【朗読】「源氏物語」丗玖〜須磨②〜紫式部 与謝野晶子訳
現地 物語紫式部 39須 2私がいつまでも現状に置かれるのだっ たらどんなひどい詫び住まいであっても あなたを迎えます今それを実行することは 人聞きが穏やかでないから私は遠慮してし ないだけ です直感の人というものは明るい日月の元 へ出ることも許されていませんからね呑気 になっていては罪を重ねることになるの です私はおかした罪のないことは自信して いるが前哨の因縁か何かでこんなことにさ れているのだからまて愛と一緒に廃へ行っ たりすることは例のないことだから常識で は考えることもできないようなことをする 政府にまた私を迫害する口実を与えるよう なものですからねなどと現地は語ってい た昼に近い頃まで現地は寝室にいたがその うちに死の宮がおいでになり三味の中上も し た面会をするために現時は着替をするので あった が私は無意の人間だからと言って無事の 脳死にしたそれで帰って縁な姿になった ようで ある瓶を描くために兄弟に向かった原地は 痩の見える顔が割れながら綺麗に思われ た随分衰えたものだ こんなに痩せているのが哀れですねと原子 が言うと女王は目に涙を浮かべて鏡の方を 見た現地の心は悲しみに暗くなるばかりで ある身はかくてさらえぬとも君があたり さらぬ鏡の影は離れじと現時が言う と別れても影打に止まるものならば 鏡を見ても慰めて ましゆともなくこう言いながら柱に隠さ れるようにして涙を紛らしている若紫の 優雅な美はなお誰よりも優れた恋人である と現時にも認めさせ た新王と三味の中将は身にしむ話をして 夕方帰っ た花散里が心細がって 今度のことが決まって以来死重手紙をよす のも現時には最もなことと思われ てあの人ももう一度会いに行ってやらねば 恨めしく思うであろうという気がして今夜 もまたそこへ行くために家を出るのを現時 は自身ながらも物たらず寂しく思われて気 が進まなかったためにずっとふけてから来 たの をここまでも別れにお悪気になるところの 1つにしてお寄りくださいましたと はこんなことを言って喜んだ女子のこと などは少し省略して おくこの心細い女兄弟は現時の道場によっ てわずかに生活の対面を保っているので あるから今後はどうなっていくかという ような不安が寂しい家の中に漂っている ように現時は見 たおぼろな月が刺してきて広い池の辺り木 の多い月山の辺りが寂しく見渡すれた 時まして須の裏は寂しいであろうと現地は 思っ た西座敷にいる姫君は出発の前2日になっ てはもう現時の来訪は受けられないものと 思ってをめいらせていたのであったが しめやかな月の光の中を現地がこちらへ 歩いてきたのを知って静かにいざって出 たそしてそのまま2人は並んで月を眺め ながら語っているうちに明け方近い時に なっ た世が短いのですねただこんな風にだけで も一緒にいられることがもうないかもしれ ませんね 私たちがまだこんな嫌な世の中の家中に 巻き込まれないでいられた頃をなぜ無駄に ばかりしたの でしょう過去にも未来にも霊の少ないよう な不幸な男になるのを知らないであなたと 一緒にいて良い時間をなぜこれまでに たくさん作らなかったの だろう恋の初めから今日までのことを言事 が言い出して 干渉的な話の尽きないのである が鶏ももう度々泣い た現時はやはり世間をばかってここからも 創業に出ていかねばならないので ある月がすっと入ってしまう時のような気 がして女心は悲しかっ た月の光がちょうど花散里の袖の上に刺し ているのである 宿る月さえぬるる顔なるという歌のようで あっ た月影のやれる袖は狭くとも止め手ぞ見や あかぬ光 をこういって離散さとの悲しがっている 様子があまりに哀れで現地の方から慰めて やらねばならなかっ た息巡りついに住むべき月影のしばし曇ら ん空な長めそはなことだ私は希望を持って いるのだが反対に涙が流れてきて心を暗く されますよと現地は言って夜明け前の一時 的に暗くなる頃に帰っていっ た原地はいよいよ旅の用意にかかっ た現時に誠意を持って使えて現在の牽制に 媚びることを思わない人たちを選んで警視 として留守中の事務を扱うものをまず上 から下まで定め た追行するのは特にまたその中から選ばれ た姿勢の死で ある陰性のように持っていくのは日々必要 なものだけでそれも飾り気のない失そな ものを選んだ それから書籍類刺繍などを入れた 箱その他には金を1つだけ携えていくこと にし たたくさんにある手道具やキシな工芸品は 少しも持っていか ない1平民の失そな陰性者になろうとする ので ある現地は今まで召しつかっていた男女を 始め家のこと全部を西の隊へ任せることに し た資料の増援 牧場その他所有権のあるものの証券も皆 夫人の手元へ置いていくのであっ たなおその他に物資の築造されてあるいく つの倉庫農電などのことも信用するシナ言 の目を上にして何人かの警視をそれにつけ て夫人のもとしてある財産の管理上の事務 を取らせることに図ったので あるこれまで東の体の女房として現時に 直接使われていた中のなつさ中条などと いう現時の愛人らは現時の霊胆差に 恨めしいところはあっても接近して暮らす ことに幸福を認めて満足していた人たで 今後は何を楽しみに女房勤めができようと 思ったのであるが長生ができてまた今日へ 帰るかもしれない私のとにいたいと思う人 は西のタで勤めているがいいと現地は言っ て上から下まで全ての女房を西の隊へ越さ せたそしてのに必要な類を豊富に分けて 与え た多大人家にいる若気の目のとたちへも また放散里へもそのことをし たカなものもあったが何年間かに必要な 実用的なものも多く揃えて送ったので ある現時はまた途中の人目を気遣いながら 内の神のとへも別れの手紙を送っ たあなたから何とも言ってくださらないの もどりなようには思えますがいよいよ今日 を去る時になってみますと悲しいと思わ れることも恨めしさも強く感ぜられ ます大世なき涙の川に沈みし やなる身のはじめなりけ こんなに人への執着が強くては仏様に救わ れる望みもありませ ん間で盗み見されることがあまれて細かに は書けなかったので ある手紙を読んだ内の神は非常に悲しがっ た流れて出る涙は止どもなかっ た涙川浮かぶみも消えべし別れて後の背を も待たず て泣き泣き乱れ心で書いた乱れがきの字の 美しいのを見ても現地の心は多く惹かれて この人と最後の会見をしないで自分は行か れるであろうかとも思ったが色々なことが 現時を反省させ た恋しい人の一族が現地の廃石を立てたの であることと思ってまたその人の立場の 苦しさも押しはかって手紙を送る以上の ことはしなかっ た出発の前夜に原地はイのお墓へ得する ために北山へ向かった明け方にかけて月の 出る頃であったからそれまでの時間に原地 は入道の見合え追いと乞いに走ろした お今のミスの前に現時の座が設けられて みやご自身でお話になるのであっ た宮は東宮のことを限りもなく不安におす ご様子で あるそう明な男女が熱を内に包んで別れの 言葉をかわしたのである がそれには洗練された日合というような ものがあっ た昔に少しも変わっておいでにならない 懐かしい美しい感じの受け取れる現時は 過去の10数年にわる死に対して冷たい律 の一面よりお店にならなかった恨みも行っ てみたい気になるのであったが今は天で あって一層同義的になっておいでになる方 に疎ましいと思われまいとも 考え自分ながらもその口を切ってしまえば どこまで頭が混乱してしまうかわからない 恐れもあって心を抑え たこういたしました意外な罪に問われます ことになりましても私は両親に思い合うが 1つございまして空を恐ろしく存じ ます私はどうなりましても東宮がご無人に 即遊ばせば私は満足いたしますとだけ言っ たそれは真実の告白であったみも皆分かっ ておいでになることであったから現時の この言葉で大きな衝動をお受けになった だけで何ともお返事は遊ばさなかっ た初恋人への エコ不正別の が1つになって泣く現の姿はあくまでも 優雅であっ たこれから五両へ参りますがおこてが ございませんかと現地は言ったが宮のお 返事はしばらくなかっ た躊躇しておいでになるご様子で ある未はなくあるは悲しき世の果て をソ買もなくなくぞ 降るみはお悲しみの実感が余って歌として は完全なものがお出来にならなかっ た別れ氏に悲しきことは月にしようまたも この世のうは 優れるこれは現時の作で あるやっと月が出たので3条の宮を現時は 出て5両へ行こうとした 友はただ56人連れただけで ある下の侍も親しいものばかりにして馬で 行っ た今更なことではあるが以前の現時の外出 に比べてなんという寂しい一向で あろう家重たちも皆悲しんでいた がその中に昔の産院のみぎの日に大将の仮 の水になって従って出たクロドを兼ねた うへ商相は当然今年は上がるはずの意も 進められずクロードどの出資は止められ感 を奪われてしまったのでこれも進んで須へ 行く1人になっているのである がこの男が下鴨の社がはかに見渡すれる ところへ来るとふとが目に浮かんできて馬 から飛び降りるとすぐに現地の馬の口を 取って歌っ た引き連れて青いかざせしその髪を思えば ずらしカの水 がきどんなにこの男の心は悲しいであろう その時代には誰よりも優れて華やかな青年 であったのだからと思うとも苦しかっ た自身もまた馬から降りてカの社を敗して 追いといを神にし た浮きよば今ぞはるとどまらんなおばたす の神に任せてと歌う現時の夕さに文学的な この青年は感激してい たJA
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〜須磨(すま)〜
紫式部
与謝野晶子訳
大河ドラマ｢光る君へ｣更に深い展開になっていきますね。
まひろは宣孝(遠縁で父の友人)の妻となりますが、夫婦仲はあまり上手く行ってない様子。
宮廷では、遂に道長の娘、彰子が一条天皇のもとに嫁ぎます。
紫式部と清少納言、藤原道長、史実とは違う部分もありますが、興味深く拝見しています。
吉高由里子の演じるまひろ、後の紫式部の書いた「源氏物語」の文章を読むとその人の人となりがわかるような気がします。
次のお話 (よんじゅう)〜須磨③
前回のお話
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