよはいえから木下啓介
監督の傑作女の園そういうのをやりになっ
たんですがえ申し訳ない当たらなかったと
ああそうなんですねそれでこの方は身を
転じまして美少年はもうだめだとうんそれ
で俳優JEが手薄な日活という映画会社に
身を転じましてそこで悪役を演じられて
うんこれで名をなしたんでございますね
特に有名なのははいこれも見てる人いない
かな小正監督による対策人間の条件これの
第6部はい中台達也演じる日本兵をいじめ
抜く印出で卑怯なご跳躍ほおでついた
折り紙が
日本映画史上最も憎たらしいキャラクター
あすごいこれやっぱ人間の条件とが怖いん
だよなんか暗い戦争中の物語で中台さんも
入れ込む人だからさはい満州の荒野の
真ん中でさ自分の奥さんの名前を呼び
ながらさ聞き迫る演技が恐ろしくて青春の
頃目を背けた思い出がありますはいこれで
ものすごいいじめ役のご役を演じた金さん
でございますがやってみるもんなんだな
このすっごい肉まれ役をやったらどっっと
注文が来たというへえなんで当たるのか
わかんないんだよ芸能会っちゃはいそれが
50歳の時の金子坊さんの当たり役で
ございまして神義な戦い第1部広島ヤザの
親分山森義男監督は文回しで有名な深作
金地監督でございますはい見たことない
だろ出ないんですよねこれねか1回見て
こらんはい引きつけられるんだよおお私も
ねあんまり好きじゃなかったでも1度見
たらね苦戦なんのへえこの映画の辺りから
金子さんの障害を語りたいと思いますこの
続きまた明日のじの上
でおはようございます武田哲也です
おはようございます水谷かですジギな戦い
の話でございます実力もと言いますかまあ
生々しい映画でございましたはい松方弘樹
さんはい金子信の親分に文句を言うんです
ね命をかけて殺し合いをやっているのに
勝手に金子の親分さんが手口かなんかやっ
ちゃうんですようんほど激怒した松方さん
が親分に食ってかかるんですよはい和山は
みんな命かけて戦っとるんですよ親分は
見越しじゃけわら担いどるんじゃけ動かん
といてください勝手に
この単価ちょっとごめん再現できなくて
これがねいいのよはいでその松方さんも
親分に切り立てをしながら死んでいくのそ
すと金子の親分さんが盛大なお葬式をやる
のよはいそこに友人の菅原文太さんがやっ
てくんの証拠にはいで証拠しない何する
か談に向かって銃を打ちすげるおお
バンバンバンバンみんなが腰抜かしてる時
に金子さんが憎たらしい口調で何をするん
じゃていうそしたら文太さんが山森さん弾
まだ残っとるかよって言いながら出てくん

よこれがもういいんだよな面白そうですね
もう映画館出ていく時全部文太さんと同じ
でもはいその際だった菅原文太さんの
生々しさそれが伝わってくるのは金子信の
だらしのない親分との退避においてなんだ
よはいやっぱり脇の人って重大だよねそう
ですねテーマを際立たせるんだよねだから
金子の親分が見苦してれば見苦しいほど
ヤザたちの哀れさがなおさら伝わってくる
んでありますねはいこの神明戦い監督の
深作さんなかなか深い考えの監督さんで
ございまして最後まで金子の親分殺さない
んですよねそうそういう深さまで演じ込む
ことができたそしてかが金子さんのこと
思い出しましたけど晩年はねはい料理研究
家としてお茶の間のアイドルおじいちゃん
になりましてはい金子信の楽しい夕食そう
見てましたものはいはいはいこの関川さん
の本にはあの晩年から死に至るまでの予想
が細かに書いてあるんですがすいません当
番組朝お送りしてるもんでこの市の予想に
関しましては語りませんとにかく金子信
さんは71歳で最近性の判決病で亡くなら
れました95年1月のことでありました
うんドラマはまだ続きますこの方がいかに
に優れた俳優だったかということであり
ますが菅原文太さんがこんなエピソードを
語っておられたそうです主役の菅原文太
さん神義なき戦い第1作目公開の1973
年のこと文太さんがお家に帰ろうとしたら
電神柱の影に1人の高校生が自宅の様子を
眺めてる文太さん君君俳優さんですからね
プライバシー守ろうとっ
呼んだその高校生が文太さんに駆け寄って
きたはいその子が神義切るように腰をかめ
たんですなそしてものすごく思い詰めた
表情で高校生はこれから山森を取ってき
ますけ命令してさい山森かこさん
あああ山森ね金子のさんね金子信さんの
やってらっしゃる山森の
これから山盛を取ってきますけ命令して
使いさはいこっから文太さんねどうなさっ
たかすまんの出発する前に腹子らでも
しようかって言い
ながらラーメン屋に連れてってうんあれは
映画だからというそんな入り込んじゃった
んだあおそらくいくばかのお金を握らせて
うんお家に帰りにさえうん
ああ文太さんも行ですね行ですね高校生が
そこまで思い詰めるほど金子信さんていう
のはへうまい俳優さんだったんですね
そしてちょこっとと私自身の体験ですが私
実はこの方と晩年でございますが刑事物語
パート2リンゴの歌ですれ違っております
はい片山はめという私の刑事が務めます
青森の方のい警察署の所長さん役でええ
あのわずかなシーンの出番だったもんです
から私がロケセットに駆けつけた時はもう
出番あの終えられましてへえ杉浦っていう
監督でしたけどいいんだよな金子さんって
言ってましたねへえさやかな作品であり
ますけども我が作品飾っていただきまして
心を込めてご明服祈るという明日はまた別
の方の晩年訪ねていこうと思いますこの
続きまた明さ真の上
でおはようございます武田哲也です
おはようございます水谷かですさあ次の方
の晩年に参りましょうはい私この方とは
一度六本木の酒場ですれ違ったことがあり
ましてすれ違った人がみんな振り返って
指さす映画スターでございます亡くなられ
た後は奥様からこの方の思い出話を聞いて
おりましかつし太郎さんでございます
1997年イト岸でゆかれましはいはい
とにかく
役者はい今年でございますが65歳ですよ
そんな若かったのかさあかさん参り
ましょうねかさんは1954年昭和29年
大A映画花のビコ体でデビューで同期主演
役が市川雷蔵これが君たちにはわかんない
んだそうですねその当時の大Aのトップ
スターは長谷川和夫さんうんこの方大
スターでありますこの方は白塗りメイクで
ございますだから市川雷蔵とかつ新太郎
さん2人も真似して白塗り長谷川カゾの
ミニチュアコピーとして育てられたわけで
あります雷蔵さんは重長な美しい顔立ちな
もんですからあの似合うんです白の塗りが
勝さんがねええ白塗り似合わないのうん
なんかねただの小

あでこのデビューから80本ひたすら映画
大映画で修行するんでありますが地方の
映画監視からはかつ新太郎の映画はやめて
くれほう当たらないえそうだったんですか
うん不人気大いがくへえかさんの耳にも
自分の不人気は聞こえていたようであり
ますうんで市川蔵はと言いますとこの方
クールでクレバーの役者でございまして何
をやらせても達者観客商売根性も戦前の
スパイ中野学校のスパイあれだ眠りきしは
眠りきしやった人よこの人はいあ眠きしも
君危ないかうん見てないですねとにかく
三島幸夫の金覚寺とかっていうんで吉音の
青年をやるという文芸もまで演じてヒット
させたへえ
の花がかさんにはないんでこと花え
ちょっと意外花がないのよかさんにはえ
市川さん市川雷蔵さんの横に置かれると花
がないほこれはもう一貫とも仕がい
キャラクターの違いだよねはいそれで彼は
悩んだんだろうねあるとんでもない役を
引き受けるのそれが知らぬい権これは前明
の金かしなんですうん目が見えないんで
ありますけども権力者でありまして人を
騙す殺す娘がいれば犯すうんで金をかめて
逃げ去るという悪党でございます知らぬい
権はいでこの盲目の金かし県魚の役が強烈
なのはいその白身の縁しらぬい権ついに
捕まるのよはいそれで惹かれていくわけ
支柱引き回しになるわけ紐で引っ張られて
死中引き回しになるからみんながあ笑う
わけよこの野郎とんでもねえ圧倒だとかっ
て言ったらあれほとんどアドリブだって
聞いたんだけど勝信が激怒するのその自分
をからかったやつに対して何を言いやがる
人1人殺せずおどおどおどおど生きていく
この小心者がうん彼は悪を大声で笑うわけ
ですよはいそそこでラストなのうんここれ
がね異様なんですねうんでこの専業役が
白塗りじゃなくて地肌さらけ出して暴れる
とかついいねつうんで61年今登校の大正
時代のヤザを描いた悪名という作品で河の
浅きという近代ヤザを演じるタヤ次郎モト
の鉄というのが古文でございこの2人が
大将のよを暴れまくるというで誰かがたん
でしょうねかつ新太郎には雷蔵の花はねえ
がかつ新太郎しか演じられない泥があると
いうかっこいいかっこいいだろこれでこの
人は自分の個性を見つけたんだねはいそし
たら誰かがある小説を読んでたこれ下沢官
この人が原作書いた天方水子殿というヤザ
のまたたびもがあるそん中に2行か3行出
てくるのよどっちかのヤザの組の用人棒に
盲目の嫌いの達人がいたっていううんその
2行か3行だけを抜き出し
て作家さんが思いついたキャラクターが
はい座一なのよそうなんだすっごいね
映画人の発想ってのは産業だけだすごいち
にこれはいけると思ったんだろうねへえ
これ1作目見たことないでしょいや昔あり
ますああれ怖いよねはいはい誰かが盲目の
嫌いできるっていうマッサージ資産を
からかうためにいたずらすんのようんその
瞬間に位の仕込み杖が闇の中でシっと跳ね
てとっくりが真に避け
るっていうもあのシ強烈であこれから
始まるのがあの大ヒットシリーズ座1
シリーズなんでございますね花がなければ
泥を演じようというかつ新太郎1台で
ございますこれ次また明日の真の上
でおはようございます武田哲也です
おはようございます水谷かです大Aが
生み出したかつし太郎さん座1シリーズ
香港で当たってんのねへえブルー3が共演
したかったってへそうなんだうわ共演して
たら面白うんカフ使えのあのブルースリー
とあの居合いのかつ慎太郎さんがおうん
これ玉さんから聞いた話よはい全然乗ら
なかったえっとかつさんがええなんで
だろうハリウッドだったらいいけど香港
映画嫌だええそういう方なのよまた勝さ
んってのははあとにかくこの人は勝慎太郎
っていう人はあのシリーズもで当てるん
ですね悪名でタヤ次郎さんてのは大当りに
当たってそれから兵ヤザってやつでも
当たってそして一は25本作られたのか
へえすごいですねその後テレビもあるから
ねはいところが勝さんの人生がほんの
わずか狂い始めるそれはライバルをなくし
ちゃうんですよそれまでのライバルは市川
雷蔵さんあのラゾが花だったら俺はドロと
いうことで落ちあのこうぶつかっていった
んですがその花である雷蔵さんが37歳の
若で1969年亡くなられたこの辺りから
どうも勝さんは無気道になられましてです
ねヒ作はあるんでありますが雷蔵さんの
ように文芸作品がない雷蔵さんてのはね
ほと文芸作品谷崎純一郎三島幸夫とかそう
いう人たちの原作でも映画作品が当たる人
だったんでありますねはいまあヌーベル
バーグを気取って色々勝さんやるんですが
次次にその文芸作品が外れてテレビに身を
転ずることになるんでありますが1990
年には麻薬の所持でスキャンダルを起こし
ましてそうそうキリンビールの
コマーシャルを作ってたんはいこれが1日
流れただけで2日目にもう放送中止になっ
たえなん
であの麻薬の不法所持があったからそれの
ああそのあそっかそっかうんこの薬物好き
というのはなかなか治りませんで何回も何
回もスキャンダルを起こしましてま映画
スターでございますからそのプライドが
抜けなかったんでございますね取巻きを
連れて高級店に行く銀座の56人で移動し
てるうちにその辺の通行人の兄ちゃんも
呼ぶお前も来いよて言いながらああえだ
から100人近い単位になったっていうね
はいそのその一軒の店での飲み代が
100万を超えてたんでしょうんますごい
もんですよねま当時の100万ですからね
あそうそう負債がすごかったらしいですね
はい妻である中村田尾さんはそれでも勝
さんを自由本法にさせて10億を超える
10億だったんだ借金これを玉王さんが
懸命に返済し続けたこの返済の一億を担っ
たのが明さまさんあそうなんですかさま
さんがねテレビ番組やってらして共演玉
さんだったのあ
ああそれで玉さんを大事大臣に使って玉
さんにはコマーシャルが入ってくるわ何は
入ってくるわそういうことかうんそそれで
もうずっと返済をし続けたという田さんが
もう10億返し終わった時相当の年月が
経ってたはいさあ切ない話でございますが
1996年のことでございます勝慎太郎
さんは飲酒と喫煙がたたりましてイトガ喉
を痛められましてそれでその病が見つかっ
た年の6月に行くわけでございますけど
65歳の若さであったという1つ無念なの
は同じ病院にゆず金之助さんこの方も引頭
ガで2人は廊下であっても声が出なかった
という悲しいですなえということでかつ
慎太郎さんは行かれましたそのお葬式で
ございますが中村玉さんが棺の中に本当だ
と思うんだ俺この話はい500万円入れた
んだって現金をそれはあの世でもお金使う
からていうことですかはいスターだから
現金持たしてないとあの世で鬼を開いてお
お前も来るかって言いながら悟ってるのに
懐が寂しいとつかろうということで
500万円を質疑の中に納めてあの世に
送り出したというこっから先は私が聞いた
話ですよ本当かどうか知りません教えた人
の名前も言いませんとある有名な方が田
さんが3回機おりになるかつ慎太郎さんの
3回機かなんかわかんないとにかく包容だ
出席してって言われたんで行った行ったら
何のことないです場所が祇園だったんだっ
て義のお茶屋さんはいでそこにかさんのお
友達がバっと集まりまして手2つ咲いたら
芸者集がなだれ込んできて真ん中にはか
さんの写真を置いてどんちゃん騒ぎ目に
浮かぶだろううんうんとその横に玉さんの
横に座った男の人玉さんに向かってかさん
も喜んでますよねそしたら玉さんが入って
きた芸者さんのその1人の人パッと指さし
てあれが勝の女
だす
え中村玉子さんってかっこいいですねすき
人だよ
あーでこの話は本当かどうか知りませんよ
だけどはいいかにもありそうなねうんし
太郎彼は映画スターでありましたこの続き
また明日の手の上
でおはようございます武田哲也です
おはようございます水谷かですかから今
褒めてもらいましたやっぱり芸能会の話は
面白い面白いですねあのカナーとは年齢差
がありますんでねあの見聞きした芸能界の
時代が違うんですよはいだけどその
ギャップをあまり感じないように私が
見聞きしたことともつなぎ合わせていけば
と思いますその映画会において私武田哲也
の唯一のヒット作品幸せの黄色い繁華地
もうほとんど
唯撮影中にこんなことがあった27歳の
武田哲也さんですそこにいるのははい大船
小竹撮影場のセットにおりましたその日の
セットは山田幼児監督なかなかご機嫌で
ございスタッフも妙にニコニコしてるなん
でかって言うとそのセットの中に森崎あ
っていう山田監督のお友達の監督さんが
遊びに来てたはい山田監督は悪友を紹介
するように武田君森崎君何本か撮ってる
監督だよ27歳の私があどうも武田と申し
ますうんそしたら山田監督が笑って君と
同じ九州男子さはい森崎あっていう監督は
九州男児すごい誇る方でございましてはい
もう1本映画で傑作を作ったら説服しよう
と思いますとかなんかねそういう新年の
年賀状に書いてくるんだって九州男子って
のはそうなんか説服が好きなのようんで
森崎さんもものすごいなんかスタッフに
人気があるらしくて森崎あっていう方はだ
た山田監督がその森崎さんがいらっしゃる
んで思いついたんでしょうね私の顔見て
武田君いつか君を木下啓介監督に紹介し
たいなっておっしゃったはいなんかしん
ないけどスタッフどっと笑ったんだよね
うん私笑いの意味がわかんないんだよほん
なら森崎あま市も監督さんも笑っておら
れるなんで私を木下啓介監督に紹介する
ことがそんなにおかしいんだろうちょっと
気になりません木下啓介っていうえ言葉の
意味わからないままだったんですが
何かしら小竹の撮影所内では有名なジョク
に違いない私も直感したわけであります
さあそれでは木下啓介さんこの方すごいん
だ大監督20の人はい小島の小さな小学校
の物語それから私世代で一番有名なのは
TBS系のホームドラマ木下啓介劇場へえ
知らないか30分ドラマだったな良かった
のよ竹脇ムとかね栗原小巻が淡い恋を
演じるのようん良かったな今みたいに
シャウトしないのはいでその木下啓介って
いう人がその手の大監督だっのは知っとっ
たんでありけどもなんであんなにみんな
意味に笑ったんだろうかって思いましたら
スタッフが後でですよ別の日に教えてくれ
たんですが木下監督はぶばった田舎臭い泥
つき野菜のような柄の男が大嫌い
はいそれでたえ通行人のような出演者でも
その手の男が混じっているとすぐに
プロデューサーを手招きして帰ってもらっ
てそういうタイプでらっしゃっただ小さ
あの子とあの子帰ってもらってへえうん
それで女監督で山田監督も森崎あまも言っ
てるんだけど特に森崎あまが大嫌いだった
らしいの
よそんで森崎君には帰ってもらってて美
少年美成年しか受け付けないあ竹無さん
ですそうなんですよ青い照彦ああその辺り
私カカには持ってこいだったわけであり
ますさてこの木下監督の話に参りましょう
かはいこの方は1998年平成これ10年
かな濃厚塞で行かれましてねこの方は浜松
の漬物どやの息子さんで二十歳で小竹蒲田
撮影所そこに入所1944年陸軍の命令で
陸軍っていう映画を撮ってるうん先戦争中
ですよそうですねこれはねどっから見ても
軍部絶賛の映画なのよまそうでしょうね
うん田中君男さんが息子を育てあげた母を
演じ父をり智さんが演じている龍州さん
なんかバリバリのあのいわゆる新ロシア派
だな今で言うところの陸軍に文句をいう
やつはみ神撃だちゃんともの音を考えて
戦っておるんだそれを国民として文句とは
何ことだ全編それが続くところがかラスト
で木下介がすっごい手をのよはい息子を
育てた田中きの母がそれが小倉の陸軍に
息子を入隊させるうん息子は戦地に旅立っ
ていくうん旗が振られて勝ってくるぞと
延々続くのはいその息子の姿を一目満たさ
に田中木さんが群衆の中を息子をその1人
を探しまくるわけうんそれをラスと淵源と
見せるのほお全くセリフないのざとと
バンザイバンザイ声ばっかりでもあの息子
さんは戦地に行って帰ってこないんだと
うんそれを連想させるっていううんえ
すごいこの技術はい反戦はアドンlike
Wて言わなくてもああ全く逆の方法で
できるんだっていううんその技術腕前をき
木下啓介が持っていたといううんこれ
すっごい映画ですよえ来週ねこの木下啓介
さんあたりから始めてみようという風に
思いますこの続きまた来週のまな板の上
でおはようございます武田哲也です
おはようございます水谷かですこの武田
哲也もそろそろ晩年を考えるべき年齢に
なりましもう70過ぎておりますんでね
どうやってけるかその場から消えるかって
いうあその吹ける芸能界から遠ざかって
いく人がいるのよちょっと寂しい話になっ
て申し訳ございませんがとにかくやがて人
は死んでいきますけども死ぬということを
考えられるのは生きている時だけでござい
ますからはいその人間のその障害を
振り返ろうという人間万年図鑑晩年はこの
人はこう過ごしたというこれ晩年だけに
限りますとちょっと気持ちが重たくなり
ますんで私比較的長いスパンでその人が番
境停止た頃から亡くなられるまでを短く
短く3枚に下ろしているというえ木下啓介
という監督さんを先週お別れの時にあげた
わけでありますがこの方陸軍という傑作を
作りまして大注目で戦後になりますと秋津
温泉とかカルメン古郷に帰るこれ日本で
初めてのカラー映画ですねそして知らない
かなこれ見ると驚くよののこと君なきああ
見たことないこれね白黒映画でねへえそれ
でねスクリーンがね丸っこいの丸あのあ
スクリーンの四角の縁がね白っぽく滲ん
でるのつまり映画そのものが階層なのよ
へえそんな斬新な手法で1番最後に民さん
だったかなとっても感じのいい少女が死ん
でいくうんあのヤの私んところでねうん楽
があったんですよ1番最後ナレーションで
のくのごとき君なきって言いながらのくの
アップで終わるというようななんかノギク
の墓みたいな感じですけどあそれだよえ
のくの墓だよあの墓のこと民さんですもん
ねあれねあそうええこれのね少女がねもう
キキすんのうん胸が痛くなるような恋の
物語でねそして1954年には小島の
小さな小学校の物語2の瞳はいこれはもう
母ちゃんタイトル言っただけで泣いてた
もんね分かりますこれいいんだよね高嶺
秀子さんがいいんだよねそしてその次には
女の園でこの年1954年20市の瞳女の
園これでキネ順法という映画雑誌があるん
ですがその1位と2位が木下啓介作品わあ
すごい3位が何だと思うかななん
だ7人の侍3位が7人の侍うんつまり7人
の侍はうん1位になれてないのよ木下啓介
がいたからそうはい当時木下啓介っていう
のはいかにすごい才能であったかはい
もちろんあの7人の侍いはその後ね挽回し
ますこれね日本の人気じゃないんだって7
人の侍って外国で評価が上がり日本映画の
傑作とへえ天皇と呼ばれた黒も築作品には
いつも頭を抑えられていたというこれが
戦後の日本の映画の状況だったんですね
はいだから黒沢明の作品でコンプレックス
が出てるやつがはい赤髭コンプレックス
うんどういうことあの1番最後のシーンで
東方作品なんだけど小竹のおと木の下の
作品によく出た人をわざわざラストに持っ
てきてんのえどうなったトラさんのあの
貸借店の龍さんはいあの人が出てくんの
ラストでラストえ赤ひげうん赤ひげあそう
です岡山裕三さんの若き医学生の青年がい
て姉ちゃんから振られてやけくそになって
たんだけど妹がとってもいい子なんで2人
が結婚するってい時にさんが出くるのよ
おおそん時に黒沢監督がちょいと真似して
ややローアングルに入ってるの低い
アングルにそうなんだそれは小谷す次郎の
最も得意としたローアングルなんそれ意識
してやってたんだ絶対そうだよそして龍
地中には小竹作品のような物言いをさせん
のああよかったよかったできたできたって
いうこれはもう小子の典型的なパターン
人間は同じことを言うっっていうほほん
ほんああ綺麗な青空だ本当だ綺麗な青空
本当本当綺麗な青空だそうよ本当に綺麗な
青空こういう会話の中に人間は生きている
んだっていう
へえそれはクサーさんの中に渦巻く
コンプレックスえ徹夜さんの分析ですか
それはあの撮影所で耳に挟んだことなのよ
へえ安次郎がが7人の侍を見てくすっと
笑ったって話があんのよほおそえどういう
ところで黒沢君は事件がないと映画にでき
ないんだね
ああ小竹作品の木の下とか小が最高傑作と
したのは何にも起こらないドラマなの日常
ですもんねそれを見せるのああそうかそれ
がいかに難しいかだって出来事が起こっ
たら物語は動くじゃんドアをバッと開けた
死体があるなんだこんなところにもう動い
てるじゃんうんでもドアを開けた何にも
ない暗い部屋明りを灯すうんそれでその男
は生きているあるいは女は生きて行くと
いう何かが観客に伝わる
時それが映画芸術のっていう何かを起こさ
ないと物語が進まないっていうのはこの続
またあさんマさんの上で
おはようございます武田哲也ですおはよう
ございます水谷かです戦前戦後も大活躍
なさった木下啓介監督の話をしております
数々の傑作があります再起溢れる方であり
ました私はもうぐーっと遅れて幸せの
黄色いハカ値とか何本かの映画に出演する
時に小竹の撮影場えそこで様々な伝説を
聞いたんでえありますけども木下啓介監督
はやっぱ特にレジェンドの方でございます
はい木下監督はデビューからそのサを輝か
せたこんなエピソードがあります花咲港と
いう一本の映画がありましてスタートは
九州天草ロケところがこの天草行きまし
たら毎日雨スケジュールは詰まるわつまる
わ若干30歳の若木監督木下啓介天気つい
ておりませんのでこりはてるんであります
がなんと彼がやったことは港近くにロケ
セットを作り込みましてほう立ちまち遅れ
ているスケジュールを消化したほう
ものすごく起点が効くんですねはいこう
いう人いるんです現場に強いっていうその
起点その段取りの良さこれはもう撮影所
スタッフが共感するというそんな簡単に
ロケセットって作れるものなんですかそれ
をうまいことやったんでしょうねへえなん
かねこういう才能の人っているよ映画の
才能の人なんだよなはいこういうのは
いっぱいなんか昔聞いたなあの街の若い人
に協力願って街の若い人って役を演じて
もらう群衆ではいほだらあのその中に顔に
傷のある方がいらしゃったうんキャメラ
向けたら割と目立つところにいらっしゃる
はい困ったなと思ってたらすっごい起点の
聞くメイクさんがいて200人ぐらいいる
若者全員メイクしたえ全員メイクしたって
いうほう1人だけやると深く傷つけて
しまうんであそういうこと200人全部
やったっていうへえと小竹のスタッフが
すれ違いながらやるねあの子は監督さんも
そうそうそうそうておっしゃったという
うんここういう起点よ撮影するっていこと
はそういうことなんだっていうはいさあ
面白い木下啓介監督の話行きましょうか
はい後の作品でありますが懐かしき笛太鼓
という映画があったでこれ主演クラスまで
オーディションで選ぶという実験映画で
ございます200人にも及ぶ応募者があっ
た夏の盛りでございまして木下監督も暑い
のが嫌で嫌でしょうがないはいそれでこの
大監督は何をしたかというと名前芸歴
顔写真これをスタッフに持ってこさせる
それで200人分を見るそれで決めると
いううん会わなくて大丈夫ですかうん女
監督が心配すると木下啓介監督なんと
おっしゃったかなんと200人の
オーディション参加者にえその当時で言う
ところの1巻3500円のノりをええこの
200人のオーディション参加の人に送ら
れたううんそれであの自腹なんだ
ええで監督いいんですかものすごい
持ち出すですよって言ったら木下啓介監督
がオーディションよてえどういうことそれ
がオーディションなんですかうんそれでお
礼嬢が来た人はちゃんとして
るっていうことそうなうわ礼状が来るか来
ないかでその人の人品癒しからずを確認し
書いてある文章の中にその人の知力を見
へえその人の筆さばきでその人の人柄を見
るっていううわあ油断できないな
すごい
ねなんとその霊場と写真それを見比べつつ
オーディションして選び1人も外さなかっ
たと
[音楽]
へえこれはやっぱなるほどなその人間を
見るというか洞察の深さでうんありますね
感動しますですなはいもうあの死の直前
触れませんとにかく長生なった監督で
ございます晩年は文化公園等々の語り手と
して重宝されましていろんなところに旅に
行かれて昔とった映画の話をなさったと
いうはいある日のことでございますが木下
啓介監督がある田舎町に行きましたらその
日の公園前座がいた監督の前に1人ばあ
さんがおりましてうんそのばあさんが私の
子育てとかって自分の子育てを話す博多
なりで会場がわんわん湧くはあはいそんで
監督も舞で聞いてたらそのおばさんの
語り口が面白いんだってうんはいああ徹夜
バカでしたけんなって言い
ながらそれで母親が降りてきたらこう拍手
でお母さん面白かったよあありがとう
ございますまあ二重の瞳の監督さんで私は
もうほんヨメ戸の土産になりましたええ
そこから小さい小さい話でございますけど
も私どっかの会場で木下啓介監督と
すれ違ってはい私と目がった瞬間手でびに
なったああ木下監督だもうそれ分かって
ますけどどうも頭を下げたら木下介監督
元気なお母様ねっって言われたんでござい
ますねそうええ帰ってもらってって言われ
なかったというところに長い長い人生の
落ちがあるわけでございますこの晩年図鑑
明日もまた繰り広げたいと思いますこの続
また明日のマさの上
でおはようございます武田哲ですおはよう
ございます谷かです人間万年図鑑大変こし
ってのは大きい問題でありまして経験には
語れないんでありますがしかし生きていれ
ばこそ語れる死でございますんで先人たち
先輩たちがどのように死を迎えたかその
晩年を語ろうかなと思いますさあお待ち
かねでございますはい本日の晩年さん厚海
清さんおお1996年平成8年若えな68
歳で行かれましたそうか肺がんでござい
ましたです
幸せの反とか名物シリーズのラさんなんか
で私2度この大スターに絡んだことがあり
ますはい思い出の多い昭和を代表する笑い
の達人でございますこの方はもう自分でも
おっしゃいますが10代のこは浅草の不良
でございますで本職の的屋になろうと思っ
て修行してたみたいですねへえ20代で敵
からフランス座というストリップ小屋に
行きましてこでママのコメディアンを
務めるわけでありますはいそれはすごかっ
たみたいよやっぱりうん自分でも
おっしゃってましたはいうわーっと客席
受けさして銭にその場でくれるんだってお
その銭に握りしめて浅草の大通り行って
小中家日本酒家キーっと飲むんだってうん
これうまいのなんのほんでもう一晩中騒い
でへえむちゃくちゃやってたなあの頃は
なんつっておっしゃってましたねでも明か
に才能が違ったんでありますね厚み清なる
コメディアンが舞台の中央で何か始めます
と舞台袖にはなんと驚くなで踊り子さんが
ぎっしり覗き込んでいるその後ろに照明
スタッフとか舞台スタッフが厚清を見守っ
たというへえアドリブほとんど
へえうんえコメディアンてことは満々
みたいな感じですかえっとどんな感じなん
だろ満じゃなくてね一応芝になってあ
殺し屋が出てくる大金持ちがいるピストル
でパーンと打たれるほんでバタッと
大金持ちが倒れるはいでその大金持ちを
厚みさんがやっておられるあのこう強盗が
厚みさん打っちゃうバタ倒れるそれでその
この男は死んだってことになるんですけど
も袖に引っ込んだ厚みさんは顔を真っ白に
塗ってすぐ幽霊で出ていくというあそれで
ドカンと笑うっていうアドリブではい彼の
コントっていうのは人を引き込む不思議な
力を持ってたうんこの厚海九さんって
面白いんですよ確かに面白い軽妙なんです
でもねやっぱりこの人の奥には人間の決め
決めをきちんと演じておられるはい人間を
深く見てさりげなくでありますがその人間
の人間性を演じることができた
コメディアンでございますうんこの方は
むちゃくちゃがたたってか自分でも
申し上げますが1954年昭和29年の
ことでございますが肺血で右牌をなくすん
ですねでなんと2年間病生活を送られてる
んですねこん時辛かったみたいで
おっしゃってましたね右の牌がなくなっ
たら右側の肩が落ちるんだってうん中あの
蔵物がないからそれで右手で鉄棒を掴んで
肩の筋肉をつけたってえおっしゃってまし
てねこの2年間の病生活にしギリギリの
体験をなさってお酒ととタバコをやめたと
いううでちょうど復帰した肺病から
立ち直った1961年テレビの時代が
始まりましてテレビの世界に入っていくと
もコメディアンとして実力はあるわけで
ありますから引っ張りだこテレビの人気者
になるわけでありますその演技は十分に
人間を演じられる深さがあったという
え連続テレビドラマではカブ
ので主演をなさり63年には社会派野村
太郎監督の背景天皇陛下様これ見たこと
ないないですはいこれあの軍隊うん陸軍に
入りましたいじめとかいっぱいあるでも
その男にとって軍隊が一番住みやすい場所
なのようんだから戦争がだんだん配線濃く
なってきた時にこの男が天皇にのうんその
手紙の内容が背景天皇陛下様軍隊は天国で
ありますどうぞ戦争をやめないでくださ
いって書いちゃうっていうあその役が厚み
さん厚さんこれがいいのよなんかねうん
軍隊を参加するという二刀兵を演じるわけ
でありますでこの頃から厚みってのは
なかなかやるなっていう評判が立つんです
はいそこに連続もの一ぺやってみますませ
かということでテレビドラマ男は辛いよと
いう企画が持ち込まれる脚本は小竹君の
山田幼児という若い監督さんうん30代に
なったばっかりかはいもうとにかく若い
監督さんこの方の客で男は辛いよというの
がでこれが映画家になるはいそこでだこの
まま語ってたんじゃただの虎さんになっ
ちゃうんで線路を乗り換えますけどもこの
第1作目男はに出演した俳優さんまだ20
代の若さ前田銀さんはいこの方から第1作
目の撮影の風景を聞いたのようんこの頃の
前田銀さんは俳優妖精所の若手でありまし
て2つ仕事があったんだって1つが東映の
薬剤映画の古文の役もう1つが小竹の直行
の役うんどっちがいいかなって迷ったん
ですけど前田銀さんまだ山口から出てきた
ばっかりでなりがあったそうでうんヤザと
かってのは難しいかもしれないであの印刷
所の食堂って言んだったらばあんまり喋ら
ない役だからこれがいいやつんでこっち
選んだんだってはいうんで男は辛いよの
現場に入っておびっくりするんですなんだ
そのびっくりは明日の続きということで
ございますこの続また明日のマの上
でおはようございます武田哲ですおはよう
ございます水谷です人間晩年図鑑関川岩波
から出ております1冊でございます人間の
人生のそれぞれの万年を記録していくと
いう図鑑困難でえありますけども晩年の死
に至るところまでをこう詳しく語っており
ますなんか私もちょっと気持ちが重たく
なるもんですからその人の人生をというで
今日これから話す話はこれは私が見聞きし
た話でありましてねどっかですれ違った刀
の方が語りやすいなと思いまして厚清さん
の話をしとるわけありますがそのさんが風
の男は辛いよの第1作目を承の撮影所で
おわりにやったでそん時に若き俳優であり
ますな前田銀さんがバシさんの恋人役とし
て選ばれて初日小竹のセットに入った
びっっくり点したん前田銀がなんだ台本が
ないとかそうええ本当に誰1人台本がない
んだって
えさんさん森川しさんおばちゃんたこさん
誰1人台本持ってないうんみんな入ってる
あそういうこともう入ってるうん入ってる
ポケットのケツに台本突っ込んでんの銀
さんだけなのほおそれを分からないに
そっと隠したんだろうなあの人ははいそら
あの銀さんのことだからねその命シなんて
のはその覚えてないなんてことは絶対ない
んだろうけどもま一応ね台本も入るわな
はいでも山田組風船の虎のセットには台本
どこにもないああ山田監督まだ30代の
若き山田監督よいはい軽くリハーサルやり
ますやるそすとはい芝居を止めといてそう
じゃないんじゃないかなっておっしゃる
うん銀さん何がそうじゃないんだろううん
全くわからない具体的な指示じゃないん
うんちょっと違うんですよねておっしゃる
うん何が違うんだろう
てそんな時すっごい不安になるんだぜそう
ですよねうんであのあみさんにその解釈で
はなくてどうでしょうトラさんはこの時
とてもこう悲しいんじゃないですかねとか
なんかおっしゃるうんだあみさんああなっ
ておっしゃるうん銀さんよで聞きながら
なんで悲しいん
だうんお笑いなんだもんとかっていい思う
はいであみさんが演じる悲しんほお監督が
注文したらすぐできるうんそのシーンは
ジーンと来るんだけどおかしいっていう
ああ次元違うなっていうこれが怖いのよ
俳優はうんほんで自分の恋人役の賠償
ちえ子若くて可愛くはいこれが芝居やっ
てんのか普段やってんのかわかんないうん
ナチュラルすぎてはいえお兄ちゃんとかっ
て声ひっくり返っなんかしなきゃとかって
銀さんは思ううんどんどん裏切られれて
いくうんそれはあかもそこで起こってる
自然な出来事として事件にしないお芝居を
あーそのいわゆる日常の中でこう流れて
いくはいそれができるまで山田監督は
ちょっと違うんじゃないですかね丁寧に
おっしゃるはい待ってましたとばかり
いわゆる演技のコンテいくつも厚みさんが
ポンポン出していくうんそれに応じてその
熱さんが投げる変化器をきれに受け止める
若き賠償チコそれその間に立ってオロオロ
しながらもしっかりポイントになってる
おじちゃんの森川はい棒立ちになっている
自分
ああその日はおそらくセリフがなかったん
でしょうあるいは一言あったにしても短い
セリフでその日は終わったうんうん帰る時
マネージャーがすっとやってた前田銀さん
のうんちっちゃな声で言った銀さんに
わかんないなり全然わかんないそん時に銀
さんが思ったことなりなんて言ってる場合
じゃねえよ次元が違うよああ芝居に対する
心がが全然違うんだお芝居にしない出来事
にしないうんうん暮らしにしていくうん
その深さをつくづく感じた銀さん全く違う
世界にやってきてしまったんだと自分は
痛感したというはいそれに厚見清さんが
とんでもないアドリブ言うんだってねバカ
野郎そんなこと聞けるわけねえじゃねえ
かっていうそんなセレビが台本にあった虎
さん怒るところで来るなと思ってたらあみ
さんがアドリブポンと出たそれ言っちゃお
しまいよ
はあオッケーていうあの山田監督が絶叫
なさってオッケーを出されたそして
ちっちゃい声でいいですねそれいっちゃお
しまいよっていう一言リブかうんそうそう
いう達人同士のそのつり合いのような
すっごい演技の格闘があったといううん
これ素敵だよねはいうんあのトラさんは
どのシリーズでも1番最後の方は女性に
振られるわけだはいそこはお客さんが一番
笑うとこなんだよねトラさんの売られた
シーンっておかしいもんねうんだけどその
時に1番の演者としての違いはああそう
良かったなて言いながら涙がさっと山田二
監督が求められたのはその演技だよねうん
を悲劇として演じる完成悲劇を悲劇として
演じる厚清さん入れ替わりのお芝居が一瞬
のうちにできるきまた明日のおの上
でおはようございます武田哲也です
おはようございます水谷かですかが虎さん
の話はもったいないからしない方がいい
ですよどっかでまとめてやりましょうそう
なんですよいっぱいありそうなのでいやで
もいろんなこと教わったなこんなすごい人
にな
またそれはまたねチャンスはいそこの場で
思い出さなくて別の場でふっと思い出し
たりなんかするんですよねあみさんのお話
をこうしてるうちにあの小竹のスタッフ
から聞いた山田陽二監督のエピソード
なんかも思い出してはい山田さんの細やか
さっていうかどっから来たんだろうこの
才能はって時々眺める時があるんですよね
私はその唯一人生で当たった作品は幸せの
切しかないんですけどその作品の中で山田
監督のおっしゃることまだ耳の奥に渦巻い
てますねその演出のうん言葉がねそれは
またおいよいろんなとこで覚えてる分だけ
話そうかなと思ったんですけどあの厚み清
っていう逸材を見つけた時の山田さんの
外科っていうかなこれだっていうこの人は
人間が演じられるっていううん山田監督は
それまで小竹でお笑い映画ができるという
ことで1本を任された若い監督さんだった
んでありますねそれまではどんな作品をと
いうと花はめさんのバカシリーズバカが
タンクでやってくるとかそれはもう悲劇
ですよそれからえ鍋小美さんの吹けば飛ぶ
ような男だがとかうんそのいわゆる申し訳
ないですけど日本立ての看板ではないB面
の方を主にやっておられたその中でも馬
シリーズなんてのは傑作だって騒がれたん
ですがはいその好みがありましてすっごい
ブラックユーモアなんですよこのバカタン
シリーズなんてなうん死んだ人間の骨を
洗米みたいに食ったりねそれからあの
笑小屋に隠した戦車で村中の人間を攻めて
くる元兵隊の男乱暴者の男とかそういう
感じなんですよええまいわゆる落語的物語
の作り方なんですがみん清っていう人を得
てからの山田さんっていうのは神があるん
ですねうんちょっと脱線しますはいあみ
さんから脱線しますと山田陽二監督は東大
法学部出身物静かな方でございましてあみ
さんよくおっしゃっておりました山田監督
のことをねき長さんみたいうんでもねそこ
ら辺の長と違うんだよあの山田さんていう
き長さんはね出来の悪いやの話も聞いて
くれるんだよそういう人ですこんな話を
聞いたことますこれはね鍋美さん終演の
映画の時だったらしいんですが関西ロケ
ある町でロケをやっている最中であります
がちゃんと警察への手続き進んだんで
ございましょうがキャメラを回し始めると
地元の怖めのうんヤザの方が絡んで来られ
て責任じゃ誰やねんなお前何やってんねん
こんなとこではいそれでプロデューサーが
すぐ行くべきとこなんですが
プロデューサーの方次の現場かなんかに
行っちゃってていない山田監督恐れもせず
にあ私が責任者監督ですからスタッフ守ん
なきゃってのもあったんでしょうおになっ
ておお前ちょっと怖や山田監督ラシされ
ちゃったうんまだ30代はいま金一風持っ
てあるいはお酒の23本を持ってその手の
事務者に挨拶を済ませなかったということ
で因縁をつけられたこれスタッフから聞い
た話ですよはいでその山田監督いなくなっ
たと大騒ぎになったらプロデューサーが
帰ってきてどうした監督連れてって慌てて
そのヤザの方の事務所かなんか
プロデューサーが駆けつけたっていうはい
それでとにかく大詫びだけしてお酒かあお
金か置いて行こうという風に思ったんで
ありますがそこ行きましたらヤザの親分
さんらしき方が山田さんとしみじみ
話し込んでたんだってはいあそうかあそう
やったんかお前も苦労したんやなて言い
ながらプロデューサーがどうもすいません
本当にご挨拶がとかっって言ったらいや
いやいやええねんええねんええねんわけの
お前まだ撮影残ってんねやろうはいお帰り
はいお帰り仕事あるやつはこんなとこおっ
たらかあはいお帰りって言いながら解放し
たっていうそんな映画みたいな話がこれ
プロデューサーから聞いたんだよへえそれ
であのお詫びの方終あったらあもうええね
ええねんあいつと話し込んでえらいいい話
聞かしてもろてな何の話かわかんないんだ
うんそれでプロデューサーの人は背を向け
て2歩歩いたらそのヤザの親分が
プロデューサーを呼び止めてちっちゃな声
であいず大人生やエロなるで
ふなんかねお話をなさったんだろうねうん
映画にかける夢とかはいなんかそんなこと
をおっしゃったんだろうな黄色いハカチの
時の育ったんねこれまたゆっくりしたく
なるけど
はいさん割と好き
その手のその手の乱暴もがはいさあ70
年代に入りまして男は辛いよ純情編奮闘編
観客動員数90万人柴又ボジに至りまして
なんと観客動員190人へえいやあ
面白かった
なそれから延々
と長い長いトラさんのシリーズがただあみ
さん裁判年でありますがさんが一言
おっしゃった虎さんの他にもう1人やり
たい役があったんだってほうそれがね自由
立の詩人で小崎北斎うんこの人を演じ
たかったんだってこの人の区咳をしても
1人もう1く入れ物がない両手で受ける
うん台本まで出来上がっていたそうです
けども実現しなかった物語でありますが
さあめっくはその虎さんこの方も俳句作っ
てらししょうはい配合俳句の作り手の名前
風天はいこの方の晩年の作品でありますお
変路が一列に行く虹の中

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武田鉄矢 今朝の三枚おろし『人間晩年図巻』2022.07


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