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月曜夜7時のゴールデンタイム。ルパンの裏編

月曜夜7時のゴールデンタイム。ルパンの裏編

月曜夜7時のゴールデンタイム。ルパンの裏編

今回は、最高視聴率は第67話の30.5%と高視聴率で人気番組となったルパン三世第2シリーズの裏で煽りを食って消えていった裏番組のアニメたちをご紹介いたします。

まずは『激走!ルーベンカイザー』。東映とグリーン・ボックスが制作し、和光プロダクションが制作協力したテレビアニメです。放送は1977年10月10日から1978年2月6日まで、毎週月曜日の夜7時からテレビ朝日系で全17話が放送されました。
キャラクターの原案は、モータースポーツに詳しいゲームセンターあらしでお馴染みの漫画家のすがやみつるさんが担当し、さらに星野一義さんや鈴鹿サーキットの協力を得て、本格的なレースアニメとして制作が進められました。自動車のメカデザインは、元々カーデザイナー志望であったポピーのデザイナー、村上克司さんが担当し、リアルなスポーツカーやレーシングカーを描いています。
しかし、1977年秋の本放送時には、『ルパン三世 (TV第2シリーズ)』という強力な裏番組があったため視聴率が低迷し、全17話で打ち切りとなりました。当時のスーパーカーブームの影響で、同時期には他にも『とびだせ!マシーン飛竜』や『超スーパーカー ガッタイガー』、『アローエンブレム グランプリの鷹』といったカーレースアニメが放送されていましたが、『グランプリの鷹』を除いて、これらの作品はすべて半年以内に放送終了となりました。
『激走!ルーベンカイザー』は、声優の田中真弓さんがデビューした作品としても知られています。

原作:大堂勲
監修:星野一義、稲垣謙三
企画:松永英(大広)、飯島敬、平山亨(クレジット表記なし、東映)、阿部征司(東映)
プロデューサー:碓氷夕焼(テレビ朝日)、本田毅(和光プロダクション)
連載:テレビランド、てれびくん、小学館学年誌
キャラクター原案:すがやみつる
アニメーションキャラクター:岡迫亘弘
メカニック設定:村上克司、デザインオフィス・メカマン(大河原邦男)
脚本:田村多津夫、村山庄三、富田祐弘、稲垣謙三、佐藤均 ほか
音楽:菊池俊輔
美術設定:小出英男
撮影監督:弘野正之
録音監督:石田忠賢
効果:伊藤克己(スワラプロ)
チーフ・ディレクター:布川ゆうじ
作画監督:湖川滋、岡迫亘弘、井口忠一、上條修、田辺由憲 ほか
絵コンテ、演出:布川ゆうじ、青木悠三、安濃高志、広川和之、長谷川康雄、古川順康、田代文夫、石田昌久、柳弘道 ほか
オープニングアニメーション:金田伊功(クレジット表記なし)
現像所:東京現像所
企画協力:鈴鹿サーキット、企画者104
アニメスタジオ(アニメーション制作):グリーンボックス
制作協力:和光プロダクション
制作:テレビ朝日、東映、大広

つぎに『おれは鉄兵』です。こちらは、あしたのジョーなどでおなじみの、ちばてつやさんによる漫画を原作とするテレビアニメです。漫画は『週刊少年マガジン』で1973年33号から1980年20号まで連載され、1976年には第7回講談社出版文化賞児童まんが部門を受賞しました。テレビアニメ版は、1977年9月12日から1978年3月27日まで毎週月曜日の夜7時からフジテレビ系列局および日本テレビ系列のテレビ岩手で放送されました。日本アニメーションとフジテレビの共同製作で全28話が放送されましたが、実際の制作はシンエイ動画が担当しました。アニメは原作の『週刊少年マガジン』版単行本第8巻までのストーリーをもとに構成され、原作にはないエピソードやオリジナルキャラクターが多数追加されています。しかし、人気漫画のアニメ化にもかかわらずやはり裏番組が強すぎ、視聴率は低迷し、28話で終了しました。
概要
物語は、山奥で育った野生児・上杉鉄兵が、父親の実家である上杉家や、学園で次々と騒動を巻き起こす姿を描いています。ちばさんにとっては『ハリスの旋風』以来の学園漫画となり、両作品ともに型破りな主人公が騒動を巻き起こす点が共通していますが、『ハリスの旋風』の主人公・石田国松が多種多様なスポーツに挑戦するのに対し、本作の主人公・鉄兵は剣道にのみ挑戦します。
ちばさんは「全体を読めば確かに剣道マンガですが、最初の方は剣道の『け』の字もない。ただ、野生児を描こうと思っていただけです」と述べています。また、野生児を題材として選んだ理由については、塾通いに追われて友達と遊ぶ時間もままならない子供たちを憂い、「こういう子が大人になったらどうなるんだろうなぁ」という気持ちからだったと語っています。

スタッフ
演出 – 長浜忠夫、吉田茂承
製作 – 本橋浩一
プロデューサー – 大場伊紘、別紙壮一
レイアウト – 大塚康生、芝山努
美術監督 – 川本征平
撮影監督 – 小山信夫、清水達正
録音監督 – 松浦典良
音楽 – 渡辺宙明
文芸 – 松岡清治
キャラクターデザイン – 楠部大吉郎
作画監督 – 楠部大吉郎、本多敏行、富永貞義
録音 – 新坂録音
整音 – 中戸川次男
効果 – 柏原満
編集 – 越野寛子
現像 – 東京現像所
制作担当(アニメーション制作) – シンエイ動画
制作デスク – 真田芳房
制作協力 – 東京アニメーションフィルム(撮影)、アトリエローク(背景)、オーディオ プランニングユー(音響)
企画・制作 – 日本アニメーション
制作 – フジテレビ

次にクールが変わりまして、おれは鉄兵のあと番組、イッキュウさんをご紹介。『一球さん』は、水島新司さんによる野球漫画で、1975年から1977年まで『週刊少年サンデー』で連載されました。
概要
物語は、巨人学園高校野球部に突如入部してきた主人公・さなだ いっきゅうを中心に展開します。一球は忍者の子孫であり、驚異的な身体能力を持つものの、野球に関しては全くの素人です。そんな彼が繰り広げる破天荒なプレーが、巨人学園の野球部に大波乱を巻き起こします。
アニメ化
本作は、1978年4月10日から10月23日までフジテレビ系で毎週月曜日の夜7時に全26話が放送されました。『ドカベン』や『野球狂の詩』に続く、水島新司さんと日本アニメーションによるアニメシリーズ第3弾です。音楽面では、作詞家として名高い荒木とよひささんが作曲を手掛けています。
このアニメの放送終了により、1976年『ブロッカー軍団IVマシーンブラスター』以来続いていたフジテレビ系の放送枠での日アニ社路線は一旦中断となりました。
続編としての位置づけ
『一球さん』は、前作『男どアホウ甲子園』の直接の続編にあたります。前作の終了からわずか一ヶ月後に連載が開始され、物語の時系列は藤村甲子園の南波高校時代から7年後に設定されています。前作から引き継がれたキャラクターとして、巨人学園の監督となった岩風五郎(通称・豆タン)や、藤村甲子園、丹波左文字、甲子園の弟である球二と球三が登場します。本作では形式的な原作者はおらず、水島新司さんのオリジナルストーリーとなっています。

スタッフ
製作:本橋浩一
作画監督(キャラクターデザイン):本多敏行、富永貞義
美術監督:工藤剛一
美術設定:川本征平
撮影監督:小山信夫、清水達正
音楽:丸山雅仁、荒木とよひさ
録音監督:松浦典良
文芸:岡部英二、松岡清治
演出:福冨博
プロデューサー:大場伊紘、別紙壮一
製作管理:高桑充
効果:柏原満
録音:中戸川次男
編集:越野寛子
現像:東京現像所
動画検査:小林正義
演出助手:滝沢敏文、森脇真琴、原平随了
タイトル:楠部橙
制作デスク:真田芳房
制作協力:東京アニメーションフィルム、アトリエローク、オーディオプランニングユー、トミプロダクション、スタジオメイツ、スタジオライフ
制作担当:シンエイ動画
企画:日本アニメーション
制作:日本アニメーション、フジテレビジョン
通常「フジテレビ」と略されることが多いが、本作品についてはフルネームのロゴタイプが使われていた。

最後に魔女っ子チックル。『魔女っ子チックル』は、1978年3月6日から1979年1月29日まで、テレビ朝日系列で毎週月曜日の夜7時に全45話が放送された、永井豪さんとダイナミックプロが原作の魔法少女アニメです。
概要
この作品は「東映テレビ事業部(当時)」が制作を担当し、実際のアニメ制作はネオメディア、日本サンライズ(現・サンライズ)、風プロの3社が行いました。当時、子供向け化粧品で知られるダリヤからの依頼を受け、広告代理店の大広が本作を企画し、東映テレビ事業部にアニメ制作を依頼しました。
東映テレビ事業部は当時、『仮面ライダー』などの実写作品から『コン・バトラーV』といったアニメーションにも力を入れており、魔法少女物としては本作が初の試みでした。そこで、『キューティーハニー』で少女向け作品を手掛けた永井豪さんとダイナミックプロが原作に選ばれ、幾多の企画案を経て、魔法界から来た魔女っ子と、魔法に初めて触れる普通の少女の二人が共演する「ダブル主人公制」という新しい形式の魔法少女アニメとして誕生しました。主役である小森チックルとチーコは、当時国民的アイドルであったピンク・レディーを意識してデザインされました。
本作の特徴として、魔法を悪用・乱用したチックルが、人間であるチーコから罰せられるという点が挙げられます。これは、従来の魔法少女アニメでは主人公が魔界の者から罰せられる描写が一般的であったため、新しい試みとされています。
吉田理保子,麻上洋子,潘恵子,駒沢トヨ子,北浜晴子,大竹宏,田の中勇,千々松幸子,山本圭子,増岡弘,杉山佳寿子,八奈見乗児,神谷明,三ツ矢雄二, 市川治,曽我部和行,納谷悟朗,芝山清子,丸山裕子,沢りつお, 高橋直子,田中真弓,
制作背景と影響
この作品は、「マジンガーZ」や「デビルマン」などで知られる永井豪さんとダイナミックプロが原作を担当し、東映、日本サンライズ、ネオメディア、風プロが制作しました。1978年に放映が開始された本作は、後年では見返してみると1話からかなり作画が崩壊しており、現在でも評価が、芳しくありません。吉田理保子さんと麻上洋子さんのキャストは、その後1979年10月から始まる人気ラジオ番組アニメトピアの初代パーソナリティーとして起用されました。麻上さんと吉田さんはそれぞれ“行けず娘”“おばん”というキャラクターを、番組台本をもとに演じながらマシンガントークを繰り広げることで、番組の強烈な個性を打ち出していき、パーソナリティーを変えながら1986年まで続きました。
残念な点としては、様々な事情により、最終回のみチーコ役を麻上洋子さんが演じられなかったことが挙げられます。代役が立てられるのは、他の作品でも見られることですが、よりにもよって最終回での変更は惜しまれます。

プロデューサー – 碓氷夕焼(テレビ朝日)、松永英(大広)、飯島敬、小野耕人(東映)
原作 – 永井豪とダイナミックプロ
漫画 – 成実由規(ひとみ連載)、菜摘ペコ(小学一年生連載)、あらすみこ(幼稚園連載)
音楽 – 渡辺岳夫
音楽製作 – あんだんて
撮影監督 – 森口洋輔
美術設定・美術 – 加藤清
美術ボード – 宮本清司、増岡清弘
色彩設定 – 坂野加世子、佐藤孝二、増田かつ子、森下ひろ子、須田節子、西牧たみ子 
編集 – 松本高行
効果 – 浜田知彦(スワラプロ)
音響ディレクター – 太田克己
チーフディレクター – 久岡敬史
製作協力 – ネオメディア プロダクション、日本サンライズ、風プロダクション
制作 – テレビ朝日、大広、東映

4 Comments

  1. この当時の月曜19時台前半にフジとテレ朝が30分枠のアニメを同時間帯並びにルパン三世(日テレ)の裏でやっていたのは超レアだな😮

  2. 私は「ルパン三世(第2シリーズ)」の裏番組では「激走!ルーベンカイザー」で見てましたが。

  3. 私はルパン三世(第2シリーズ)一筋に観てました。懐かしいです。
    ルーベンカイザーはtvkで魔女っ子チックルは夏休みの再放送等でかじる程度でしたが観てました。
    おれは鉄兵は土曜の朝の再放送で観てました。
    一球さんはテレビ探偵団のコーナーで初めて観ました。
    やはりルパン三世(第2シリーズ)は凄い番組なんですね。

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