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哀しい妖精 南沙織 #愛しの流行歌



哀しい妖精 南沙織 #愛しの流行歌

松本隆作詞
Janis Ian作曲
萩田光雄編曲

1976年リリース

ジャニス・イアンが曲を提供したシンシア20枚目のシングル。

シンシアとジャニスには、いくつか不思議な共通点が。

・ともに17才をテーマにした曲がある。
・ともに旦那はカメラマン
とか。

でもその共通点が対極的で。

シンシアの17才は、まぶしい位の青春のきらめきを表現。
ジャニスの17才の頃は、17才で、人生の悲しい真実に気が付いてしまった女性の心情を、怒るでもなく、嘆くでもなく、どこか達観した感じでクールに歌ってますね。

太陽と月って感じ。

ちなみに、カメラマンの旦那さんについても、ジャニスは後に離婚。
シンシアは篠山紀信を最期まで看取ってますね。

結構それまでの人生とかも、陽と陰って感じですが、何か心の奥底で2人は通底してる感じがします。

この曲でのシンシアの歌声の遠くにジャニスがいる って気がします。

近年、ジャニスのデモ・バージョンも聴くことが出来ますが、基本シンシアに提供された曲です。

どういった経緯で提供される事になったんでしょうか?

同じレコード会社ではありますが。

あくまでドメスティックな歌謡曲の世界で、アメリカの売れっ子シンガー・ソングライターが曲を提供するって、今より大変だったんじゃないかな と想像します。

優秀なブレーン、スタッフがいたんでしょうねぇ。

後、特筆するのは、松本隆の歌詞!

あんまり子細工を使用せず、2人きりの閉じた世界から、普遍的な男女の世界へ一気に広がったり、また二人の世界へ戻ったり。

どこか宗教的な救済の唄にも感じます。

これが松本隆の最高傑作かと言えば、最高傑作はまだ他にあると思いますが、ちゃんとディランを通ってきた人が、ディランの文学や哲学といったものを、ギリギリ歌謡曲の世界へ落とし込んだ と。
さすがです。

あと、曲のタイトルがいいですよね、哀しい妖精。

3 Comments

  1. 南沙織さんの曲は若い頃よく聴いていましたね😊ヒット曲が沢山ありますがこの曲も好きでした😄

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