【朗読まとめ 新書太閤記】その六「美濃平定編」 吉川英治のAudioBook ナレーター七味春五郎 発行元丸竹書房
一件一 勝気づきとりにするがいい守備よくこを 成し遂げたらその城はお前のものだ信長と 言いかわした当初の約束は確かにそうだっ たが春行を告に帰るとそのまま進めとは 言ったが与えるとは言われなかった同じ ようなものだが郎秀吉はまだ常のあるの 資格は許されないものと思ったなぜならば 自分の推挙で新たに小の歌となったハス孤 に対しても秀吉の貢献としてそも素股に 詰めておるようにと名があったからである 主君とはそうしたものかなどという不平を 抱く代わりにとは新にいだきました5間の 音痴はりを存じますがと願い出て信長の 許しを得るともう正月7日は素股の城にい た味方の一平1卒も損せず主君の領土の 一目一石も用いずに築き上げたこの城だ 5百巻の6地も敵から切り取って天6を 食おうひひは存ずるが声もんや一同の考え はどうか帰ると諸子へ図っ た八塚正々は救命の孤を捨ててこの正月 からえもまかと改めていた 面白いひえ門は今では全く同吉郎に神福し ていた野村から貢献にとは言われても ほとんど進化の霊をとってさらに救援に こだわらなかっ たその と気力の兵を放ってその月から金剛の領地 を攻めにかかったもちろん切り取りする 領土はミのものであっ た信長から与えられた六高は5百間であっ たが切り取りした領地は戦艦に余ってい た信長は聞いて苦笑したあの猿1匹で身の 一刻を取るに足りる苦情を言わぬ男も世に はあるものだ盤はできた木はすでにミノを 飲んでいるけれど敵の本上稲山から遠い 飛びなどは切り取りできてもさて一水を 隔てた斎藤家の本領はさすがにがとした ところが ある素股の心情を足場として前後2回ほど 信長は突破を試みたが全然手応えもな 鉄壁へぶつかる感じである吉郎も彦衛門も むしろ当然としていたなぜならば今度は敵 も必死をそに集結しているからである大国 の不興を上げてこの一水を守りとして いる終わりの美蔵では成功法で抜けるわけ はなかっ たそれに敵は築上のなった後前の不に懲り ている藤吉郎秀吉というものを見直してい た猿猿とは言うが美仙に身を起こしてお だけでもあまりよくも用いられなかった くせに気十王よく部下を使うユの死だと彼 の評判は返っておだけ以上に敵方へ高く なっているせいもあって油断ならずと一層 敵の夫人は強化していたわけだっ
た2度の失敗に信長はごの出平を控えた のみでなく一応兵を残らず小山へ引いて その年は待とうとし た藤吉郎はしかし待たなかった彼は美の 平屋から中部山脈を一望する城に立っ てどうしたらみのと腕組みしてい た彼の呼び起こすとする太兵は細巻き山に なく素股になく彼の胸三々のうちに住んで い た城のボルを降りて自分の今に戻ると吉郎 は控えもはおるかと尋ね部下のものがいる よしを答えるとちと相談があるえもにすぐ 来てくれまかと言ってくこれと言いつけた 八塚彦衛門正々は信長の目で貢献として この素又にいることになったので首相の 藤吉郎の配下についたわけであるが吉郎の 家臣ではないそれに以前の救援もあるので 藤吉郎も略には扱わなかっ たお呼びのよだが何か御かなひいもがすぐ 見えた 八塚村にいた頃のコ正と違って彼は礼儀 正しかった藤吉郎の前へ出ても以前の関係 などにこだわる風もなく自分よりずっと 若い藤吉郎首相と立てていたもっと寄って もらいたいでごめん をお前たちは下がっておれ俺が読までと 藤吉郎はそばにいる侍を遠ざけて 降り行っ てそうなんだ がほ何がったのその前にだと声を落とし 美野の内場はこの東吉郎よりもお手前の方 が通じておると思うが今なおミノが大国の 教子を保ってこの角又といえども枕を高く していられないそからは一体どこにあるの だろうか 人物でしょうかうんその人物だが元より安 な斎藤達という国士の力ではあるまい美野 の3人衆と言われておる人々が日達義達 時代からの救命を守って今日でも斎藤家を 助けておるためと言っても過言であります まいその3人集とはご存知と存ずるが厚み 郡鏡島の上手アンド伊賀の上のとうんと郎 は手を膝に置いてう月と共に指を1つ折る アパ郡その上州稲葉伊の神道ともうん ついでは同じくアパ軍大垣の上手 宇之助です他にはさあ控は国をかげてその 他に美野の大人物といえばふ郡岩手の人 竹中反米茂春ですがこれは数年前に主催 あって主家斎藤系出資を立ち今では栗原山 の山中に根拠しておるゆえ考慮のうちへ 入れなくても良いでしょうするとまず今の ところその3人集の力がもっぱらミノの 国力を支えておるとと言っても良いかなと この方は信じるが相談はそこだがその支え を抜き取る工夫はあるまかないでしょう
トモはほとんど断言して真の人物は前沢を じ明利では動かない例えば底本の丈夫な歯 を3本抜けるかとようにこれは抜けないに 決まってい ましょうそそうも限らぬほ持ってすれば 藤吉郎は軽く受けこの素股の築上中敵は しばしは総攻めをやってきたがその折り 薄味の悪い敵が一方にいたはて誰であろう いつもじっとしたままで動いてこない敵だ ここより何理か上流の宇の上手 おお大沢次郎左門ですな沼のの虎と言われ ている猛ですあの男にその虎に何か近づく 塩引はあるないかないこともありませの あるか次郎左門の弟に大沢問答なるものが あります年代の婚ですがおお手前と自分 とも弟のバタ十郎ともそれは ありがたい手をうたんばかりな喜びが郎の 総合を崩し たどこにおるのかそのモドなるものは ただいまでも稲葉山の城下に使えておると 思いますがまた十郎をミシにやってモドと 連絡が取れまか必要とあれば使わし ましょうとひえ門は答えてから御用向きは モドを用いて大沢次郎左門を斎藤から離反 させそしてまたその大沢次郎左門を用いて 身の3人衆の人物を1人1人歯を抜くよう に抜いていくという順序だが3人衆は抜け ますまが幸いなことにはモドは兄と違って 利欲にさい人間ですからこれは利持って すれば使えましょういやウルマの虎を 動かすにはモドだけでは力が足らぬあの虎 をこっちの檻へ入れるにはもう1人脇役が いるそれにはお手前のおい渡辺天造を働か せようと思うが死国でござるもその2人を 用いていかなる名作が終わりかなこうだ ひえもと郎は自分からすり寄って八塚ひえ もの耳へ小声で何か策略をさい たなるほど とうめえたきりで声門はしばらく相手の顔 を見守ってい た同じ頭を持ちながらどこからそんな希望 と鋭い新参がひらめくものかと自分の頭と 比べて呆れ顔であっ た早速にもまた十郎天造の両名を差し向け たいが心へもした敵地へ入ることゆえ夜中 を待って川を渡らせましょう両名は御辺 からつぶさに柵を授け注意などをして もらいたいがその疑問と飲み込んでひえ門 は師匠の部屋を下がって出 た今のところこの城中の兵は大半以上元 八塚村の信の出が侍となって固めているが 彦衛門の弟八塚ま十郎だの野渡辺天造など も無だりのうちにいたその2人は彦衛門 から使命を受けて旅度に変装しその日の 真中どこへともなく城から出ていっ
た言うまでもなく目的地は鉄黒の本拠地 稲葉山の城下にある天もまた十郎もそうし た使命にはがないうけの追いたちで あるまもなく2人は使命を果たして再び 素股へ帰ってき たその間約1 ヶ月大川を下って美野の気配を眺めている と噂はそろそろ聞こえてきた宇の虎は臭い ぞ前から治郎左門は終わりへ内通していた の だだからは角本の上中も不兵士郎の式に ふさず総がかりと言っても兵を動かさ なかったのだそういう噂であるまたこう いう風説も飛んだ近いうちに大沢二郎左門 は稲葉山城へ呼びつけられその攻めを問わ れる模様だ宇の上司も募集を食うだろう 稲山へ虎を呼び寄せておいてから 美野の国中にそれはいかにも誠しかに権殿 され た権殿の暇とは言うまでもなく渡辺天造 いや素股城に座っている藤吉郎そのもので あったもうからの自分だろう聞こえもんう へ参ってくれまいかミシですか書面はしめ ておいた大沢次郎左門に渡してもらいたい 承知しました要は彼を誘うにあるその前に と場所を打ち合わせこの東郎も出向いて 次郎左門と会うまでにこを運んでもらえば 頂上であるが急らいました郎の所管を持っ て八塚彦衛門は密かに宇女を訪れた股のミ と聞いて上司の大沢郎門はて何事かと首を かげた鵜沼のもこと言われる合有な彼も 近頃は大々と心の楽しまない顔だった病気 と称して一切人を避けているので ある稲山の斎藤達からは先頃から仕切りと 出しあるべと飯場が来てい た 一族も家臣も彼がそれに応じて稲山へ行く ことを恐れていたが次郎左門自身も病と 称して出向く煙りは見えなかっ たここへも当然風雪は聞こえてきた彼は 一心の危険を覚えていた斬新どもの錯誤を 恨んでいたまた斎藤家の軍乱と主君の不明 を嘆てもいた などうしようもない爪を切らねばならぬ日 が目に見えてい たそこへ敵の砂城からハス彦衛門の密かな 訪れだったのでふとおってみようかと心が 動いた木下吉郎からの書が渡された次郎 左門は一読するとすぐ焼き捨てた そして口で声門に返事した近日改めて場所 と人東方よりお示し申すゆえ吉郎殿にもお 出向き願い たいそれから半月ほどたっ たウムから素股へ知らせが届いた郎はえも の他気の許せる部下を10名ばかり連れて
指定の場所まで赴いた場所はちょうどウと 須との中間あたりでただの民家だった双方 のケたちは騎士に残って付近の見張りに 立ち藤吉郎と次郎左門と2人きりで木川の 上に小舟を出し た膝と膝を突き合わせてどんな密談が かわされた かタガの水に任せた一陽の小舟はかなり長 時間世の地目から遠ざかって明美な風港の うちに漂ってい た会見は無事終わった素股城へ帰って から7かの家に来るだろう藤吉郎は声門の 耳へそれだけもらした果たして 幾日かの後大沢次郎左門は極秘のうちに 素股へ見えた東郎は陰金にこれを迎えて 場内の兵も知らないうちに即日彼を伴って 小山へ向かっ たそして先に1人で信長に 越しみの蒙と言われる斎藤方の大沢郎門を 連れてまりました彼はすでに私の切によっ て変身を抱いております斎藤を見切って ごけに属したい気持ちに十分なっており ますゆえ殿から直接何かお言葉を賜われば 江猛1名と宇一条は手ならさずに織田の 勢力に加わることと愛なりましょうどうか あってやっていただきと存じますると言っ た信長は驚きの顔のうちにも彼の話を主催 に検討しているケブだったなぜ主君は喜ん でくれないのだろう か東吉郎としては少し不足で ある自分の子を誇るのではないがみのの もこと言われる郎門を敵の列から抜き取っ て主君のにまで引いてきたのは大きな土産 のつもりであった当然信長も喜んでくれる ものと思っていたが考えてみるとこれは 信長と測ってした仕事ではなかった藤木郎 の着想であり所持彼の1人決めで運んだ 仕事であったその点かなどうもそうらしく の顔色が見られた出すぎる釘は打たれると いう言葉があるがそれを自分の心情に直し て出すぎる釘は打っておけと心得ている人 はこの主君である吉郎もそこはよく わきまえて いるだから彼は信長の目に自分の頭が釘の 頭のように目につくことは常々警戒してい たとこで あるとはいえ味方のためと知れていること を腕組みしてなさずにいるということも できなかっ たまともあれ会ってくれよ呼べようやく 信長の負傷武将らしい許容であったはでは これ図を外さず郎は別に控えさせておいた 郎を連れてき た おご成人なされましたなあ殿には初めてと
おしめされましょうが次郎左門がお姿を 排すことは今日が2度目でござる初のご敗 は今より10年前飛田の承徳寺において 我が古手斎藤道山山代の神様と向こシとの お出会いをなされましたその折供のうちに 加わってあれが終わりの信がどのかと遠く からおにかかったことでござった次郎左門 の言葉にそうかそうであったかと信長は口 少ないその間に次郎左門の人物を見ている 風であっ た次郎サモはあえてへらわなかったまた 癒し媚びもせ ずてきながら近年のお働きぶりは次郎左門 もよそながら感じいってござるとか初めて 飛田の聖徳寺でお姿を見たおはお16 ぐらいなワパの殿とを見したが今日小の城 へ来て一別いすに式生前として以前の標と は打って変わった五家星部 近年の流流たるお勢いもゆえあるかなと 思い当たってござるとか雑談ぶりも対等の 人と話すような態度であっ た嫌味がない巨神単であるもういう一方 のみでなく人柄もなかなかいい都長はそう 思って次郎左門を眺めていたがおって日を 改めて またゆるゆる魚に入ろう今日は信長もなれ ばと信長はあっさり会見を終わって立って しまっ たそして後から東郎だけを奥へ飯入れて 何か密かに言い渡し た何を言われてきたか郎の顔色は広く困惑 してい た だが次郎左門には何も告げずその夜は自分 が艦隊役となって小山に一を 明かしいれ詳しいことは立ち返ってからと 再び彼を伴って自分の巨匠素股へさして いっ た素股の城へ帰る と郎門だなあなたに対して 郎に訳のない立場になった死を持ってお 詫びする所存であるがとただ2人きりと なって人なき質で藤吉郎はこう彼に話した 自分は主君信長様に置かれても必ず自分 同様の気持ちで喜んで聞こ方に迎えて くれるものと信じ核のごとくお誘いもした が主君の殿に対する考えはまるで違ってい たたと共に彼ははらしていったそしてその 後ややしばし帳面と差しういているのだっ た二郎西門も信長とあってあまり信長の 感じが良くなかったことは自分でも悟って いたの でひどくご枠らしいが一体どうしたわけで ござるか治郎財もも決してしいて信長殿の 録をはまれば生きてゆけるというわけでは
なし 気軽く打ち明けてもらい たい実 はそれだけならよろしいがト郎は口しぶっ ていたが急に腹を決めたように膝を改めて いや何もかも そこをわってお話申してしまおうこういう わけだ次郎左門だのそれがしが立ち返る おり主君信長様には密かに自分を一室へ 召されて吉郎そちは兵法の反感苦肉という ことを知らんなという事なのだ美に聞こえ の高い大沢郎門ほどな人物がなんでその ごともの絶に安心して信長に下ってくる わけがあろうぞとこう意外なせではないか ふなるほど さらにまた大勢ラルルには宇城の大沢こそ は他年の間国境の章として美野を守り通し 終りを苦しめ通してきた出物の虎だ おそらくはそちこそ大沢の絶ににたかられ て不敵なキャツに操られておるに違いない と互い遊ばしてなん うん彼を小山へ長く大留させおくことも 味方の内場存分に探らせておくようなもの すぐ素股の方へ 連れ戻せ連れもった上はごくっと喉のつえ たように郎はそこで一息切って次郎左門の 顔を見つめた次郎左門もさすがにやや同じ た顔色を示し ながらそしてと後の言葉を促すように相手 の目を見守っ たもしにいが君命でござればさお聞き願い たい実はそのへ気候を連れてた中に 閉じ込めて郎門を切ってしまい絶好な塩で あるぬかるなとかに主君より励まされてき たので ござるもこと言われる次郎左門も身を帰り 見れば一平も持ってはいないしここは敵の 場内であった鳥肌のようになったエリの筋 がそだって見え た吉郎はを続けてが自分としてはですその 使命に報じるばあなたに誓った前を破る ことになる武士道の審議を自ら踏みにじる ことになるこれはできぬともして武士の 審議をかまとすれば使命に背くことと愛 なると吉郎身体ここに極まった心地で ござるそれゆ小山からる途中もみみ大々と 心も楽しまず定見しご不審にも思われたで ござろうがどっかご疑念を晴らして ください今は心も爽やかに自信解決を持っ ております からどう胸を据えたと言われるのか東郎の 腹1つ切って底本へもまた御主君へも双方 へお詫びする所存それしかありません次郎 左門ドの痕跡はお別れの遺産をくもうその 後で同郎は自決するきっと気候へうての
かからぬよ引き受けるきこは員に紛れて ここを逃げ落ちて くださいそれがの身に構わずどうぞ安心し て 四十を木連と聞いていた次郎左門の目は涙 でいっぱいになっ た虎とあだ名のある強固な反面には人波 以上な涙もさと義に感じる正常が強かっ たけないこしを目に当てると彼は花を すすったこれが先軍ババの中の猛だろうか と怪しまれるくらいだっただだが徳治郎と のオミが腹を切るなどとはももての他だ 切ると言っても次郎左門は切らすわけに まらぬでもそうい出すしかあなたへお詫び の言葉もないしなお君公へ対してもいなん とせあろうとも恩に腹を切らして拙者1人 助かっては義にかける手前の武士が立たぬ あなたを解いて誘うたのもこの郎主君の おしのほど考え誤ったのもこの郎でござる されば右へも左へもそれがしが罪をしして 切するのは当然ですどっかくださる ななんのといえばこ二郎門の朝はにもあっ たことだ孫が腹を切るには及ばん孫の疑心 にめでて次郎左門の首は村高へ信じする いざ後とも言わず拙者の首を小山へお 持ち上がるがよい次郎左門は脇差しに手を かけて即座に自決しようとし た郎は慌ててその手を固く捉えあ何を召さ れるか話しなさいこなしませんあなたに 特服させるくらいなら何を苦しみましょう か分かっているだからこの首を心傷するの だもしおが卑劣な手を構えてこの首をしも と参れば大沢は次郎左門とて死人の山を 築いても逃げてみせるが おの疑心に感じたゆえましばらくしばらく 考えさせて くださいそうだお互いに信のを争ってみて も是非ないことを自罪もだのそれほどまで この陶吉郎をお信じくださるならここに あなたも私も生きてなおなお部門の面目を 保つ一作があるがなんともう一方小田加を 見せてくださるお心はありません かもう一歩とはつまり信長様のお疑いは あなたの人物を重く見ておられるためです ですからここであなたが人働きおだけの ためにお方たの事実を惜しくださるもの ならお疑いもとけ従ってあなたも私も急に 彼は声を潜めたそして自分の試案を次郎 左門の耳へ囁い たその夜大沢次郎左門は素股城を出てどこ へともなく立ち去った彼が藤吉郎から授け られた咲とは何であったろうかそれは誰も 知よしもなが後になって自然に分かっ た斎藤型の席と言ってもよい西美の3人衆 稲葉伊神安藤伊神宇之助の3名が愛伴って
小田水信を申し入れてきたことでその人々 を解きまって手引きの役目をしたものは すなわちさは次郎門だったからで ある当然東吉郎も腹をきらす次郎左門の 守備もよく信長はいながらにして美野の4 名称を味方に加え た信長の 地下東郎の彩花この2人の苦心の間は微妙 な新規と新規にあるらしく裸からは目に見 ていてももとしていてどっちの腹芸なのか 分からなかっ た竹中 判明西へ一歩を閉めたと思うと南にこの 不安が湧いてい た伊勢である北畑一族の勢力であった清洲 から小山へ信長が城を移したと見ると北畑 一族の順道が目立ってきた誰を抑えにと 野川四十それへも心を労していた青春の 抑えには滝川カマに祝もはなかった彼は 分別もではあるし三河の松田家とは婚で あるから何かにつけ任しておくことが できる何してもミを収めてしまわぬはそれ にけ信長はこのとろやや焦り出した素股 一場を作るにもかなり大きな犠牲を払った し年月も費やしたので当然彼の試作は常に そこへ結してい た姑と山代の神道山の恨みを晴らし富不倫 の族を打ち悪の下にく民をうと合して天下 へ高言した戦の趣旨もこう歳月が立って いる間には自然言葉に鎖が 生じるどう落とすかと後ろでニヤニヤ見て いる感じのある三河の松田に対しても金の 慶長を問われるというものである織田の 実力をこの程度と図られることはせっかく 結び得た織田松田連携の迷を再び危くし ない限りも ないで信長はどうしても焦り気味になった 味方の陣営大沢次郎左門を加え西峰の3 人集を引き込んでも単にそれだけでは さしたる気色にもなれなかった一挙にと 軍議にかかった狭この方信長のこの一挙に という信念は何かにつけ以前より強くなっ たようである従って東吉郎などは常にその 反対な考えを持つ場合が多くなったこの年 夏の始めに起こった一挙身入りの軍議にも 四重彼は黙って真っ先にいたそちはいかに 思うかと聞かれた時 初めてまだ木は熟さないかと思われますと 答えた非常に信長の胃に染まない返事だっ た信長はとめるようにウの虎を用いて西峰 の3人集だに下してしまえばミノは稲 ながらにも自滅するように申したのは措置 ではないかなぜまだ時が早いというかそう は参りませんノは恐れながら の何十倍も不興です前には人材の角を申し
今度は不興を上げていい恐れおるそうして はいつの日か身の攻めをやり果たせようか 信長はもう彼に物を問わなかったそして 軍議は進められ た驚くべき大軍が小巻を発し素股を人地と して美野へ向けられたのはは夏だっ た川を超えて敵地へ入っての戦いは一月の ありに渡ったその間たくさんな戦勝者が 後方へ送り返されたいつまでも味方の商法 はなかっ た戦いつれた軍はただ真っ黒になって少子 み口を結んだまま有安な顔を持って小山へ 帰ってきた どうだった戦いはルスのものに聞かれると 誰もみな思い首を黙って横に振るだけだっ た信長も以来沈黙していた戦いはいつも桶 のようにはかないものであると1人教え られていたに違いなかっ た素股の城も静かにただ少々と大の秋の 訪れに吹かれてい た声もん お唐突だった何を思い出したかト郎から急 に尋ね出したのである以前のコ島の信だっ た中には諸国の生まれがざったにいたろう がその中に見物も随分あろうなおりまする ふ郡の生まれのものはいないだろうか調べ てみましょううんいたらこれ呼んでくれ まいか郎は今に行ったすると八塚彦門は やがて以前ののだった組のうからさやクジ という男を宮崎へらしてき た30十がみの強そうな男に見えたすへ来 てからは不審にも働き馬方の役について までは実直な家中の一命だとひいもんから 言いさえ たさやクジというかほい美野のふ軍のさん かたの罪でござるではあの辺りのチリには 詳しかろうなおまでは国におりましたゆえ 少しは演者はないか妹がありまする何して おる土地の農家に片付いておりましてもう 子もあろうと存じます帰りたくはないか 一度はそんな気は起こりませんのの兄が 帰ってきたと聞こえると妹が夫の演者や 世間へ辛い思いをすると思われますから もうそれは以前のこと今では素股城の家中 人の侍何の秘めもなかろうではないか しかしふ軍は西の地でございます ぞ何しにおなるほどそうであったな同郎は 分かりきっていることに何度も頷いてその 頷きのうちに意を決めたらしくしばその方 にわしの友を言いつけるなるべく一目立た ぬみにして旅自宅であるぞ酔いの口までに もう一度この庭先の木戸まで来ておれと 言いつけ た後で わかにどこへおいでになるお考えか八塚
彦文は不審そうに訪ねたその耳へ藤吉郎は 声を潜めていいつはな栗原山までとさいた 聞こえもは本気かと疑うような目をして彼 の表を見直した先頃から郎の中に何がある かはおよそ水量をつけていたが栗原山まで と出かける意志を聞いては一教せずにい られなかったその栗原山には今近頃の公明 か楠木の再来家のように言われている斎藤 家の求心竹中判明茂春は環境しているその 反米茂春の人間についてだのまた との関係など先日から仕切りに索していた 吉郎であったのでさてをも宇の虎やサヒを 抜いて織田の軍門へ駒をつがせた一方でと はおよそ検討もついていたがまさか藤吉郎 自身が敵地深く入ってその栗原山を訪ねる 気でいようなどとは考えられもしなかった 本当にお出向きになるお心ですかされば 真実なんで年おさるかト郎はさしたる危険 とも大事とも思っていない風であっ た初めておみだけ一を沸かしたわけだが 内密に行って参ろうと思う数日の間ルスを 頼むお1人でいや最前のさやクジを1名 連れようあの男を1人の友ではまるで素肌 で行くも同じことをそうして単身敵地へお 入りあって果たして栗原山の反米茂春を 守備を踏み方へ招くことができれば良いが それは難しいと独り言のように呟いてが 動かして見せるつもりだこちらが真心を 持って参ればたえ反米茂春がどれほど斎藤 家に対して近鉄のごとき義見を結んで おろうとも聞こえもはふと自分がアス村で 切羽された時の東吉郎の熱と弁説を 思い浮かべ たけれどその郵便と熱とを持ってしても 竹中半兵を栗原山から招きおろすことが できるかどうかいや下手をすれば山を降り ても反米茂春の巨匠はいずれへつくか不明 と見るのが本当であるおだけでなくてかっ て斎藤家の尋問へ追い込んでしまうかも しれないのだそういう恐れは多分にある 現に風雪では彼反米は栗原山に隠れて雲や を共に世界の陰となりすましてはいるが 一長九州斎藤家の気球存亡の時とあれば いつでも人頭に立つてあろうとの世もある しいや事実すでに先頃からの織田軍の大衆 を知りとけたのも彼が人頭にこそ立たない が栗原山から10周の戦を体感して いちいち存で斎藤型に通じ軍の作を授けて いるからであると誠しかに伝えるものすら ある難しいとト郎自身が言った通りの 気持ちを聞こえもはより以上に同感し ながら大きくうめいて難しいそれは難しい お望みだと言ったそして藤木郎の考えを いめたいような顔をした するっといや何と吉郎は急に自分から難し
げな顔をほいてそうまた演じたものでも ない全て難しいことは存外優しく優しいと 見えることが実は非常に難しいものを要は 東吉郎の真心が反米に通じるか否にあろう 相手が相手ゆえ下な咲や小はせぬつもりだ と気軽を示したそしてもう密かな旅自宅を し始めているのであるおそらくは無駄と 思いながら聞こえもは止めることもでき なかったなぜならば非1日と彼は藤吉郎に 対してその知略にも土量にも尊敬を増して 自分以上の器と信じ人間的に今では自分 より1目も2目も上に見ているからであっ た夕方になっ た本丸の木戸口まで約束通りさやクジは旅 自宅をしてきて佇んでいたト郎もそのクジ に劣らない粗末な宅をし てではひもあ頼むぞとついそこらへでも 出かけるように旅立ってしまった素股から 栗原山まではそう遠くもない約10里も あろうか晴れた日は養老の峰続きにもこと 見えるくらいな距離で あるだが一水の彼方は3本木の鳥で川波の 砦でクセの砦で大垣の上司と往来という 往来全て敵の要塞でないところはないで 藤吉郎は遠く道を迂回して世軍の山に不へ 入っ た強度京人の人長や特性をしろうとする ならばその強度の参戦フドを先に見るにし はない不軍は美西武山岳の麓であり道への 首に当たって いる関ヶ原の秋草は美しい無数の川が常の ように十王に走って いる古い歴史と数々の物語はしかし皆 血生臭い過去の日として秋草の根に残って いる養老のみみは豪州との国境をなし伊吹 の山にはず雲が巨してい た竹中判明茂春はこの辺りに生まれた 生まれたのは稲山だというが幼少からその 多くは伊吹三六の岩手で育っ た岩手には父繁本以来の岩手城を持ってい た砦作りの山白であるが正成といえども 一条の子であっ た天文4年の生まれとあるから彼は今年 まだ29歳白面の一軍学諸生でしかない 信長より1つ下秀吉より1つ年上であっ ただのにもう乱世の巧妙を見限って栗原山 に一安を結び風月を楽しみ個人の章を友と し死を作り滝を割ってたまたま訪れる客に も決して会わないという里では噂だった よほどな変わり者か偽物かそう言われて いいはずなのにかって反米の名は身の一刻 に一人から尊敬の的になっているのみか 敵国の終わりまで芳ばしく聞こえて いる見たいこれが東吉郎の第1の念願で あった
胸に測っている成功はむしろ第2的であっ たあって彼という人物を親しく見 たい偽らない気持ちはそれである同じよに 生まれあわせた人間の仲間にそういうケな 人血がいるの愛もせずに過ぎてしまうのは 口惜しいましてそれを敵に回したらついに そういう決を殺すことに熱中しなければ ならなくなるそんな遺憾はある まい人生の大不幸 だ彼が人を避けて会おうが合うまいが とにかく俺は言って会う吉郎の信念だった 成功を祈らない不成功も思わない単雲のこ という気持ち せか原を経てたの宿までかかると友のさや クジがお道が違いますよ栗原山はこの宿場 から東へ行くのでいや西田西田郎は先に 立って伊山の方へスタスタ急いだどっちが 道案内かとクは舌打ちしたそう言っては まるで角が反対だからで あるしかしやがて一時ほど行きついた ところでクジは初めて東吉郎の心が分かっ たそこは不軍のうちの岩手号反米茂春が 追いたった強度だったからで ある藤吉郎は伊吹神社に三郎のものと称し て土地の田舎宿に2日ほど止まっていた そしてその 一晩国への土産話に土地のこから珍しい話 など聞きたいわしが酒を買うから老人でも 若者でも野分に遊びに来てもらいんかと はごのアジへ頼ん だ旅のお州が酒を馳走してくれるそうなと 土地の老人や若い州たちはドバへ遊びに来 た東吉郎は別にまた銭をを与えて亭主に そばなど打たせどりで酒を温めながらまず 自分から諸国の話を色々持ち出しやがて酒 も程よく回った 頃時に前のご上手だった竹中判明様とは 一体どんなお方かとぼつぼつそれについて 度のもの話をへ集め始め た秒 尊師ボダ さそれはこの里の岩手城のある山だった 判明茂春の要明をボダ丸と呼んだのはそれ にちなんだのかもしれない母なる人が大変 進行家だったからあるいは仏教の方から 名付けたのかもわから ないいずれにせよ茂春は幼少から違ってい た天才的な子だった天才は一種の奇形で あるというが反米茂春も病弱だった青年の 頃になるとその鼻骨はなおはっきり現れて き た占場室というカタつきであるやせぎすで 色白く耳は美しいばかり 赤いボダさんに雪が降る とこうさもてはお城の我が様がまたお席を
せえてばかりいることだろうと両親はすぐ 思い出して噂するほど弱々しかったまた春 になると若様がおばへ通ると里の娘たちは 山桃の木に囲まれている大門から出ていく 上司の着しの姿を畑から見るのを楽しみに してい た絵に書いたようだった馬のりバカマに 気強色の袖なしを羽織り渋の鞭を手にして 伊吹の巻へよく乗り回しに出るのだっ た 16何かの戦いに美人した おいと噂は消されて武勇の名が高くなった 学問好きで書物ばかり読んでいるという風 にばかり聞いていた里人はあの細い体に 具足をつつけるだけでもいたしほどなのに と彼の武勇を不審がった2度目3度目と 反米茂春の出陣が重なるにつれてその武勇 は敵の首をあげたり乱軍の中を切って回る 武力ではなくて死亡の優だということが 分かった部門に生まれながら体が弱いので 弓や槍をとっては人に送るであろうと早く から孫子の学問にお心志しになったものと 見えると家臣のものは言った前衛も心を 寄せた母さん下に一時を立てて知識と聞け ばとからも招いた旅の前走なども絶えず 止まってい たそれでも足りないで反米は京都の大徳次 へ度々参戦したそして戦と菊やいつも早馬 で帰ってきて活線に加わっ た戦場に出る時のいたちはいつも決まって いてそれがまた有名になったドラゴムと いうたちはは彼の愛用の名とだっ たグソは馬の川の裏をわざと表に使って それへうしをかけたものであるからつぶ うしが荒めに出て渋い好みであったそれを 朝色のもめん糸で脅したのを着てい たカブトもフガの地味なもので前立てに 実現が輝いている霧だった陣馬も青木の モメ袖に何の縫いも模様もなかっ たこういう好みにも彼の性格が伺えるが そんな失な姿でもひび人頭に反米が立つ と殿の先駆けに追わせば軍中なんとなく 重きをなし卒後の橋までも心を休んじりと は兵につ従軍した中のものの日にも見える ところで ある軍を見たまうこと神のごと戦うや花壇 守るや信玄土量は公海のごと御目は常に 和みたいいかなる困難の時にありとも開き たえるたしあることを知らず家中のものの 筆記なので幾分引き目があるにしてもその 返りは伺うことが できようそういったような反米茂春の人柄 であっ たその反米がまたつい最近身の一刻を共闘 させた話が
ある事件は美野の内部の不統一を暴露する ものなので当時他国へは極秘にされていた が尾の隠密の耳には特に通っているはずで ある 今年の正月のことだっ た美野の各省は稲葉山の城へ登って首相 斎藤達に例年の通りハガの霊を取ったその 後豪華なる主演となってから酒の上の激論 が始まったそれはタがあまりに時世に暗く り長時こういう席にさえ日頃の長をはらせ てすぐに12の金を並べて女どに引き添わ せようとか胡椒どもは皆女姿して勾配白米 をかざし品踊りをしてみせようとかまた侍 たちにさえ馬にのれの極のみをしのと 馬鹿げた座seemばかりを求めてその 強いることも極端なのでついに目視でき ない色をなして安藤伊の神が恐れながら1 年の経は元旦にあると言いますしかも時世 は明日も知れぬ今日ごしもおれもほどは よけれど自とお心を国境に向けられて戦場 にきす卒たちのことも思うていただきと ござるそれを思えばここのお景色も見て おられませぬ何がめでたいやらこの稲葉城 には即すと滅亡の影がはいってくる心地で それがしなど良いもいたしませんと直見を 吐いたタの顔が青くなったそれほどでなく てもすぐ眉に針を立てる人であるわがまま 放らは父義達と似ているが義達ほどな幸福 もなし蹴りもない彼だったふ不吉なと共に 走を変えながらタのそばから行ったのはひ の立中の神という重心の1人だっ た祝賀の石城稲葉山に滅亡の影がせって いるなどとは柳外もがいが殿には五家の 滅ぶの寝てらっしゃるのかそれからの激論 だっ たいがは国境の危ないことを近頃のの手に 築き上げられた素股の城を実証として忌憚 なく述べたて た敵の強さは5も恐るるに足りないがと 前提してタの行場国内の不統一民心のエ目 に見えない膨張をいちいち上げてこれでも 滅びないくりがあれば手前は甲などは 脱ぎ捨て売を作って寝て暮らしますと通し た同じ気持ちのものも多いが皆酒の気を 覚まして沈黙していた辰はいつの間にか 美女に囲まれて奥へ立ってしまっていたが やがて地震に霊を伝えてきてお飯であると のことに安藤以は金重に囲まれて本丸の 一室へ入っていったがタはいなかった気が ついてみると 辺りの杉とも全て開かない壁越しにいがの 種名である謹慎しておさわいまてというひ のの声だけがやがて聞こえただけで あっ たうまうまと監禁されたのであるだが殺し
もせず切publicも強いられなかった こう強圧的な処分はしたものの中の神にも 達にも内心暴かられる人間が1人いたそれ は安藤伊神の娘向こボダさんの上州竹中 半兵だった両親なので酒も飲まずまた四重 一言も発せず席に帳面と控えていたからで あっ た骨とはいえ神兵茂春の日頃を知っている ものはシトの安藤伊賀の神が監禁されたと 知ってはよもこのままでは住むまと見てい たところがやがて反米は免職も動かさず おと追いとましようかと傍のじて旧作を 促して静かに席を立ち水の引くように城を 下がってしまっ た嫁は後でなぜ彼もたいなかったかとひの ビチを責めたが事実は反米の立ち方が あまりにも静かでまるで女性のごとく しとやかだったので立中の髪ばかりでなく 波いる他の所書も気を飲まれたというのか つい方針したまま見送ってしまったので あっ た必恨みを含んで無法するに違いないその ような差のうちボダさんを取り囲んで キャツの城を召し上げてしまえタの目にひ のビチはすぐ稲葉さんの兵を引いてふ軍の 岩手へ向かっ たところが反米茂春はそれに一も報わぬ のみか病中なのでと代わりの死者を立てて 詫びを入れ弟の竹中作を質として稲葉さん へ渡しあくまで従順な証を見せ たボダさんも山下の城も1月中は雪に 埋もれて いるその戦略の雪の下に両村し半兵は門を 閉じて慎んでい たこえて2月の2日彼は兼ねて言合わせる の兵わずか16名をぐし身には常用の馬の 裏側の粒のり道を込み青きもめのずでジバ にトラゴモの一刀を吐いて凸と実に突如と して稲田さんの城この手に取ってみせんと ゴゴして出かけ たそれより2日ほど前に 稲葉さんに入っている人質の弟旧作から病 再発家電の薬を持たせて看護のもの死命を 送られたしという手紙が来ていたその時 差し向けたケはちょうど前日あたり場内へ 着いた頃であっ た野だった半兵は16名のケの後ろに佇み 戦闘のもが縄文を叩いて 言う作様ご得との急報によって馳せつけ ました稽古の万子はそれは不審である看護 の主は先に薬を持って通ったと 言うごきとだ火球のおなんでも 通せなんでもとは何事通すことはならんせ 産押しは23名に任せておいてそのに春 以下13名ほどは井口の坂を駆り二の丸門
も同様な手段で突破し本丸の注文まで来る と先に入っていた福神のケが仮病を唱えて いた旧作と共に内から開いた竹中判明茂春 ただいま途上軍港に直感のことこれある なりまず神原に目も見せてくれんのの大城 に驚いて次々と出てきたもの67名まで 切り伏せられた番頭最日神長い新八郎 新五郎の兄弟などである折り悪くひのビチ は言わせなかったその突風一瞬の間に茂春 の部下竹中前門は金の丸へ駆って金を 打ち鳴らした平も も身内の侍が中央上下の産へ告げたものと ばかり思っていたところなんぞはらん木ぎ の神夜を陰陰となり渡った金ととに稲葉 さんの山下をとえはえに囲んだ平和半兵 茂春の手勢千あと東安藤井神の家中2余り の群馬だっ た達の老はこれまたでの語り草だった彼は 驚きのあり反米をたすこともせずまた石も 報わずわずかな苦心と一部の上兵に守られ て命からがら祖先の城を立ち退き稲葉軍黒 の村の右城へ逃れてしまっ たこうして判明茂春はたった16人の老頭 を持って稲葉山城を占領してしまったが 元より野本の心ではないので上下に呼んだ 3000の兵には元として群立を立てまた 義父のまちまち信号に渡っては立騒ぐこと はないお前たちは影を守っておればよい これは国内大乱とは違う安心して土着して おれという意味の告を回し寺などへはこに 所場を添えて村村の百勝へよく有しする ように伝え ただから稲山城は一夜にして秋代となって も半兵茂春がそれに座って上下の平和は 少しも乱れなかったが司りの国々はその 実装を知ると彼の希望略に共闘した形で この死にとばかりやらて彼に看を通じてき た ミノを取りにしようじゃないかこっちから も物資兵力をいくらでも貸すから曰このお に断固竜置きを打ってしまうがよいそして 底本と国境の役を定めて共に長くさえるの 刑を建てようではないかまた 岩底本が世の国と結ばなければ世の兵力は タを援護するかもしれないなどとあらゆる 洞窟や工事を携えて浅井朝倉武田北畑など の死者が半兵衛を地獄へ引き入れにやって きたが半兵衛はその奴隷も同じ笑いを持っ て何をうえてお見舞いにおこしくだされた かほんの些細なる内政のさじでござる底本 たちのご主君が判をご覧なされたいならば 戦場までおこしたまりたいいつなりとも 反米推さお目にかかり申すであろうと答え た彼を引き入れに行った死者のうちには小 の死者もあった信長はしもって身の半額を
るがこの際水深の意はないかと言い合った のであるもちろん にされ た安倍はまもなく自分の意志を主君へも 天下に向かっても明らかにしてみせ た城タに返し何も言わずに越前の朝去って しまったので あるしばらくそこに触覚してい た朝でも引き止められたが田を払っての岩 へ戻ってくると自分の巨を叔父の竹中しに 預け て自分の一命も連ない検算してきた兵学も それを捧げ尽くすべきアを見失ってなんだ が近頃は世の中がつまらなくなった霧を 吸って机に法をつきぼんやり山でも見て 暮らそうと思うと一族のものに10回 これからは心のまま不自由のないところに も楽しみまた不自由の中にも楽しむという 気で1人送りたいからわしの住まいへは誰 も整てくれるな出血したと思うてくれそう 言い残してボダさんの城も捨てさしも捨て ただ1人栗原山へ登ってしまっ た山に一安を結び自ら焚きを割り水を組ん で小弱な山中人になりきっているとはひこ や漁師などの口から風の頼りには聞こえて くるが里のものも求心たちもまだ誰も許さ れてその後の反米に親しくあったものは ないのであっ た以上はのロバに膝を組んで強度の人たち から聞き取った話のうちには都木郎が すでに知っていたこともあるし初めて耳に することもあっ たいずれにせよ竹中反米なる人間の輪郭と 精神とはおよそながらト郎の胸に頷けたに 違い ないどの様なんで一体神兵様のことをそう 根ほり掘り聞きたがりなさんのだね裸子の アジも村のものも果は少しいかって彼に 尋ねたわしは見た通り武道で世に立つ考え で諸国を海遊しておるものだから官兵茂春 殿について1年でも2年でも軍学の修行を 遂げたい気でな実はそれでやってきたわけ だ ははあでし入りなさろうという考えてかな さじゃそれや断られるに決まっているかな わざわざ栗原山まで登って追っかされたら バカ見ますぞいやめなされやめなされ口を 揃えてみいったそういう良民たちの印象 から押して想像してみても反米し春の人間 嫌はかなり徹していると 見える人一倍人間臭い自覚を持っている 吉郎はそこを問わぬうちから反米と自分と の対面を想像してみて思わず苦しの こみ上げてくるのを覚え た対面とまで行けばもう閉めたものだが先
は雲みたいなものである明利を捨て去った 人間というものほどどにも動かしがいもの はない帰り見て東吉郎は偽らない自分に通 てみるとわずか年も1つ違いでしかない 半兵に対して赤面を覚えるが明利というも 勝者に過ぎるほど欲望だらけ煩悩だらけで ある例えば今素股の一条をあっさり捨て きれるかと言えば決して捨てられない 可愛いねねを捨てられるかといえばなお なお捨てえない妻は愚か1人のケでも なかなかあっさりは捨てきれない彼から 考えると反米は会ぬ先から確かに苦手と 思われ たそんな苦手へ向かってこんな苦労なぜ するかト吉郎はそれも自分へ質問してみ た翌日岩手を立ち晩は南宮山の麓村に一食 しそこへただ一名の友のさやクジを残して 全くただ1人いよいよ栗原山へ登りかかっ た日も途中行くたびかなんでそんな苦手な 人間を無理に山をくだしに出かけるかを 考えてみ た要するに郎自身郎という人間をめてみる と途方もない大欲の入れ物なのである木戸 アイラと呼ぶ愚かなものはみんな盛り上げ ている番である課長風月にも連NATの城 にも骨肉の愛にも等しく心を動かし涙を 催さずにいられない大本物なのであるこの 体力の本物を持って生まれて誰が持て余し ているかと言えば他人ではない彼自身で あるそこで彼は持て余すまいよく生かそう と自分の天生を自分の努力で連夜している 冬子の火みたいな熱意を普段にそれかけて いる今登っている栗原山もその熱意が踏ん でいくのであるがそれだけで彼の体力は 完成できない藤吉郎はそれを知っている 自分の求めているのは自分と全く反対な 明利なき人物であった本物とはアコな日本 であっ たそれも偽物でないことだ日本天端の死は 何も天下とまで言わなくてもおだけにだけ でも少なくないがすぐはげやすい君ばかり だから使うとてはその使う道に 困る三 中人そう高い山ではない一命を浜というの でもおよそしれようその栗原山は南宮さん の続きで親に寄り添うこのような形をして いたいの近くまで来て あしい詩人でない郎も思わず骨として落日 の総合に打たれていたつるべ落としという 秋の日がもうくれかけてきたので ある余談にわたるが後年関ヶ原の駅の折に はこの南宮さにはモの軍勢が人士栗原山に は 山には森地といずれも軍がて家康の軍を 伺ったものであったがひび石田充の主体の
階から1度に時を上げて配送している法家 にとって恨み大き古戦場の1つになって いる今若い藤吉郎はそこに立っている けれど自分の死後ここに法家の画会を早め た関ヶ原駅の人がしかれようなどと神なら ぬ海どうして思っても 見よう青野ヶ原の彼方身の大の山々の影へ と装備な夕雲の色だけ残してココ沈んで いく落日の大飛行こそさがらやがて大阪城 に優人の多根と神辺の上根を残して人事の 命ずるところついによう自子さらねはなら なかっ自分自身の後の姿にもそのままで あるなどとも元より若い彼は空想もし なかっ た彼の頭は今どうしたら半兵茂春を味方に することができるかしか考えていないつい そう考えるがまたいやいや作に作を持って 当たるなどの下作死になって会うに限る 巨神単回ただ自分の子一生懸命だけを言っ てみようと腹を持ち直すのだっ たところが肝心な反米の住まいがまだ知れ ないいずれ和式草案だろうが日の暮れる まで見当たらなかった東吉郎もまた急が なかった暗くなれば自然としがどこかに とろういたずらに歩いて光学をつよりも その方が楽で早いというものそう思って いるらしいとっぷりくれるまで岩根に 腰かけて休んでい たやがて1つのサボを隔てた彼方にポチと 明りが見当たったうねうねと登り降りする 細道をたどってようやくそこに行きつい た赤松に囲まれた修福の兵器であるやれ がきの一相案と思いきや粗末な荒れつき ながらどべが広くめぐらしてある近づけば とかも点々3つ4つは奥の方に 見える穴をこわなくても平和あるが いかめしいモンピなどはない竹網戸がある ばかりだ風にゆらゆらと動いて中は開いて いるこれは 吉郎は黙って入り込んだそこから中が松林 である門から奥の方まで細道がついている 松落葉のこぼれている他ちり1つない感じ であるご飯長も進むとようやく家らしい ものがあった牛が泣いている牛部があると 見えるパチパチと日のはぜる音がして煙が その辺りから立ち込めてくる藤吉郎は 立ち止まったしみる目をこすっていたので あるしかし一人の山風が来ると煙はさっと 綺麗に拭い去られてしまう見ればかど小屋 で1人の同時がかどの下へ枯れすぎなど 焚きつけているのだったとると同時はそこ に佇んでいる藤吉郎の影を見つけると 怪しんで寄ってきたお召使いかほらかそう だよ自分は美州小田の真木下東吉郎という ものだがお取り次ぎを願いたいたれにさお
主人にいないよおろすだよ本当におろす だってばお帰りどじはさってまたかの前に 座り込むと薪などくべて振り向きもしない 山上のよりは冷やかだった吉郎は冷たい旅 を撫でながらおじさんにも少し当たらせて おくれと同時と並んでかの前に しゃがみ込んだ変なやつと言わないばかり 同時は彼の横顔を白い目で一別したきりで 答えもしない寒いな野分は山の植たものさ お僧こりここは寺じゃないぜらは反米先生 のお弟子だお小僧じゃ ない何を笑うのさいや悪かったお帰りよ 知らない人なんか黙ってかど小屋へ入れた なんて分かると先生から後で叱られちまう いやおじさんが後で先生によく謝っておく からいい青きかいりゃここまで登ってきた のだから会わないうちは山を降りるものか 涼しいな終わりもは第一おじさんは終わり もじゃないか行けないのかわりもは先生は 嫌いだよ俺だって嫌いだ敵国じゃないか うんそうだっけなしらばっくれておじさん はみのへ何か探りでも来たんじゃないか ただの旅ならさっさと通ったがいいよ傘の 台が危ないぜこれより先鳥はないここのお 住まへだけ来たんだから何しに来たんだい 入門しにま行ったのだニほらみたいに先生 の弟子になる機会うんお前とも兄弟弟子に なるじゃないかいずれ仲良くしなければ ならない2人だ意地の悪いこと言わずに 先生へ取りついでくれ飯の焦げないように かの下はわしが見ていてやるからいいよや だよ意地が悪いな俺の通り奥で先生のお席 の声がするじゃないかそれはするさ先生は 夜になると咳が出るんだ体が弱いからそれ ごらんさっきはウルスだと言ったくせにい てもルスでも同じだよどこの国のどんな人 が訪ねてきたってあった試しはないんだ からよ自説をまとうんまたおいでよこのか 部屋は温かくていいからしばらく投させて おいてもらおう冗談ほいよ帰れてば本当に 怒り出したと見え同時はつたじ様一括を 食らわせた気で行ったけれどかどの赤い日 にテラテラ揺れ浮いているト吉郎の笑顔を 睨んでいるといくら怒ろうとする目も怒れ なくなった同時は彼の顔をじっと睨みつけ ているに初めは嫌なやつと思っていた感情 がだんだんそうでもなくなってき た小 小折りもよくその時確かに半兵しげはと おし声が同時を呼び立てていた同時はその 声にビリッとした見なしではい吉郎を置き しててクアから奥へ駆け込んで行って しまっ たなかなか戻ってこなかったそのうちにか の上の大鍋から焦げ臭い匂いが漂い出した
人の食べるものとは思われずト吉郎は慌て て蓋の上の借しをつかみ大鍋の底を かき回した勝ち栗や関西などが混じって いる黒米がゆであった貧乏とよくに笑われ たりするが彼は貧の家に生まれたので米粒 を見ると母の汗を見るごとくおろかに思え なかった侍いになった今でも茶碗の飯に 向かう度中村の母が思い出され たどうしたのだあの同時は焦げる焦げる こいつはいかんあり金を取って焼けている 大鍋のつを掴んで持ち上げたそしてかどの 脇へ下ろしかけた時である火の中の竹の節 でも跳ねたようにズドンと鉄砲の音が壁土 を揺さぶっ た音に驚いてかど小屋の暗い隅からリス やらいちやらはこい獣の影がもり打って外 へ逃げたが吉郎は大鍋を覗いたまま及び腰 になってかゆの底を名をかき回してい た うんありがとうおじさんおおコグマとのか 焦げつきそうであったから鍋を下ろして おいた2加減も良いらしいもうほの名を 覚えたんだねおじさんは今奥の方で半兵 先生がそう呼んだろどうだついでに先生 取り付いでくれたか呼ばれたのは他の4 さん取りついだっって無駄なことを先生に 聞かせても怒られるだけだからやめた はてさてお前は死の言いつけを守ることが 硬いな関心だ関心だちやがを言っていろ いやその通り俺にとってははがゆいがわし がしならそう褒めるどから嘘じゃ ないするとやや離れているクリアの板敷に 誰か四則を持って立った小熊小ぐまとそこ で呼ぶ声に藤吉郎も振り向いてみると あたりの透けた闇をそこだけ切り抜いた ように霞に小桜染の小をきそれ高配食の 小子をまとった178のうしい乙女の姿が その白い手に持たれている明りの中に ゆらゆらと見え たなんですかおゆ様小熊はもうその前へ 行って余事を受けていた用がたると小桜 ぼかしの袖は火と共に暗い廊を滑って壁の 後ろへ隠れてしまっ た今のあったりと吉郎が聞くと先生の妹子 様だとその日を我がの庭の花と誇っている らしく小はこれだけは非常に素直な返事を した頼むどうか念のため1度で良いから奥 へ取り付いでくれいけないと言ったら帰る から本当に帰るかい帰るきっとだな小は念 してとうと奥へ行ってくれたけれどすぐ 戻ってくると鼻くそを放るように行った嫌 だとさ客に会うのは一切嫌だって案の定 叱られちまったさんおいさん帰っておれ これから先生にご飯を差し上げるんだから でわ夜は帰ろそして改めてまた
出直そう素直に折れて郎が立ち去りかける とそのせい来てもだめだよ小熊は浴びせて いっ た郎は黙々と戻った彼は闇もず麓まで降り て行った友のさやファを残してある農家 まで行って寝 た明る日起きれると彼はまた山自宅して山 へ登ったそして日の 暮れ方ともと昨日と同じように反米茂春の 山屋敷を訪れていた昨日はクリア働きの 同時などを相手にしすぎたので今日は玄関 とおし入り口へかかって訪れてみたところ がおうと答えて出てきたのは昨日と変わら ない小だったやまた来たねおじさん今日は 大い願えるであろうかいかがか先生の魚を ふってもらいたい小は奥へ取りついだのか 取りないで行っているのかすぐ取って返し てきてこるとだったと相変わらず2もない 郎は丁寧にしからばまたご機嫌のよろしい よりに伺い直そうと帰った1日おいてまた 登ってきた今日はお会いくださのうか小熊 は形のごとく奥と底を往復して度々 うるさいとおっしゃったとありのまま断っ たその日も郎は目連と帰ったこういう風に 何べか訪問したしまには彼の顔を見ると 小熊は笑ってばかりいておじさん根気が いいねだがいくら婚よく来ても無駄だぜ この頃は奥へ取り付いだっって先生も怒る より笑っていらっしゃるてんで相手にし ないんだよと言った少年は親しみやすい彼 と彼とはもう憎み馴染みになっている吉郎 はそう言われてもまたある日は登ってき た麓で待っているさやクジは主人の気持ち が知れなかったたけの半兵何者ぞ今度は俺 が言って今日までのブレをなじってくれ たいなどと腹を立て たそれは数えるとちょうど10度目の訪問 だったその日は夫がひどく少々と寒くさえ あった東吉郎はクジにも止まっていた農家 のものにも今節に引き止められたのである が身のかを借り受けて押して登っていった のである夕方行きついて霊のごとく門に 立って整うとはいどなた様ですか珍しく その夕べ始めて反米の妹といつか小から 聞いた女性が出てきたまいまいうるさくお 尋ねもし先生の魚儀にあえて逆らうよう にて恐縮いたしておりますが主君の使いに 立ちおにかからぬうちは帰国もなりがたい ものでござる使いして君命を恥ずかしめず とは侍暴行の身の当然にてもござれば2年 でも3年でもお心に叶うまではお尋ねする 覚悟でござるそれにてもなおかがき時は腹 を切るまでと決めておりまするあれ人1倍 部門の辛さもご承知の反米しは殿と 存じ上げたてまつるよろしお言葉添えの
歩道あなた様よりもやれから雨だれの 激しく落ちしいている下に吉郎はうまって 訴えた感動しやすい若い女性はそれだけで もう心が動いたようだったお待ちなされ ませ優しく言って奥へ隠れたしかし再び 見えるとさも気そうに告げたなんとも兄の カではございますがせっかくながらおひり くださいませいかようにおいくださいまし てもあうのは嫌と申し切っておりますゆえ おですか吉郎はサを落胆したようにういた また許容もしなかったその方を日差しの 天々が打ち叩いたやむ終えませんではまた 改めてご気分の良い折を待ち ましょう傘をかぶって雨の中を前と 入りかけたそしていつもの林の小道を縫い 土の外へ出た時であるおじさん小熊が 追いかけてきたそして彼に告げた会うとさ 会ってあげるとさ戻ってくるといいよえで は判明先生がわしに会ってくださるとか 藤吉郎は小熊と一緒に足を早めて戻ってき たがそこには反米の妹のお湯が待っていて いえあなたのご誠意に感じて兄が合わねば 悪いとは言い出しましたがそれも混入では ございません今日はこの雨さに節の中に おりますから他日こちらから迎えを 差し上げたおり来ていただきたいと申し ますのでと断った藤吉郎が思うには おそらくこれはこの女性が自分を気のくと 思い自分の去った後で兄の半兵へすがって 取りなしてくれたのではあるまいかふと そんなことを思っ たいつでもよろしい日お使いを賜われば さじます親とは麓の南宮村の百姓大きな欅 の木のある萌えもが家に止まっております では雨でも晴れましたらお待ちもしてい ますお寒いでしょうはめに濡れてかの部屋 でお袖でも乾かし粗末ですが芋がゆなと 召し上がっていってくださいいえ立日の 参上を楽しみに追いとまいたします彼は雨 をついて山を降りて行っ た雨は翌日も次の日も降り続けた栗原山は 白音に包まれたままで使いの沙汰もなかっ たようやく晴れ上がって山の脇はすっかり 新たになったはうしの木などの早いもみが 真っ赤になり出したおじさん迎えのお使い に来たよ朝だった小熊はしげ門の門へ牛を 引いてやってき たご案内申してこいと先生がおっしゃった 今日はお客さんだから乗り物まで引いてき たこれに乗ってきてくださいというので あるそれと判明からの招き場1つ開いて みる と総員の鼻骨へ飛びたび主の好きなるお 尋ねお心志しも出しがくそち1つ見事 回らすべく待ちあげ申し上げ
そろ立山 イ美州風格との 絵少し人を食ったような文言であるのうち から随分付き合いにくい人物らしく伺える 東吉郎は何と読んだかではせっかくの 乗り物頂いて参ろうか牛のせいまたがった 小熊は山へ向かって歩き出した今日の南宮 さんから栗原山は秋空に鮮やかであった この麓へ来てからこんな鮮明な山葉を仰ぐ ことは初めてだ たやがていつものドベ門へ近づいてくると そこに立たずんで客を待ち顔の家人の姿が 見えたいつや見た檻よりも美しく見だし なみをしたおゆであったおこれはわざわざ 藤吉郎は慌てて牛の背を降りてそこからは 彼女の案内に導かれた通されて彼は一室に 没年と置かれてい た家の水音がそそうと耳を洗う風池が窓を 打っている誠に山中の環境らしいあつと松 の丸柱に過ぎない床の間を見る と夢という一時の横風がかかっている誰か 前期の筆石らしいよく退屈せずに住んでい られる なあ偽らない気持ちで彼はそう思ったここ の主人の信じが怪しまれた自分には3日も 住んでいられまいと思うこうしている間で さえ体が持て余されて くる耳は松風や鳥の根に現れていても頭は 素股へかけ小山へ通い血は風音にふつふつ と騒いでいる全くここのジャと彼とは別物 であっ たいやあお待たせしました後ろで若い声が したそれが主人の竹中反米だった若いそれ は金手から知っていることだったが声に 接して特にまたそんな気がした主人が松田 に座って挨拶しかけたので吉郎は慌てて いや恐れいるどうぞどうぞ初めておに かかりますそれがしは美州小田の新木下と 言いかけるのを安兵衛は物柔らかに抑えて 堅苦しい挨拶は略そうではありませんか 今日お迎え申したのもそんなつもりでは ありませんからドキは何か先を打たれた気 がした 自分がいつも人へ言う手をあじに先へ言わ れてしまったからで ある拙者がこの山がの亭主反米です今日は よお越しくだされたいやあ随分しつこくお を叩いてさぞうるさく思われた でしょう正直迷惑捕まったしかしお目に かかってみれば底本のようなお客とたまに 会ってみるのも際しというもの今日はご ゆるりなさい座を変えて半兵は東吉郎へも 席お すめお客人は一体何を求めてこんな山がへ おしでござったかここはいわゆる山中長物
なしただ鳥のねあるのみですが座は客より 下へ取っているが目は微傷をえての客を 本のきみに扱っているという 様子藤吉郎はここでじっと無遠慮な目を 持って彼を見つめたなるほど丈夫な体では ないらしい肉は薄く表は青いしかし好し 名望である分けて唇の赤いのが目に つくそうじて人品のいいことはおいたちの 良いせいにあろう物静かである話は小声の 方で微傷を持って物を言うけれどこのまま がこの人間のありのままかどうか疑問で ある例えば今日の山は山とたれて遊びたい 気のするほど平和であるがいその嵐には谷 は吠え木々は叫んで吹き飛ばされそうだっ たいよご主人実はです 一瞬東吉郎も目を笑いのうちに溶かすと 少し肩を突き出していったあなたをお迎え に来たのでござる主君の目でどうですか山 おりませんか隠居は老後にでもできようで はありませんかそれも本物なら知らぬこと をあなたのような優位な罪がこんな山中に 早くから環境なさろうとしてもそれは 世の中が許すことではありませんどうせ いつかはご主観になるに決まっていると すれば我が主君織田信様を置いて天下に誰 かありましょう小田家随身をおすめに参っ たのでござるいかがでしょうもう一度先軍 の中に立ってみるお気持ちはありませんか 官兵はニヤニヤ聞いているのみであった 笑って答えずという姿である吉郎がどどと 解く下もこういう相手には花熱いがそが れる柳に風である聞いているのかいないの かわから ない彼はしばらく下を休めてなんとでも 反米が言い出すのを素直に待っていた そしてあくまで作なく食なく拍でこの人に そうと自分をしてい たそのうちに反米の手からはたはたと軽い 風が立てられている傍へ寄せた白月の千 チロへさっきから3つ4つの炭のかけらを 継いでいたがひばを置くと風雅な空内輪を 取って散りの立たぬほどに路の口を仰いで いるのだった日が起こる瓶の湯が切るその 間に茶金を持って四角の小さい洗茶茶碗を 脱ぐたるゆの音に床加減を聞きかがって いる らしい手切れである卒がないしかし随分気 が長い藤吉郎は足のしびれを感じらしたが その間次の言葉を言い出す隙が見つから なかっ た 気がつけば自分がルルと述べたことなどは 松風の彼方に飛んでしまっている安兵衛の 耳に何も残っていないらしいおいよ ただいま申し上げたことについてのご返事
はどうでござりましょう六高や待遇のおい を申し立てて両持って誘うなどはあなたの ご失を促す道でないと信じます 作用な条件がし義は一切申しませんただ証 ながら後日天下になすあるお方は我がご 主君を置いて他にないこととあなたの ごとき人物を山に口させておくことはこの ラセにもったいないことであると世のため にも言いかけた時主人の膝頭がきっと向い たので思わず息をを継ぐと半兵は静かに茶 を差し伸べて茶なと1つと言ったそして 自分の手も小さい茶碗を受けて舐めるよう に茶をすすっているその他に何の心もない ように行く口にも味わって いるお客殿ほラはお好きではありませんか 乱も良いがラもなかなか 良いランランと申すとランの花ですよこれ から34里も山の深へ入ると段階絶壁に 太鼓の梅雨を含んだ乱があり ますそれを下辺の小熊に取らせて人たち 移してみましたがお目にかけましょうか いよ慌てて藤吉郎は止めた様です手前には ほさから聖いの部活もで無骨なれば なおさら稀には乱の一花にでも大して静か に慰められたがおよろしかろうと思うこと もないではござらのがうちにあっても夢は 深夜をかけているくらいに自分はまだ初層 血気ですおだけの美に過ぎませんそういう 暇人の気持ちは理解いたしかねる いやそうか無理もないことだがそものよう な人間を総悪石と氷につらせてご自身 もったいないと思わぬかな三中人の人生に もなかなか深い意義もあるどうでござる 素股など捨ててそもともこの山へ一案を 結んで聞き移って参られぬ か正直はグにも等しいものだろうか無作と いうことは結局知恵なしを意味するものか ただ誠意ばかりでは人の心を打たないもの なの か分からなくなった東吉郎は黙々山を降り ていった虚しくであるついに虚しく彼は 反米の住まいから帰るしかなかったなんの 高が反感に燃える目で後ろを見た今は行り しかない未練もない今日の初対面は底よく 翻弄されて返されたものであるいやひと 合うものか2度目には戦場で反米の首を下 へ置かせて将棋から見分してやるそう思っ た唇を噛んで誓った霊を尽くし恥をのび 行くたも下げた頭と通い歩いたこの道が尺 である楽しまない悶々と 思うもう一度振り向いてギリギリすめ何の 意味でもなくののしった多分半兵の青白い 顔と痩せた体が思い出されたからで あろう然早足になったそしてして片側に 段階を望む曲がり角へかかると判明の家を
立つまでこらえていたものを不に思い出し たらしく段階に立って谷へいりを払っ た一条の発行は途中からさっさの霧となっ て飛んだ東吉郎は方針して天を仰ぎながら 用を足していたが住むとすぐ愚痴はやめた と言ったそしてもっと足早に麓まで 駆け降りていっ たしげ門の家へ帰るとくじくじ思わず長旅 になったが明日は帰国いたそうな朝早く 立つとしようぞと言ったその元気な顔色に 友のさやはさては竹中半兵殿といお話に なったに違いないと察してともども喜んで いた自分とクジにしげ門の親子など加えて その夜は立ち振る舞いして寝込ん だ何も考えず彼は眠ったクジはそのいびき に驚いて時より目を覚ましたほどだったが 考えてみると毎日栗原山の上まで通った 肉体の疲れと真能ははめに見ていてさえ 並みた低ではなかったいぺに極老が出たの であろうそう知るとクジのような無骨者で も涙ぐまれてきた少しでも人の上に立とう とするには大変なものだなしみじみ主人の 努力を感じたけれどその結果が失敗に 終わったことは知らないで ある世がらむかしらまないうちに吉郎は もう旅自宅を済ましてい た梅雨を踏んで村を出た村の土民の家さえ まだ寝ているのが多かっ た待て くじ不に彼は立ち止まった日の出の方へ 向かって年とつったっていんの だの朝の上に栗山はまだ黒かったその後ろ からかと日輪の登ろうとする左が動いて いるのである いや間違った吉郎はつぶやいたえがい人物 を得ようとしてわしは来たのだえがいのは 当然だわしの誠意がまだ足りないのかも しれぬ大事をなすにこんな小さい土量では 彼はくるりと振り向い てくじわしはもういっぺん栗原山へ登る そちは先へ帰国 せい言うとにわかに道を戻って朝桐の山裾 へさしてどんどん行ってしまっ た彼は今日も山へかかったいつになく早め に中腹まで登ってきたすると反米の虚に もうほど近い山のひろやかなサでおやと 彼方から声がした反米の妹のお言と小で あった彼女は草を腕にかけて牛へ乗り小熊 は田を引いていたおいたな呆れたおじさん だなもうよりしたろうから今日はこいって 先生もっていたのにと小熊はさもさも びっくりしたように目を見張って言う牛の せから降りておゆはいつもと変わりなく 挨拶したが小熊はおいさん今日馬子は本当 によしてくれよ昨日おじさんと会って
話し込んだものだから先生は言うべ熱が出 たっておっしゃっていた今朝だって無機嫌 が悪くってオまでが奥ことだと訴えた失礼 なことおゆは彼を嗜め藤木郎へも詫びて いった決して兄はあなたにお会いしたため に伏せったわけではないが少し風こらしく 今日は節にいるのでお越の趣きは伝えて おくがどうかあしからず今日のとろはと それとなく彼の尋ねを断っ たそそれはご迷惑でしょう思い止まって 立ち返りますがと懐からやたを出して返し へこう書い た間中に勘なし超獣にいしてか人中に勇 あり姿勢さらに弱参軍無心しかもおか巨す 一骨うむところ兄星山に限らん 死になっていないことは自分でもバンバ 知っているが自分の死ではあったその後へ もう一筆加えて週をいず雲の行方は豆コや 西にそろか東にそろ か五眼向きなものとさぞお笑いでござろう がこれが最後でござるただ一筆のご返事を これにて待ちますその上にも君命果しがき 時はこのサーベにて説服して愛当てまする 何卒もう一度のお取り次ぎよ昨日よりも 今日の彼は全く真剣であった説服という 言葉も奇でなくその熱意から我知らず出て しまったので ある下げ済むよりも彼女はむしろ道場を 深めてその踏みを兄の病床へ持って帰っ た官命は一目見たままで運もすも言わ なかったご飯日も名目してい た夕方になっ た今日も月の夜に入りかけ た小牛を引け急に言いらしたので ある外出する様子におおゆは驚いて布子や 道服を熱く兄の見へ着せ た安兵衛は牛に乗って出ていった小熊を 道案内に騒え降りて行くのだっ た見ると彼方のしちに飲まず食わずなお 坊主のようにあを組んで座っているのが 月下に 見える遠方から漁師が見つけたら狙いそう な格好で ある半兵は牛を降りてつかつかとそこへ 近づいていっ たそして藤吉郎の前へ自分も座った陰間に 頭を下げていっ た客殿の今日は失礼した骨の山人に過ぎ ないこの方へサリとは何を見所にご就寝か もったいないご礼儀では ある死は己れを知るもののためにシスとか 言うありはいたさん心に刻み おく下がカソにも一度は最に進いした判で ござる信長には使え さんあなたに使えよみにこの痩せすがれた
鼻骨を信ぜよ それもしにこれまでまっ たかついの失礼は許さ れよ 原久しく戦いもない美の両国はいずれも 守備を固め雪と小にこの冬は任せていた 少し平和と見ると旅行者の数や2ダの交通 は目立って多くなった正月を超えやがて 通りの目や花が色づくと街道の庶民は 100年でもこのままな無事が続くように 思ってあびしてい た稲葉山城の白壁にもひの日が当たって いる打と健体のかろがそこの白壁にも見て 取れる そんな日に絶頂の山城を麓から仰ぐとなん だってあんな高い元祖な上へ不便をしんで 城を立てたものかとその心理が怪しまれる くらいだっ た上家の民は敏感だった自分たちの中心が 緊張していればすぐそれを感じ打に満ちて いれば彼らも共に抱に満ちるいくら考察 ばかり石に立てても本気には取らないので ある竜は眠っていた桃園の茶庭で手枕の まま酔いつぶれていた春の真昼である鍋鶴 やらみとやら近くの泉で泣いているひひと して花が飛ぶ囲まれた本丸とはいえそり 立つ山の上なので風のない日は少ないと 言って よいとのは殿はどう遊ばされた一族の斎藤 クロモそれと長井はの2人が探してい た高級の美3000とは言わないけれど 一生すれば100尾しずと言えるぐらいな 美人は何人かある次女老女まで入れると その数も桃園の桃より多いほどだそれが 群れをなしてただ1人のダミが覚めるのを ポネとすることもなく線や将棋に並んで 待ってい たお疲れと見えお茶屋のうちでおより 遊ばしていらっしゃいます両手お入れかク 衛門とははむせそうな女たちの間から茶庭 の内を覗いたタは包みを枕に長くなってい たこみ合わせてでは 国にでもまたさりかけると誰や男の声が するわたは赤い耳をもたげて黒門ではない か斗もいたか何しにここは花見の席さては 酒が欲しいな2人は密談できたらしいが そう言われてからでは鉄黒の情勢などと 固くなって告げるのも控えられた 夜にでもと伺っていると夜も主演明日にで もと待っていると明日も真昼を豪華な還元 の会である政務を見る日は7日に1度も なかった所持老心任せであるが幸いにも その中には斎藤系3台に渡ってこの乱後の 中に主家の誠意を維持してきた老のや古物 も多くいた今を支えている力であっ
た主君のタはタとしておいてその獣神層は 決して臣民をむさぼってはいなかった絶え ず小田の情勢をそこに集めて いる長い覇の手から放った館長の報告に よると小でも昨年夏の大敗に懲りてもうさ もつかないと自覚したかこの春は信長も 宮子から佐道の女王を招いて茶会に暮らし たり小波を呼んで電が100員を模したり 至って無事を頼んでいるとの消息だっ た信長がミノを望むのは吉本が終わりの 攻略を必要としたようにそこが中原へ進出 する段階だからである 単に1ミノの平土が目的ではない斎藤家の 老親は最近の信長が極めて生活を楽しんで タもない様子と聞い てもはや実入りは兵や軍備を失うばかりと 諦め果てたものと見えるという係数的な 判断を下していた要するにその消耗収穫と が引き合わないから断念するに至ったもの だろうという考え方であっ たところがその症候状態は夏の終わりまで 待たなかっ た7月の裏本を過ぎるとすぐ聞こえてきた 小山から尾の各軍への必殺の使いが品品と 飛ぶ近く太平をす模様らしい下もなんと なく色め 旅人の察は厳しくなった進化の真や上も 多い馬出の挑発が行われた愚しへ修理に 出してある鎧や物の具を家中の侍は皆最速 に争っているなどなどなどつぐ情報なので ある信長そこを垂らすといや場内は相 変わらずで進行まで狭に赤赤とが望まれ どうかすると堀水に悠長な脳HALの音や コの鳴り響いていたりすることもあります がと小山の城下から帰ってきた長方のもの もかたる自信はないようなことを 言うそれか月の末8月に近づくと画然信長 の兵退去しておよそ1万魚続々と正常木川 の東一体に人そのをねじろとして今にも わたらんず規制に見えますぞとなった自流 に驚かない無関心に慣れている人間は驚く となると驚くのに極端であるタは誰よりも 騒ぎ立ててまだ適当な対策を持たない老心 重心の面々を一層老廃させた1万とは嘘で あろう小に1万の兵を動かす力はないまた 今までの戦でもそんな太平を催した霊は ない達はそんなことを言ったそれは事実に 違いなかったしかし今度はそのだけが1番 の兵を集合して現に骨角の配置と武将を 揃えてきたにそういないと長者の調べを表 にして見せると達は初めてすわあの向こ水 が大大月で寄せおったぞどうするかそれを 追いのけるにはと小いから恐怖して獣心 たちへ図ったそして困った時の神頼みで 平常はこのましからぬ親父どとして主君
から敬遠している美野の3人衆安藤井の神 稲葉伊の神うひ助などへ休止をやってまけ と命じた大世でもなく特使いははせてあり ますが今もってそのうちの誰1名駆けつけ てまりませぬ獣心の答えにさば最速をやれ とタ自身が筆を取ってそれぞれ早馬を飛ば せ たそれでも来ないのだ3人周のうちただの 1名も稲葉山城へ駆けつけてくるものが ないウの虎はどうしたキツは前々より不審 な毛を唱えてこもっておりますれば当然 当てにはなりませんそうだとタは何か天来 の名作でも思いついたか獣心たちの具を 笑うように急に気づいていった栗原山へ 死者をやったか判明を呼べ何なぜ早く迎え をやらぬかこの後にたまなすぐやれ たにすぐに獣神たちはすぐ答えたいや勢を 待つまでもなく栗原山の竹中うへは事態の 急をつに告げて数日前から度々下山がある ようにと最速の死者を出しておりますが 動かぬのかとタは咳き込むそして不平走に なぜじゃなぜハはすぐにも母さんの手勢を 引いてけんのじゃろこれを中心のはずなの にと呟い た中心というものは普段は真っすぐなこと ばかり言って苦しげな顔のみ見せて面白く ないが一丁友次の時にはどう知りとけられ ていても誰より真っ先に駆けつけるのが 当然なものとタは飲み込んでいる風だっ たすでにその半春は一度主君をこの城から 追うほどな適い還元ではなく実行を持って タをこらしめているそしてタを迎えて城を 返すととにこんな城が頼むに足りないこと はお分かりでしょう一言残して山へ去った ものである同時に地震のボダさんの城まで もおじへ譲って無力の一印になったものだ その 際そうか神兵は隠居して山へ隠れたかあの 病院では方向もけいのであろうと彼の事象 を認めて秋のやれ奥義ほども惜しまなかっ たのは誰でもない達自身であっ た半兵が去ったからには反米の首都も一族 のものも自然上の足もも遠ざかるであろう とむしろサバサバした顔で忘れはてていた タオだっ たとはいえ彼は中心だからかつてのことは ともかく来るはずである来なければなら ないと彼は不平に思うのだったもう一度 使いを立ててみようまだ世に対して何か 起こっていんのかもしれぬ無駄とは思った が獣心たちは4度か5度目の死者を栗原山 へ向け た死者は小前と帰ってきてようやくお目に はかかりましたが判明様にはご最速の書面 を配して一言のお答えもそれにはござい
ませんただハハと落雷なされて世にもご 不便な大衆ではあるとため息を漏らされた 霧でござりましたと命したそれを聞いてタ は何わしを不倫だと何のことじゃそれは 漠然とただやゆされたように受け取った らしいむと色をなして病人など頼りにすな と老心を知たしたいやそうした往復に日を 過ごしている人間もなかったすでに織田軍 の太平は木川の を開始し斎藤の軍勢との間に猛烈な川中線 が巻き起こせれていた国々に稲葉山城へは お方ふりとばかり告げる廃が来たタは不眠 症にかかって目も常に済まない色をしてい た場内も画然混雑と夕食に溢れて彼は本丸 の桃園に幕を巡らしを据えきらびやかな 武具と直信を周りにいっぱい置いて軍勢が 不足なれば所言へ向かってさらに最速を 重ね上下の兵力は十分か浅味方を狩らずと も良いか大丈夫か強きと声ばかりかく むしろ式を自分の同機ととにひまような 言葉をしばしば口滑らせ た夜に入ると 心ある老親はタのそうした心理を武士たち に繁栄させまと死重傍にいて苦心し た夜に入るともうこの稲山から見える距離 まで戦いの日は精進してきた攻めに従って 民家に火を放ってくる織田軍の炎の牛だっ た 関東一 票夏は厚み加納の平屋から西高道加島など 長川の龍脈へ渡って織田軍の更新は日夜 進んでい た8月の援助だった夜は夜で焼き立て町や ムムの日が空を焦がしてい た八の勢いという言葉通り早くも月の7日 頃には敵の本拠地稲山へ近く迫ったその 配置を見ると先方は案内者として木下吉郎 の兵約10002番柴田権六勝森山西門の 手兵およそ2000よ3番池田勝三郎ささ 倉之助前田郎の2000人軍は田の 神これについでは信長の本人を巡って美州 の精鋭が下として3000公人は佐野森が 20004人を引き いる総人数1万という兵力は小田信長とし てこの時初めて持った太平なので ある彼の覚悟の程もそれでわかる終りとし てこれは日ともに国一致の動員だったここ に破れば終りもなく織田もないので あるしかもここまでは攻め入ったが稲山城 の点検に迫ると戦いは進まなかった連日 苦戦に落ち た自然の病害が物を言い出してきたそれに 斎藤3大に使えた強豪も多い分けて織田の 惨めだったのは武器のされあった国府の 程度がまるで違う彼には鉄砲という新栄な
武器がかなり蓄えてあっ た田方にはない鉄砲組というものがすでに 斎藤権には組織されていて上下へ寄せてを 寄せつけては三伏から狙い打ちにし た早くからミノの鉄砲組が発達していたの は遠い以前に斎を任してしまったがここに 明智十光秀でなる特学な一青年がいて かつて鉄砲の研究に没頭しその基礎を残し ていった貢献なので あるそれはともかく織田軍は連日の援と 苦戦にようやく疲れ出してきたもしもこの 際斎と大なり伊なりと連絡を取って介護を 襲うものがた1万のは再び故郷を見ること はできなかっ た何よりも不気味なのはちょうど寄手の 総軍を後ろから見ている形に喫煙と夏の雲 を追ってそびえている栗原山から南宮さ またボダさなどの動きだったいやその方面 はご懸念には及びません時折り本人へ 見える下郎はを持って仕切りというが信長 は不安だっ た遠巻きの先方も不作短期にかかって兵を 存じるのも不作いかにせば稲葉さんの点検 を落とすことができるか信長は苦慮した 人中の表記は繰り返されたが明暗とでは なかったその結果藤吉郎の一作が用られて 彼は一夜先方の体から姿を消した彼が寄手 の中に見えなくなってから1日いた次の 日頃であった稲葉山城の山脈のそが遠く 東南しの果てにつきて鵜沼街道と飛の山 街道とが山中で交差している辺りを起点と してわずか10名ほどな審の武原を従え そこからさらに裏へ行って汗に水流時さの 一方へよじ登っていく彼の姿が見出され た一向重命 ばかり感動の険しさは言語に絶している誰 もこの峰月が遠く稲葉山城の絡めまで続い ているものとは伝統もされないほど距離も 距離だし一峰一峰絶縁された形になって いる 吉郎の他には八塚彦衛門弟十郎梶田斗さじ 稲田大井青山新出などのかつてのコ島の人 たちそれに先頃吉郎に神福して深く彼の 恩義を感じている宇の虎大沢次郎門が先に 立ってその大岩のから谷の渓流を超えて 向こうの沢へと案内して進んだ谷も道も 極まったかと思えばそこの絶壁へすがる藤 があった峰を巡ってもう彼の山へ渡る術も ないかと思えば熊のうちにかかな隠れ道が 谷へ通じて いるもはや絡めてまでは2人ほどの参道 この山越をたどっておえやれば城の水門へ 行き当たり ましょうお別れいた人はなけれどお許しに 甘えてそれがしはここにて次郎左門は途中
行こうと別れ1人後へ帰って行った元来が 下に強い男である藤吉郎に神福して今は 二心ないものとはいえ1度は主人とした 斎藤家であるその本上の感動へ道案内に 立つことは真中苦しそうだっ た吉郎はその心音を察したのでわざと途中 から返したので ある一休みしてどれ進もうか残るクリンは また黙々と歩み続け た2といえば近いが道なき道である少し 言っては山ず山ぞと藤吉郎はそれと 首っ引きになって隠し道を探したはての 辺りの山陽と山江とがどう見比べても合わ なくなった何より目印の渓流の水脈も違っ ている迷ったぞ 戻れそのうちに日は沈みかけてくる暑さは ずんと楽にはなったが的確な方向はつめ なかっ た道に迷う老は刺しても思わなかったが 藤吉郎の胸には稲葉さんの正面にある味方 との間に示し合わせてある戦機がある明の 夜明けという地獄に狂いが起こると寄せて たる味方に大きな手違いを与えて しまうそれが刻刻にあじられたおまった稲 大井が手を振ったのだ突然なので皆ギとし た怒りが見えると大井は一同の注意を求め たこんな山中にしかも的場の感動に当たる ところに滅多なとしのあるわけはない大方 もう白近く来ていて敵方の山原の小屋でも あるに違いないそうだ気をつけろ油断を めいながら 一はすぐ身を伏せたなんと言っても信時代 の期待があるのでどれも皆敏章だった歩く にも夜にも最も困難らしいのは藤吉郎で あったととこれお捕まりなさいひこ門は 岩山の途中から彼の前へ槍の柄を伸ばした 郎がそれにすがるとえもは片手に彼を 引き上げながら1つのをよじっ た高原へ出たさっき見た1つのとしはそこ から西の山の裂目に夜の濃くなるほど 明らかにまたいていた感動の番所があれに 見える一点の明りとすれば当然道はそこを 一筋と限られているに違いないいずれにし てもと一道はそこを突破することに腹を たが待てと戸は早くもきよう面々をせいし ていった晩小屋の人数はおよそ知れたもの 恐るるにたらぬが怖いのは稲葉さんへ合図 をされることだのしがあればいずれ小屋の 近く言えそこを探って第1に2人ほど立て それから打ちもらした板子が急を告に 駆け出すことなそのさに半分はすぐ裏手 たて黙って各々の影は頷きあったもう獣 みたいに血を吐い歩いていくのだっ たとしの光は近くなったこしを渡ってそこ の谷懐へ生いのった意外だったのはプーン
と麻畑の朝が匂ってきたことであるそば畑 もある山や芋を生えているホテの麻畑の中 で藤吉郎は首をひねった小屋の屋根作りや 畑の様子がどうも万子の小屋とは思われ なかった謝るな見てまいるト郎は朝の中を 朝のざわざわ騒がぬほどにそっと張って いった小屋の中がたただの土民の家でしか ないひどい網屋であるじっと麻畑から伺う と薄ぐらいとかの中に2つの人影が 見える1人は置いたる母と見えむの上に 平たくなって寝ていたまたもう1人は その子と見えてロボの腰を揉んでいるの だった吉郎は鎧やにめている身も忘れて息 もせず見れていた道房の神はもう白くこは たましいがまだ167歳にしか見え ない彼はその母と子が人の姿とは思われ なかった突然中村の我が母と自分の少年の 頃と見せられた心地がしてい たおや 母の腰を揉んでいた若者は急に鋭い目をし ていったおかさんちょっと待ってください よなんだか変だなんじゃマスケとロボも身 を起こした急に虫の音が旗と泣き止みまし たがまた物置きへかかりに来た獣じゃろ いえ強くかぶりを振って獣ならばほかの さしているうちは寄りつきませんずかずか と円まで出てきたと思うといつ持ったか 若者の手には山刀が抱えられていただだ そこにひんでいるやつは声と共に静かに せい藤吉郎は麻畑の中からざっ青い色を 注がせてつったっ た驚くかと思いの他若者は瞳をらてじっと 彼の方を見ていたがやがってなんで誰かと 思ったら柏原砦のお侍さんかとつぶやいた 同郎はそれには答えず振り向いて後ろに 潜む人々へ手を振って号令し た小屋を包め家の中から駆け出すものは 切り伏せ10近い足の武者は畑から身を 起してとっさに小屋の裏も手を囲んだなん で物々しげに俺の家など取り巻いてモスと 呼ばれた若者はそうつぶやく間に自分の前 へ歩み寄ってくる東吉郎へとめるように また行ったこの家には俺とふ様とただ2人 しか癒しない親1人子1人だ何も魚山層に 取り囲むことはあるまい一体何のようだい ええお侍 さん縁につったったままそう言っているざ は慌てるどころかむしろ落ち着きすぎて いる平THしている藤吉郎は縁の橋へ腰を 駆け込んで話しかけたいや若者念のために いしたことだ驚かして済まなかったな何も は驚きはしないけれど母びはびっっくり なされた謝るならオのおふ様に謝るが いい不敵なことを言うただの土民とは思わ れなかった藤木郎は声の内を見回し
たこれこれ助よお様に向こうて何を失礼な ことばかり言うぞやもしどなた様やら存じ ませのが世間の週と交わりも立って礼儀も 湧きまえぬわがままな者の子でござります どうぞお許しくだされませロボは少し進ん で子に変わって郎へ詫びた おおおがこの若者のおかさんかはい作用で ござりまする礼儀も脇前ぬ山が者のこと 言われたがどうしての言葉遣いもこの若者 のついも世のの民とは見受けられぬ ええもうお恥ずかしい山がぐらし冬はカを し夏は住まを里に出して細細過ごしている 親子でござり ます今はそうでしょうけれど以前はそうで はざるま少なくもおは勇しあるもののごか ないであったに違いない手前は斎藤型の 家人ではがあってこのに彷徨うできたもの おたちに害はないさしえなくば ごかしたわらぬかと母のそばへ座り直して いたモが不に尋ね出し たお様あなたも美春なりがあるねわりです かんわしは中村の生まれだがえ中村じゃあ そう遠くもないらはニ君ごその生まれだ ほしからばあの人は同国だなビシのごかし なら何でも申します父は堀を頼むと申し私 は嫁こたろう今はモと言っております父は 長らく岩軍小口の砦にいて信長様のご一族 の織田下上のき様に使えていまし たそれは 信様の進化とあれば信長様の家中も同じ ことですが信様にはあるご兵から一族の 信長様に弓を引き斎藤に利用されて井へ 内通なされましたそうだ岩村長殿が戦死し 続いて前田命を今の前田孫年殿が牛をめ られてご一族の中にありながら他年ので あった私の父もその戦いで愛果てまた主家 もついに滅びまし たそこで1人の母と共に美野のしべを 頼ろうとこの山里まで来ましたが所詮美野 と尾とは行活線の絶えない国美野の恩を はめば尾へ弓を引かねばならず終わりに 住めば信長様に敵対した無本人のケの果て よとざけられますでこの山中に小屋を立て 自分で耕し自分で着て細細ながら母を養て きた次第でござい まするこの若者が古年の堀尾モ吉春だった もっと詳しく言えば終わりごその人堀義久 の子で名仁まる後小太郎と言い発してモス とむというからあるいは水流山の山がに 土民となっていた頃はまだ小太郎と称して いたかもわから ない藤吉郎秀吉と彼との主上の縁はこの時 に結ばれたものだったがそれから静だけ 七本槍の1人にも長見えるし晩年にはいも 沖の2カ国24万国を領し69歳で要
終わるまでの44年間というものは戦場を ちくして無明の聞こえを取った人だが生害 無人のよく言いたがる手柄話というものは 人に語ったことがなかったという風な性格 だっ たそれはともかく 東吉郎はモスを見モス親子の口からその 身の上などを聞いているうちにこれは良い ものにあった と中大きな喜を感じていた彼が素股に1つ の地というものを得てから乾いたえ水を 引くように求めているのは人間だった人間 の中の人物だったその人材に対しても彼の は1つ使ってみてから使えたら使おうと いうような行き方ではなかったこの男と 見込んだらいきなりつかみ取って包容して から後徐々に自分の使い物とするといった 気合いだった女房を持つにもそれで言っ た古い当時や絵画や仏道などを鑑識する ものがその芸術を監督して判断するよりも もっと英敏なそして早い感を持って彼は 人品の審議を見分けたいや帯の上よく わかっ たところでモストやらのハゴあなたは我が 子まさか生涯山がのすきやしいにしておく 気ではあるまいがどうじゃこの息子をわし にくれんかコボの身ぐるみもらい受けよで はない かとはいえわしも大ではない織田信長様の 嫌木下郎というもの業は低いがまだこのに 若いのが取といようかわし自身がまだやり 一筋でこれから世に出ようとしておるもの ゆえモサは手中とも苦労で行こうというの だどうだいやかと藤吉郎は親子の姿を当分 に見ながら言ったモスはえ私をと目をまく したロボもまた夢かばかり喜んで 同じごいたすにも織田様のご家長へ使える なればおを受けた戦に果てたなき妻も どんなに喜ぶことかしれませのと早や涙 さえたえもよけして父上の会えないおめを 注いでたもと言った元よりモに依存はない なると同時に藤吉郎はこの若年な新山へ実 は稲葉山城の絡めてしぼうと心ざしてきた が道に迷いここに山はあるが虚しく途方に 暮れておる方向はめにはちと大役だがそち に案内役を申しつける務めてみよと命じた スはなかなか返事をしなかった郎の持って いる山を一見させてくれというそして しばらくそれを見て試案していたがやがて ようやく折りたたんだそれを藤吉郎の手へ 戻しながら答えたかしこまりましたそして また皆様原子はいかがですか弁当は2食分 お持ちですかと尋ねた携えてきた腰兵も道 に迷ったのでもう尽きていたところだった 絡めの水の手まではわずか2り半ばかり
ですがどうして2食分ぐらいの弁当は持た ねばなりませんモスは早速冷飯を炊き味噌 梅干しなど添えて自分とも10人分ほどの 弁当を作っ た朝は一筋輪にして持ち腰には日内道具 父譲りの伝来の刀身軽によってじゃあハウ おてまりますいきなり合戦に出会うなどと いうことはご方向には幸先の良いことです がブ次第ではこれがお別れにならないとも 限りませんその折りはモスはなかったこと お諦めくださいましてさすがに別れると なると親子は切なそうであった藤吉郎は見 ているに耐えなかったのを離れて麻畑から 真っ暗山のを見回してい たドブはいざと立ちでていく息子をモス モスと呼びかしてこれに水を入れて持って おいで途中必ずお気になるに違いないと壁 に釣ってあった大きな服を外して手渡した これはよ今のと吉郎のみでなくえももの ものも喜ん だこれまでの途中も水に吸したことは 一通りではなかった水流山一体岩石のがる 山なので清水の湧き出ている場所は極めて 少ないそしてまた峰の上へ出れば出るほど 水が乏しい大きな福なのでこの一票に水を 張って行けば住人のカオしの具には十分 足りる 小屋を出て闇を歩き出した絶壁へかかると 助は鍵を投げて岩松の根にかけ自分が先へ よじ登っては一度を引っ張りあげ たここは感動のまた感動ですと助は言った もう少し楽に超えられるところもあります がそれへ出ると欅の砦だの赤川道の所だの という1か所もある見張へかかりますから ねそう聞いて藤吉郎はさっき山江を示した 時モスがそれを見つめたまま容易に承知の 返事をしなかった彼の用意のほが分かっ たまだわらべ臭いところもあるが朝からら ぬ心自宅のあるやつと藤木郎は心のうちで なおモスに愛を増した一票の水は 皆10名のものの汗になってしまった夜も やがて明け近いのではないかと思われる頃 モスも大汗を吹いてこう疲れきっていたは 戦もできないでしょうここで人なりになさ れてはどうですかと分かった藤吉郎は寝る も良いがと頷きながら一体ここはどの辺り か城の絡めまではまだよほどあるのかと 聞くとついそこの下ですとモスは真下の谷 を指差したえそこか驚いて一道が景色立つ とモスは手を振って精したもう大きな声も 出してはいけませんひょっと風の方角では 場内へ聞こえ ます藤吉郎はそこの谷間へ望む岩角まで 張っていった谷間をうめている木々の闇は そこ知れぬのようだったじっといつまでも
瞳をこらして見ているとその木々の間に 確かに巨大な石の壁や柵や暗のような影が 見える気も するここはもう敵の真上と見えるよし人 入りとしよう夜の白むまで彼をはめ住人は コを枕に大地へ寝たスははもう水のない福 を手ぬいで巻いて東郎の枕にとそっと主人 の頭の下へ当てがっ た一時も寝たろうかその間モスだけは1人 眠らずに少し離れたところにつったってい たおそのが声を放ったので吉郎はすぐ首を もたげてなんだスモは東を指さして太陽が 登るところですと答えた言われてみると夜 はみかけているこの山頂の他は全て雲の海 の平々であったすぐ真下だという稲葉山城 の浦田にさえ何も見えない開けたよ開けた 呼び合いながら8えもも起きるの郎も 起きる稲田大井も起きるかと長い半らも 起き上がるそうちりましょう早やむしゃし て具足の王や足しいなど直しにかかると いやあ待てそれよりは飯を食っておくこと だ吉郎は腰を据えなした夕べの小屋を立つ 時用意してきた2食分はちょうど今朝の 一食でおしまいになる水はもうふになかっ たしかしひずる雲の大会を眺めながら柏の 歯で包んだ冷飯を食う味は生がいい忘れ えいと思われるほどうまかっ た食い終わる頃うっすらと下の谷は霧が 腫れかかってきた敵の絡めてだ食の掛橋を 思わすようなつかの張った掛橋が見える 絶壁が見える巨大な青声の生えた石垣やら 咲なども見えるそこはひたらずのさと呼ん でもいいほど暗くて清掃な風が絶えず吹い ていたのしずは吉郎が見回すとかじたはが すぐ答えた手前が携えていますそっかそれ をに預けてのしの打ち上げ方をよく教え ほだのはいこれこい斗はのしずつと省入れ とを底へ出してモスに伝授してい たすえたかと郎はやら立つとそしてもう 一度モスに念をしたこれからわしたちが 絡めての水門口を見つけてそこから切って 入るがそちはここで耳をすましておれ そしてで何でも大声が聞こえてきたら途端 にこっからのしをあげるのだよいかぬかる なわかりましたモスは打点してのし術の そばに立ちながらいみ立って谷へ降りて いく主人たちを見送っていたが少し不平 そうな顔つきでもあったモスもついていき たいので ある雲の海は怒涛の姿を起こし始めた やがてノビの平屋はその下から明らかに 見え出して くる 立待真夏の朝だ朝からひどく 照りつける稲葉山の城下は長の水も町屋の
辻もすぐ目の下だったけれど人影と言っ たら全くひこ1人見えなかったどうなされ たろうは高くなるモスは気がきではなかっ たやはり初めて戦に望むせいだろうか胸 ばかりワクワクしてい たすると突然 ダダダダンと筒音がこだまして聞こえた モスはその途端から夢中だったしかし自分 の手で中点へ打ち上げたのしの煙がしっと 青い空へイカが炭を吹いたように流れたの その目は確かに見届けてい た天からふってでも来たようにである場内 の絡めに八くりの敵が歩いていたそれも 至って落ち着き払った顔して雑草の追い しげっている広い空き地をあなたこなた 見回しながら歩いてきたのであるで初めは その姿を見つけた稲山城の兵たちも味方と ばかり思って付近の巻くだのもぐなどの胸 の下で田しながら朝の表KAを食って雑談 などしてい た連日の戦とは言ってもそれはこの広い 上角にあっては大手の正面だけのことで ここの絡と言ったらほとんどかこや昼ほ ギスの声さえするほど弱とした点検だっ たどうかすると遠く大手の七曲がりWho や井口坂の方でバチバチ小中の音が聞こえ てきたりすることはあるが絡めを守備して いるわずかな兵はやっとるなぐらいなもの であくまでここらは戦争圏外とえてい たを使いながら郎たちの影を眺めていた 斎藤の兵はそれでもやがてふと不審そうな 目を向け始めた おいなんだろうあれ来たしかん変に うろうろしておるじゃないかほれ作の番所 を覗いておるぞ青でからどなたが見に来 られたのだろうどなっただろうそういつも 物の具をつつけると分からなくなる おや1人がか部屋から燃えさしの巻を持っ ていったぞ何をなさるつもり だろ箸を持ったまま見ていると火のついた 薪を持って走った1人は巻くの中へ入って 山と積んである底の芝へ火をつけ始めた 1人になってまた1人また1人続いて炎を 運んでは他のくも だで敵だたしていた上兵が初めて 飛び上がって絶叫したのがおかしかったの か彼に立っていた藤吉郎と八塚彦衛門は 振り向いてにっと笑っ た上平は同失ってと大変と叫んだりこここ だ出会えとめえたりしたが急に吉郎たちへ かかってくるもなかった嘘みたいに ゆうゆうと郎主のものは予定通りな行動を 終わったそれあとは決戦があるばかりで ある敵も立ちまち何何敵だと無だりの辺り からまた水門口の方面からもどっとここへ
殺とし た7つやつ胸を並べている倉庫からはもう 濃い黒煙を吐いていた堀を助の打ち上げた のしの音がその上で響いた吉郎はひえもと 他1人を連れたのみで煙に紛れて城壁の 内側を西へ西へ脇見もせず走りやがて 七曲がりWHOの木戸へ来るとここだここ だ打ち破れと絶叫しながら途中石の雑兵を 切って奪い取った槍の先へやい携えてきた 霊の福をくくりつけたの越に振り上げ 振り上げしてはどなったすでに のしを見るやい城下に木を待ち構えていた 織田軍は七曲がり 曲がり井口坂の大手の登り参道を攻めて その一手は早くも七曲がりの木戸の外まで 押し寄せていたのであった随所に相当な 激戦はあったけれども稲山は半日の間に 陥落してしまっ たその原因は第1に絡めの出荷に場内が 一時に混乱したこと第2には誰が言い出し たともなく裏切りもがあるぞという声が 伝わったこと事実は東吉郎たちがめえたの を老廃した上兵が一層老して伝えたので あるがために同志打ちなども起こって落を 早め た第3にはこれは重大な範と後で分かった ことであるが何者の検索か安な達はこの日 より解く前から城外へ出て戦っている翔平 の祭祀だの不合な町人の家族だの下の老難 を城に満ちるほど人質として山へげてたの で ある少子の祭祀は敵へ幸福せぬためという 特選のつもりでいれまた町人百勝は全て 地獄の不在であるからこれも敵に利用され ぬためという考えのもに行われた策だった がなんぞはらんこの検索をなした稲葉伊神 はすでに吉郎と結んでいて軍事的に火星は できないがからお助けしようという木型の 元になされた反の系だったので あるそのため上来の混乱は余計に花々 しかったし泊してきた寄手に十分な交戦も できなかっ たさらにまた気を見るに敏な信長は兼ねて タオの性格を見抜いているので乱戦中に 早くも死者を持ってきへ書面でこう言って やっ たうりの家今日点検の狩にありまた我が 平馬に包まれおわんぬ良民等しく縁に自由 の兆しを見ジかすでに完成 たしさわいえ君は夜が妻のおりよは年代君 の少心と安を哀れむものしいて逆をうに 忍びずむしろ生涯生きるのふを喜んで恵ま せを望みたまわばこを皇帝即刻ヨが軍門に 使わされよ案の定 達はその一生を手にすると立ちまち幸福の
胸を言い合って一族斎藤黒門ひのび長井斗 牧村牛之助その他34名の促進だけを連れ て場外へ出てしまっ たどはそれに保護の兵をつけて開催軍まで 送って放ちタの弟新五郎を立てるならば 後日斎藤家の祭りを絶やさぬだけの地は 与えようと訳し たこうして稲山は落ちた美野の北斗と言わ れた城は落ちた美の2家国を合わせえて 信長の領有する地は一躍120万国に登っ た小山から稲葉山へ信長は3度目の城を 移した同時に義と改め城も義父条と呼び 改め たここに1人斎藤家にも芳ばしい武士がい た藤堂の上騎士かだっ た彼は鹿の滅亡を見信長からも水信をささ れたがそれに答えて尊命はしが冒の庭にも 1本の桜はあってしるべく存ずる不ながら 伝来の意志を報いまらせてあえて散り 申す終りの太平を受けて前線半月の余り玉 のかは炎の中で静かにふうふ向い合って 差し違え た信長は日を立ててやった戦後もこの武士 の話をよく口に出し た初中の9月藤吉郎は素股へさして機上し たこの戦から彼は初めて馬印をからされ た皇軍の秋をてらてら輝いていく関東の一 票がそれであっ た
この作品は、当初読売新聞に1939年1月1日から1945年8月23日まで、掲載されました。以降の原稿は、「続太閤記」としていくつかの地方紙に掲載されました。前半の中断は、終戦が原因となったそうです。
日本の天下を統一した豊臣秀吉の生涯を昭和の文豪が描く！
■用語集
然諾……ゼンダク・引き受けること。承諾。
紊乱……ブンラン・乱れること。乱すこと。
説破……セッパ・相手の説を言い負かすこと。論破。
蠢動……シュンドウ・虫などがうごめくこと。転じて、取るに足りない者が策動すること。
醜族……シュウゾク
憂暗……ユウアン・憂鬱、暗鬱
閑雲野鶴……カンウンヤカク・なんの束縛も受けず、悠々自適して、自然を楽しみながら暮らす境遇。
隠士……インシ・俗世を離れて静かな生活をしている人
畸形……キケイ・生物体において、多くは先天的に、一般とは異なる形態を示すもの。
腺病質……センビョウシツ・体格が貧弱でリンパ節などの腫脹(しゅちょう)を起こしやすい、小児の虚弱体質。
拝賀……ハイガ・目上の人に（新年などの）祝い事の喜びを申し上げること。
寵姫……チョウキ・君主や諸侯の特にお気に入りの女。 愛妾。
経綸……ケイリン・国家を治めととのえること。その策。
忌憚……キタン・いみはばかること。遠慮。
佞臣……ネイシン・佞奸(ねいかん)な臣下。主君にこびへつらう家来。
瀟洒……ショウシャ・すっきりとしゃれている様子。俗っぽさがなく、あかぬけしていること。
恬淡……テンタン・あっさりとしていて、名誉・利益などに執着(しゅうじゃく)しないさま。
潰乱……カイラン・敵に敗れ秩序を失って、まとまりがつかないこと。
雄図……ユウト・雄々しい企て。壮大な計画。
多恨……タコン・うらむ気持やかなしむ気持が多いこと。 また、そのさま。
出蘆……シュツロ・引退して世俗を離れていた人が、再び官職などに就くこと
白虹……ハッコウ・霧やぬか雨などのとき見られる白色の虹(にじ)。 武器、また兵乱の象とされた。 霧虹ともいう。
尾濃……ビノウ・尾張 東海道一五か国の一国。
桃李……トウリ・試験官が採用した門下生。自分がとりたてた人材。
嶮岨……ケンソ・けわしいこと。けわしい所。
霏々……ヒヒ・雨や雪などが、しきりに降るさま。
春眠……シュンミン・春の夜の快い眠り。春の眠り。
併呑……ヘイドン・あわせのむこと。他の勢力を自分の勢力下に入れること。
飛札……ヒサツ・急用の手紙。飛書。
馬匹……バヒツ・馬のこと。
渡渉……トショウ・川をわたること。
国富……コクフ・国の経済力。国全体の富（とみ）。
篤学……トクガク・学問に熱心なこと。
結髪……ケッパツ・元服すること。
馳駆……チク・駆使すること。馬を駆って走ること
峨々……ガガ・山や岩壁などが、高くけわしくそびえ立つさま。
督戦……トクセン・部下を激励・監視して戦わせること。
黙契……モツケイ・暗黙の間に成り立った、意志の一致または契約。
■登場人物
木下藤吉郎……のちの豊臣秀吉
弥右衛門……日吉の父
お奈加……日吉の母
おつみ……日吉の姉
筑阿弥……日吉の継父
於福……楊景福。日吉の友達
五郎太夫……お福の父。陶器職人
捨次郎……五郎太夫の下僕
利琴……お福の母
仁王……日吉の友達
加藤弾正……日吉の親戚となる
小竹……日吉の弟
渡辺天蔵……土匪の頭
蜂須賀小六……蜂須賀一族の長
松原内匠……小六の部下
仁田彦十……小六の部下。古弓売りに化ける
乙若……弥右衛門の友人で、織田家につかえる
斉藤秀龍……道三。美濃の戦国大名
難波内記……道三の家中
蜂須賀七内……小六の舎弟
斎藤義龍……道三の息子。父と美濃の覇権を争う
明智十兵衛光秀……光安の客分で、日吉をつかまえる。
明智光安入道……道三の配下
明智弥平治光春……光安の息子
織田信長……織田家の藩主
織田信広……信長の兄
織田信行……信長の弟
平手中務……信長の側近。親代わり
五郎左衛門……中務の子
前田犬千代……信長の家臣で、藤吉郎のライバル。
柴田権六勝家……信長の家臣
林美作……信長の家臣
がんまく……秀吉の同僚。信長のしのび
浅野又右衛門長勝……織田家の弓の衆
寧子……長勝の娘。藤吉郎の妻
こひ……寧子の母
おや屋……寧子の妹
権蔵……ごんぞ。藤吉郎の若党。
山淵右近……工事奉行
山淵左馬介……鳴海城を預かる武将。信長を裏切るつもり。
森三左衛門可成……斉藤家から織田家に仕えることになった、信長の重臣
森蘭丸……三左衛門の子息
さい……信長の侍女
池田勝三郎……清洲会議に出席した4人の織田家重臣の一人。信長とは乳兄弟。
松平元康……今川の人質にして、若干21才の武将。後の徳川家康。
竹中半兵衛……斉藤家の旧臣
堀尾茂助……幼名小太郎。父の死とともに浪人するが、藤吉郎につかえる。
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