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松田語録:宇宙と生命に関する戸谷動画について



松田語録:宇宙と生命に関する戸谷動画について

収録日:2024年8月14日
シンギュラリティサロン主宰の松田卓也神戸大学名誉教授の健康や学習に関連する日ごろのお考えを皆さんにお伝えします。今回は松田先生が以下の動画を見てコメントします。

【宇宙物理学最後の謎に迫る】東京大学教授・戸谷友則/宇宙になぜ生命があるのか/「戸谷論文」の衝撃/宇宙論の現在/宇宙はクリーム色?【EXTREME SCIENCE】
PIVOT 公式チャンネル(2024.6.27公開)

戸谷先生の論文は(たぶん)これ
Emergence of life in an inflationary universe
Tomonori Totani
Scientific Reports volume 10, Article number: 1671 (2020) Cite this article
https://www.nature.com/articles/s41598-020-58060-0

出演:松田卓也 シンギュラリティサロン主宰・神戸大学名誉教授
   塚本昌彦 神戸大学教授
   保田充彦 XOOMS代表
企画・運営:シンギュラリティサロン(https://singularity.jp/)

12 Comments

  1. 間もなく本当の意味でのシンギュラリティが来るというということは、私達は宇宙的に見ても平凡ではないタイミングに生きているということというお話しを伺ってとても楽しい気持ちになりました。それと同時に松田先生は電波を出す文明の寿命は200年くらいではないのか?というお話にはゾクッとするものがありました。フレッド・ホイル氏のSFは学生時代に友人の勧めで読んだように思います。

  2. 電波を使う文明がどれだけ続くかというドレイクの方程式のL項に今後人間が何億人生まれるかということは関係ないような気がしたのをおぼえています。平凡性の原理と言いながら自分たちが前の1000億人とあとの1000億人に挟まれた中央付近にいると考えるのは少し食い違っているように感じました。
    松田先生はそこから、未来を短く想定するというかなりマイナーな立場だと思います。一般的には、お二人とは違って電波文明は未来の方がはるかに長いであろうという第三の説が有力であるだろうと思います。

    また人類文明と身体の構造は分けて考えた方が良いと思いました。
    松田先生やセーラー服おじさんは人間動物園モデルを提唱されているので生身の肉体の文明は続くという可能性も見ておられると思います。
    そして仮に原生人類がいなくなっていたとしても電波文明がなくなったとはとても言えないと思います。なので身体ハードウェアがどのようなものになっているかはこの議論には関係ないのではないかなと。

  3. 松田先生の仮説が正しいとすると、ヒト型の宇宙人とは出会わなくても機械生命とは出会うはずだと思います。

  4. 宇宙論や生命科学が好きで興味が湧いたので、戸谷友則氏のインタビュー動画観てきました。

    自己複製する機構が無から誕生する確率が低いという話は自分も前からそう思っていて、少なくとも銀河系では地球が唯一だろうと考えています。

    (とは言ったものの、もしも火星やエウロパで生命の痕跡が見つかったら、多分めちゃくちゃ興奮して歓喜すると思います)

    観測可能な領域外の宇宙の広さについて、戸谷さんいわく10の100乗個の恒星ってことですが、ちょっと導出部分の説明がよくわからなかったですね。(曲率から導いたとかならわかるのですが)

    自分は松田先生のおっしゃる通りきっと無限なんじゃないかなと思います。

    そして人類(文明)の存続期間について、過去生まれた人類の総数と平凡原理を使って推測しようとするところ、これは違和感を感じましたね。

    人類は1年後に滅亡するかも知れないし、この先1兆年文明が存続して10の30乗人が生まれるかも知れません。誰にもわからない。

    『今の「私」の存在は過去未来全人類の中からランダムに選ばれた自己である』という前提が多分おかしくて、ゆえに平凡原理は適用できないんじゃないかなと思います。

    総じて中々面白い動画でした。

  5. 平凡性の原理についてはもう少しだけ広い見方ができると思います。

    仮に人類がこのまま地球上で暮らし続けるとしましょう。
    それは最終的に資源の枯渇による滅亡を意味します。

    さらに遠い未来についていえば太陽が赤色巨星化するので人類がこのまま地球に居住していれば確実に滅亡することになる。

    これを避けるには人類は宇宙に進出するしかない。
    しかし、人類が宇宙に進出すればその総人口はほとんど無限に増える。
    そうなると我々が80億人しかいない人間のグループに属していることは平凡性の原理に反することになる。

    もし、人類が滅亡を避けるために宇宙に進出することに成功したなら、我々は宇宙の無数の惑星上に文明があり、無数の人間がいる世界を体験していなければおかしいのです。

    しかし、現実にはそうなっていないので人類は滅亡すると考えられます。
    しかし、それは問題ではない。
    滅亡するのはあくまでも「人類」だからです。

    シンギュラリティが人間を超人に変えるなら、平凡性の原理が数えているのはあくまでも現世人類なので、超人が宇宙に進出して無限に増えることは平凡性の原理に反しないことになります。
    これはシンギュラリティによって人間が人間以上の存在に完全に変化するというひとつの根拠です。

  6. レイ・カーツワイル「いったんシンギュラリティを越えれば、わたしたちは自分の脳の中にAIとの接続を入れることができるようになるでしょう」

    この見解に関して、松田先生の仰る「科学」の観点でも、古代同様の観察・観測的事実ではあると思うのですが、次の理解はどうでしょうか?

     生体個体脳がコミュニケーション・ネットワークで相互エージェント社会拡張脳を構築してきたことを認めた上で、その様態では、LLM-AIエージェントのネットワーク加入により、技術的特異点に達したのではないかと思えます。生体個体脳内で脳神経細胞のネットワークにAIが接続されるよりも、もっと効率的に人類社会の拡張脳に接続したことにならないでしょうか?

     グローバル・ブレインへ向かう知性単一説の様態で集合集積知のブラフマン‐アートマン・モデルを眺める観点は、古代から連綿と続いてきて、今、そのある種の相転移が始まったのではないかと思います。

    (この場合、二様に看取される「個の普遍性」の一つを実現する気がします。
     一つは生物的様態で、進化的観点では、変異個体が発生(生存)し、それが環境適応し繁栄(増殖)すると、種(普遍)を形成するという様態。特殊から一般への様態です。
     もう一つはエージェントの個的作用が、コミュニケーション・ネットワークを通じてネットワーク社会全体に拡張し普遍化する様態です。コミュニケーション=伝達、それも「言葉の伝達」ということが、『新約』でもミサ制定で言われますが、この様態を示したのかもしれません。
     そして、この二つの様態はプラトンが示した二様の子供に妥当し、「分子担体情報」と「電子担体情報」と区別できる、情報の流れににも妥当する気がします。)

     こうした観方から、次の理解も可能になる気がします。

     脳科学は個体脳内のニューロン伝達ネットワークから社会拡張脳コミュニケーションネットワークを観る拡張脳科学のフレームに進む。

     逆に受精>分裂>多細胞化>固有機能エージェント細胞の生体組織ネットワークの還元脳科学も展開する。

     こうした拡張と還元との二方向に展開する脳科学の基礎にあるのは、「伝達ネットワーク」構造になると思います。

     この基礎構造が、宇宙自然の「情報展開過程」のベクトルを産出しているのではないでしょうか?

     宇宙自然それ自体が、次の情報展開の過程である様に、思えるのですが・・。

     超圧縮情報のエネルギー爆発・発散(エントロピー)と自己組織化・離散(中間システム生成)との表裏相互作用現象(主客一致)の展開過程であるという様態です。

     そしてこれが、古代からの「ノエシス・ノエセオス(外延=内包)」の無限ループという観方になっていないでしょうか?

  7. 生命の定義によりますが、もし、エントロピー増大の反作用として情報処理が起き、マクロ化していくとしたら、有機生命体はいなくても、ほかの形での情報処理体が存在するかもしれないと考えてしまいます。人間とは触れ合うことはできないかもしれませんが。

  8. 物事を科学的に研究していくと、発生確率の低すぎる現象が起きすぎてて、神の存在を仮定しなければ説明がつかなくなるってことがよくあるのが謎。生命の発生確率自体も低すぎるし、生命が誕生してからもコラーゲンの生成のために全球凍結を経験しないといけないとか、胎盤の獲得に内在性レトロウイルスから遺伝子を受け取る必要があるとか、それ自体も発生確率が低すぎて説明できてないんだよね。科学実証主義を突き詰めていくと、結局は神秘主義に戻ってきてしまう謎。
    フォン・ノイマン「神はおそらく存在するでしょう。多くのことが、神がいないと仮定した時よりもいると仮定した時の方が簡単に説明がつきやすいのでね。」

  9. シンギュラリティを経ると宇宙人が事象の地平の彼方にしかいないとすると、それは寂しいかもしれませんね。

  10. 最近思うのは、シンギュラリティはどこかの宇宙人たちが既に起こしているのではないか?ということです。勿論、生命が生まれる確率を1(もしくはそれに近い)とするなら、

    そして(ビッグヒストリーの動画のコメント・リプライで触れさせていただいた内容と被りますが)、カーツワイル氏の「宇宙に知性を拡大していく」というのを、「宇宙を自由自在に操れるようになる」と考えると、先日の質問コーナーで仰っていたダークマター・ダークエネルギーの件も、宇宙人たちが途中で物理法則を捻じ曲げたからではないか?という仮説があっても良い気がします。

    あとは折角宇宙の支配権を持っているも同然の彼らが、我々人間がシンギュラリティを起こすことを許すのだろうか?という一抹の不安が出てきますね。通常のシミュレーション仮説は、この宇宙の外側でシミュレーションが行われていると考えるものだと思いますが、この宇宙の中で万物を自由自在に操る宇宙人がどこかの出てきて、我々がシミュレーションされている、という可能性はどうなんだろう?と思っています。

    彼らが、自分たちの支配下にある宇宙で他の文明がある程度以上高度になることを許さないならば、彼らにブレーキを踏まされた「第2集団」のような文明がたくさんあるでしょうし、それでフェルミパラドックスの説明にも繋がるかもしれません。つまり以前お話しされていた「縮小主義」の文明が大量に存在し、「拡大主義」は最初にシンギュラリティに到達した彼らのみ、ということになります。

    ちなみに、その場合、当然我々もシンギュラリティ一歩手前で足止めされ、縮小主義を選ばざるを得なくなるでしょうが、デジタル的な存在として生きていくならば、さほど問題にならないかなと、個人的には思っています。

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